帝王切開の術後のリスクとはに関する記事

帝王切開の術後の痛みと気になるリスク&帝王切開後の妊娠

帝王切開の術後の痛みと気になるリスク&帝王切開後の妊娠

帝王切開の術後はこれを読めばもう安心。術後の痛みや産後の過ごし方が分かれば、帝王切開を乗り切ることができるはず!

マーミーTOP  >  出産  >  帝王切開の術後の痛みと気になるリスク&帝王切開後の妊娠

帝王切開の術後の痛みは?合併症は?二人目の妊娠はいつから?

出産といえば自然分娩が一般的ですが、中にはさまざまな事情によって帝王切開を選ばざるを得ない場合があります。そして、産まれる赤ちゃんの数は年々減っているのに、帝王切開の件数は過去20年で倍増していることから、帝王切開での出産の多さが分かりますよね。

帝王切開手術

できれば自然分娩で産みたいと思っていても、ママやお腹の赤ちゃんの状態から事前に帝王切開で産むことになったり、自然分娩を予定しても緊急で帝王切開なることがあります。そのため、これから出産を控えているママは、帝王切開の手術だけでなく、術後についても知っておくことが大切です。

ここではいざと言う時に困らないため、帝王切開の術後の痛みや入院生活、次の妊娠などについて知っておくことが大切です。帝王切開の術後の生活についての理解を深めることで、帝王切開の手術への不安を解消しましょう。

帝王切開の術後にはどんな痛みがあるの?

出産とはいえ、帝王切開はれっきとした外科手術です。そのため、自然分娩にはない痛みに悩まされるだけでなく、自然分娩のママと同じ痛みのダブルパンチ。術後の痛みには、主に次の3つがあります。

縫合した傷跡の痛み

帝王切開の傷は、おへその下あたり約10センチにまで及びます。それほどの傷なのですから、やはり下腹部の切開した部分の痛みに悩まされるママがほとんどです。切開する際、腹筋自体を切るわけではないのですが、寝返りをうつ際に下腹部に力を入れると痛みが生じます

特に、面白いことがあって笑おうものなら激しく痛むことから、帝王切開の痛みについての体験談によると笑いをこらえるのに苦労をしたというママも多いようです。また、起き上がれるようになっても、腹部をひねる、曲げるという動作により、縫合した部分の痛みが出ます。傷の痛みのピークは術後麻酔が切れた直後で、術後3~4日ほどたつと痛みが引いてきます。

抜糸の痛み

帝王切開の手術では、お腹を開いて赤ちゃんを取り出した後、ママの子宮の中に残っている胎盤などをきれいにしてから縫合します。そのため、術後7日から8日に抜糸が行われます。縫合の仕方には、すべて糸で縫う方法と糸とステープラー(手術用ホチキス)を併用する方法など、いくつか種類があります。術後、数日もたつと糸やステープラー周りに新しい肉芽が盛り上がってきているので、抜糸の際はチクチクとした痛みや、お腹が引っ張られるように感じる人が多いようです。抜糸の痛みは我慢できる程度で、5分程度で終了します。

後陣痛の痛み

後陣痛でお腹を押さえている女性

後陣痛とは、妊娠中に大きく広がった子宮が元に戻ろうとする「子宮復古」の際に起こる痛みのことで、自然分娩でも帝王切開でも出産後のママなら誰にでもあらわれます。後陣痛は子宮復古のほか悪露などの排泄を促すことから、出産後に必要な痛みなのです。痛みの感じ方は人それぞれですが、痛み止めの薬が必要なほどの、出産よりも強い痛みを感じる人も少なくありません。後陣痛の痛みは産後2~3日目までがピークで、徐々に痛みは和らぎますが、1週間から長いときで1か月も続く人がいます。

