赤ちゃんの言葉の理解と関わり方に関する記事

赤ちゃんが言葉を理解するのはいつから?発達を促す関わり

赤ちゃんが言葉を理解するのはいつから?発達を促す関わり

赤ちゃん言葉は、言葉の発達にとってとても大切!赤ちゃんの言葉の理解を進める親の関わり方を4つご紹介します。

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赤ちゃんが言葉を理解するのはいつから?赤ちゃん言葉と関わり方

赤ちゃんの言葉の発達は、ママやパパにとって非常に興味深いことですよね。「パパパって言ったけど、これってパパを呼んでいるよね」「違うでしょ」「絶対そうだよ」なんて、初めての言葉について会話をしたご家庭も多いのではないでしょうか?赤ちゃんはいつから言葉を理解し、話し始めるようになるのでしょう。また、赤ちゃんの言葉の発達を促す親の関わり方とはどのようなものなのでしょう。

こちらでは、赤ちゃんはいつから言葉を理解し始めたり話し始めたりするか、言葉の発達を促す親の関わり方、赤ちゃん言葉、言葉の遅れと発達障害についてご紹介します。赤ちゃんが本格的な言葉を話すまでは、コミュニケーションが取り辛く大変なこともありますが、我が子の可愛い赤ちゃん言葉を聞けるのも今だけです。沢山の可愛いい赤ちゃん言葉を聞けるように、お子さんといっぱいお話してくださいね!

赤ちゃんが言葉を理解するのはいつから?

赤ちゃんの言葉の発達においては、まず「言葉を理解する」ことが先で次に「言葉を話す」ようになります。ただし、全ての赤ちゃんが同じようなスピードで言語能力が発達していく訳ではありませんので、あまり早い時期から言葉の発達の遅れを心配する必要はないでしょう。

生後8ヶ月頃

生後8ヶ月を過ぎた頃から、早い赤ちゃんでは自分の名前を呼が呼ばれると振り向くようになります。この時期になると、少しずつですがママやパパの話す言葉のニュアンスがわかるようになってきます。
ただ、ちがう名前を呼んでも振り向むいてしまうこともあり、まだまだ言葉を理解するという点においては不確かな時期です。

生後9ヶ月頃

ママやパパの真似をして「バイバイ」と手を振ったり、「上手ね~」などとほめると「パチパチ」と手を叩いたりするようになります。
「バイバイ」や「パチパチ」の意味を完全に理解していなくても、どのような時に使えばよいか何となくわかるようになります。一度、ひとつの動作を覚えると繰り返し同じことをする可愛い姿が見られる時期でもあります。

生後10ヶ月~1歳頃

ママやパパの話す言葉がある程度理解できるようになります。まだ意味のある言葉は出てこなくても、ママが「おいで」と手招きするとハイハイしてきたり、「ちょうだい」と言うとおもちゃを渡してくれたりするようになります。

赤ちゃん言葉はいつから話し始めるの?

赤ちゃんが、大人と同じ言葉を話すようになるまでステップである赤ちゃん言葉。幼児言葉とも言われていますね。「赤ちゃん言葉を多く話すことは、言葉の発達を促す」と言われています。赤ちゃんが、沢山の赤ちゃん言葉を話してくれるように、赤ちゃんとのコミュニケーションをできるかぎりとるようにしていきましょう。

早い子は生後9ヶ月頃だが個人差が大きい

口を開けて見つめる赤ちゃん

一日の大半を寝て過ごしていた赤ちゃんが、「アーウー」などという喃語を話すようになり、しばらくすると「マーマー」など何となく意味がある言葉を話すようになります。このような赤ちゃん独特の表現の言葉遣いを「赤ちゃん言葉」と言います。

早い赤ちゃんでは生後9ヶ月頃から赤ちゃん言葉を話すようになり、約半数の赤ちゃんが1歳頃に話し始め、1歳半頃までには殆どの赤ちゃんが赤ちゃん言葉を話すようになると言われています。
ママやパパとしては、赤ちゃんはいつ頃から赤ちゃん言葉を話すようになるのか気になりますが、赤ちゃん言葉を話す時期には個人差がありますので、あまり神経質にならず大らかに見守ってあげるようにしましょう。

