吃音は幼児期の発症に注意に関する記事

吃音は幼児期の早期治療が重要!どもりの原因と吃音症治療

吃音は幼児期の早期治療が重要!どもりの原因と吃音症治療

吃音の幼児期にみられる症状や原因、受診する病院について解説します。吃音症の子供への接し方や治療方法が分かります。

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吃音の発症は幼児に多い⁉吃音症の原因と主な症状

吃音は、2歳~5歳の幼児期の発症がほとんどです。そのため、言葉を話しはじめる時期は本人も気づかないことが多いのですが、小学校に上がる学童期あたりからは、周囲の心ない一言によって傷ついたり、さらに吃音がひどくなってしまうお子さんもいます。

吃音については、「早期治療が必要」という考え方もあれば、「放っておけば自然に回復する」という考え方もありますが、どちらにせよパパやママは子供の吃音に理解を深め、適切な支援をすることが求められます。そのため、ここで紹介する、幼児期に起こりやすい吃音の原因や治療法などを参考にして、しっかりと対応してあげましょう。

吃音(きつおん)とは

見つめる男の子

吃音は、「どもり」とも呼ばれる言葉がうまく話せない発話障害の一つで、医療機関の受診が可能な「吃音症」として疾病に分類されています。

発症時期によって分けられる「発達性吃音」と「獲得性吃音」の2つタイプのうち、吃音のほとんどが幼児期に発症する発達性吃音です。2つのタイプには次のような特徴があります。

発達性吃音(はったつせいきつおん)

吃音の9割を占めるのが「発達性吃音」で、2~5歳の幼児期に多く発症します。吃音になる確率は1~5%で、圧倒的に男の子の発症率が高いのですが、その理由については現在でもはっきりと分かっていません。

獲得性吃音(かくとくせいきつおん)

幼児期に発症する発達性吃音に対して、獲得性吃音は10代後半の青年以降に発症します。このタイプはさらに、神経の疾患や脳の損傷が原因の「獲得性神経原性吃音」と、ストレスや心的外傷などが原因の「獲得性心因性吃音」の2つに分けられます。

発達性吃音の原因と発達障害との関係

男の子と向かい合う母親

吃音については、これまで「家庭環境に問題がある」「親の愛情が足りない」など、否定的な見方がほとんどでしたが、最近では、周囲の人との関係のほか、吃音になりやすい体質が発症に影響していると考えられています。さらに、言語・認知・運動など機能の発達の遅れや情緒不安定なども、吃音発症の要因にあげられます。

吃音は、生まれつきの脳機能の障害である発達障害の一つです。発達障害のお子さんはコミュニケーションが苦手だったり、うまく対人関係を築くことができないため、周囲からは「ちょっと変わった子」「ほかの子と少し違うかも」と思われがちですが、それは育て方や家庭環境が問題ではありません。そのため、ママが自分を責めたり、厳しく吃音を注意するのではなく、自分ではどうすることもできない脳の不具合のせいなのだと理解してあげることが大切です。

幼児期にみられる吃音の主な症状

言葉を覚え始める時期は、うまく言葉が出ないことや、つっかえたりすることはよくあることです。けれど、幼児期は自分の症状に気づかないことが多いほか、症状に波があって上手く話せる時期もあることから、一過性のものと判断してそのまま放置してしまうことがあるので、普段からお子さんとの会話の際にしっかり観察することが大切です。

会話の中で次のような3つの症状を頻繁に繰り返す場合は、吃音が疑われる可能性があります。

吃音が疑われる話し方の3つの特徴

  • 「ぼぼぼぼぼくは…」のように同じ音を繰り返す
  • 「わーーーたし」のように最初の音を伸ばす
  • 「…え……っえっとね…」のように最初の音が出ず間があく

吃音の話し方以外の症状としては、最初の音が出ない場合、うまく話せないもどかしさから、顔をゆがめたり頭や手足を動かしたりするなど、身体を使って気持ちを伝えようすることがあります。また、言いにくい言葉があった場合は、一度言いかけてからやめたり、言いやすい言葉に置き換える傾向にあります。

幼児の吃音の具体的な治療法

幼児の話を聞いて笑顔の母親

幼児期は成長が著しい時期であり、「話す」という能力においても発達途中にあります。そのため、吃音を指摘して直させるのではなく、スムーズに話す能力をより発達させることが幼児期の吃音治療において大切なことです。
そのため、幼児期には学童期や大人が受ける治療法ではなく、あくまでもスムーズに話す経験を増やすための次に様な指導が行われます。

スムーズに話すモデルの提示や発話の誘導

「発話モデリング」と呼ばれる幼児が話しやすいモデルを示したり、与えられた課題の中で子供がスムーズに話すことができるように誘導するなどの指導を行います。その際は、スムーズに話せた時に「流暢に話せた」ということを子供にも伝えます。それによって話す自信がつくほか、再びスムーズに話すことができるように促す効果があります。

スムーズな発話体験のための環境調整

スムーズに話す経験を増やすことは、流暢に話すための脳内神経ネットワークを強くすることにつながります。それにより、吃音が消失する可能性があるため、吃音が疑われる場合はスムーズに話す体験が増えるよう環境の調整を行います。具体的には本人にさまざまな発話を体験させるほか、両親への環境調整の指導が行われます。

