妊娠悪阻の症状/入院体験談に関する記事

妊娠悪阻の症状と原因!治療費用/入院した重症ママ体験談

妊娠悪阻の症状と原因!治療費用/入院した重症ママ体験談

妊娠悪阻は病気として認定されています。主な症状やどんな治療法があるのか、ママの入院時の体験談などをご紹介します。

マーミーTOP  >  出産  >  妊娠悪阻の症状と原因!治療費用/入院した重症ママ体験談

重症妊娠悪阻とは?症状/治療法/費用/入院したママの体験談

妊娠すると多くの女性が吐き気や食欲不振など、何らかのつわりの症状を経験していますが、物を食べるどころか水分すら受け付けない妊娠悪阻に苦しむ女性も多いようです。
お腹に赤ちゃんがいる妊娠中は、食事もとれない状態だとママ自身も不安が募ってしまいますよね。

今回は、妊娠したら誰もが注意したい妊娠悪阻の原因や症状治療方法をご紹介します。また、気になる重症妊娠悪阻で入院する場合の費用実際に入院を経験した先輩ママの体験談にも触れていきます。

妊娠悪阻は普通のつわりと何が違うの?

つわりで口を手で押さえる女性

つわりは妊娠中の女性の多くが経験する生理的な症状ですが、吐き気などの症状が悪化して食物や水分が全くとれず、代謝異常を起こして全身の状態が悪化し、治療が必要な場合には妊娠悪阻と診断されます。

つわりには個人差があるものの、妊娠12~16週頃までには落ち着くことが多いのですが、妊娠悪阻になると栄養が不足するだけでなく、吐くことで水分やビタミンB1やビタミンKなど身体機能の維持に必要不可欠なものが失われ、血中の電解質や酸塩基のバランスを崩して様々な健康被害を引き起こします。

妊娠悪阻になる原因は?

残念ながら、なぜつわりが重症化するのかは解明されていないのですが、妊娠悪阻は妊娠初期から中期にかけて悪化しやすく、何らかの原因によって妊娠による身体の変化が急激に進み過ぎてしまい、身体が適応できずに引き起こされると考えられています。
悪阻の症状や感じ方は個人差がありますので、その人の症状に合った、適切な対処をすることが必要です。

妊娠悪阻のリスクとは?

妊娠悪阻の場合は、吐き気やだるさといった生理的な現象を超え、急激な体重減少が起きてママの命に危険が及ぶ可能性もあります。
一般的なつわりの場合は経過を見ながら養生して対処しますが、重症妊娠悪阻になった場合は医療機関での積極的な治療が必要です。

重症妊娠悪阻で食事がとれないと懸念されることは、脱水と栄養失調です。
吐き気によって食事量が減るとどうしても水分の摂取量が減ります。嘔吐を繰り返していると脱水症状が起きやすくなり、夏場は熱中症にもかかりやすくなるというリスクがあります。

妊娠悪阻の診断基準

つわりの主な症状は吐き気や嘔吐、だるさやひどい眠気です。中には頭痛や下痢が起きるケースや、空腹時の悪寒から食べ続けてしまう食べつわりの女性もいます。

これらの症状が進行し、固形物が食べられなくなり水分が摂れない状況に陥ると、重症妊娠悪阻の可能性が高くなるわけですが、妊娠悪阻と一般的なつわりの違いは、病理的には次の項目を診断基準としています。

・体重が妊娠前より10%以上(50kgの場合5kg以上)減少している
・口から栄養や水分が摂取できない
・尿中のケトン体が陽性を示し、飢餓状態にある

ケトン体は体内のブドウ糖量が著しく減少したり、糖の代謝異常が起きていたりする場合に尿内から検出されます。尿中のケトン体の量は妊娠悪阻の症状の強さを測る重要な数値とされているのです。

どんな人が妊娠悪阻になりやすいの?

