初乳の成分と出ない時の対応に関する記事

初乳は通常の母乳と比べて何がいいの?ドロッと成分の正体

初乳は通常の母乳と比べて何がいいの?ドロッと成分の正体

初乳はわずかな期間しか分泌されません!赤ちゃんの健康な成長をサポートする、初乳の成分や大切さについて解説しています。

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初乳とは?いつからいつまで?出ないこともある?色や量/成分

赤ちゃんがお腹に宿ると、「赤ちゃんを自分の母乳で育てたい」と望むプレママが多いのですが、母乳のなかでも特に重要なのが初乳です。初乳を「ただ単に出産後に初めて分泌される母乳でしょ」と漠然と考えているプレママも多いようですが、初乳は通常の母乳と違った成分も多く含まれ、赤ちゃんの初めての栄養補給や免疫力アップに欠かせない役割を果たしています

赤ちゃんが初乳を喜んで飲んでくれれば、母乳育児に対する自信がつくだけでなく、その後の育児のスムーズに進みやすくなるメリットがあります。今回は、初乳の素晴らしさに焦点をあて、初乳の特徴や成分、初乳を赤ちゃんが飲むことのメリットなどについてご紹介します。

初乳とは?普通の母乳と見た目も違う?

初乳とは、赤ちゃんが生まれた後にママの身体から数日間分泌される、特別な母乳のことをいいます。赤ちゃんはママの子宮から外界に出てくると、さまざまな雑菌やウイルスなどに晒されてしまいますが、初乳は栄養価が高く、ママから免疫物質を受け渡して免疫力を高める働きがあり、赤ちゃんの命を守る大事な役割を持っています。

WHOでも、初乳を赤ちゃんの「完璧な栄養源」として位置づけていて、新生児に初乳を与えることを推奨しているんですよ

初乳の色は透明?

初乳を飲んでる新生児

一般的な母乳は、サラリとした、いわゆるミルク色をしていますが、初乳は黄色く、トロリとしています。その色味と栄養価の高さから、「黄金の液体」とも呼ばれているそうですよ。この黄色い色の正体はβカロチン!その他にもさまざまな栄養成分が初乳に含まれていますので、できるだけたくさんの量を赤ちゃんに飲ませてあげられるといいですね。

初乳が通常の母乳と栄養価も見た目も違うのは、水溶性ビタミンやたんぱく質などの栄養、ミネラルなどが多く含まれているからだと考えられています。赤ちゃんが産まれ、ママの身体から胎盤が排出されると、体内のホルモンバランスが次第に通常の状態に戻っていき、それにつれて母乳の成分も変わって白色のサラリとした母乳へと変化していきます。

初乳と生乳は一体何が違うの?

見た目も成分構成も違う初乳と通常の母乳=生乳ですが、このような違いは二つの母乳の目的の違いからくるものです。サラサラとした生乳は赤ちゃんを成長させることを目的としていて、エネルギー源である乳糖が多く含まれています。

それに対して、初乳は…

  • 赤ちゃんに必要な免疫を与えること
  • 対便を早めに排せつさせること

という、生後間もない赤ちゃんの健康を維持することを目的としています。
そのため、免疫抗体を含むタンパク質や、腸内環境を整えるオリゴ糖などが豊富に含まれているのです。

安全なママの胎内から外界に出たばかりの赤ちゃんには、まず体を守るために初乳を分泌し、その後充分な免疫を獲得したら、赤ちゃんの体を大きく強くするための生乳に母乳を変化させていくとは…。女性の身体に備わった神秘の能力ですね。貴重な初乳を、どうぞ赤ちゃんにタップリと飲ませてあげて下さいね。

初乳が出るのはいつからいつまで?

初乳は、赤ちゃんが生まれてから約1週間の間にママの身体から分泌する母乳と定義されていますが、分泌される時期には個人差があり、5日程度で白い母乳に変化してしまうケースもありますし、10日前後まで初乳が続くケースもあります。

初乳が分泌される期間はママの体質によっても違いますし、産後の体調や赤ちゃんの哺乳量、授乳回数や授乳量によっても変わってきます。母乳が黄色から白色に変わるのは赤ちゃんの成長にあわせてのことで、初乳が出る期間が短くても赤ちゃんは十分な栄養をとっていますので、心配しなくても大丈夫ですよ。

初乳は妊娠中も出るって本当なの?

