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過強陣痛とは?陣痛の異常が引き起こす強すぎる陣痛の原因

過強陣痛とは?陣痛の異常が引き起こす強すぎる陣痛の原因

過強陣痛をご存知ですか?陣痛の異常といえば、陣痛が弱いため分娩が進まない微弱陣痛が知られていますが、実はその正反対の、強すぎる陣痛が過強陣痛の特徴です。ここでは、激しい陣痛とされる過強陣痛の定義のほか、気になるその症状についてご紹介します。

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過強陣痛~知っておきたい陣痛の異常が引き起こす痛みとは

陣痛とは、本来は分娩の際の痛みそのもののことではなく、分娩のための子宮の収縮のことを指します。出産時の際、陣痛は赤ちゃんを押し出すために必要なものなので、痛いのは当然と考えている人は多いでは?

よく陣痛が強いとか弱いとか言いますが、陣痛の感じ方に個人差はあることから、「平均的な陣痛の痛み」というものを知る方法はありません。しかし、陣痛に異常が起こった時には、すぐに知ることができるのです。

次の3つに異常がみられる場合、陣痛の異常と考えられます。

  • 子宮の収縮の強さ
  • 陣痛周期
  • 陣痛の持続時間

陣痛の異常は、過強陣痛と微弱陣痛の2つの種類に分けられます。特に微弱陣痛のことは知っていても、過強陣痛のことはよく分からないという妊婦さんが多いことから、今回は分かりやすくご説明します。

過強陣痛の定義3つ

陣痛周期表

過強陣痛とは、平均よりも陣痛が強いことをいいます。しかし、陣痛の平均がどんなものかはよく分かりませんよね。

「陣痛が強い」「陣痛が弱い」などの陣痛の程度は、子宮収縮の強さ・陣痛周期・持続時間によって総合的に判断されるのです。

その中でも特に、次の3つのような陣痛の異常が起こった場合に、過強陣痛と診断されます。

1子宮の収縮が激しい

陣痛の痛みは、平滑筋という子宮を包む筋肉がぎゅーっと収縮する際に起こります。その子宮の収縮は、子宮内圧を測定することによって分かります。

縮み方が大きく痛みが激しいほど、子宮の内圧が高くなるのです。

実際のお産では子宮口開大が4~6cmの場合、平均の陣痛の場合は子宮内圧が40mmHgなのに対して、過強陣痛の場合は70mmHgと平均よりも高いことから、収縮が激しいことが分かります。

2陣痛の周期が短い

陣痛の妊婦さん

陣痛の周期とは、陣痛の始まりから次の陣痛の始まりまでの間隔のことをいいます。通常、10分以内の陣痛の周期が、1時間に6回以上起こるようになったらお産の開始とされ、陣痛の周期はだんだん短くなっていきます。

過強陣痛では、平均に比べて陣痛の波が頻繁にやって来るのです。

子宮口開大が4~6cmの場合、陣痛周期の平均は3分ほどなのに対して、過強陣痛の場合は1分30秒程度と短いのが特徴です。

3陣痛の持続時間が長い

陣痛が長い妊婦さんのイラスト

痛みの時間が長いということは、妊婦さんにとって大きな負担になりますよね。陣痛の持続時間というのは、外側法の場合、陣痛のピークの1/5の部分の時間のことをいいます。

そして、陣痛の痛みが長く続くことも過強陣痛の特徴です。

子宮口開大が4~8cmの場合、陣痛の持続時間の平均が70秒ほどなのに対して、過強陣痛の場合は2分以上にまで長くなるのが特徴です。

過強陣痛が起こる主な原因

過強陣痛は、陣痛を誘発する薬の使用によって起こる場合と、何らかの原因によってお産が妨げられる場合のどちらかがあげられます。特に、次の6つの要因によって過強陣痛が起こりやすくなります。

陣痛促進剤の使用

陣痛が来ない妊婦さんのイラスト

陣痛がこない場合などに投与される陣痛促進剤によって、過強陣痛となることがあります。

陣痛促進剤は、お産に有効的な陣痛が来ない微弱陣痛の場合や、予定日を過ぎてもなかなか生まれてこない過期産の場合、人工的に子宮の収縮を促進するために使われます。

陣痛促進剤に対して過剰に反応してしまう体質の妊婦さんは、他の人に比べて薬の効果が出すぎてしまうことがあるのです。

お産が正常に進行してくれるといいのですが、子宮口が開かない、赤ちゃんが産道まで下りてこないという場合は、ただ陣痛だけが強くなることも…。

特に、投与の方法や投与された量に問題がある場合、過強陣痛が起こりやすくなります。

児頭骨盤不均衡

レントゲンの写真を持つ医師

児頭骨盤不均衡の場合、赤ちゃんの頭(児頭)とママの骨盤の大きさが合わないため、お産がスムーズに進まずに、過強陣痛がおこることがあります。

特に、赤ちゃんが生まれるための有効な陣痛は起こっているのに、お産が1時間も2時間も進行しないという場合は、赤ちゃんの頭が引っ掛かって、骨盤を通過できない可能性が高いといえます。

