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オリモノが生臭い!妊娠中の細菌性膣炎が妊婦に与える影響

オリモノが生臭い!妊娠中の細菌性膣炎が妊婦に与える影響

オリモノが生臭い場合は、細菌性膣炎が疑われます。普段は善玉菌に守られているはずに膣の中では、一体何が起こっているのでしょう?ここでは、細菌性膣炎の原因や症状のほか、妊婦さんがお腹の赤ちゃんを雑菌から守るための治療方法についてご紹介します。

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オリモノの生臭い原因は細菌性膣炎かも!魚臭帯下とは?

オリモノとは、子宮頚部や内膜から分泌される分泌液のことで、女性の膣内の細菌感染を守る重要な働きをしています。

女性ホルモンの働きにより生理的に分泌され、卵胞期は白色、排卵期になると粘り気のある透明様、そして生理前には、少し血液が混じって茶色様になるなど、オリモノの色は自然に変化をしています。

そのため、もしオリモノが普段見たこともないようない色をしていたら、「なんだかおかしい…」と気づくことができますよね。しかし、オリモノは時には、「におい」という、目に見えない形で異常を知らせることがあるのです。

おりものの色や性状には変化がないのに、おりもの臭いに異常を感じた場合、もしかすると細菌性膣炎を起こしているのかもしれません。

特に、妊娠中に細菌性膣炎が起こるとお腹の赤ちゃんに影響を与えることから、十分に注意が必要です。

細菌性膣炎とは?

お腹を触る妊婦さん

細菌性膣炎とは、膣内で細菌が増殖することによって炎症が起こることをいいます。医学的には「細菌性膣症」と呼ばれることもあります。

健康な膣の中では、乳酸桿菌の一種「デーデルライン桿菌(かんきん)」によって、PH4.5前後の弱酸性の状態に保たれていることで、雑菌の繁殖が抑えられています。

ところが、何らかの原因によって自浄作用が働かなくなると、膣内に常在する膣ガルドネラ菌や大腸菌などの、嫌気性の細菌が過剰に増えてしまって膣炎が起こるのです。

細菌性膣炎を引き起こす細菌のほとんどは膣内の常在菌のため、だれにでも起こる可能性があります。

細菌性膣炎の症状

細菌性膣炎の症状は、どれも特徴的なものなので、覚えておくと自分で異常を早期発見できる目安にもなります。膣内で有害な細菌が繁殖して膣内に炎症が起きると、次のような症状が現れます。

独特な生臭いにおいのオリモノ

スルメ

細菌性膣炎の代表的な特徴といえば、魚のような生臭いにおいの「魚臭帯下(ぎょしゅうたいげ)」と呼ばれるオリモノが出ることです。

人によっては、スルメの臭い、魚の腐ったような臭い、生ごみの臭いなどと表現することも…。これらに共通するのは、通常とは異なり臭いが強烈だということです。

実は、この魚やスルメのような生臭さの原因は、「アミン臭」と呼ばれるトリメチルアミンなどの成分にあります。

細菌性膣炎になると、デーデルライン桿菌によって作られていた乳酸が減り、膣ガルドネラ菌などの細菌が出すアミン類やアンモニアが増えることで、オリモノの臭いがきつくなるのです。

正常なオリモノってどんなにおい?

健康な状態のオリモノは弱酸性のため、ちょっぴり酸っぱいにおいがします。そのため、ヨーグルトや酸味のあるチーズのようなにおいがするという人もいるようです。

オリモノの量が増える

膣内で乳酸桿菌が減り、ほかの細菌が増殖すると、細菌が生成する毒素も増えてきます。膣内の自浄作用が働いて、毒素を体の外に排出しようとして、オリモノの量が増えるのです。

オリモノには、膣の中をきれいな状態に保ち、細菌の侵入を防ぐ働きがあることから、オリモノが増えるということは、自浄作用が正常に働いているという証だといえます。

赤みやかゆみ

妊婦さんとお医者さんのイラスト

膣炎を起こすことによって、膣の内部や膣口の周囲が赤くなったり、痒くなったりします。ただし、かゆみはそれほどひどくなく、中には全く感じないという人もいます。

そのため、かゆみがひどい場合は別の病気が考えられることから、かかりつけ医を受診して検査を受けたほうが安心です。

細菌性膣炎の原因

細菌性膣炎は、膣内の環境が変化してしまうことで起こります。なぜ、正常に保たれていた膣内の細菌のバランスが崩れてしまうのでしょう?

