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離乳食を作らないベビー・レッド・ウィーニング!?英離乳法

離乳食を作らないベビー・レッド・ウィーニング!?英離乳法

離乳食を作らないイギリス流の子育て、ベビー・レッド・ウィーニング。「手間いらずで、子供の食事への意欲が育つ」と言われています。こちらでは、やり方や離乳期に食べさせるもの、誤飲についてなど、驚きの離乳法について解説します。

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離乳食を作らないイギリス流育児!ベビー・レッド・ウィーニング

イギリスでは、赤ちゃんに離乳食を作らない離乳法があります。最近では、アメリカなど他の欧米諸国でも取り入れているママも増えてきました。離乳食を手間ひまかけて作っても、赤ちゃんがなかなか食べてくれなかったりすると、ママもストレスが溜まって「何を出しても変わらないんじゃないか」と思いますよね。

そこで今回は、離乳食を作らないことで赤ちゃんの食べる意欲を育てる!ベビー・レッド・ウィーニングについてまとめました。「パパやお姑さんに悪い嫁と思われない?」「栄養は足りるの?」「誤飲は大丈夫?」などの疑問にもお答えしますよ。

イギリス流離乳法では離乳食を作らない!?

赤ちゃんが寝ている間に作り方を見ながら、下ゆでして…、裏ごしして…、だしを取って…と手間がかかる離乳食作り。「赤ちゃんのためにも、しっかりとしなきゃいけない!」とプレッシャーに感じるママも多いですよね。

2人目以降は特に上の子も見ながらの離乳食作りになりますので、ベビーフードに頼りがちなママも…。しかも、「手間暇かける手作り離乳食より、ベビーフードの方がしっかり食べてくれる」という赤ちゃんもいますので、ママとしてはツライですよね。

ベビー・レッド・ウィーニングとは

ブロッコリーを口にいれる赤ちゃん

ベビー・レッド・ウィーニングとは、「ベビー・レッド(baby led)=赤ちゃんが自分で行う、自分の力でする」「ウィーニング(weaning)=離乳する」という意味です。
つまり、日本で一般的に行われている離乳食の与え方と違い、親がスプーンで赤ちゃんに食べさせるのではなく、赤ちゃんが自分の力で食べることを学んでいくという方法なのです。

赤ちゃんは親が促さなくても、首が座り、おすわりをし、やがて歩いたり、話したりするようになりますよね。ですから、食事も同じように、好奇心や探究心を持って食べ物に触れ、口に入れたり、飲み込んだりといった行為を繰り返すことで、何かを食べるだけではなく、食べることの喜びを学んでいくはず。

ベビー・レッド・ウィーニング最大の特徴

教えるのではなく自ら学ぶという考え方のもと、赤ちゃん自身の力で離乳させるために、食材を細かくすりつぶしたり切ったり、おかゆを作ったりしません!野菜やお肉などの食材を掴みやすい形にし、赤ちゃんの目の前に置きます。最初は舐めるだけでもOK。

離乳食を作らなくても、栄養は足りる?

ベビー・レッド・ウィーニングは食べる練習。ですから、栄養はミルクからでOKというスタンスです。1才になるまでの半年間は、食べる練習や食に対しての学びの期間と捉えられているのですよ。

日本の離乳食の進め方では、成長の段階に合わせて食べられる食材の中から、栄養バランスを考えたレシピを作りますよね。ところが、離乳食を作らないベビー・レッド・ウィーニングは、栄養バランスを考える煩わしさがありません。栄養面から解放されるという点では、ママにとって気楽な離乳法ですね。

ただし、母乳育児の場合は栄養不足が心配。離乳食後期になると鉄欠乏性貧血やビタミンD欠乏症の赤ちゃんが増えてきますし、グングン成長する時期ですので、カルシウムやビタミン、ミネラル、DHAやEPAなどもしっかりと摂らせてあげたいですよね。

イギリスは「世界一母乳育児をしない国」ともいわれ、6ヶ月以上で母乳育児を続ける割合が2割!5割以上が母乳育児や混合育児をしている日本と粉ミルク利用率が違いますので、栄養面で同じようには考えられないでしょう

離乳食を作らないメリット

家族と一緒に食事をしている赤ちゃん

離乳食を作らないのは大変魅了区的ですが、日本では安易にベビー・レッド・ウィーニングを導入できないでしょう。とはいえ、離乳食を食べない赤ちゃんの場合、どのような離乳食でも栄養面ではあまり違いがない気がしませんか?となると、赤ちゃんにもメリットのありそうなベビー・レッド・ウィーニング、試してみたくなりますよね。