お腹を触って笑顔の妊婦さん

乳腺の発達の良いママだと妊娠中期頃から、乳頭から黄色い分泌物や、粘り気の多い透明な分泌物が出ることもありますが、これは初乳と同様の物です。分泌に気付かないママも多いのですが、乳頭の表面で乾燥してカサブタの様にこびりついてしまうこともありますので、そのような場合には、お風呂でふやかして優しく取り除いておきましょうね。

ママの身体は、妊娠することで赤ちゃんのために母乳を出す準備を開始します。乳腺が発達し、乳房もどんどん大きくなっていきますので、ブラジャーは乳房を支える程度のゆとりのある物に変えて、強く圧迫しないように心がけましょうね。

初乳に含まれる主な成分

初乳に含まれる栄養分は、通常の母乳と同じですが、初乳と母乳とでは各成分の量が違います。さまざまな成分が母乳よりも濃い濃度で含まれているからこそ、初乳はトロリとしているわけですね。初乳に含まれる成分のなかでも、特に濃度が濃いものをご紹介していきましょう。

IgA抗体

赤ちゃんに授乳してるママ

IgA抗体とは、分泌型免疫ブログリンAという「免疫抗体」の一種で、初乳に豊富に含まれています。IgA抗体には、消化器官や呼吸器官の粘膜を覆って、免疫力を高める作用があるので、病原体やアレルギー症状の原因となるアレルゲンの体内侵入を防ぎ、赤ちゃんの身体を病気から守ってくれます

初乳を通してママの身体から与えられたIgA抗体は、その後約半年間にわたって免疫力を発揮します。ママの胎内で移行したIgG抗体(免疫グロブリンG)などと相乗的に働いて、赤ちゃんの身体を感染症などから守り続けるのです。

ラクトフェリン

ラクトフェリンはタンパク質の一種で、体の機能が未発達で感染症などにかかり易い赤ちゃんを、ウイルスなどの病原菌から守ります。ラクトフェリンと言えば、大人のダイエットサプリメントとしても有名ですね。鉄分の吸収率を上げ、大腸菌の増殖を抑えてビフィズス菌の繁殖を助けるなど腸内環境の改善に役立ち、さらに抗菌効果や免疫力を高める効果、老化を防ぐ抗酸化作用などもあります。

ラクトフェリンはママの母乳や粉ミルクに含まれていますが、初乳の含有量は通常の母乳のなんと3倍!新生児は初乳を飲むだけで、効率よく免疫力を身につけることができるのですね。

コレステロール

私たちの体の細胞膜を形成するコレステロールも、初乳の中に多く含まれる成分です。大人にとっては「コレステロール=脂肪」というマイナスのイメージがありますが、コレステロールは決して悪い成分ではありませんよ。日本脂質栄養学会では、「総コレステロール値の高さは、長寿の指標」と考えています。

コレステロールは、神経系の発達やホルモンの分泌を助ける働きがあり、新生児期の赤ちゃんに必要不可欠な栄養です。初乳に含まれるコレステロールの量は、赤ちゃんの成長にあわせて徐々に減っていきます。また、初乳のコレステロールは生乳のおよそ1.5倍ですが脂肪分はおよそ2/3、乳糖も生乳に比べて少ないので、肥満を心配する必要はありません!初乳を赤ちゃんにどんどん飲ませてあげましょうね。

鉄分

鉄分は、赤ちゃんの血液を作る大事な成分で、初乳にも多く含まれています。鉄分は吸入しにくい栄養素なのですが、母乳に含まれる鉄分は粉ミルクなどの食品よりも吸収しやすく、初乳に含まれるラクトフェリンの効果もプラスされて、赤ちゃんが効率よく摂取できるようになっています。

初乳に含まれる鉄分は、ママの血液から生成されますので、母乳育児をしている間はママも積極的に鉄分を摂取して、貧血を予防しましょう。

オリゴ糖

母乳にはエネルギーのもとになる乳糖が含まれますが、初乳に多く含まれるのはオリゴ糖です。オリゴ糖は体内のビフィズス菌の栄養となり、腸内環境を整えて赤ちゃんの排泄を促す効果があります。

赤ちゃんは消化機能が未熟で、便秘になりやすい傾向がありますが、初乳でたくさんのオリゴ糖をとることで、健康的な腸内活動を維持することができますので、排泄で無駄に体力を消耗することなくスクスクと成長しやすくなりますよ。