病院のベッドで問診を受ける妊婦

一般的につわりは妊娠した女性の50~80%が経験すると言われていますが、その中で妊娠悪阻と診断されて入院治療を要する人の割合は全体の1~2%です。

軽度なつわりは初めて赤ちゃんを産む新米ママに多く見られますが、妊娠悪阻の場合は出産経験のあるママ多胎妊娠をしている場合が多い傾向にあります。
また、妊娠悪阻は、前回の出産でつわりがひどかった場合や、妊娠中毒症にかかったことのあるママも重症化のリスクが高まります。

妊娠悪阻によるお腹の赤ちゃんへの影響は?

妊娠悪阻になると、体重は減ってしまい栄養も摂取できないことから、ママとしてはお腹の赤ちゃんのことが一番心配ですよね。

ママのつわりが酷く、栄養も水分も十分に摂取できなくなってしまっても、女性の身体は自分の身体に万が一の予備として蓄えている栄養を赤ちゃんに供給し始めます。
そのため、赤ちゃんは通常通り生育することが可能ですが、赤ちゃんが優先されてしまうからこそ、ママの身体をケアしながら妊娠状態を続けていくことが大切と言えます。

しかし、妊娠悪阻が重篤化したり長引いたりする場合、ごくまれながら低体重児出生の報告もありますので、早めに治療を開始して症状を改善する必要があります。

妊娠悪阻の症状

妊娠悪阻の症状は3ステージに分類されており、各ステージの違いは尿中のケトン体の数値で判断されますが、ステージによって注意する症状は異なります。
対処法を間違えると命に危険な状況を招くこともありますので、妊娠悪阻を診断された場合には、医師の指導に従って必要な治療を進めていきましょう。

第一期

妊娠悪阻の初期である第一期は嘔吐期とも呼ばれ、一日中吐き気がして、食べ物も水分も受け付けない状態です。
体重が減少傾向にあり、何も食べていなくても常に吐き気を催して胃液を吐いてしまったり、血が混じったものを吐いたりすることもあります。

水分が取れないことから尿量が減り、尿中にタンパク質が出ることもありますし、口の渇きや倦怠感、めまいなどの脱水症状を引き起こしがちですから、夏場は特に注意が必要です。

第二期

病院のベッドに横になる妊婦

妊娠悪阻の第二期は肝腎障害期と呼ばれます。脈拍や血圧が低下するなど、代謝異常に起因する中毒症状が起きるようになります。
第二期になると身体機能を維持する必要なエネルギーが不足していると判断されますので、入院して治療を要する場合があります。

エネルギーとなるブドウ糖が供給されないと、肝臓で脂肪酸を生成して新たなエネルギー源として使うようになります。
ケトン体は脂肪酸から合成された成分なので、尿中にケトン体が検出されるということは、通常作られない脂肪酸が生成されるほどの飢餓状態に陥っている証拠でもあるのです。

第三期

脳障害期とも呼ばれる重症妊娠悪阻の第三期は、尿中のケトン体数値が高くなり、母子ともに非常に危険な状態です。代謝異常による中毒症状が重篤化することで、脳神経症状に進展し、頭痛やめまい、幻覚や幻聴、記憶喪失が起きます。

重症妊娠悪阻の治療法

妊娠悪阻はとても辛いものですが、適切な治療を行うことで、妊娠中期を過ぎる頃には多くの場合は自然に症状が治まってきます。

点滴による栄養と水分の補給

点滴

重度妊娠悪阻の初期であれば主に脱水症状を改善させることが必要ですので、水分と塩分を補うためにビタミン類を含む点滴や、ケトン体の検出を防止するためにブドウ糖液を用いた点滴で治療を始めます。
点滴には吐き気止めの薬剤が入りますし、点滴によって電解質のバランスが整えば吐き気も改善される効果があります。

補液量はママの脱水の程度にもよりますが、1日2,000~3,000mlが目安です。
一度の点滴で症状が改善される場合もありますし、症状を確認しながら定期的に通院をして、継続して点滴を受ける場合もあります。