それには、次のような膣内の環境を左右する要因があります。

膣内が不衛生な状態になった

生理用ナプキンのイラスト

ナプキンやおりものシートを長時間使用すると、雑菌がふえる可能性があるため、こまめな交換がのぞましいといえます。膣内が不衛生な状態になると、自浄作用は弱まるため、膣内に雑菌が入りやすくなってしまうのです。

特に、普段からきつい下着やスキニーのようなきつめのボトムスを着用している場合は、通気性が悪く蒸れやすいため注意が必要です。

普段から衛生的に保つことを心がけ、通気性の高い下着を身につけることで細菌性膣炎の予防につながります。

膣内環境のバランスが崩れた

疲労やストレスによって抵抗力が低下すると、それまで保たれていた乳酸桿菌とその他の細菌とのバランスが崩れてしまうことがあります。さらに、抗生物質の服用によって善玉菌までいなくなり、膣内環境のバランスが崩れることも。

乳酸桿菌が減ることによって、膣内が弱酸性から弱アルカリ性に変化することで、膣ガルドネラ菌や嫌気性細菌が増えやすい環境になるのです。

膣内での細菌が過剰に増殖している場合、細菌性膣症の可能性が高くなります。次の4つの条件のうち、3つ以上あてはまると細菌性膣症と診断されます。

細菌性膣症の診断基準

  • 灰白色で薄く均一な状態のおりもの
  • PHが4.5以上
  • 水酸化カリウム(KOH)溶液を加えることでアミン臭が発生する
  • 顕微鏡検査で膣の上皮細胞に無数の細菌の付着がみられる

細菌性膣炎が妊娠に与える影響は?

妊娠中はホルモンの影響により、膣内がアルカリ性に傾きやすいため、細菌性膣炎を発症することが少なくありません。妊婦が細菌性膣炎を発症すると、胎児に次のよう影響を与える可能性があるため十分に注意しましょう。

絨毛膜羊膜炎

ママのお腹の中にいる赤ちゃんのイラスト

妊娠中に細菌性膣炎を発症した場合、絨毛膜羊膜炎の発症のリスクが高くなります。

絨毛膜羊膜炎とは、お腹の赤ちゃんを包む卵膜のうち、絨毛膜や羊膜に膣の炎症が広まることです。絨毛膜羊膜炎が起こると、おりもののほか、お腹を押すと痛む圧痛を感じることもあります。

また、卵膜が炎症により傷つくと、前期破水の原因に…。絨毛膜羊膜炎まで進行してしまうと治療が難しくなるので、細菌性膣炎を早期発見して適切な治療を行うことが重要です。

低出生体重児

新生児

低出生体重児とは、出産時の体重が2500グラム未満で生まれた赤ちゃんのことをいいます。

膣内の細菌のバランスが崩れることによって、お腹の赤ちゃんの発育を妨げる恐れがあることから、細菌性腟炎を発症すると低出生体重児になる頻度が増えるのです。

お腹の中で赤ちゃんの体重が増えないと、生まれてからの発育の遅れにもつながる危険性もあるため、細菌感染にはくれぐれも気を付けたいですね。

早産

妊娠後期に細菌性膣炎を発症すると、炎症が広がることで子宮の収縮や子宮頚管の熟化が起こりやすくなります。特に、子宮頚管の熟化が進むと子宮口が開いてしまうため、早産のリスクが高まるのです。

さらに、炎症が広がると赤ちゃん自身が細菌に感染してしまうため、出産後に肺炎や髄膜炎を発症する恐れがあります。

細菌性膣炎の治療方法

寝ている妊婦さんのイラスト

細菌性膣炎の治療では、局所療法として2つの方法があります。

1つめは、クロラムフェニコールという薬を、就寝前に1錠膣の奥に挿入する方法ですが、この薬は、善玉菌の乳酸桿菌も取り除いてしまうことから、抵抗力がなくなるため再発しやすいデメリットがあります。

2つめは、膣内の乳酸桿菌に影響を与えないメトロニダゾールという膣錠で、乳酸桿菌を保護しながら細菌を除去していく方法です。

細菌性膣炎は一度起こすと、容易に膣内環境のバランスが崩れやすくなり、再発しやすくなるため、日常生活で気を付けることが重要だといえます。

そのため、膣内の乳酸菌を増やすためにサプリメントで乳酸菌を摂ったり、十分な睡眠やバランスのとれた食事、適度な運動を取り入れた規則正しい生活を心がけ、抵抗力を高めることが大切なのです。

妊娠中に起こるオリモノの変化の注意しましょう

おりものは、においだけでなく量や色、状態によって、さまざまな体の異常を知らせてくれる、健康のバロメーターです。特に、妊娠中はトラブルが起こりやすいことから、おりものの変化を見逃さないように注意が必要です。

細菌性膣炎は、きちんと治療をうけて、膣内環境の正常化に気をつけていていも、抵抗力が低下すると繰り返し発症することから、早期治療がもっとも重要だといえます。

妊娠中にお腹の赤ちゃんに影響を及ぼさないためにも、日頃からオリモノの色や性状だけでなく、生臭いにおいがないことを確かめる習慣をつけておきましょう。

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この記事を書いたライター
ひなちゃんママ

ひなちゃんママ

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