帝王切開の麻酔の種類と方法に関する記事

帝王切開の麻酔ってどうやるの?ママや胎児への副作用とは

帝王切開の麻酔ってどうやるの?ママや胎児への副作用とは

帝王切開の手術に際に必ず行われるのが麻酔です。麻酔と一口にいっても、手術中にはっきりと意識があるものや、眠ったような状態になるものあります。ここでは、そんな気になる麻酔の種類とやり方のほか、副作用について分かりやすくご紹介しています。

マーミーTOP  >  出産  >  帝王切開の麻酔ってどうやるの?ママや胎児への副作用とは

帝王切開の麻酔で痛みは感じないの?局所麻酔と全身麻酔の違いとは

帝王切開とは何らかの原因で、自然分娩ができない場合、赤ちゃんを安全に取り出すために麻酔をかけてお腹を切る外科手術です。

特に、それまでに手術の経験がない人は、「麻酔が効かなかったらどうしよう」「麻酔が切れたあとが怖い」と不安に感じてしまいますよね。

ここでは、そんな帝王切開の麻酔について疑問を感じている妊婦さんのために、ケースごとの麻酔の種類とその方法について分かりやすく解説していきます。

予定帝王切開が決まっている妊婦さんや、帝王切開になるかもしれない妊婦さんは、これを読んで麻酔への不安を解消しましょう。

知っておくべき帝王切開の種類

帝王切開には、予定帝王切開と緊急帝王切開の2種類があります。麻酔のことを知る前に、まずはそれぞれの違いと、どのような場合に行われるかを理解しておく必要があります。

予定帝王切開

双子の赤ちゃん

予定帝王切開とは、あらかじめ手術日を決めて行われる帝王切開のことです。子宮破裂などの危険を避けるため、前回の出産が帝王切開だった場合は、たいていは予定帝王切開での出産となります。

そのほかに、次のような最初から自然分娩のリスクが高いと分かっている場合、予定帝王切開が適応されます。

  • 双子や三つ子などの多胎出産
  • 逆子
  • 胎盤が子宮口を覆ってしまっている前置胎盤など

また、巨大児児頭骨盤不均衡など、難産が予想される場合も予定帝王切開が検討されます。

予定帝王切開の手術は、正産期に入る妊娠37週以降に行われるのが一般的です。

事前に手術の予定が立てられているため、手術を担当する医師や麻酔医などスタッフが充実していて、より安全にお産をすることができます。また、ママが心の準備をしやすく、パパも仕事の都合をつけやすいというメリットもあります。

緊急帝王切開

緊急帝王切開とは、もともとは自然分娩だったのが、何らかの原因によって緊急的に帝王切開に切り替わることをいいます。次のような場合に、緊急帝王切開になる可能性が高いので覚えておきましょう。

ママ側の原因
お腹を触る妊婦さん
赤ちゃん側の原因
  • 心拍が弱い
  • 回旋異常
  • 赤ちゃんが下りてこない
  • 肩甲難産

2つの帝王切開の切開の方法

予定帝王切開では傷口が目立たない横切り、緊急帝王切開では赤ちゃんを手早く取り上げるために縦切りが選択されます。

局所麻酔の帝王切開

局所麻酔とは、部分的に行われる麻酔のことです。ここでは局所麻酔の適応となるケースのほか、麻酔の方法について解説します。

局所麻酔になるケースとは?

手術医師

帝王切開での局所麻酔とは、下半身麻酔のことを指します。一般的に予定帝王切開などの緊急性が低い手術の場合、局所麻酔が選択されます。

意識のある状態で手術を受けられるのが局所麻酔の特徴です。

局所麻酔の方法

帝王切開の局所麻酔は、背骨の中を通っている脊髄に麻酔を行います。麻酔の方法には、次の2種類があります。

1脊髄くも膜下麻酔
注射器を持つ医師のイラスト

脊髄くも膜下麻酔とは、脊髄の外側にあるくも膜下腔という部分に麻酔をかける方法です。

脊髄は、外側から硬膜/くも膜/軟膜の3層からなる髄膜によって保護されています。脊髄くも膜下麻酔では、くも膜に直接針を刺し、注射器を使って麻酔薬を注入します。

この方法の場合、手術前に1度注射をするだけなので、短時間の手術に向いています。

2硬膜外麻酔
手術後のお母さん

硬膜外麻酔とは、硬膜の外側にある硬膜外腔という部分に針を刺し、挿入したチューブから麻酔薬を少しずつ注入する方法です。

チューブから少量ずつ麻酔薬を注入することができるため、手術中だけでなく、そのまま術後の痛み止めとしても使うことができるメリットがあります。

局所麻酔の痛みを和らげる皮膚麻酔とは?

局所麻酔のための針を刺す際の痛みを和らげるために、あらかじめ皮膚に麻酔をする場合があります。麻酔が怖い!という妊婦さんは、事前に病院に確認しておくと安心ですよ。

出産時のママと赤ちゃんの状態

生まれたばかりの赤ちゃん

局所麻酔では、ママは胸から下に麻酔がかかっている状態のため、手術開始から赤ちゃんを取り出す瞬間までママには意識があり、生まれたばかりの赤ちゃんを見ることが可能です。

局所麻酔は部分的に麻酔が行われることから、お腹の赤ちゃんにほとんど影響を与えないのが特徴です。

全身麻酔の帝王切開

局所麻酔でも帝王切開は可能ですが、全身麻酔で行われる場合もあります。どのような場合に、全身麻酔が選択されるのでしょう。

全身麻酔になるケースとは?