レントゲン撮影などの事前の検査などで自然分娩は可能と判断された場合でも、分娩が進まなくなることがあり注意が必要です。

狭骨盤

ママの骨盤が平均よりも狭い狭骨盤の場合、赤ちゃんがスムーズに骨盤を通り抜けられないため、過強陣痛がおこりやすくなります。

ママの身長が145cm以下の場合や、骨盤の横幅・奥行き・斜めの幅が短い場合に狭骨盤と診断されます。赤ちゃんの頭が骨盤を通過できない場合は、難産になる可能性が高いため、ほとんどの場合は帝王切開による分娩となります。

ただし、赤ちゃんの頭が小さく、骨盤を通過できると判断された場合は、自然分娩が可能となります。

軟産道強靭

体重を量る妊婦さん

お産を迎えても産道が柔らかくならず、硬い状態が続く軟産道強靭の場合、過強陣痛となる可能性が高くなります。

子宮頚管の熟化が進まないことによって軟産道強靭が起こると、産道の抵抗が強くなって、赤ちゃんが産道を通り抜けることができなってしまうのです。

軟産道強靭は、子宮内部の奇形や筋腫のほか、高齢出産、太りすぎなど体質が要因となることもあります。

回旋異常

通常は赤ちゃんが産道を通り抜ける際、ママの骨盤の中を通りやすいように回旋しながら下に下りてきます。その際、回旋異常が起こった場合に、過強陣痛が起こることがあります。

赤ちゃんの回旋異常には、頭が骨盤に引っ掛かった、回る向きが逆、そもそも回旋しないなどがあります。

特に、児頭骨盤不均衡の赤ちゃんや巨大児のようにママの骨盤に頭のサイズが合わない場合や、低置胎盤などの場合に回旋異常が起こりやすくなります。

胎位や胎勢の異常

お腹の赤ちゃんのイラスト

赤ちゃんの向きや姿勢が正常ではない場合、スムーズに産道を通り抜けることができないため、過強陣痛となります。

代表的な例として、足やお尻から出てくる骨盤位や、横向きや斜めになって出てくる横位などの胎位の異常のほか、通常の前屈みの姿勢を取らずに、後ろに反った姿勢で生まれてくる胎勢の異常があります。

胎位や胎勢の異常が起こると、手足や顎が引っかかるなどして、なかなか赤ちゃんが出られないのです。

注意が必要な過強陣痛の症状

陣痛が強すぎる過強陣痛の状態が続くと、陣痛の痛みだけでなくさまざまな症状によって、ママや赤ちゃんに与える負担も大きくなります。特に、次のような症状には十分に注意しましょう。

ママ側のトラブル

不安を感じる妊婦さん

陣痛による恐怖心や不安感が強くなると、ママは精神的にコントロールすることが難しくなります。極度の興奮状態に陥り、自制がきかなくなる恐れがあります。

また、産道に強い力が加わることで次のようなトラブルが起こりやすくなります。

会陰裂傷

過強陣痛によって急速に分娩が進んだことから、会陰がゆっくりと伸びる余裕もなく、いきなり強い力がかかることによって会陰裂傷が起こりやすくなります。

頚管裂傷

会陰裂傷と同様に、急速な分娩の進行により、子宮頚管の熟化が間に合わない状態で赤ちゃんが押し出されてしまうと頚管裂傷が起こります。

弛緩出血

出過強陣痛によって子宮が疲れ切ってしまうことで、産後の子宮収縮が正常に行われない場合、胎盤が剥がれた部分からの出血が止まらなくなる弛緩出血がおこります。

子宮破裂

強い収縮が起こる時間が長くなることで、子宮の壁が避けてしまう可能性が高くなります。強い痛みと大量の出血を伴うので、赤ちゃんにもママにも危険な状態を招くことになります。

赤ちゃん側のトラブル

赤ちゃんのイラスト

激しい子宮の収縮が起こることで、強く締め付けられるため、お腹の赤ちゃんには大きな負担がかかります。それにより、赤ちゃんが正常ではない状態に陥る胎児機能不全となる可能性が高いといえます。

胎児機能不全は、必ずしも赤ちゃんが悪い状態というわけではありませんが、お腹の中で呼吸状態や循環状態が悪くなって低酸素になっている場合も考えられます。

そのために、過強陣痛が起こった場合は、赤ちゃんの心拍数をモニタリングしながら、分娩を進めていくことが必要となります。

過強陣痛が起きた時の対処法

過強陣痛が起きた際、陣痛促進剤を使っている場合は使用を中止するのが原則です。

また、胎児心拍数モニタリングで胎児機能不全が確認された場合は、赤ちゃんを激しい子宮の収縮から守るために、子宮収縮抑制薬が投与されます。

それでも子宮の収縮が治まらず、赤ちゃんにも影響があると予測された場合は、帝王切開に切り替えられることもあります。

ママと赤ちゃんが、過強陣痛によって大きなダメージを受けている可能性が高いころから、それ以上、自然分娩の継続が無理だと医師が判断した場合、緊急帝王切開への切り替えも少なくないのです。

緊急の帝王切開と聞くと不安も大きくなりますが、自分の体と赤ちゃんを守るためには最良の手段だといえます。

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この記事を書いたライター
ひなちゃんママ

ひなちゃんママ

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