赤ちゃんの言葉の発達を促す親の関わり方

待ち遠しい赤ちゃんの言葉の発達ですが、周囲の接し方を少し工夫することによって赤ちゃんが早く言葉を理解したり、話すようになったりすると考えられています。赤ちゃんの言葉の発達を促したいママやパパは、参考にしてくださいね。赤ちゃんが、言葉を理解したり、しゃべってくれたりするようになると、赤ちゃんとの意思疎通がとても楽になりますよ。

ただし、焦って無理に話しかけるのは赤ちゃんやママの負担になってしまうことがありますので、自然な形で行うようにしましょう

赤ちゃんが言葉を話す前から話しかける

赤ちゃんは、言葉を話す前から大人の言葉を理解するようになります。「新生児だから言ってもわからない」「まだクーイングしかしなから、話しかけても意味がない」などと、話す前の赤ちゃんへ話しかけをしないのは赤ちゃんの言葉の発達を考えるとあまりよいことではありません。赤ちゃんと接する時は、出来るだけ自然に適切な言葉がけをしてあげるとよいでしょう。

例えば、おむつ替えの時「キレキレ 気持ちいいね」、お散歩中犬の鳴き声にビックリした赤ちゃんに「ワンワン お話ししてるね」「ワンワン かわいいね」、おっぱいやミルクの時に「お腹 空いたね」「お腹 いっぱい?」などと、ごく自然な形の語りかけでOKです。

「兄弟が多く、家庭内で会話が頻繁に行われている中で育っている赤ちゃんは、言葉の発達が早い」と言われることもありますが、周囲の会話を聞いて言葉を理解するようになる赤ちゃんもいれば、自分に語りかけられないと理解が中々進まない赤ちゃんもいます。また、昔は言葉のシャワーを浴びせるように話しかけることが推奨されていましたが、現在では適切な言葉がけをしてあげることが大切だと考えられています。

ママの負担になるような無理な話しかけではなく、ごく自然に語りかけを行いましょう

ゆっくりと話しかける

赤ちゃんの口元を見つめる母親

赤ちゃんに話しかける時は、赤ちゃんの目を見て、口を大きく開けてハッキリ、そしてゆっくり話すようにしてあげましょう。そして、単語と単語の間は、少し間をあけてあげると赤ちゃんにも聞き取りやすくなります。

「ブーブー乗ろうね」ではなく、「ブーブー 乗ろう ね」と話しかけてあげる方が、赤ちゃんにとって理解しやすいと言われていて、「顔を見てゆっくり話しかけた赤ちゃんの方が、大人言葉で話しかけられた赤ちゃんより語彙力が高い」という研究結果も報告されています。

2語か3語で話しかる

赤ちゃんに話しかける時は、「短すぎず、長すぎず」がポイントです!単語だけでは、赤ちゃんの理解が進みませんし、長すぎる文章だと赤ちゃんには難しすぎて理解することができません。簡単な言葉で2~3語の文章が望ましいでしょう。

例えば、「あそこに、きれいなお花がさいているね」では少し長くなってしまうので、「お花 きれいだね」などと花を指さして、語りかけてあげるのがよいでしょう。

「あれ」「それ」「これ」を使わない

赤ちゃんに話かける時に、「あれ」「それ」「これ」という指示語を、あまり使わない方が良いでしょう。指示語よりも具体的な単語を用いて話しかけてあげると、赤ちゃんにも伝わりやすくなります。

赤ちゃんには色々な単語を聞かせてあげることが大切です。色々な単語を聞くことにより、語彙力がアップし、言葉の理解を深め、話す練習をするようになっていきます。

「赤ちゃん言葉」には「赤ちゃん言葉」で返そう!

口を開けて発生する赤ちゃんと見守る母親

皆さんお子さんの赤ちゃん言葉に対してどのような言葉で返していますか?赤ちゃん言葉で返していますか?それとも大人の言葉で返していますか?