早急に対処が必要な緊急帝王切開のような場合、即効性が高い全身麻酔が使われます。ただし、麻酔が効くと、眠っているような意識がない状態になるため、呼吸を助ける処置を装着する必要があります。

全身麻酔の方法

点滴をしている妊婦さんのイラスト

全身麻酔は、マスクで酸素吸入を行った状態で、点滴で麻酔薬が投与されます。その後、麻酔が効いた時点で、ママの口から呼吸を助けるための管を挿入して、気道を確保します。

出産時のママと赤ちゃんの状態

全身帝王切開では、赤ちゃんを取り出す際にママの意識がないため、ほとんどの場合、目が覚めた時にはすでに赤ちゃんが産まれています。

また、お腹の赤ちゃんは胎盤を通して麻酔の影響を受けるため、眠っているような状態で取り出される場合もあります。

帝王切開の麻酔の副作用

帝王切開で使う麻酔で、一番気になるのが副作用ですよね。局所麻酔と全身麻酔の副作用についてまとめました。

局所麻酔の副作用

局所麻酔は部分的な麻酔のため、副作用は少ないといわれていますが、次のような副作用が起こる可能性があります。

低血圧

局所麻酔では、背中の神経に麻酔がかけられることで低血圧を引き起こす恐れがあります。大きな血圧の低下によって、お腹の赤ちゃんへの酸素の供給がストップしないよう、血圧の変化をしっかり監視しながらお産を行います。

吐き気や嘔吐

局所麻酔では、急激な血圧の変化や、手術の影響によって気分が悪くなり、吐き気や嘔吐が起こることもあります。場合によっては、手術中、血圧を上げる薬や吐き気止めなどの投与が行われます。

頭痛
頭痛で頭をおさえている妊婦さんのイラスト

麻酔を行うために針を刺した際、硬膜が傷つくことで「硬膜穿刺後頭痛(こうまくせんしごずつう)」と呼ばれる頭痛が起こる場合があります。頭痛がひどい場合は、安静にして症状が落ち着くのを待つほか、痛み止めが処方されます。

全身麻酔の副作用

全身麻酔の場合、麻酔薬が胎盤を通って赤ちゃんの脳に達する恐れがあります。そのため、眠った状態で産まれたり、出産直後に呼吸が弱かったりする場合も。ただし、麻酔薬の効き目がなくなれば、赤ちゃんは普通の状態に戻ります。

帝王切開は専門医のいる病院で

帝王切開を行うなら、麻酔の知識が豊富な専門医が常駐している麻酔科がある総合病院や、麻酔医の資格を持つ医師がいるクリニックだと安心できます。

帝王切開の術後の痛み

帝王切開を受けた場合、手術後に外科手術特有の痛みを感じるのが一般的です。また、そのほかに、ほとんどのママがお産に関係した痛みを感じることから、あらかじめ術後の痛みについて知っておくと安心です。

ここでは、帝王切開後の痛みの種類や原因について解説します。

傷跡の痛み

くしゃみをしているお母さんのイラスト

帝王切開ではお腹を切るため、術後に傷跡の痛みが起こります。麻酔が効いている間は大丈夫ですが、術後に麻酔が切れると、切開した部分が痛みだします。

特に、笑ったりくしゃみをしたりすると激痛が走ることもあるので注意が必要です。このような縫合部分の痛みは、出産後3~4日ほど続くのが一般的です。

帝王切開の傷の処置は、切ったところを糸で縫い合わせるほかに、表面に見える部分は医療用ホッチキスや医療用接着剤で閉じる場合が増えてきました。

これらの方法では、針を抜くのが簡単で、抜糸のような痛みを感じにくいというメリットがあります。

傷跡の痛みが長引くことも

傷跡の痛みは出産直後だけでなく、しばらく経ってから起こる人もいるようです。いわゆる「古傷が痛む」状態で、体調の悪い時や生理中のほか、天気の悪い時に感じるという人もいます。

後陣痛の痛み

赤ちゃんに授乳をしているお母さん

帝王切開の傷の痛みとは別に、妊娠中に伸びた子宮が元の状態に戻ろうと収縮する際に起こる後陣痛による痛みも感じます。これは、自然分娩や帝王切開に関係なく、出産後のママなら誰にでも起こることです。

後陣痛には、胎盤がはがれたあとの出血を止める働きもあるので、産後のママにとって大事な痛みです。後陣痛の続く期間には個人差があり、産後2~3日で終わる人もいれば、一週間、1か月と長引く人もいます。

また、後陣痛は、授乳の際に痛みが強くなる傾向にあります。これは、授乳の際にオキシトシンというホルモンの分泌が増えることによって、子宮の収縮が促されるからです。

後陣痛がひどい場合は、子宮の回復がうまくいっていない子宮復古不全の可能性があるため、念のため産婦人科で相談してみるとよいでしょう。

スポンサーリンク

おすすめコンテンツ

この記事を書いたライター
ひなちゃんママ

ひなちゃんママ

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