産後の貧血の原因と対処法に関する記事

産後の貧血は母乳の出にも悪影響!鉄分不足の原因と対処法

産後の貧血は母乳の出にも悪影響!鉄分不足の原因と対処法

産後の貧血は出産による出血や授乳により引き起こされます。産後ママも無理なく進められる、貧血の改善/予防法を解説します。

マーミーTOP  >  出産  >  産後の貧血は母乳の出にも悪影響!鉄分不足の原因と対処法

産後の貧血の原因は?フラッと来たら試したい対処法

赤ちゃんを産むための出産は、何度経験しても女性にとっての大仕事です。
妊娠中も産後も、ママは赤ちゃんを育てるために多くの仕事を受け持ちますが、多量の出血を伴う産後は肉体的な疲労が大きく、これまでにないめまいや貧血などの様々な体調不良に悩まされる方は少なくありません。

赤ちゃんを産んだあとの女性の身体は、急激に元の状態に戻ろうと回復を図るため、産後しばらくは身体を労わる必要があります。
今回はデリケートな時期だからこそ気を付けたい、産後の貧血の原因や対処法について紹介していきます。

産後にこんな症状がある場合は要注意!

赤ちゃんをひざに載せて腰に手をやる母親

出産後3~5日頃に産院で受ける検査のひとつに貧血検査がある通り、出産後の女性の身体は貧血になりやすい傾向にあります。
一般的に貧血とは、赤血球数やヘモグロビン濃度が低下している状態をいい、通常は相互的な生体数値や症状から貧血と診断されますが、貧血を起こしやすい産後の女性の場合には、ヘモグロビン濃度が11g/dl未満で貧血と判断されます。

産後の貧血の大半は、赤血球の生成に必要な鉄の貯蔵量の不足による鉄欠乏性貧血です。
赤ちゃんを分娩する際や産後に大量に出血した場合、妊娠中から継続している貧血症状がある場合には産後の貧血がひどくなる傾向があるため、基礎疾患のあるママは注意が必要です。

貧血になると血液中の酸素を運ぶヘモグロビンの量が減り、ママの身体は酸欠状態に陥ります。
動悸や息切れなど、産後の貧血症状の現れ方には個人差がありますが、出産後の疲れと誤解し、慌ただしい育児に追われて治療を始めるのが遅れてしまうケースもしばしば見受けられます。

ママが産後の貧血に陥ると、最もダメージを受けるのはママのお世話に依存している赤ちゃんです。
赤ちゃんを健やかに育てるためにも、また自分の今後の健康のためにも、様々な要因から貧血になりやすいことを理解して、産後の貧血に関する正しい知識を持ちましょう。

産後のママが貧血になりやすい理由

女性にとって妊娠・出産は自分の身を削って新しい命を養うのと同じ行為で、自分の体力との戦いです。
妊娠前には自覚症状はなくても、出産後の様々な要因が積み重なり、ひどいめまいや貧血などの症状が出ることが多いので注意が必要です。

では、産後の貧血の原因として考えられる主な要因4つをご紹介します。

赤ちゃんへの授乳のため

授乳する母親

産後直後から始まる赤ちゃんへ授乳は、母体の血液を母乳に変えて行われます。

必然的にママの身体は血液量が減ってしまいますし、成分的にも体の維持に必要な鉄分は優先的に母乳へ回されてしまうので、ママの身体は鉄分が恒常的に不足して、めまいやだるさを訴えやすくなり、母乳が出にくくなることもあります。
授乳期間中は赤ちゃんのためにも、積極的に鉄分を摂取するよう意識することが大切です。

育児による睡眠不足のため

生まれたばかりの赤ちゃんは自分で動くことはできず、栄養もお世話もママ無しでは生きていくことができません。
特に出生直後の赤ちゃんは消化機能が未発達で、わずかな量の母乳を飲んで頻繁におむつを濡らすという繰り返しですから、そのお世話をするママも十分な睡眠時間を確保することができませんよね。

鉄分は血液中で酸素を運ぶヘモグロビンの材料となって酸素を体中に運び、細胞を活性化させる役割がありますが、睡眠不足が続き体の疲労が大きくなると、体を維持するためにたくさんの鉄分を消費してしまいます。
その結果、ママの身体の鉄分が不足してさらなる疲労を招くばかりか、免疫力が低下し、風邪などを引きやすくなってしまうので注意が必要です。