アメリカのアイオワ大学の研究によると、「大人の言葉で接していた赤ちゃんに比べ、赤ちゃん言葉で接していた赤ちゃんの語彙力の方が約3倍も高い」ということがわかったそうです。語尾を伸ばした言葉遣いや単純な言葉の繰り返しが多い赤ちゃん言葉は、赤ちゃんにとって聞きやすく発音しやすいため覚えやすいようですね。

以前と違う!?赤ちゃん言葉と発達への影響

以前は「大人は、赤ちゃんに対して大人の言葉で接する方が良い」と言われていた時期があったようですが、現在では、大人も赤ちゃん言葉を使って赤ちゃんとコミュニケーションをとる方が、赤ちゃんの言葉の発達を促すと言われています

大人が赤ちゃんに赤ちゃん言葉で話しかけると、「いつまで経っても赤ちゃん言葉のままになってしまうのでは?」と、不安に思う人もいますが、幼稚園や保育園で他のお友達とコミュニケーションをとる中で、年齢があがるにつれて徐々に普通の言葉を学んでいきますので、あまり心配する必要はありません。

ママやパパと赤ちゃん言葉を通してコミュニケーションが取れるようになると、赤ちゃんも話すことの楽しさを実感するようになり、「もっと沢山ママやパパとお話したい!」と思うようになってくれるでしょう。

赤ちゃんが言葉を話すのが遅いのは、発達障害が原因?

赤ちゃんがなかなか言葉を話さないと、「発達に何か問題があるの?」と心配になってしまうママもいますよね。「発達障害が原因?」と思うママも少なくないでしょう。言葉の発達のスピードと発達障害は関連するのでしょうか?

言葉の発達と発達障害の関連性

指差しする赤ちゃん

赤ちゃんの言葉の発達にはママやパパとの関わり方、周囲の環境、赤ちゃんの個性などの要因も影響するため、言葉の発達が遅いというだけで発達障害であるとは断定できません。

乳児期に見られる発達障害児の特徴としては、以下の点が挙げられます。1歳半検診では言葉の発達に関するテストがあり、言葉が遅れている場合には指摘される場合もありますが、気になる点がある場合には検診の時に相談しましょう。また、検診以外でも最寄りの保健所、児童相談所、発達障害支援センターを受診したりしましょう。(注1)

乳児の発達障害の兆候

・視線があっていない
1歳を超えても指差しをあまりしない
・人見知りをあまりしない
・おとなしく、あまり手がかからない
・真似をしない
・人の顔や声にあまり興味を示さない
・抱っこを嫌がる
・体に触られることを嫌がる
・音に過敏に反応する
・あまり赤ちゃん言葉を話さない

赤ちゃん言葉一覧!どんなものがある?

多くの赤ちゃんが使う「赤ちゃん言葉」をまとめました。今まで大人言葉を使っていたことも赤ちゃん言葉で話しかけてあげると、赤ちゃんとのコミュニケーションが取りやすくなるかもしれませんね。沢山、赤ちゃんに語りかけてあげましょう。

【あいさつ】の時につかう赤ちゃん言葉

赤ちゃんに話しかける母親

毎日の挨拶シーンでよく使われ、赤ちゃんが話しやすい赤ちゃん言葉をご紹介します。これは、ママやパパが意識して赤ちゃん言葉で話しかけなくても、赤ちゃんが自然に話し出す赤ちゃん言葉です。無理に大人の言葉に言い直したりしなくても、自然に変わってきますので、赤ちゃんが「ミー」と言ったら笑顔で「おやすみ~」と返してあげて下さいね。

赤ちゃん言葉

意味

「リー」

おかえり

「マー」「イマー」

ただいま

「ミー」

おやすみ

「アット」

ありがとう

「マース」

いただきます

【人】を呼ぶときに使う赤ちゃん言葉

赤ちゃんに喃語が出始めると、ママやパパの関心は「初めて呼ばれるのは自分か、パートナーか」ではないでしょうか。喃語と意味のある言葉の聞き分けは難しく、初めのうちは赤ちゃんが自分を呼んでいるのに、「ただ喃語を喋っているだけかと思った」なんてことも。逆に、喃語を喋っているだけなのに「初めて呼んだのはやっぱり私だった」「いいや俺だ!」なんてこともありますよね。そんなとき、赤ちゃん言葉を知っていると便利ですよ。