入院による安静と体調管理

妊娠悪阻の症状が重い場合や第二期に進行している場合には、入院して安静を確保しながら、継続的に点滴で水分と栄養を補給する治療がすすめられます。

妊娠悪阻の改善には安静が第一ですが、女性は家庭にいるとどうしても家事などで体を動かしてしまいがちです。入院治療はママの体調管理をするだけでなく、現実の生活からママを隔離して心身の安静を図る目的もあるのです。

入院期間は症状の重さにより個人差があり、数日で済む人もいますし数ヶ月に及ぶ人もいますが、入院中は基本的に絶対安静です。
上の子がいる場合には子供と離れて生活しなくてはならず、妊娠中に慣れない病棟で生活を余儀なくされることなど不安な面もありますが、医師に勧められた場合にはママの身体のために必要な治療だと受け入れましょう。

投薬治療

妊娠悪阻は妊娠5~6週間から12~16週頃に発症しますが、この時期は胎児の器官形成の時期でもあるため、胎児に影響の出る強い薬の投与はできません。
基本的にはビタミン類などを点滴投与して改善を図りますが、強い吐き気がある場合にはメトクロプラミドの投薬が効果的で、抗ドパミン作用により胃や食道の逆流を抑えて消化活動を促して症状を軽くしてくれます。

また、中には人参湯(ニンジントウ)や小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)など漢方薬による治療が行われるケースもあります。

重症妊娠悪阻で入院すると費用はどれくらい?保険適用は?

点滴や入院が必要と言われると、正直どれくらいの費用がかかるのか心配になってしまいますね。
基本的に出産は病気ではないと区別され、妊婦健診には保険適用がされないものも多くありますが、妊娠悪阻の治療ではどれくらいの費用を用意しておけばよいのでしょうか。

妊娠悪阻には保険が適用されます

妊娠悪阻は病気として認定されているため、点滴や入院などの治療には保険が適用されます。安心して治療を受けましょう。

治療にかかる費用は治療方法や入院期間によっても差がありますが、5万円前後で済むケースもありますし、15万円以上かかる人もいます。
1人部屋か大部屋かなど、入院時の選択によっても費用は変わりますので、入院前にしっかりと病院の説明を聞き、使える生命保険なども確認しておくと安心ですね。

高額医療費制度で負担を軽くすることもできます

妊娠悪阻は病気とみなされますので、健康保険だけでなく自治体の高額医療費制度の対象になります。条件を満たせば実費で支払う負担を軽くすることができますので、積極的に活用していきたいですね。

高額医療費制度とは?

家庭における医療費の自己負担に限度を設ける制度のこと。基本的には、同じ病院に支払った1ヶ月の保険適用の医療費が自己負担限度額を超えた場合、申請をすれば限度額を超えた金額を受給することができます。

病院の窓口に立つ女性

自己負担限度額は本人の収入によって異なりますが、一般所得者の場合は8万100円、医療費の10割での総額が26万7000円を超えた場合には、その差額の1%の金額が加算されます。
詳細はお住まいの自治体の窓口に相談し、事前に確認をしておきましょう。

高額医療費の申請方法には事前認定事後申請がありますが、どちらの申請をするかで退院時の病院への支払金額が変わります。
妊娠悪阻の治療の場合には具合が悪くて自分で手続きをとることが困難なことも多いので、パパや家族にサポートしてもらって、確実に受給を受けて家計の負担を減らしましょう。

<事前認定>
入院の予定が事前に決まっている場合、自治体の窓口であらかじめ申請をしておく手続きです。
申請書をもらって提出すると認定証が発行されますので、退院の際の医療費の精算時に提示をすれば、自己負担限度額や保険対象外の食事代・ベッドなどの差額の支払いだけで済みます。

<事後申請>
退院後に自治体の窓口で受給申請をする手続きで、退院時には通常通り3割負担の医療費を病院に実費で支払う必要があります。
給付申請は医療費の支払いをした翌日から2年間が有効期限で、清算時にもらった病院の領収書を添付して申請をすれば自己負担限度額を超えた金額分が支給されます。

