赤ちゃんの先天性股関節脱臼に関する記事

赤ちゃんの先天性股関節脱臼とは?ポキポキ音の症状に注意

赤ちゃんの先天性股関節脱臼とは?ポキポキ音の症状に注意

赤ちゃんの先天性股関節脱臼は、赤ちゃんに多く発症する病気のひとつです。検診で発見できれば治療も難しくありませんが、発見が遅れると大変になる事も!症状を見逃さないために日頃から気を付けることは何でしょうか。症状・原因・治療法をご紹介します。

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赤ちゃんの先天性股関節脱臼とは?ママが毎日できる予防策

赤ちゃんの脚の内側を動かすとポキポキ音がしたり、足を引きずるようにしていたら、怪我をしているのではないかと心配になりますよね。もしかしたら何かの病気かも…と不安に思うこともあるでしょう。

ここでは、赤ちゃんに多くみられる股関節脱臼について解説します。股関節脱臼になる原因や症状の他、股関節脱臼にならないための日頃の予防法にも触れますので、赤ちゃんケアの一つとしてお役立てください。ここで得た知識を毎日の生活に活かせるといいですね。

先天性股関節脱臼とは

赤ちゃんの足

赤ちゃんの股関節脱臼の正式名称は「先天性股関節脱臼」といい、赤ちゃんの股関節がずれたり、はずれてしまったりする病気です。先天性という言葉から、産まれてくる前からの疾患のように感じますが、ほとんどの場合は後天的に発症しています。産まれてくる前から股関節が脱臼しているケースはごくまれで、未完成な赤ちゃんの股関節が、成長するにつれて徐々に脱臼するという事がほとんどです。

この股関節脱臼は、圧倒的に女の子に多くみられる病気です。なぜ女の子に多いのか、具体的な理由ははっきりしていませんが、ホルモンの関係、遺伝子などひとつの理由だけではなく、いくつかの要因が重なることで発症すると考えられています。

股関節脱臼は、早期発見・治療する事で完治が可能です。1か月検診の際は、赤ちゃんの関節はかなり未発達のため、股関節脱臼を発見するのは難しいです。3、4か月検診で発見される事が多いですが、とても軽い症状の場合は見落とされる事があります。元々、日本では赤ちゃんの股関節脱臼が多かったのですが、検診が徹底されるようになり、現在では発症数は減少傾向にあります。

気づかないまま成長すると、思春期になって痛みが出たり、足をひきずって歩いたり、疲れやすいなどの症状がでる事があります。ひどい場合は手術による治療が必要な場合もあります。そのようなことにならないように、乳児検診はしっかり受け、早い段階で見つけられるようにしましょう。

先天性股関節脱臼で現れる6つの症状

普段赤ちゃんの一番近くにいるパパママ。パパママが先天性股関節脱臼の症状と特徴を知っておく事で、早い段階で発見することができますよ。先天性股関節脱臼の代表的な症状をご紹介します。

1股関節を動かすとポキポキする

レントゲンの位置を確認する医師

赤ちゃんの両ひざを立てた状態から足を外側に開いていくと、「ポキポキ」という音がします。これに気づくことによって股関節脱臼が疑われ、レントゲン等の検査を行うきっかけになることが多いです。日頃から、足を動かすときの音に注意ができるといいですね。

2左右の太もものしわの数が違う

赤ちゃんの太もものしわ

左右のしわの数が違うという事は、足の長さや股関節の位置が左右でずれている可能性があります。赤ちゃんの足をMの字に開いたポーズでチェックしてみましょう。日常生活の中だと、おむつ替えをしているときに気づく事が多いかもしれませんね。

3右足と左足の長さが違う

股関節脱臼により股関節の位置がずれてしまうと、左右の足の長さが違うように見えてしまいます。実際には骨の長さが異なるということはありませんが、オムツ交換の時に両足をそろえて、足の長さに違いがないかどうかチェックをしてみるといいですね。

4両足が開きにくい

股関節は、前後左右と可動範囲が広い関節ですが、股関節の動きが正常でない場合、両足が開きにくくなったり、動かしにくくなったりします。普段の赤ちゃんとの遊びの中で、このような症状がないかどうか常に気に留めるようにしましょう。

5片方の足だけおむつが交換しにくい

片方の足だけ動かしづらくおむつ替えがしにくいのは、股関節脱臼の代表的な症状です。早めにかかりつけ医を受診することをおすすめします。

6足を引きずるように歩く

赤ちゃんが、歩く際に足を引きずる場合は要注意です。股関節脱臼により足を動かしづらくなっている事が原因かも知れません。早めに掛かりつけ医に相談しましょう。

先天性股関節脱臼になる原因は?