ベビー・レッド・ウィーニングのメリット

  • 赤ちゃん自身で成長の自然な流れで食べ方を覚える
  • 離乳食を作らないので時間や余裕ができる
  • 栄養への心配がなくなる
  • 無理に食べさせるストレスから解放される
  • 赤ちゃんが食材の特徴を五感で楽しみながら覚える
  • 赤ちゃん主体で食事に取り組むことができる
  • 早くから赤ちゃんと一緒に食事を楽しめる
  • パパやママがゆっくり食事できる

ベビー・レッド・ウィーニングでは、調理をする手間が省けますし、手軽にできる食材から始められます。その上、食事に慣れてくると、大人の食事の分を取り分けて与えることができるので、離乳食にまつわる多くのストレスからママが解放されます。

また、初期中期の離乳食は、食べる時間が家族と一緒でないことが多いですよね。中には、離乳期全般で赤ちゃんだけが一人で離乳食を食べる家庭もあります。一緒に食べるようになっても、食べさせることが大変で、パパやママはゆっくり食事ができませんよね。

ところが、ベビー・レッド・ウィーニングでは離乳食を作らないかわりに、赤ちゃんが親と同じ食卓を囲み、家族で一緒に食事をします。赤ちゃんに家族みんなで食べる楽しさを実感させるのです。もちろん、赤ちゃんが自分で食べますので、ママやパパは自分の食事をゆっくり味わうことができますね。

イギリス人の子育てへの考え方

人参を丸かじりする赤ちゃん

ベビー・レッド・ウィーニングがイギリスで取り入れられている背景に、イギリス人の子育てへの考え方が影響しています。イギリスでは、たとえ乳幼児であっても「人格を持つ個人として尊重する」という考えが根強いです。そのため、日本より早い時期から本物に触れさせて五感を刺激し、リアルな経験を重ねることで、より知識を広げたり深めたりして赤ちゃんの成長を促すのです。

例えば、イギリスでよく取り入れられている育児法に、「トレジャーバスケット」。これは「宝物の詰まったカゴ」という意味ですが、布の袋やカゴの中に赤ちゃんが興味を示すような「本物」の宝物を中に入れて、赤ちゃんの5感を刺激する知育遊びです。金属製のスプーンやボール、空き瓶や鍵などを袋やカゴに入れて、触れた感触、音、臭い、中での動きなどを赤ちゃん自身が触れ、良いものか悪いものかの判断を任せるのです。

大人は見守り、寄り添ったり、言葉かけを繰り返したりすることで、赤ちゃんとの信頼関係を築いていきます。赤ちゃん主体で食事をするベビー・レッド・ウィーニングと通じるものがありますよね。遊びの中にも食事にも、イギリス人の子育てへの考え方が根付いているのです。

ベビー・レッド・ウィーニングのやり方

日本では、まだお座りができない生後5ヶ月からママが抱っこしながら離乳食を始めるご家庭もありますが、ベビー・レッド・ウィーニングは、赤ちゃんが自分でお座りできるようになり、消化力もアップしてから始めますので、生後6ヶ月を過ぎてからスタートします。

パパやママと一緒に食事をすることが大切ですので、食物アレルギーに配慮して平日の朝ごはんから始めるとよいでしょう。

まずは、下ゆでして細めのスティック状にカットした野菜を赤ちゃんの前に置きます。赤ちゃんが食べ物に興味を示して、食材をつかんだり、舐めたりするのがスタートの合図。

お座りが早い赤ちゃんでも生後6ヶ月未満の赤ちゃんにはNG!柔らかめに下ごしらえしてから与えるようにし、誤飲の危険性もあるので食事中は赤ちゃんから目を離さないようにします

テーブルや床が汚れてもいいように、新聞紙やレジャーシートなどを敷くと片付けが楽ですよ。ベビー・レッド・ウィーニングは赤ちゃん主導のため、当たり前のことですがどうしても赤ちゃん自身も、まわりも汚れてしまいます。離乳食を作らない点では楽ですが、片付けの面ではちょっと大変ですね。

離乳食を作らない嫁はNG?

離乳食を作らないと、夫や姑に「うちの嫁は離乳食を作らない」と言われたり、周囲の人に心配をかけてしまったりしそうですよね。確かに離乳食を作らず、赤ちゃんにママが食べているラーメンを取り分けて食べさせたり、キムチや漬物などの塩分や刺激が強いものを食べさせたりしたら、夫や姑だけでなく他人でも心配するでしょう。

離乳食を作らない意味を誤解しないで!

ベビー・レッド・ウィーニングとは、大人と同じものを何でも食べさせるという離乳法ではありません!