重症妊娠悪阻で入院・治療を受けたママの体験談

実際に妊娠悪阻の入院や治療を受けたという先輩ママの体験談をご紹介します。中には入院を勧められたものの、家庭の事情で通院治療を頑張ったというママの声も…。


35歳

A二人目で妊娠悪阻と診断され入院…

一人目の時は、つわりはあったものの症状は軽かったのですが、二人目を妊娠中に妊娠悪阻と診断を受けました。
8週目くらいからまともに食事をとることができず、10週目くらいに病院を受診したところケトン4+と診断され、担当の先生に勧められるがまま入院。点滴の液の匂いすら受け付けず、吐き続ける毎日が続きました。
入院期間は2週間でしたが、完全に嘔吐がなくなるわけではなかったので、しばらくは通院して点滴を続けました。退院後はごはんを食べられる幸せをかみしめていました。
今悪阻がしんどいママさんは、無理をせず必要に応じてしっかり入院治療を受けてしまうことも検討してみてくださいね。

もも
26歳

A2週間入院しました

初めての妊娠の時につわりがひどく、唾をゴックンと飲み込むこともできなくなって妊娠悪阻で入院しました。
検診の時の検査で尿内にタンパクが出ていると言われて、詳しい検査をして分かったのですが、看護師さん達から「こんなに我慢しちゃいけない」と言われるほど状況は悪かったようです。
突然の入院で慌てる間もなく、起き上がってもいけないと絶対安静を言い渡され、24時間点滴を繰り返しましたが、その間もひどい吐き気に苦しみました。
幸い1週間ほどで症状が良くなり空腹感を感じるようになってきて、おもゆを出してもらったのですが、とっても美味しくて( ;∀;)食べられることってありがたいなあとしみじみ感謝しました…。それにしても、立ってトイレにも行けない生活は辛かった!

ぽぽまま
31歳

A漢方治療を受けました

つわりによる吐き気で食事がとれず、妊娠2ヶ月目で妊娠悪阻だと診断された私。入院も考えましたが、私の場合は症状がそれほどひどくなかったので、その場で点滴を一本受けて、先生の勧めで漢方薬を処方され、1ヵ月程服用しました。
丁度つわりが改善される時期だったのかもしれませんが、ひどかった吐き気や胃のムカつきがなくなり、とっても楽になりましたよ。
最近は漢方を処方する外来がある産院もあるので、辛いつわりに悩んでいるのであれば、一度相談することをオススメします。

ミント
36歳

A3人目にして重症のつわり

3人の元気キッズのママです。私はつわりはそれほどひどくないと思っていましたが、3人目の時になかなかつわりが終わらずに、妊娠6ヶ月目で体重が全く増えなくなってしまったので主治医に入院を勧められました。
でも、上に手のかかる幼稚園児がいて、ちょうど2か月後に長男の小学校入学を控えていましたので、「何とか入院はしないで済ませたいのですが」と先生にお願いして、通院をしながら点滴治療を2ヵ月に渡って受けました。
私の場合は始めの一週間は毎日通院して点滴をしてもらい、検査数値を見ながら3日ごとの通院、1週間ごとの通院と伸ばしていったのですが、やっぱり時間はかかります。
安静度も違うので、家庭の状況が許すのであれば入院した方が回復は早かったと思います。

妊娠悪阻の辛さは我慢せず早めの病院受診を

妊娠悪阻の怖いところは、「これぐらい大丈夫」「みんな我慢しているんだから」と、ママ自身が辛さを無理に我慢して症状を悪化させてしまいがちなところにあります。
急激な体重減少がある、食事をとるのも辛い場合には、脱水症状を引き起こして母子ともに危険な状態になりかねません。決して無理をせず、早めに病院を受診しましょう。

病院でつわりの相談をするときには、体重減少の度合いや1日ごとの嘔吐回数、トイレの回数などを数字にして具体的に伝えると病院でも対処しやすくなります。

病院のスタッフは赤ちゃんの元気な顔を見るまでの大事なパートナーです。少しでも不安なことがあれば積極的に相談して、元気に赤ちゃんをお迎えしましょう。

スポンサーリンク

おすすめコンテンツ

この記事を書いたライター
はたこ

はたこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!

この記事と関連性の高い記事