帝王切開の術後に起こりやすい合併症

外科手術である帝王切開には、当然リスクが伴います。そのため、自然分娩にはない合併症に悩まされることも…。事前に合併症のリスクについて知っておくことで心構えができるのに加えて、ちょっとした異常にすぐに気づくことができるためリスク軽減にもつながります。

ママに関わるリスク

1.術後の癒着

帝王切開では皮膚や皮下組織、腹膜、子宮を切開するのですが、それらの切開した部分が元に戻ろうとする時に、周りの皮膚や膜とくっつこうという力が働きます。皮膚の表面にできた傷なら、かさぶたができてくっつきますが、同様のことが体の内部で起こるので、くっつくときにほかの組織を巻き込んでしまって、その結果、膀胱や卵管などとくっついて「癒着」という状態が起こることがあります。

2.肺塞栓症

肺塞栓症とは「エコノミークラス症候群」として知られる、静脈にできた血栓が血液で運ばれて、肺の静脈に詰まってしまう病気です。特に、長時間横になっていると、血液を心臓に返そうとする足のポンプ作用というのが弱まり、血栓ができやすくなります。血栓ができると動き始めで呼吸困難を引き起こし、命の危険に及ぶこともあります。

そのため、血栓ができやすい妊婦さんは、術後に弾性ストッキングをはいて血栓をできにくくするほか、体を動かして予防するために、トイレに行くなどして術後はできるだけ早め動き始める必要があります。

3.精神的な落ち込み
膝をかかえて落ち込んでいるママ

赤ちゃんを自然分娩で出産したいと考えていた人は、緊急帝王切開になった場合、それまで想像していた理想の出産とのギャップから精神的に落ち込んでしまうこともあります。帝王切開はママと赤ちゃんを守るための出産方法でもあり、「出産」ということ事実には変わりありません。赤ちゃんが元気に産まれてきたことに目を向けて、赤ちゃんとの新しい生活を楽しむことを考えることが大切です。

赤ちゃんに関わるリスク

お腹の中で羊水の中に浮いている赤ちゃんは、出産の際、狭い産道を通ることで身体が圧迫されて、肺に残っていた羊水が排出されるため、生まれた直後に呼吸ができるようになります。しかし、帝王切開の時には、産道を通らずにそのまま外の世界に引き出されるため、肺に残っている羊水によって赤ちゃんの呼吸を妨げられることも。

また、帝王切開の手術のためにママに麻酔をかけると、赤ちゃんが胎盤を通った麻酔薬の影響を受けて、眠ったままで産まれてくる可能性が高くなります。このような場合は赤ちゃんの呼吸状態が不安定になることから、呼吸を助ける措置が必要になります。

入院中の生活について

帝王切開の手術を受けたママは、術後の全身状態の管理が必要です。入院中はどのような生活を送るとよいのでしょう。具体的な期間と産後の過ごし方についてご紹介します。

入院期間はどれくらい?

自然分娩の場合は、一般的に5日程度で退院することができますが、帝王切開の場合は、抜糸が済んだ後、傷の状態が回復したことを確認してからの退院となるために、ほとんど場合が10日程度の入院が必要です。

食事はいつから?

3部粥の病院食

帝王切開では、全身麻酔や腰痛麻酔などの麻酔で全身状態の動きをおさえるため、麻酔が覚めてからも胃腸の動きは麻酔の影響で鈍くなっています。そのために、術後すぐに水を飲んだり食事をとると嘔吐する恐れがあるため、手術当日の食事は望ましくないのです。

手術翌日に音を聞いて腸の動きを確認し、問題ないと判断されたら食事が可能になります。初めに流動食を摂って問題がなければ次は3分粥、そして5部粥と段階的に食事が進み、手術後2日目には通常の食事を摂ることができるようになります。

いつから動けるようになるの?