味が濃いラーメン

大人の食事を欲しがるからと、赤ちゃんにアレルギーの出やすい食べ物や味の濃い食べ物、ノドに詰まりやすい食べ物を与えるのはさすがに危険!イギリスでベビー・レッド・ウィーニングを行っているママ達も、きちんと安全に配慮した食事を与えていますよ。

離乳食を作らないとは「日本のようにおかゆや、すり潰したり砕いたりする赤ちゃんしか食べない食事を作らない」という意味。ですから、離乳食ほど手間がかかるものではありませんが、ベビー・レッド・ウィーニング用の食事は作ります

離乳食を作らないなら、どんな食事を与えるの?

おかゆや離乳食を作らないというなら、一体どんな食事を用意するのでしょう?ベビー・レッド・ウィーニング用の食事を、段階別に見ていきましょう。

生後6ヶ月頃のスタート期

やわらかく蒸したサツマイモ

アレルギーが出にくい野菜を、柔らかく茹でたり蒸したりしてあたえます。日本で離乳食初期に与えられる野菜の中で、加熱しても手づかみしやすいものがおすすめです。

例えば…

  • にんじん
  • かぼちゃ
  • 大根
  • サツマイモ
  • じゃがいも
  • ブロッコリー
  • アスパラガス
  • バナナ

硬さは歯茎で押してつぶしやすい程度ですので、日本の離乳食中期くらいの硬さですね。親指と人差し指で潰すと簡単に潰れるくらいの硬さになります。

生野菜は与えてはいけません。この点は日本と同じですね。生の野菜には雑菌が付いています。赤ちゃんは菌に対する抵抗が弱いので、加熱してから与えるものが安心です。後半になって、慣れてきてキュウリなどをスティック状にして与える場合でも、さっと湯通ししてから与えるといいでしょう。

食事に慣れてきたら

うどん

慣れてきたら肉などの食材も増やします。大人と同じ食材に徐々に進めることになりますが、味付けはしません。

例えば…

  • ブロッコリー
  • カリフラワー
  • うどん
  • パスタ
  • 十円玉大の白おにぎり
  • 蒸した鶏ササミ

魚の骨、エビカニなどの7大アレルゲンには注意!与える食材は、日本の離乳食に合わせた方が安全です。また、ナッツ類や蜂蜜など日本で危険と言われている食品もNGです。プチトマトやウズラの卵などの丸いものは誤飲しやすいので、与える前にカットしてから与えるようにしましょう。

1才前後

ハンバーグ

家族が食べているものを、味付けする前に赤ちゃん用に取り出して与えるようにしましょう。薄味のソースがかかったバスタやソースを掛ける前のハンバーグを与えたりするのもいいでしょう。取り分けの食事が与えられるようになると、調理の手間のぐんと減りますし、家族の食事を一緒に食べる喜びも味わえますよね。

ベビー・レッド・ウィーニングと誤飲対処

ベビー・レッド・ウィーニングでは、赤ちゃんがよく「オエッ」とえずきます。赤ちゃんが誤飲しないように刺激されると反射でえずいてしまう場所が、大人よりも前方にありますので基本的にはえずいたのなら心配ありませんが、誤飲をして奥まで食べ物が入ってしまうと、えずくこともできず気道がふさがれ、窒息してしまう危険性がありあります。

そのため、ベビー・レッド・ウィーニングは、ママが誤飲時の応急処置などを知ってから行うことが重要です。食事の時だけではなく、赤ちゃんは興味のあるものに対しては手に持ったものを口に入れることがあります。親になったら万が一に備えて対処を知っておきましょうね。

ベビー・レッド・ウィーニングでは、あくまでも見守るというスタンスですがいざという時に備えて、赤ちゃんが食事をしている時に赤ちゃんから目を離さないように気を付けなければなりません。

離乳食を食べない子のママは気持ちを楽に!

こうして見てみると、離乳食を作らないベビー・レッド・ウィーニングは、作る手間はかかりませんが神経は使いそうですね。けれど、離乳食を食べてくれない赤ちゃんの場合、無理に食べさせたり、あれこれ悩んで作ったり、ベビーフードばかりに頼ったりせず、気持ちを楽にして少しだけ離乳食を作らないというイギリス人の考え方を取り入れてみてもいいかもしれませんよ。

赤ちゃんの中には、「ベトベトの離乳食は食べないのに、中期になった途端に食べるようになった」「手づかみ食べを自由にさせて見たら、食事への興味が増した」という子も多いですし、離乳食を赤ちゃんが食べないことが、育児ノイローゼの引き金となってしまうママもいます

離乳食作りが負担になっているママは、離乳食を作らないでミルクを与え、子供の心を育てる子育てをしている人達が世界にはたくさんいることを知り、少し気持ちを楽にしてママも楽しめる育児を心掛けましょうね。

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この記事を書いたライター
ひなちゃんママ

ひなちゃんママ

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