愛着障害の症状や治療方法に関する記事

愛着障害の症状は?大人になるとどうなる?発達障害との違い

愛着障害の症状は?大人になるとどうなる?発達障害との違い

愛着障害になるとどのような症状が現れるのかを知ることで、愛着が正しく形成されていないことに気づくことができます。大人になってから生きにくさを感じさせないためにも、ここで紹介する症状が当てはまる場合は、子供への接し方を見直してみませんか?

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愛着障害の症状とは?知っておくべき発達障害との違い

子供の愛着形成が不十分な場合、社会に出てからさまざまな問題が生じることから、「自分の愛情は十分なのか」「子供との関わり方は適切か」など、育児に対して不安を抱えているママは多いのでないでしょうか。

子供の愛着がしっかりと形成されないと、将来的に「愛着障害」を引き起こす恐れがあるため、愛着障害について正しい知識を身につけておくことが大切なのです。

そこで今回は、愛着障害の症状や発達障害との違いなどについて徹底解説。愛着障害について正しく知っておくことが、早めに子供の異変に気づくことにつながります。

愛着障害とは?

ママにプレゼントをあげる子供達のイラスト

一般的に、ママが子供のお世話をすることで、ママと子供の間には「愛着」と呼ばれる心の絆が形成されます。

しかし、何らかの原因によって、子供と母親などの養育者との間に愛着が形成できないまま成長していくことで、心の発達が不十分になることを愛着障害と言います。

親の育児放棄や虐待によって愛着障害を発症するケースが多いのですが、そのほかに親の過干渉や精神的に不安定なケースでも愛着障害が起こる可能性があります。

愛着障害は、5歳未満の小児期に発症するのが特徴で、症状が改善しないまま大人になってしまうと、人間関係の構築がうまくいかないことで、恋愛や結婚などにも大きな影響を与えてしまいます。

子供の愛着障害の症状

愛着障害は基準によって分類が異なるため、ここでは、国際的な診断基準である世界保健機関(WHO)の「疾病及び関連保健問題の国際統計分類国際疫病分類(ICD)」の最新版ICD-10にそって、愛着障害の症状について解説していきます。

ICD-10では、愛着障害は「反応性愛着障害」「脱抑制性愛着障害」の2つに分類されています。

2つのタイプには次のような特徴と症状があります。

反応性愛着障害(RAD)

お母さんの手を繋ぐ女の子

反応性愛着障害とは、親の無視や虐待、誤った養育方法など、子供の欲求が愛着形成すべき相手から無視されることによって起こる愛着障害です。

自分の感情や欲求をアピールできずに成長した結果、他人と関わることに不安を持つことで、次のような特徴が見られます。

  • 感情表現が偏っている・激しい
  • 恐怖心や警戒心が強い
  • 自分や他人への攻撃性が高い
  • 友達との交流が少ない

脱抑制性愛着障害(DAD)

脱抑制性愛着障害とは、反応性愛着障害と同様に親の無視・虐待・誤った養育方法のほか、養育者がたびたび変わるなど、特定の相手と愛着形成できなかった場合に起きる愛着障害です。

反応性愛着障害の症状とは逆に、他人に対して過度に関わろうとすることから、次のような特徴があります。

  • 誰にでも抱きついたり、くっ付いたりする
  • 他人の注意を引こうとする
  • 相手構わず馴れ馴れしい
  • 友達との交流が少ない

愛着障害と発達障害の違いは?

花に水やりする親子

発達障害は先天的な脳機能の障害なのに対して、愛着障害は生まれつきの遺伝や脳の障害ではなく、後天的な行動障害の一つです。

愛着障害は、他人と上手く関わることができないなど発達障害と症状が似ていますが、幼少期の保護者との関わり方によって起こる障害のため、基本的には保護者の対応や家庭環境の影響が大きいと言えます。

それに対して発達障害は、脳の発達の仕方が通常とは違うことから、他人と上手く関わっていくことができないのです。

自閉症の子に対しては、いくら親が接し方を変えても、他人に対しての感情面や行動面で改善はみられませんが、愛着障害の子は、親が接し方や対応を変えることで症状を改善することができます。

