双角子宮などの子宮奇形とはに関する記事

双角子宮は妊娠や出産はできる?子宮奇形の種類ごとの特徴

双角子宮は妊娠や出産はできる?子宮奇形の種類ごとの特徴

双角子宮とは子宮奇形のひとつで、妊娠や出産に影響を及ぼす恐れがある先天性の奇形です。双角子宮であることが分かったらどのように対処したらよいのか?ここでは双角子宮のほか、重複子宮・弓状子宮・中隔子宮・単角子宮などの子宮奇形の特徴を紹介します。

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双角子宮とは?子宮奇形が妊娠や出産に与える影響

妊娠中ならただでさえ不安なものですが、子宮奇形と診断された場合じゃ「赤ちゃんが無事育つかしら?」とますます不安になりますよね。そもそも、子宮奇形はなぜ起こるのでしょう?

全体の5%くらいの女性にみられる子宮奇形の妊娠には、どのような問題が起こりやすいのか。今回は双角子宮をはじめとする子宮の奇形が、妊娠や出産に与える影響について解説していきます。

子宮のなりたち

正常の子宮のイラスト

子宮奇形が起こる原因を知るためには、ここではまず、子宮の成り立ちについて確認していきましょう。

妊娠5週~6週の胎児の子宮

妊娠5週ごろは、心臓や目や耳など、赤ちゃんの体の器官が作られていきますが、まだ子宮は作られていません。

妊娠6週ごろにも、子宮の元になる細胞にはまだ男女差がなく、ウォルフ管とミュラー管という2種類の管が2本ずつあるだけの状態です。

妊娠8週以降の胎児の子宮

妊婦さんのイラスト

妊娠8週ごろから男女の違いが現れはじめ、男の子は精巣、女の子は卵巣の元になる細胞ができあがるのが妊娠20週ごろです。左右一対のウォルフ管とミュラー管の下の部分がくっついて、それぞれY字型に変化していきます。

やがて、男の子はミュラー管がなくなり、ウォルフ管が精巣、精巣上体、精管などに変化。それに対して、女の子はウォルフ管がなくなり、ミュラー管が子宮、膣、卵管などに変化していきます。

子宮の奇形は、このミュラー管がY字型に変化する際、融合がうまくいかないことで起こると考えられています。

双角子宮の2つの種類

双角子宮は、子宮口の奇形の中でも割合の高い子宮奇形で、子宮(子宮腔)が2つあるのが特徴です。子宮頚部の形によって次の2つに分類されます。

双頚双角子宮(そうけいそうかくしきゅう)

双頚双角子宮のイラスト

1つの子宮体部の中に、子宮腔と子宮口が2つあるのが双頚双角子宮です。正常に妊娠はすることはできますが、出産の際にトラブルが起こる可能性があります。

通常よりも子宮口が狭い場合、自然分娩での出産は難しいことから、赤ちゃんとママの安全を考えて、予定帝王切開での出産が選択されます。

単頚双角子宮(たんけいそうかくしきゅう)

単頚双角子宮のイラスト

1つの子宮体部の中に、子宮腔が2つあるのが単頚双角子宮です。子宮がハートのような形をしており、内部が狭くなっているのが特徴です。

単頚双角子宮でも妊娠は可能ですが、正常な子宮に比べて妊娠継続が難しいという特徴があります。

その他の子宮奇形

双角子宮以外にも、次のような4つの子宮奇形があります。

重複子宮

双角子宮には1つの子宮の中に子宮口が2つあるに対して、重複子宮には子宮そのものが2つあるのが特徴です。

重複子宮でも妊娠することができますが、子宮が小さく赤ちゃんに十分な栄養を送ることが難しいため、胎児があまり大きくならないことが考えられます。自然分娩でのお産はリスクが高いので、予定帝王切開での出産がほとんどです。

弓状子宮
弓状子宮のイラスト

弓状子宮とは、子宮の天井部分にあたる子宮底部がややへこんでいる状態のことをいいます。妊娠や出産も可能なので治療を行わないことが多く、ほかの子宮奇形に比べると軽度の変形と言えるでしょう。

ただし、へこみがあることでうまく妊娠できない可能性があるほか、子宮筋腫などを併発している場合は妊娠の維持が難しい場合があります。

中隔子宮

子宮の形は正常なのに、1つの子宮腔が「中隔」という壁によって2つに区切られているのが、中隔子宮の特徴です。

子宮の状態によって、経腟分娩での出産も可能ですが、中隔子宮と知らずに妊娠した場合は、ハイリスク妊婦として妊娠中の経過を慎重に観察し、設備の整った大学病院などで出産する必要があります。

単角子宮
単角子宮のイラスト

単角子宮とは、子宮の大きさが通常の半分しかない状態のことをいいます。子宮ができる際、Y字型であるべきミュラー管の片側の欠損によって起こると考えられています。

単角子宮の場合、子宮が左か右かに偏って発達しているため、通常は左右にある卵管が片方にしかないことから、妊娠しにくいという特徴があります。

子宮奇形の主な症状

子宮奇形の症状には、月経に関するトラブルが多く見られます。子宮の形によっては、月経の際に生理痛がひどいほか、経血がスムーズに排出されない場合も。

子宮奇形が原因の月経困難症は、ほかのケースと分けるために器質性月経困難症と呼ばれています。

双角子宮では妊娠しにくい場合や、妊娠しても出産まで至らない場合もあります。しかし中には、何の自覚症状もなく、妊娠後の妊婦健診の際に双角子宮であると診断されて、初めて気づく人もいます。

子宮奇形の診断

MRIのイラスト

子宮奇形の診断には、過去の妊娠・分娩歴の問診のほか、次のような検査による画像診断が行われます。

  • 超音波断層法,
  • 子宮卵管造影
  • X線 CT
  • MRI

子宮以外の奇形の考慮も必要

子宮奇形があると分かった場合、近くにある尿管や腎臓などにも奇形が見られる可能性があるため、それらの臓器の検査を行うことがあります。

子宮奇形の治療法

女性医師

子宮奇形は形状によって、妊娠・出産が可能な場合もあれば、妊娠や妊娠の継続が難しい場合もあります。場合によっては、外科手術によって妊娠できる可能性もあるので、医師に確認することが大事です。

子宮奇形の手術には次のような方法があります。

ジョンズ・ジョンズ(Jones&Jones)手術

ジョンズ・ジョンズ手術とは、主に単頸双角子宮の場合に行われる手術法です。

左右が接合している部分をV字型に切除して子宮を一つにすることで、妊娠しやすい環境を作ります。

シュトラスマン(Strassmann)手術

シュトラスマン手術は、主に弓状子宮の場合に行われる手術です。

子宮底部を横に切開した後で、縦に縫合して子宮底部を形成していきます。

トンプキンス(Tompkins)手術

手術室

トンプキンス手術は、中隔子宮の場合に行われる手術です。

子宮底部を縦に切開して、内部の中隔を切除します。最近は、子宮口から内視鏡を入れて中隔を切除する、子宮鏡下子宮腔形成術が普及してきました。

この方法では、お腹を切らずに済む・出血が少ない等のメリットがありますが、開腹手術に比べて見える範囲が限られるというデメリットもあるため、かかりつけ医とよく相談してから決めた方がよいでしょう。

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この記事を書いたライター
ひなちゃんママ

ひなちゃんママ

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