育児への不安やストレスのため

額を手で押さえながら疲れた表情の女性

産後すぐからスタートする育児や行動を制限されることでストレスをため込んでしまったり、育児に対する不安が大きくなったりすると、心だけでなく身体にまで重大な影響を与えてしまいます。

ストレスなどで身体が疲労すると、交感神経が一時的に緊張して自律神経系のバランスが崩れ、アドレナリンの作用が強まる影響により全身の血管が収縮します。
その結果、血流が妨げられて体の隅々に酸素が行き渡らず、貧血を起こしやすくなるのです。

過度なストレスはママの身体だけでなく赤ちゃんにも悪影響を与えるため、ストレスを自分一人で抱え込まないよう、周囲の協力を得たり、自分だけの時間を持ったりすることも必要です。

出産時の出血のため

出産時の出血量には個人差が大きいのですが、平均して300~500mlの出血があり、多い方だと1000ml以上の出血がある方もいます。
体内から失われた血液はすぐに増やすことはできないため、産後の女性は血液量が少なく、貧血状態になってしまいがちです。

血液の量が減ったということは、身体に酸素を供給する赤血球が減少している状態ですので、身体の隅々まで酸素を供給できず、めまいやひどい倦怠感を引き起こしやすくなります。
妊娠中に貧血になった女性は出産時に出血量が多い傾向にあるとされており、産後の貧血もひどくなる可能性がありますから、ママは妊娠前からの貧血対策がとても重要といえます。

産後の貧血が長引くとどうなるの?

妊娠していない状態でも様々な体調不良を引き起こすのが貧血ですが、産後の女性の身体は出産のダメージから回復していないので、貧血の影響は普通時よりも大きな悪影響になって現れます

鉄分は私たちの身体の細胞を活性化させる栄養素ですから、貧血になって鉄分が欠乏することにより顔色が冴えず、抜け毛が起きて母体の回復が遅れたり、ひどい倦怠感や無力感に悩まされたりと、育児に支障が出る場合もあるのです。

また、産後の貧血が赤ちゃんに与える影響も大きく、貧血によって血流が悪くなり血液の量が減れば、十分な母乳が出ずに赤ちゃんは栄養不足になり、身体の成長や発達を阻害する原因につながりかねません。

産後のデリケートな自分の身体、赤ちゃんの健やかな成長のためにも、貧血の兆候が見られる場合には、早めに病院を受診することをおすすめします。

産後の貧血の改善方法は?

産後のママが貧血を改善するために注意したいポイントについてご紹介します。

とにかく身体を休める

ソファに横になる女性

赤ちゃんが生まれると、ママもつい気が張って無理をしてしまいがちなのですが、休む習慣をつけておいた方が、体力を温存しながら長く一定のペースを維持しながら赤ちゃんのお世話ができます。

貧血気味の身体には充分な酸素が行き渡らず、大きなダメージを受けている状態ですから、身体の回復を助けて、速やかに血液を増やすためにも、産後は十分な休息や睡眠を心掛けましょう。

もちろん、出産直後は3~4時間ごとの授乳に1日10~20回前後のおむつ替えに追われ、なかなかゆっくり寝る暇もありませんが、できるだけ赤ちゃんの生活リズムに合わせて、赤ちゃんが眠ったら一緒に眠ってしまいましょう。
眠らなくとも目を閉じて横になっているだけでも、疲労回復の効果は期待できます。極力、疲れた身体を休ませながら貧血状態からの早期回復を図りましょう。

積極的に鉄分を補給する

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」に関する資料によると、授乳婦の鉄の平均必要量は通常の女性の必要量に2.0gプラスした値で、推奨量はプラス2.5gの値とされています。

貧血を直すために一番の近道は、不足している鉄分を食事から積極的にとり、良質な血液を増やすことです。
鉄分の中でも効率よく体内での吸収できるのは、レバーなどの肉類に含まれるヘム鉄ですが、中には脂肪分が気になるママも多いのではないでしょうか。