赤ちゃんを着替えさせるお母さん

赤ちゃんが先天性股関節脱臼になる原因を、日常生活の動作で気づかないうちに行っている可能性があります。例えば、おむつ替えや服を着替える動作の中で赤ちゃんの足をまっすぐに伸ばすなど、股関節に無理がかかっているかも知れないからです。

赤ちゃんの足は、足が外側に開いていて、もともとカエルのようにMの字をしているのが自然な形と言われています。赤ちゃんにとってこのカエルのような形はとてもリラックスしている状態なので、歩き始めるまでこの姿勢を基本に、自由に運動させてあげましょう。無理に足をまっすぐ伸ばしたり内側に曲げたりすると、脱臼してしまう原因になります。

赤ちゃんは、股関節が未発達な状態、とても柔らかくはずれやすいデリケートな状態で産まれてきます。股関節に無理がかかっていると脱臼の原因になるので気を付けましょう。

先天性股関節脱臼は気づきにくい

医師と相談するお母さんのイラスト

股関節脱臼は、症状に痛みがありません。赤ちゃんは「足が動かないよ!」「痛いよ!」と泣いて訴えることができないので、発見がとても難しい病気といえます。また、これだ!という先天性股関節脱臼の明らかな症状もないのです。きちんと検診を受けていても見落とされる場合があります。日頃から少しでも赤ちゃんの様子に異変を感じたら、かかりつけ医に相談するようにしましょう。

先天性股関節脱臼は早期発見が大事

赤ちゃんを抱っこするママのイラスト

先天性股関節脱臼は、早い段階での発見・治療がとても大事になります。3、4か月検診で発見できた場合、軽度なら育児環境に気を付けるだけで自然治癒できることもあります。おむつの当て方や抱っこの仕方など、ちょっとしたことに気をつける事で股関節脱臼を防げる事も多いのです。しかし、発見が遅れると治療が大変になり、症状が進行した場合、手術が必要になる事もあります。なので、日頃から赤ちゃんの状態を観察する事がとても大切なのです。

先天性股関節脱臼の予防

先天性股関節脱臼は、日常生活の中で股関節に負荷がかかり脱臼してしまうケースがほとんどです。そのため、普段の何気ない動作を見直す事で、赤ちゃんの股関節脱臼を未然に防ぐ事ができます。気を付けたい日常の動作を紹介します。

おむつは膝を曲げたままで交換する

赤ちゃんのおむつを交換するお母さん

おむつをかえる際は、赤ちゃんが自然な足の形(カエルのようなM字)をとれるよう、股関節の動きを妨げないように注意しながら行いましょう。赤ちゃんの左右の足の裏を合わせ、おなかの方へ優しく押し上げるようなイメージで交換するといいでしょう。

コアラ抱っこする

コアラ抱っことは、コアラが木につかまっているような形の抱っこの仕方です。丸まった赤ちゃんと向かい合い、優しく包み込むように抱っこしましょう。その際、赤ちゃんの股関節を開いているか、足がM字のままになっているか確認しましょう。足をまっすぐにしないことがポイントです。

おんぶもおすすめ

おんぶは、自然と足が開く姿勢をとれるので股関節脱臼になりにくいです。また、ママの丸い背中に赤ちゃんがくっつくので赤ちゃんも安心でき、とてもおすすめです。

スリングを使う

スリングを使って赤ちゃんを抱っこするママ

スリングは、ママと赤ちゃんが密着する事により赤ちゃんに安心感を与えるだけでなく、持ち運びにも便利で低価格なものもあることから、ママに人気の育児グッズです。しかし、正しく使わないと股関節脱臼を引き起こしてしまう事がありますよ。生後3か月未満の赤ちゃんはコアラ抱っこ(縦抱き)で使いましょう