特に、次のようなタイプの子は愛着障害になりやすいと言われているので注意しましょう。

愛着障害になりやすい子の特徴

  • 勘が強く感情的になりやすい
  • 神経質で敏感すぎる
  • 不安感が強い

愛着障害の治療

子供の愛着障害の原因は、養育環境が適切ではないことであるケースが多いので、治療ではまず養育環境の改善が求められます。

養育環境の改善策としては、「スキンシップをとる」「しつけを見直す」など、親の適切な対応が重視されます。さらに、子供の愛着行動に対して、母親が上手く関わっていけるようになるための支援が行われることもあります。

ただし、育児放棄や虐待がある場合は、母子分離が行われることも…。環境を改善する年齢が早ければ早いほど効果は高いことから、早めにカウンセリングなどを受けることが大切です。

愛着障害が改善しないまま大人になってしまったら…

窓から眺める女の子

子供の頃に母親から構ってもらえなかったり、突き放されたりすると、母親との間に本来形成されるはずの強い愛着が形成されないことで、「自分に自信が持てない」「自分には価値がない」という考え方が強くなってしまいます。

それによって、自己肯定感が得られずに「どうせ私/僕なんて…」と、自分に自信が持てなくなるのです。

さらに、子供の頃に母親と愛着が形成できない子供は、他人とも愛着を形成することができないため、大人になってからも、次のような対人トラブルが起こりやすくなってしまいます。

人間関係の構築が苦手

他人と関わりたいという思いはあるのに、頼られたり依存されたりすることを嫌がり、結局深く関わることができないため人間関係がうまく構築できません。

他人との距離感が極端に近過ぎたり、いつまで経っても縮まらなかったりと、程よい距離感が掴めない人も多いようです。

人とのコミュニケーションを避ける

対人関係を良くしたいと思いつつも、人と関わることに煩わしさを感じていて、人とのコミュニケーションを避けるようになります。

そのため、人と関わらなくて済むように仕事や趣味に没頭することが多く、周囲からはその行動を理解してもらえないこともあります。

他人を信じることができない

見つめる男の子

愛着障害により、他人に対しての恐怖感や不安感を拭い去れないまま大人になったため、他人を信じることができなくなってしまいます。

さらに、その恐怖感や不安感を隠そうとして、他人に対して攻撃的になったり、支配しようとしたりする行動が見られることで、ますます他人と上手く関われなくなります。

親との関係がうまくいかない

愛着障害の最大の原因は、幼い頃の養育環境であることから、大人になってからも親との関係が修復できません。愛着行動の示し方も分からないため、自分が親になった時に子供にどのように接したらいいのか悩む人も多くいます。

大人になってから愛着障害の克服するためには、親との関係修復が大きな鍵を握るといえます。

日常生活でストレスを感じることが多い

ママの足の上で寝る

常に強い不安感を持っているため、物事をネガティブに捉えやすく、日常生活で他人と関わることにストレスを感じることが多くなります。

特に、外に向けて攻撃的行動を示すような人よりは、攻撃性が内向きになりやすい人の方がストレスを感じやすくなります。

ママは子供の「安全基地」になりましょう

愛着障害を改善する上で重要となるのが、「安全基地(ベースキャンプ)」と呼ばれる、子供にとって自分を恐怖や不安から守ってくれる対象だといわれています。

社会に出てうまく対人関係を築くためには、安全基地という自分の帰る場所があると思えることが重要なのです。

そして、子供にとっての安全基地はママであり、ママが安全基地としての存在を確立するためには、幼少期に子供と正しく愛着が深めていく必要があります。

特に、生後半年から2歳くらいまで間に、子供と母親の間の愛着を深めることが重要なことから、子供が安心できるように「抱っこしてあげる」「声をかける」などの、愛着行動を示すことが大切です。

そのような積み重ねによってママと子供の絆を深めることで、子供にとってママがありのままの自分を受け入れてくれる安全基地になれるのです。

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この記事を書いたライター
れんプー

れんプー

趣味は野球観戦!カープ女子がライバルのアラフォー腐女子です。