無痛分娩のリスクとは?に関する記事

無痛分娩の5つのリスク~出産の痛みは?自閉症の危険性は?

無痛分娩の5つのリスク~出産の痛みは?自閉症の危険性は?

無痛分娩を希望するならリスクをきちんと知っておくことが大切です。痛いのは嫌!出産が怖い!という妊婦さんなら誰でも無痛分娩に興味があるはず。でも、本当に痛くないのか気になりますよね。ここでは、妊婦さんが知っておくべき5つのリスクを解説します。

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無痛分娩にもリスクはある!知っておくべき痛くない出産の特徴

つらい陣痛を頑張ったからこそ、生まれてきた赤ちゃんと対面した時の喜びはひとしおですよね。ところが、出産の際にあまりに陣痛が痛くて、赤ちゃんの誕生を喜ぶどころじゃなかった!というママは意外と多いのでは?

その陣痛を少しでも和らげることができたら、赤ちゃんと対面を満喫できるのに…。出産の際の痛みに恐怖を感じている妊婦さんにとって、無痛出産は夢のような出産方法のはず。

ところが、日本では「お腹を痛めて産んでこそ母親」という考えが強いことから、海外に比べて無痛分娩が定着していません。

また、無痛分娩には、落ち着いた状態で出産できるという利点がある反面、麻酔という医療行為を行うことによってリスクが発生することから、安全性が不安視される傾向にあるようです。

「痛みを伴う自然分娩は嫌」「無痛分娩に興味がある」という人は、実際にはどんな方法で行われるのか?どんなリスクがあるのか?ということを理解して、どちらの分娩方法にするのか選択することが大切です。

無痛分娩とは?

点滴と看護婦さんのイラスト

無痛分娩とは、麻酔によって陣痛の痛みを和らげることにより、リラックスした状態でお産を迎える方法です。

「痛みを和らげる」という意味で和痛分娩という方法もありますが、現在のところ、無痛分娩と和痛分娩には明確な基準がないので、同じような意味で使われています。そのため、医療機関によって呼び名が異なることもあります。

無痛分娩の麻酔には、脊髄の外側にある硬膜外腔という部分にチューブで麻酔薬を注入する硬膜外麻酔と、静脈から点滴で麻酔薬を投与する方法の2種類があります。

麻酔薬は、硬膜外麻酔よりも、点滴で投与する麻酔の方が血液中の濃度が高くなります。その薬の影響で赤ちゃんが眠くなったり、呼吸が弱くなったりしますが、きちんと麻酔管理が行われれば、特に悪影響はないとされています。

無痛分娩の5つのリスク

無痛分娩で出産する場合は、痛みを和らげる大きなメリットもありますが、母体に対して、自然分娩にはないリスクが生じる場合もあります。

特に、次のような5つのリスクがあることを理解しておきましょう。

1思っていたよりも痛い人もいる

生まれたばかりの赤ちゃん

「無痛分娩」という名称から、全く痛みを感じることなく出産ができると思われがちですが、実は、全然痛くないというわけではありません。

医療機関によってタイミングは異なりますが、一般的に、陣痛が始まって子宮口が開いてから麻酔を始めるため、子宮口が開くまでは自然分娩と同じように陣痛を我慢する必要があります。

また、まさに赤ちゃんが出てくるという瞬間に、思いっきりいきめるよう麻酔量を抑えることもあるので、思っていたよりも痛かったという人もいるのです。

また、点滴麻酔は硬膜外麻酔に比べて鎮痛効果が弱いため、点滴による麻酔が思っていたよりも痛かったという人がいるようです。

2遷延分娩になりやすい

遷延分娩(せんえんぶんべん)とは、分娩開始から初産婦の場合は30時間、経産婦の場合は15時間たっても赤ちゃんが生まれないことをいいます。

無痛分娩の場合、麻酔で運動神経が麻痺して腹圧が弱くなるため、うまくいきむことができないことがあります。そのため、子宮が収縮した際にいきむことができないので、お産に時間がかかりやすくなるのです。

遷延分娩は、赤ちゃんも苦しくなることから、早く出してあげる必要があるため、無痛分娩では自然分娩に比べて、吸引分娩になる確率が高い傾向にあります。

3過強陣痛(かきょうぶんべん)

お腹を触る妊婦さん

通常よりも陣痛が強くなることを過強陣痛といいます。無痛分娩を行う場合、麻酔によって陣痛が弱くなりやすいので、陣痛を強くために陣痛促進剤を使用した場合、反対に過強陣痛になってしまうことがあります。

過強陣痛になると、「子宮が激しく収縮する」「陣痛の持続時間が長くなる」「陣痛間隔が狭くなる」等の陣痛の異常が起こり、赤ちゃんの酸素不足や子宮の破裂などの危険性が高くなるのです。

麻酔によって痛みを感じにくいため、ママは過強陣痛が自覚できないことがありますが、常に分娩監視装置のモニターをチェックして、危険が確認された場合は、すぐに陣痛促進剤の投与が中止されます。

4頭痛や嘔吐などの激しい副作用

頭痛のお母さん

私たちの背中には、さまざまな神経などが走っているため、熟練した医師がどんなに慎重に硬膜外麻酔を挿入しても、麻酔薬の副作用が出てきてしまうこともあります。

硬膜外麻酔の場合、硬膜外腔にチューブを差し込む際に、硬膜が傷つき激しい頭痛がおこります。これは脳髄液という液が硬膜外腔に漏れて起こるため、針であいた穴がふさがるまで、頭痛や首の痛みが産後も数日続くことがあります。