スリングの使い方のコツは、広げたスリングから赤ちゃんの顔がでるように体を包み込むことです。赤ちゃんの背中が自然な猫背になりつつも、曲がりすぎないように注意しましょう。また、赤ちゃんの足をまっすぐ伸ばしたり、引っ張りすぎたりしないように気を付け、装着後は赤ちゃんの脚が自然なMの字になっているか確認しましょうね。赤ちゃんをスリングに入れる際に下に落ちたりしないように、ママが座ってスリングを付けることが大切です。

おすすめのスリング2選

赤ちゃんを抱っこする時に使うスリングは、柔らかい布地をたすき掛けにして使います。抱っこ紐に比べると種類が豊富なので、おしゃれなママに大人気です。ここでは、おすすめのスリングを2つご紹介します。

ピースリング カラーズ

ピースリングのカラーズ

株式会社クレアーク

15,000 円 + 税

スリング専門店としてスタートしたピースリングは先進的なファッション性と日本のものづくりに対する安心性が高く評価され、世界中で愛されるスリングブランドです。中でもカラーズシリーズは、コットン混紡の安心感が特徴でベーシックなカラーを中心に展開されており日常使いにぴったりです。

http://www.psling.net

キュット ミー!/しじら織り オーガニック/ブラウンギンガム

スリングのしじら織り オーガニック

北極しろくま堂有限会社

13000円+税

キュットミーは糸作りから縫製まですべて日本製。通気性のよい軽い布を開発しました。肩パットはもちろん、赤ちゃんのデリケートな頭や膝裏の食い込みを防ぐための、取り外し可能なクッションがついています。汚れやすい部分がチェック柄になっているのもママ目線でうれしいポイントです。

https://www.babywearing.jp

病院へ行くのはいつ?

股関節脱臼は、早期発見がとても重要です。日々の生活の中で股関節脱臼が疑われる症状に気づいたら、すぐにかかりつけ医を受診するようにしましょう。身体が未発達な生後1か月頃では診断が難しいですが、生後3か月程度で診断が可能になります。赤ちゃんの定期健診は必ず受けるようにしましょうね。

先天性股関節脱臼の種類

先天性股関節脱臼は、脱臼の状態により、次の3つの種類に分けられます。先天性股関節脱臼の3つの種類についてみていきましょう。

完全脱臼

赤ちゃんが足をMの字に開脚できなかったり、Mの字に開脚しても股関節が正しい位置に収まらなかったりする脱臼の事をいいます。完全に脱臼している状態でレントゲン写真でも確認できます。

亜脱臼

動き方によって脱臼しやすい位置に関節がある事を「亜脱臼」といいます。これは、レントゲンでみると正しい位置に関節がおさまっていますが、足を動かしてみると関節が正しくはまらない状態のことです。

股関節臼蓋形成不全

寝ている赤ちゃん

骨盤のくぼみの形に問題がある場合、股関節脱臼と同じく、Mの字に開脚できないという症状が見られ、股関節の発育が遅れている状態です。股関節に異常があると聞くと不安になりますが、治療法は先天性股関節脱臼と同じで、正しい姿勢を保つ事がポイントになってきます。

先天性股関節脱臼の治療・整復法

先天性股関節脱臼と診断されたら、治療(整復)を行います。ここでは、一般的に病院で行われる治療法をふたつご紹介します。

リーメンビューゲルをつける

乳児期で股関節脱臼を発見した場合、このリーメンビューゲルという器具をつけて治療します。この紐型の器具は、赤ちゃんの姿勢を理想的な状態に保つようにサポートしてくれます。また、固定されるといっても少しは自由に動かす事もできます。生後6か月までに治療を始めると、完治が期待できます。

足を引っ張る

生後7か月を過ぎても症状が改善しない場合は、足を引っ張って治す牽引治療法が行われます。病院によっても異なりますが、段階を分けて少しずつ足を引っ張り、関節を正しい位置へ移動させていきます。ある程度時間はかかりますが、安全に整復でき股関節の変形などの心配もいりません。

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この記事を書いたライター
ひなちゃんママ

ひなちゃんママ

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