赤ちゃん言葉

意味

「マー」「マーマ」「マンマ」「マ」

ママ

「パー」「パーパ」「パ」

パパ

「ジイジ」「ジイ」

おじいちゃん

「バアバ」「バァ」

おばあちゃん

「にぃに」

お兄ちゃん

「ねぇね」

お姉ちゃん

【動物】を呼ぶときに使う赤ちゃん言葉

赤ちゃんは動物や生き物が大好き!読み聞かせてあげる絵本にも、動物がたくさん出てきますよね。赤ちゃんの絵本にはまだ文字が少ないので、赤ちゃん言葉で「ニャンニャンかわいいね」「キーキーおかしな顔だね」なんて話しかけてあげると、赤ちゃんの語彙力もグングン上がりますよ。

赤ちゃん言葉

意味

「ワンワン」

「ニャンニャン」「ニャー」

「キッキ」

「モーモー」

「チューチュー」「チュー」

ねずみ

「ンマ」「オンマ」

「ムイムイ」

「ポッポ」

「チュンチュン」

すずめ

「コッコ」

にわとり

「カーカー」「カー」

カラス

「ガーガー」

アヒル

「トット」「トト」

【体】に関する赤ちゃん言葉

お散歩から帰って手を洗う時、靴下を履かせる時など、身体に関する赤ちゃん言葉を早く覚えて、話せるようになってもらうと、体調の悪い時や不都合のある時にとても助かります。母乳育児をしているママや赤ちゃんは、自然に「パイパイ」って言っていますよね。

赤ちゃん言葉

意味

「てて」「おてて」

「あんよ」

「パイパイ」

おっぱい

「ポンポン」「ポンポ」

お腹

「おめめ」「めめ」

「おつむ」

【食べ物】に関する赤ちゃん言葉

最近は英語教育に力を入れているママも多く、赤ちゃん言葉のようにりんごを「アポー」と言う赤ちゃんもいますが、食べ物に関する赤ちゃん言葉を知っていると、楽しい離乳食タイムになりますので、ぜひママやパパも積極的に使ってみましょう。

赤ちゃん言葉

意味

「マンマ」

ごはん

「ジューチュ」

ジュース

「みじゅ」「おみじゅ」

「ニューニュー」

牛乳

「チュルチュル」「チューチュー」

「にぎー」

おにぎり

「じんじん」

にんじん

【動き】に関する赤ちゃん言葉

赤ちゃんとのコミュニケーションでは、動きに関する言葉も大切です。日頃行っている動作一つ一つに言葉あがることを、自分の気持ちを言葉にするとスムーズに伝えられることを、赤ちゃん言葉を使うことで早く覚えられますね。

赤ちゃん言葉

意味

「たっち」

立つ

「あんよ」

歩く

「おっちん」

座る

「ねんね」「ねんねー」

寝る

「モグモグ」「マンマ」「ゴックン」

食べる

「ゴックン」

飲む

「カミカミ」

噛む

「ジャー」

洗う

「ポイ」

捨てる

「ないない」「ないなーい」

片づける

「メー」

だめ

「シーシー」「チーチー」「チッチ」

おしっこする

「うーん」

ウンチする

【身の回りのモノ】に関する赤ちゃん言葉

男の子の大好きな乗り物など身の回りの物に関する赤ちゃん言葉です。同じ赤ちゃん言葉でも、意味が違う物もありますので、前後の文脈や赤ちゃんの様子から読み取ってあげて下さいね。

赤ちゃん言葉

意味

「ブーブー」「ブーブ」

「ポッポ」「ポッポー」

汽車

「デンデン」

電車

「コーキ」

飛行機

「デンデン」

電話

「スー」

滑り台

「にぎー」

おにぎり

「クック」

参考文献

  • 注1: 国立障害者リハビリテーションセンター 「発達障害者支援センター・一覧」
この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