カルシウム

生まれたばかりの赤ちゃんの骨は柔らかく未発達なので、急激に骨格を成長させるために、初乳にはカルシウムが多く含まれます。一般的にカルシウムは、多くとりすぎると便秘や吐き気、鉄や亜鉛などの他の栄養素の吸収を妨げるなどの悪影響が出ますが、母乳はホルモンが作用して、赤ちゃんの血液中のカルシウム濃度を一定に保つことができるので、安全に効率よくカルシウムを摂取できます。

ナトリウム

母乳には多くのミネラル類が含まれますが、初乳にはナトリウムが多く含まれるという特徴があります。私たち大人は、ナトリウムを食塩から摂取することが多いので、ナトリウムの取りすぎを気にする人は多いのですが、ナトリウムには、血圧の調節や酸の中和、カルシウムなどの他の栄養素の吸収を助ける作用があります。

赤ちゃんは消化機能が未熟で栄養を吸収することが難しいので、栄養の吸収を促進させるためにもナトリウムが必要不可欠!どんどん初乳を飲ませてあげましょう。

リン

初乳には、カルシウムと結合して赤ちゃんの骨や歯を作る材料となるリンも多く含まれています。リンは、骨や歯の形成だけでなく、疲労を回復したり、血中の酸とアルカリのバランスを保ったりする働きもありますし、筋肉の収縮などの調整作用もあり、赤ちゃんの成長には欠かせない栄養素だといえます。

不足すると、赤ちゃんの体は十分に成長することができませんので、できるだけたくさんの初乳を赤ちゃんに飲ませて、健やかな成長を促しましょう。

ビタミン類

初乳が通常の母乳と違ってとろりとしているのは、葉酸やビタミンB12などの水溶性ビタミンが多く含まれているからですが、そのほかにもビタミンAやビタミンEなどの脂溶性のビタミンも豊富に含んでいます。

これらのビタミンは、赤ちゃんの免疫力の低下を防ぎ、体の機能を正常に維持するために欠かせない成分で、食事から一度にバランスよくとることは難しいのですが、初乳であれば赤ちゃんの必要な成分を全て一度に摂取することができるのです。

10βカロチン

β-カロチンは、緑黄色野菜に含まれるカロテノイドの一種ですが、初乳にも豊富に含まれています。βカロチンは単体では強力な抗酸化力を持ち、赤ちゃんの体にさまざまな病気の原因をつくる活性酸素から守る、抗酸化作用があります。

βカロチンは体内に入ると必要量に応じてビタミンAに変化し、ビタミンAとして粘膜や皮膚を健やかに保ち、病原菌の侵入を防ぐ免疫機能を活性化させる働きがある、赤ちゃんにとって必要不可欠な成分です。

ビタミンK不足に注意!

初乳にはこれだけの栄養成分が含まれているため、安心してしまいがちですが、実はビタミンKに限っては不足しがちです。ビタミンKは納豆や緑黄色野菜、しそ、わかめ、焼きのりなどに多く含まれていますが、納豆嫌いな人や納豆をあまり食べない関西人ママは要注意!ママの食事で母乳の成分は変わりますので、積極的にビタミンKを摂るようにしましょうね。

初乳の量は?出ないときはどうすればいいの?

初乳をはじめ、母乳には赤ちゃんを健やかに育てる栄養が全て入っています。そう聞くと「自分の母乳で赤ちゃんを育てたい」と思うママは多いのですが、ママになれば誰でも母乳が出るかといったら、そうではありません。なかなか初乳が分泌されないケースや、赤ちゃんに上手に飲ますことができないケースも多く、思うようにいかない歯がゆさに涙を流すママは意外と多いのです。

初乳は、母乳育児の最初の大事なステップです。初乳の出が悪いからと諦めてしまえば、その後の母乳育児に支障が出てしまいますので、母乳育児を望んでいるママは、前向きに授乳に取り組んでいきましょうね。

初乳の量は人ぞれぞれで違います

生まれたばかりの赤ちゃんを見つめるお母さん

出産後に乳首を刺激してもなかなか初乳がでないと、「母乳が入っていないのかしら!?」なんて思ってしまいますが、大丈夫、ちゃんと出産を迎えたママの乳房には美味しい母乳がたくさん準備されていますよ。でも、分泌が盛んになるのは赤ちゃんが吸い付いて「もっとたくさん母乳を分泌させよう」と脳が指令を出してからです。

