妊娠初期の飲酒と胎児への影響に関する記事

妊娠初期の飲酒は何週目からダメ?少量は?胎児への影響

妊娠初期の飲酒は何週目からダメ?少量は?胎児への影響

妊娠初期の飲酒は少量なら大丈夫!?ノンアルコールは?妊娠初期の飲酒の影響や妊娠中の飲酒について確認しておきましょう。

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妊娠初期の飲酒は何週目から危険?アルコールによる胎児への影響

妊娠中の飲酒がNGなことは広く知られています。しかし、具体的に、いつから、どんな影響が出るのか、どれくらいなら飲んでもいいのかといった情報を、妊娠前から知っていたという人は意外に少ないようです。

「妊娠したことに気付かずにお酒を飲んですごく後悔した」「生まれるまで不安だった…」という話もよく耳にします。妊娠初期の飲酒が胎児に与える影響や、何週目から悪影響を及ぼす可能性が高まるか、妊娠中はどれくらいなら飲んでも良いのかについて知り、アルコールの影響から赤ちゃんを守りましょう。

いつから(何週目)からお腹の赤ちゃんに影響するの?

ビールグラスで乾杯

妊娠前は仕事やプライベートなお付き合いなどで、何かとお酒を飲む機会が多いものですね。そのため、「今日妊娠します!」と分かっていれば飲まずに済みますが、実際はなかなかそうもいかないと考える女性も多いでしょう。そのため、妊娠に気づいて青ざめる妊婦さんも少なくありません。

妊娠何週目からお酒はNG?

実は、飲酒によっていつから胎児に影響が出るのかは明確になっていません!ただし、厚生労働相や食品衛生委員会では、「妊娠中であれば、たとえ妊娠に気づく前であっても、いつでも影響を受ける可能性がある」と発表しています

妊娠初期は赤ちゃんの体や脳、臓器が形成される重要な時期でもあります。また、妊娠中期や後期になってからも胎児へのアルコールの影響は強く、産後も母乳による悪影響により様々な障害や奇形があらわれる可能性が高まります。

妊娠に気づかずに飲んでしまったけど大丈夫?

ビールをグラスに注ぐ

厚生労働相によると、日本では平成22年の妊娠中の飲酒率は8.7%。飲酒による胎児の障害や奇形の発生率は、まだ十分な情報が得られていないのが日本国内での現状で、量や頻度に関しても「これならば安全です!」という安全域は、日本人女性は証明されていません。

全く飲酒しなければ、赤ちゃんに悪影響が全くないとは言えません。妊娠に気づかなかった妊娠初期の飲酒を気に病んでストレスを感じ、胎児の発達に悪い影響を与える可能性もありますので、この期間に飲酒した妊婦さんは、あまり気にしすぎないことも大切です。

妊娠が判明してからは飲酒しないようにし、大量に飲酒していたり、飲酒回数が頻繁だったりなど、心配な場合には早めにかかりつけの産婦人科医に相談しましょう

どうして赤ちゃんに影響が出るの?

胎児の成長を妨害

お酒を飲むことで、妊娠中のママの血液に含まれるアルコール濃度は高くなります。特に女性は男性に比べて血中アルコール濃度が高くなりやすいことが分かっています。胎児はママと胎盤で繋がっており、血液中に含まれる栄養や酸素と一緒にアルコールも赤ちゃんに伝わります。

大人の場合は、血液にアルコールが含まれていても肝臓でアルコールを分解できます。ところが、赤ちゃんの場合は肝臓の機能が未発達なため、アルコールを分解できず長時間体内に残ってしまうのです

最近のアメリカの研究では、アルコールによって神経細胞を発達させるために必要な物質がきちんと作用しなくなることや、アルコールを代謝する段階でアセトアルデヒドという有害物質が発生し、胎児の細胞を傷つけることなどが関わり、胎児への障害や奇形が起こっていると考えられているため、たとえ妊娠初期であってもアルコールは胎児への悪影響を及ぼす可能性があると言われています。

アルコールは赤ちゃんにどんな悪影響(リスク)があるの?

