ラミナリアで子宮口を開く!に関する記事

ラミナリアによる誘発分娩~痛みは?バルーンとの違いは?

ラミナリアによる誘発分娩~痛みは?バルーンとの違いは?

ラミナリアとは、なんとコンブで作られた医療器具なんです。膣に挿入することで、ぐんぐん膨らんで子宮口を開いてくれる優れもの。痛みはあるのか?どのように挿入するのか?バルーンとはどう違うのか?など、妊婦さんが気になるポイントを徹底解説します。

マーミーTOP  >  出産  >  ラミナリアによる誘発分娩~痛みは?バルーンとの違いは?

ラミナリアとは?天然素材の力で子宮口を開いて陣痛を誘発

お産は誰しもスムーズにいくわけではなく、時には人工的に子宮口を開くように促す場合があります。この子宮口を開く方法のひとつに、「ラミナリア」という医療器具があることをご存知でしょうか?

まだ、知らないという妊婦さんは、お産を進行させるための一つの手段として、ラミナリアのことを知っておくと安心ですよ。

そこで今回は、ラミナリアとはどのようなものか、また、使用方法や使用時の痛みなどについて、詳しく解説していきます。

お産がスムーズにいかない時は不安になりがちですが、さまざまな手段で改善できることを知ることで、お産に対する不安を少しでも和らげることができるはずです。

ラミナリアって何?

海藻のコンブのイラスト

ラミナリアとは、正式には「ラミナリア桿(かん)」という子宮頚管を拡張するための医療器具のことです。ちょうど、手のひらに収まるほどの大きさで、生理用のタンポンのような形をしています。

ラミネリアという名称が、分類学上の「コンブ属(Laminaria)」から名付けられていることからも分かるように、ラミナリアの原材料は海藻であるコンブの茎根です。

コンブから作られていると聞いただけでも、何となく身体に害がなさそうなイメージですが、ラミナリアは薬事法による国際的な医療機器クラス分類の中で、最も安全なクラスI(一般医療機器)に分類されています。

たとえ、副作用が起こったとしても人体の健康を害さないということから、妊婦さんも安心して使用できる医療機器と言えるでしょう。

ラミナリアの効果

生まれたばかりの赤ちゃん

ラミナリアは水分を吸収すると、半日から1日で2~3倍に膨張する性質を持っているため、その拡張する力を利用して子宮頚管を開くのです。

子宮頚管にラミナリアを挿入しておくことで、自然なスピードで徐々に子宮口を開いてくれるので、あまり妊婦さんに負担がかかりません。

ラミナリアは大きさがさまざまで、最も直径が細い3mmのラミナリアなら6mm~9mm、最も直径が太い5mmのラミナリアなら10mm~15mmまで子宮頚管を広げることができます。

ラミナリアは一度に複数本を挿入するのが一般的で、ほとんどの場合、陣痛促進剤と併用されます。

ラミナリアが使われる主な6つのケース

お産がスムーズにいかない場合や計画的にお産を進めたい場合、分娩を誘発しなければ母体や胎児に負担がかかるため、ラミナリアを使われる可能性があります。

主に次の6つのケースで、ラミナリアによって分娩が誘発されます。

1無痛分娩

無痛分娩とは、陣痛の痛みを軽くするために麻酔を使用して出産することです。無痛分娩といっても、全く陣痛の痛みがないわけではありません。あくまで痛みを和らげて出産することから、和痛分娩とも呼ばれています。

お産の日を決めて計画的に行うことが多く、麻酔後に陣痛を誘発するためにラミナリアが使われます。

2微弱陣痛

分娩室

微弱陣痛とは、陣痛が始まっても間隔が一定でなく子宮収縮が上手くいかずに、お産が進行しない状態のことを言います。微弱陣痛の場合、子宮口が硬いことが多いので、ラミナリアを使って子宮口を広げる処置をします。

お産が長引くと母子ともに体力が消耗するため、危険な状態に陥ることを防ぐ処置が必要なのです。

3前期破水

前期破水とは、陣痛が始まる前に破水することをいいます。破水するとお腹の赤ちゃんは羊水が減った環境になるので、妊娠37週を過ぎていれば、お産を進行させることが望ましいため、陣痛を誘発する処置がとられます。

前期破水に対して、陣痛が始まってから起こる破水を早期破水と呼ぶことで区別します。

4出産予定日の超過

出産予定日が超過すると、赤ちゃんが巨大児になったり、胎盤機能が低下することによりお腹の中での赤ちゃんの環境悪化につながったりするので、なるべく早く分娩を開始することが必要になります。