吃音に悩む王が、完璧に演説がこなせるようになるまでの過程を描いた映画「英国王のスピーチ」にもあるように、訓練を重ねることで吃音は乗り越えられることから、焦らずじっくり取り組むことが大切です。

吃音が疑われる幼児への接し方の注意点

吃音のある幼児は、成長と共にどもって話すことに不安を抱えるようになります。話し方を自分なりに工夫したり、話さないようにしたりして、ますます吃音症状を悪化させ、二次的な問題を引き起こすことにもつながるのです。そうならないためには、人前で話すことへの恐怖や嫌悪を取り除くために、次のような接し方を心がけましょう。

無理に話し方を治そうとしない

抱っこした子供に話しかける母親

吃音の子供が一生懸命話をしようとしている時は、「ゆっくり落ち着いて話そう」「もう一回言ってみよう」という言葉をかけたり、本人が言おうとしている言葉を先に言ってしまうのはNGです。

本人にしてみると、慌てて話しているわけでも緊張しているわけでもなく、ただスムーズに話すことができないだけなのに、無理に話し方を治されると、話すことへの恐怖感や嫌悪感が生まれかねません。また、親の期待に応えるために頑張ろうとすると、上手くいかなかった時に落ち込んだり、自信の喪失につながる恐れがあります。

大切なのは「今の話し方のままで大丈夫だよ」ということを伝えて、本人に安心感を与えることです。吃音のままで話をしても、その症状がそれ以上悪化することはないので、まずは無理に治そうとするのではなく、話すことが好きになるよう温かく見守ってあげることが大切です。

話の内容に耳を傾ける

子供が同じ言葉を繰り返したり思うように言葉が出てこないと、どうしても話し方にばかり気持ち向きがちですが、子供の接する時は話し方を気にするよりも、まずは話の内容を最後まで聴いてあげることが大切です。言葉を遮られることなく話を最後まできちんと聴いてもらうことで、子供は話すことの楽しさや言いたいことが伝わった達成感を覚えることができます。

もし、なかなか言葉が出てこないときは、「うんうん、それで?」「○○がどうしたの?」などのような言葉をかけてあげましょう。うまく次の言葉を引き出してあげることで、どんどん話がしやすくなるはずです。

吃音の話題をタブーとせず話しやすい環境を作る

吃音の子供がいると本人を傷つけないために、家庭では吃音の話題をどうしても避けてしまいがちです。ところが、家庭で吃音の話題をタブーにしてしまうと、「吃音は悪いもの」「話題にしてはいけないこと」と捉えて、外で吃音のせいでいじめられたり嫌な思いをさせられて時にも、言い出しにくくなってしまいます。

本人が吃音について興味を持ったり、知りたがったりした場合は無理に隠そうとする必要はありません。自分が吃音であること、吃音が悪いことや恥ずかしいことではない等、吃音についての正しい知識を身につけさせることで、話すことへの苦手意識を減らしてあげることが大切です。

幼児期の吃音症Q&A

Q1病院は何科を受診すればいいの?

A

医師の問診をうける子供

病院で吃音の治療を受ける際、吃音専門の医療機関の受診が望ましいのですが、近くにそのような施設がない地域では、身体的な要因が疑われる場合は耳鼻咽喉科や神経内科、精神的な要因が疑われる場合は心療内科や神経科を受診しましょう。現在、吃音は「吃音症」という疾病に分類されていることから、基本的に医療機関を受診する場合は健康保険の適用対象になります。

ただし、どの病院でも吃音の治療を行っている訳ではないため、事前に言語聴覚士がいることを確認しておく必要があるほか、最寄りの保健所に相談すると治療を行っている医療機関を紹介してもらうことができます。

Q2発達性吃音は自然治癒すると聞きましたが、本当ですか?

A
発達性吃音は、小学校低学年程度の言語能力に達すると7~8割は吃音症状が消滅しますが、残りの2~3割の子は自然回復が難しいため、放置していると年齢と共に症状が固定化してしまいます。中にはスムーズに話せないことにストレスを感じたり、周囲から指摘を受けることで、さらに吃音症状が悪化するケースもあります。

吃音は、幼児期のうちに自然治癒するかどうかを判断することができません。また、吃音だと思っていたけれど、実は難聴や失語症などのような別の病気や障害の可能性があることから、「小学校に上がれば治るから様子をみよう」と安易に考えず、一度医療機関を受診して診察を受けることが大切です。

Q3幼稚園や保育園にはどのような対応をお願いしたらよいでしょう?

A
幼稚園や保育園に通っている場合は、まずは周囲のスタッフの方に子供の吃音症状を理解してもらうことが大切です。「もっとゆっくり話してみたら?」などの指摘を繰り返し受けたり、クラスのお友達から心ない言葉を投げかけられることで傷つき、通園を嫌がることにならないよう事前に対処しなければなりません。

吃音を正しく理解してもらうためには次のポイントを押さえて、正しい情報を伝えましょう。

  • 生まれつきで、口や舌の動きが問題ではないこと
  • 慌てたり緊張したりしているわけでないということ
  • 笑ったりからかったりしないようにすること
  • ストレスにより悪化する可能性があること
  • 吃音の話し方のままでも問題ないということ

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この記事を書いたライター
れんプー

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趣味は野球観戦!カープ女子がライバルのアラフォー腐女子です。