術後の当日は、麻酔の影響や強い傷の痛みがあることから、横になって安静に過ごす必要があります。しかし、帝王切開の術後は血栓が肺に詰まって起こる肺塞栓症が起こりやすいことから、予防のために早い段階で体を動かすことが大切なため、手術の翌日の医師の診察後から少しずつ動くことができるようになります。車いすや歩行器を使用して移動を開始することもありますし、歩ける場合は手すりを使用して自力歩行を勧められるもあります。

術後の傷跡の回復について

帝王切開の術後の傷跡はいつになったら治るのか、まだ、どのように残るのか気になるというママは多いはず。ここからは、帝王切開の傷跡の種類と、回復までの期間についてみていきましょう。

縦切開と横切開の傷跡の違い

横切開の帝王切開の傷跡

縦切開とは文字通り、おへそ下を10cm程度縦に切開する方法です。この方法は開腹をしやすいほか、もしもの場合には切開した部分を広げるやすいというメリットがある反面、傷が目立ちやすいというデメリットがあります。縦切開の場合は残念ながら、ビキニの水着を着ると見えてしまう位置まで傷が残ります。

横切開の場合、おへその下を10cm程横に切開するので、目立ちにくく美容上のメリットが大きい方法です。反対に皮膚を横に切開しても、皮膚の下にある腹直筋という2本の筋肉が縦に走っていることから、筋肉の間を割って入りその下にある腹膜を切開するため、開腹して赤ちゃんを取り出すまでに時間がかかるということがデメリットです。

回復までの期間と傷跡

帝王切開の傷跡は、抜糸が終われば特に問題はありませんが、傷跡に衝撃を受けたりすることのないようテープで保護したり、腹帯や骨盤ベルトのようなもので保護をする人もいます。傷の痛みは徐々に和らいでいき、産後1か月くらいになると子供を抱えたりできるようなりますが、何らかの衝撃が加わると強い痛みを感じることがあります。

また傷跡は、平らな表面に傷跡の線だけが見えるという人がいれば、ケロイドになって盛り上がって傷が目立つという人がいます。これは本人のケロイド体質に関係するものであり、時間が経過しなくては分かりません。しかし、ケロイドを予防するためのテープや軟膏もあるので、あらかじめかかりつけ医に相談することをおすすめします。

帝王切開の術後の妊娠はいつ?

帝王切開の手術では子宮を切開することから、出産後すぐの妊娠は難しいといえます。いつぐらいから妊娠が可能なのか、その期間と次に妊娠した場合の出産方法についてご紹介します。

1年以上は間隔をあけた方がいい

妊娠してふくらんだお腹を押さえている母親

一般的に、帝王切開で出産してから次に妊娠するまで、1年以上は置いた方がいいといわれています。これは、帝王切開によって出産した場合、他の部分に比べて切開した部分の子宮壁が薄いために、子宮破裂や癒着胎盤などのリスクが高まるからです。ママにとっても赤ちゃんにとっても安全なお産を目指すなら、十分に時間をあけた方がいいということでしょう。

次の出産も帝王切開の可能性が高い

第一子を帝王切開で出産した場合、切開部分の子宮壁が薄くなることで子宮破裂の恐れあるため、次の出産も帝王切開になる可能性が高いといえます。ただし最近は、帝王切開の次の出産で自然分娩が可能なVBAC法を実施する病院が増えつつあります。ただし、VBAC法にもリスクがないというわけではないので、経験が豊富で技術力が高く、何かあった時の迅速に対応ができる病院選びが必要になります。

医療保険の条件が制限されることも

妊娠前に医療保険に加入していた場合、帝王切開になっても給付金が支給されます。しかし、一度帝王切開をした後に医療保険に入ろうとすると、次のお産も帝王切開の可能性が高いと判断され、保険に加入できないことも少なくありません。また加入できたとしても「特定部位不担保」といって、帝王切開では給付されないという制限を受ける可能性が高くなります。

スポンサーリンク

おすすめコンテンツ

この記事を書いたライター
木下みずき

木下みずき

ウォーキング始めました!運動と食事で5kg減を目指すダイエッターです!