妊娠中のアルコール摂取により、赤ちゃんへの発達に悪影響が現れると言われていますが、具体的にはどのようなことが起こるのでしょう。

妊娠の継続が困難/出生後の生存率が下がる

アルコールは妊娠の継続に重大な悪影響があると考えられています。また、アルコール依存症の母親から生まれた赤ちゃんは、アルコールを摂取していない母親から生まれた赤ちゃんに比べて亡くなる率が高いという調査結果があります。そのため、厚生労働相では、妊娠中は禁酒すべきであると呼びかけています。

胎児性アルコール症候群(FAS)

NGサインを出す看護師

妊娠中にママがアルコールを摂取することで、お腹の中の胎児に発達の遅れや体の各器官の形成不全などが生じることを、「胎児性アルコール症候群」と言います。「母親が妊娠中に飲酒経験がある」「顔面に特徴的な形成不全がみられる」「中枢神経系に障害がみられる」「妊娠中・出生後の成長が遅れる」という、4つの特徴が揃った場合を「胎児性アルコール症候群(FAS)」と呼びます。

日本での発症率は1990年の全国調査の結果によると、1,000人のうち0.1人以下(厚生労働相による)とされていますが、当時に比べ若い女性の飲酒率や飲酒量が増加していれば、現在の発症率は増加している可能性があります

胎児性アルコール症候群の診断に該当するケースでは、母親が妊娠中に継続して大量に飲酒していることが多いそうです。ただし大量飲酒者の全ての子供にみられるわけではなく、体質によって個人差もあります。妊娠初期だけでなく安定期以降や産後の母乳育児期間は、基本的に飲酒を控えましょう。また、妊娠を希望している人も、いつ妊娠しても大丈夫なように飲酒を控えた方がよいでしょう。

胎児性アルコール症候群による影響

・顔面に特徴的な形成不全
目が小さい、鼻が低い、上唇が薄い、鼻筋が低い、鼻が低い、人中(鼻の溝)が浅い、平たい顔つき、目頭に蒙古襞がみられる、頭が小さい(小頭症)という顔の特徴がみられます
・妊娠中/出生後の成長が遅れ
胎児発育遅延で低身長低体重の子が生まれる、栄養と無関係に体重の減少がみられる、身長に見合わない低体重等の栄養障害、心臓奇形や鳩胸等が見られます
中枢神経系に障害
小脳低形成、直線歩行困難、難聴、知的障害、運動障害、斜視等も見られます

胎児性アルコールスペクトラム障害(FASD)

胎児性アルコール症候群と、軽症である障害や奇形を含めて「胎児性アルコールスペクトラム障害(FASD)」と呼びます。乳幼児期だけでなく小学生になった学童期にも、対人関係や学習面、衝動のコントロールなどに障害をきたしたり、心臓、骨、腎臓、聴覚の障害などが見られたりします。

少量なら飲んでも大丈夫?

グラスのビールとおつまみ

どれだけの量のアルコールを摂取すると胎児に影響があるのか、まだはっきり分かっていません。欧米ではビール250mlまでは危険がないとされていますが、体格も小柄な日本人にこの量の適用は危険です。

「ストレスが溜まる方が体に悪いから、缶ビール1缶くらい大丈夫!」と言う助産師や栄養士などの専門家もいますが、厚生労働省では、妊娠中及び授乳中の飲酒は禁止すべき!とその危険性を訴えています。

少量ならば大丈夫と安易に言うことはできません。お酒が好きで、禁酒が難しい場合はアルコール外来を受診するという方法もあります。

ノンアルコールは大丈夫?

妊娠中に気軽に飲めることを謳ったノンアルコールビールやノンアルコールカクテルなども発売されています。しかし、ノンアルコールといっても、中には1%未満のアルコールが含まれているものがあります。そのため、ノンアルコールだからと大量に飲むと、血中のアルコール濃度が高くなって赤ちゃんに影響が出る可能性は否定できません。十分に気をつけましょう。

アルコールを使った料理は大丈夫?

料理酒やワイン、みりんなどアルコールが含まれた調味料を使った料理はたくさんありますね。アルコールは加熱すると飛ぶので、しっかりと加熱処理されていれば食べても問題はありません。
ブランデーやラム酒が使用されたケーキも、過熱してアルコールが飛んでいる場合がほとんどですが、中にはアルコール度数が2%を超えるものもあるので気をつけましょう

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この記事を書いたライター
りんりん

りんりん

40代、趣味は付箋集め、晩酌が欠かせないのんべえですw