生まれたばかりの赤ちゃんにとっては、乳首に吸い付くことも母乳を飲むことも初めてで、最初から上手に乳首を吸えるわけではありません。初乳の分泌が盛んになるのは、ママと赤ちゃんのタイミングがあってくる生後2~3日後のことが多いので、なかなか初乳が出ないと落ち込まずに、何度も繰り返して赤ちゃんに乳首を含ませ、赤ちゃんに母乳を飲む方法を学んでもらいましょう。

初乳が出る期間が人ぞれぞれで違うように、初乳の分泌量も人それぞれで違います。初めからたくさん初乳が出るママもいれば、トータルで少ない量しか出ないママもいます。初乳は少量でも飲むことで赤ちゃんに高い免疫効果を与えることができますから、量にこだわる必要はありません。自分の出る範囲で無理をせず、初乳を赤ちゃんに与えてあげることを考えていきましょう。

初乳が出ない時の対処法

もし初乳の出が悪いと感じたら、まず原因を考えてみましょう。「ちゃんと食事をとって、充分な休息をとっていますか?」初乳はママの血液から作られています。ママが充分な食事や水分をとっていなければ、ママの身体の血液量が減って母乳が少ししか作れませんし、身体が疲労していれば母乳を作ることもできません。充分な量の初乳を出すためにも、産後は休養を充分にとって、できるだけたくさんの栄養をさまざまな食材からとるように心がけましょう。

乳房は張っているのに思うように初乳が分泌されないのであれば、乳管が分泌物で詰まっている可能性があります。乳首の表面にカサブタのような分泌物がついている場合には、お風呂などで十分にふやかしてから軽くタオルで擦って取り除きましょう。表面のつまりが改善されたら、できるだけ赤ちゃんに乳首を吸ってもらえば、つまりが解消して初乳の分泌がスムーズになってくるはずです。

産婦人科で診察を受けているママと女性医師

それでも初乳の出が悪いと感じるのであれば、乳腺や乳首を刺激するマッサージも効果的です。授乳の姿勢が悪くて赤ちゃんの吸い付きが悪いといったケースもありますの。
うまくいかない場合には一人で悩まずに、出産した産院の助産師さんや保健所の保健婦さんに相談をして、助言をしてもらいながら、あきらめずに育児に取り組んでいけるといいですね。

たまも
28歳

赤ちゃんが眠りがちで困りました

昨年、初めての赤ちゃんを出産しました。私も小柄なのですが、娘も体重が2,600ℊと小さ目で生まれて、母乳で早く大きくなってもらいたいと思っていたのですが、体力がないからかオッパイを飲ませようとしても5分位で眠ってしまい、初乳をあまり飲ませてあげられず、体重の増えも悪くて、ミルクにした方が良いのかと不安になって母乳外来を受診しました。
助産師さんに診てもらったところ、やはり体重の増加は悪いという診断だったのですが、ミルクを足さないで、娘が授乳中に眠ってしまったら足の裏や脇の下をコチョコチョとくすぐって起こして、母乳育児を続けるように指導されました。

その後娘が寝てしまったら体をくすぐって起こして、最低15分の授乳時間を保つようにしたら、私の母乳も良く出るようになって、体重も順調なペースで増えるようになり、一安心でした。助産師さんの言う通り、母乳育児をあきらめなくてよかったと思います。私は娘が初乳をほとんど飲めず、免疫力がつかなかったのではないかと心配だったのですが、助産婦さんに「初乳は少しでも効果が高いので、ちょっと位は舐めているから心配はありませんよ」と言ってもらって、とても安心しました。

初乳の出を気にせずに母乳育児を楽しみましょう

初乳は、赤ちゃんにとってもママにとっても、初めて親子の絆を実感して信頼や愛情などを育むきっかけになるステップです。二人の大事なスタートがスムーズにいくように、前向きに母乳育児に取り組んでいけるといいですね。

初乳が思うように出ないと不安ですし、落ち込んでしまいがちですが、強い不安やストレスは血流を悪くして、母乳の出まで悪くしてしまいます。育児には正解はありませんし、今の粉ミルクはほぼ母乳と同じ成分構成に調節されていますので、母乳の出が悪くてミルクで赤ちゃんを育てても、何の問題もありません。初乳が出ないと泣きながら赤ちゃんと向き合うのではなく、不要なストレスは抱え込まないように心掛けて、笑顔で赤ちゃんを育てていきましょう。

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この記事を書いたライター
はたこ

はたこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!