また、麻酔をすると血管が広がることで、急激に血圧が低下することで吐き気が起こります。また、薬の種類によって、1時間くらいで体がかゆくなるほか、尿がたまっても尿意が感じにくくなって、おしっこが出にくくなることも。

これらの副作用は、適切な処置が行われれば、次第に改善してくるのですが、薬が合わないアナフィラキシー反応がみられることもあるので、副作用の症状には注意が必要です。

5後陣痛がつらく感じる

後陣痛とは、妊娠によって大きく伸びた子宮が、元の大きさに戻ろうと収縮する際におこる痛みのことです。

無痛分娩だから後陣痛が激しくなるというわけではありませんが、無痛分娩の場合、陣痛の痛みをあまり経験していないことから、自然分娩の人に比べて後陣痛の痛みを強く感じる人が多いようです。

特に、後陣痛がつらいのは分娩後3日間なので、出産後も硬膜外麻酔を続けることで、後陣痛の痛みを軽減することができます。

無痛分娩で自閉症になるってホント?

ママに抱っこされる赤ちゃん

日本では、「無痛分娩で出産すると、赤ちゃんが自閉症になりやすい」という説がまことしやかに囁かれているため、泣く泣く無痛分娩をあきらめた…という妊婦さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、無痛分娩で自閉症になるという説は、科学的な根拠もなく、過去に症例もない単なる噂です。自閉症は脳の機能障害であるため、無痛分娩との因果関係は考えにくいといえます。

実は、アメリカで出産の際に陣痛促進剤を使用した場合、自閉症のリスクが高くなるという学説が発表されたため、そこから噂が一人歩きしたのかもしれませんね。

無痛分娩の出産までの流れ

無痛分娩は、基本的にあらかじめスケジュールを決めて行われることから、計画無痛分娩とも呼ばれることがあります。一般的な計画無痛分娩は、次のような流れで行われます。

1入院時期を決める

子宮口の開きや子宮頚管の硬さ、赤ちゃんの頭の位置などを確認し、出産が近いと判断された場合は、入院時期を決め、出産の準備をはじめます。

出産予定日前になると、子宮口を柔らかく広げる処置をするほか、人工的に陣痛を起こすために、陣痛促進剤を使用することもあります。

入院後は、ママの脈や血圧、陣痛の状態のほか、赤ちゃんの心拍数などのチェックを行い、計画的に分娩をすすめていきます。

2麻酔を行う

点滴をしている妊婦さん

麻酔を行うタイミングは病院によって異なりますが、陣痛が始まったことを確認して、子宮口が3cm開いた頃に麻酔を始める病院が多いようです。

点滴で麻酔をする方法もありますが、最近は、痛みを和らげる効果が高いことから、硬膜外麻酔が一般的になりつつあります。

3子宮口の開大と陣痛間隔が短くなるのを待つ

赤ちゃんの頭の直径は10cmほどあるため、子宮口が10cm開くと、赤ちゃんが通り抜けられるようになります。また、陣痛の間隔が1~3分ほどになったら、出産が近いということが分かります。

そのため、子宮口の開きを陣痛の間隔を定期的にチェックしながら、赤ちゃんが生まれてくるタイミングを待ちます。

4いきむ

お医者さんのイラスト

出産の際、お医者さんや助産師さんが、分娩監視装置で子宮の収縮や陣痛の周期を確認し、いきむタイミングを教えてくれます。その時、ママは痛みをあまり感じないけれど、収縮している感じはしっかりと分かります。

しかし、麻酔の影響でいきむ力が弱くなっていることもあるので、お医者さんや助産師さんに「いきんで!」と指示されたら、タイミングを逃さずしっかりいきむことが大事です。

無痛分娩はこんな人におすすめ!

無痛分娩にはリスクあるとはいえ、痛みがないという大きな効果をもたらしてくれます。肥満や背骨の奇形など、体質的に難しい人もいますが、次のような妊婦さんには、特におすすめです。

陣痛の痛みへの不安が大きい

とにかく「痛みが苦手!」「痛いのは嫌!」という妊婦さんには、無痛分娩がおすすめです。

ヒトは精神的に不安が強くなると、痛みを感じやすくなるという性質があります。また、強い不安によって血圧が上がってしまうため、緊張で子宮や産道が硬くなって、分娩に時間がかかるという悪影響が出てきます。

そのため、痛みへの不安が大きい人がリラックスして分娩に挑むためには、無痛分娩が向いているといえます。

パニックを起こしやすい

笑顔の妊婦さんのイラスト

分娩はいつ起こるか分からないことから、パニックになりやすい人は無痛分娩を選択することで、計画分娩が可能になるので、パニックを起こす要因を減らすことができます。

特に、パニック障害があるという人は、不安や緊張によって脳内の神経伝達バランスが崩れ、過呼吸や息切れを起こしやすいことから、検討してみてはいかがでしょう。

妊娠高血圧症候群や心疾患などの持病がある

妊娠高血圧症候群や心疾患のあるママは、子宮や胎盤の血流が低下した際に、自然分娩の大きないきみによって赤ちゃんが酸欠になることがあるため、無痛分娩で痛みを軽減することで、赤ちゃんを酸欠から守ることができます。

また、妊娠高血圧症や心疾患がある妊婦さんは、分娩中の急激な血圧の上昇を考慮し、大事をとって無痛分娩をすすめられることも。

さらに、陣痛の痛みによって体力が消耗しやすい自然分娩に比べて、無痛分娩では痛みが少なくてすむため、産後の疲労回復が早いというメリットもあります。

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この記事を書いたライター
ひなちゃんママ

ひなちゃんママ

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