そこで予定日を超過しても、お産が始まる兆候が見られなければ、分娩を誘発する処置としてラミナリアが使われるのです。

5胎児発育不全

怖がる妊婦さんのイラスト

胎児発育不全とは、何らかの原因によってお腹の赤ちゃんが十分に成長できていない状態のことを言います。この場合、お腹の中の赤ちゃんの発達の遅れや停止が考えられます。

子宮内の環境が悪い場合や、赤ちゃんの成長が止まっている場合には、早い出産が必要なため、分娩を誘発する処置がとられます。

6羊水過少

赤ちゃんはお腹の中で羊水に浸かっていますが、妊娠後期には500~700mlある羊水量が、100ml以下になることを羊水過少症と言います。

赤ちゃんを守るクッションのような羊水が少なくなることで、赤ちゃんが外部からの衝撃を受けやすくなり危険です。さらに赤ちゃんの肺の機能も低下することから、分娩を誘発することもあります。

ラミナリアの使用方法

子宮口を開くためにラミナリアを使用することが分かりましたが、ラミナリアの使用方法や手順は次のとおりになっています。

人工的に子宮口を開くことに不安を感じるかもしれませんが、前もってどのような手順で処置が行われるのかを知っておくことで、少しでも安心できるはずです。

ラミナリアを使った処置の手順

  1. 子宮頚部の消毒を行う
  2. 子宮膣部鉗子を使って子宮を固定する
  3. 子宮の大きさと向きを確認する
  4. 先端が内子宮口を超えるあたりまでラミナリアを挿入する
  5. 必要な本数の挿入を行う
  6. 挿入が終わったら、リング状の結索用の糸をまとめてガーゼで結び、結び目を膣内に挿入する
  7. 24時間以内に鉗子でラミナリアを引き抜く

ラミナリアを使用する際に痛みはあるの?

医者と看護婦さん

ラミナリアを使う誰もが知りたいことといえば、使用の際の痛みについてではないでしょうか。なかなか人には聞けないという人も多いはずです。

実際には、ラミナリア挿入後の痛みは人によって個人差が大きいと言われています。激しい痛みに気絶しそうになったという人もいれば、我慢できる痛みだったという人もいるようです。

さらに、初産婦と経産婦では痛みが異なるとも言われていることから、結局のところは、実際に経験してみないと分からないということになります。

痛みが分からないと不安が増しますが、医師とよく相談して安全性を知ったうえでラミナリアの処置を受け、お産の時には不安を解消しておくことが大切です。

そのほかの陣痛を誘発する方法

陣痛を誘発するためには、ラミナリア以外にもさまざまな方法があります。母体や赤ちゃんの状況やお産の進み具合、病院の方針などによって、陣痛を誘発する方法が選ばれるのです。

いざという時に慌てないためにも、ラミナリア以外の陣痛を誘発する方法を事前に知っておきましょう。

バルーン

風船

その名のとおり風船のような機器を子宮口に入れて、ぬるま湯を注入して膨らませることで子宮頚管を開く処置です。ラミナリアと同様に、多くの場合は陣痛促進剤との併用となります。

また、痛みについてもラミナリアと同じように、ものすごく痛い人もいれば、あまり痛くない人もいるようです。

卵膜剥離

卵膜剥離とは、俗にいうあの「内診グリグリ」というやつ。妊婦さんにとっては嫌なイメージの処置ですよね。赤ちゃんを包んでいる卵膜を、医師が指先で子宮壁からはがすことによって陣痛を促す方法です。

人によっては激痛を伴ったり出血したりする場合があるので、不安な人は処置を受ける前にかかりつけの産科医に相談してみるといいですよ。

子宮頚管熟化剤

妊婦さんに注射をしている看護婦さん

陣痛促進剤と違ってあまり聞きなれないものですが、子宮口を開いて分娩を誘発する薬剤です。頚管熟化を促す薬剤を投与することによって、子宮口が開きやすいように子宮頚管を柔らかくします。

子宮頚管の熟化を促進するプロスタグランジン製剤や、子宮の収縮を促すオキシトシンなどの服用、または注射による投与が行われます。

人工破水(人工破膜)

人工破水とは、子宮口が3cm以上開いているのに、陣痛がこない場合や破水しない場合に、内診時に赤ちゃんを包んでいる卵膜を破ることで、人工的に破水を起こさせる処置のことを言います。

破水することで赤ちゃんの頭が下がり、その刺激によって分娩を誘発するのです。人によっては、破膜後にすぐに陣痛が始まる人もいます。

スポンサーリンク

おすすめコンテンツ

この記事を書いたライター
れんプー

れんプー

趣味は野球観戦!カープ女子がライバルのアラフォー腐女子です。