ホウレンソウなどの葉物野菜や海藻に含まれる非ヘム鉄の吸収率は低いのですが、果物に含まれるビタミンCやクエン酸、リンゴ酸などを一緒にとると吸収率がアップします。
食材同士の組み合わせの相性も考えていろいろな食材から鉄分を取り入れてみてくださいね。

産後は母体の回復と授乳のために多くの栄養とエネルギーを必要としています。バランスの良い食事でたっぷり栄養を摂取できるよう、レシピを工夫しましょう。

無理なダイエットは厳禁

妊娠中は、赤ちゃんを体内で育てるために少ない人でも6~8kg前後の体重増加がありますが、赤ちゃんが生まれても思ったより体重が減らないことに焦り、無理なダイエットをしようとする女性は多いもの。
産後は母乳を作るために血液量が増えて、体重は通常よりは多めであることが当たり前の時期です。食事を制限してしまうと栄養不足から貧血が悪化しかねませんので、焦って無理なダイエットをするのはやめましょう。

授乳期間中は母乳を作り出すために、ママの身体は多くの栄養とカロリーを必要としています。
無理な食事制限を行うと母体の回復が遅れる上、母乳が出ないといったトラブルが起こる場合もあるため、授乳期間中は三食しっかりと、バランスよく食事をとりましょう。

無理をせず周りのサポートを求める

年女性二人が赤ちゃんを世話する

産後のママは強い母性に目覚めて、赤ちゃんを守ろうと必死になってしまう傾向が強いのですが、やはりママ一人だけの育児は全てに手が回らず、知らず知らずのうちに疲労して貧血を進行させてしまいます。

産後は母体のダメージ回復もする大事な時期ですので、自分一人で赤ちゃんを育てようと頑張るのではなく、無理のない範囲で夫や両親、病院や地域福祉を頼って負担を軽くしましょう。

まだまだ社会的に「赤ちゃんを育てるのは母親の役目」という意識は根強いですが、小さな頃から多くの人と接した方が豊かな人生を歩むことができます。

ママの負担を軽くすることは、貧血症状の改善だけでなく、これからの長い育児を息切れせずに乗り切っていくためにも必要なことです。一呼吸おいて、自分の周りを見直す余裕を持ちましょう。

病院や投薬治療も積極的に検討しましょう

産後の貧血は、食事や生活の見直しで自分でも緩やかに改善をすることはできますが、授乳を続けることで貧血はどんどん進行してしまうので、早期に改善のためにも医療的な治療が解決の早道となる面も少なくありません。

産後の貧血は、分娩後の入院の際や1ヶ月検診の血液検査で判明しますが、頻繁にめまいや疲労感が続くなど気になる症状が現れた場合には、早めに病院の受診も検討しましょう。

書類を見る看護師

一般的に、病院での治療は食事療法に平行して鉄剤の内服といった薬物治療ですすめられます。
授乳期間中に薬を飲むことは、赤ちゃんへの影響を心配してためらってしまいがちですが、授乳中だということを医師にきちんと説明しておけば、赤ちゃんへの影響が少ない薬の処方を受けることができますので、安心してくださいね。

処方箋ではなく、鉄分を含んだサプリや鉄分を強化したお菓子などもありますが、添加物や糖分などの心配もあるため、自己判断ではなく薬剤師さんに相談してから活用すると安心です。

授乳期間中の身体が必要としているのは鉄分だけではありません。栄養は食事から、いろいろな食材をまんべんなく食べて取り入れることを基本に考えましょう。

貧血の裏に隠れた思わぬ疾患にも注意しましょう

産後の女性はどうしても赤ちゃんのことを第一に考えてしまい、自分自身のセルフケアがおろそかになりがちです。

貧血の症状を「これぐらい大丈夫」と無理をしていると、貧血の裏に隠れた心臓や血液に関する重大な病気を見逃す可能性もありますので、産後の回復期だからこそ体をいたわって、定期的に健康チェックをしていきましょう。

貧血で体の調子がすぐれないと、育児を楽しむことができませんし、赤ちゃんのお世話にも支障が出てきてしまいますから、焦らずに回復に努めましょう。
出産を担う女性にとって、血液は体の健康を守る大事なバロメーターでもあります。産後だけでなく、今後も貧血を予防する意識を持っていけるとよいですね。

スポンサーリンク

おすすめコンテンツ

この記事を書いたライター
はたこ

はたこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!