発達障害の診断は幼児期に!に関する記事

発達障害と診断される幼児の特徴~知っておくべき症状とは

発達障害と診断される幼児の特徴~知っておくべき症状とは

発達障害の診断は、幼児にうちに分かるものなのでしょうか?広汎性発達障害や自閉症スペクトラム障害などの発達障害はいくつで診断されるのでしょう?発達障害と診断が下される年齢のほか、ASDやADHD、LDなど種類別の症状や特徴をご紹介します。

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発達障害と診断されるのはいつ?幼児の発達障害の特徴と症状

発達障害は、生まれつきの脳の一部に障害があることで発症します。しかし、小さな赤ちゃんを見ていても、その子に発達障害があるかどうかはわかりませんよね。

発達・成長する過程で、自分の子供がほかの子供とは少し違う、育児書の子育て方法も自分の子供には当てはめることが出来ず、育てにくいと感じる…など、子供の発達障害は徐々に症状が出てくるもの。

遊んでいる幼児達

発達障害は年齢が低いうちは診断が難しいとはいえ、早い段階で発達障害だということが気づくことができれば、支援を受けながら成長を自立のための療育を受けることができます。

それが子供の成長に良い結果をもたらす可能性があると思うと、親としては少しでも可能性も伸ばしてあげたいですよね。

では、発達障害はいつごろ診断されることが多いのでしょう?ここでは、幼児の発達障害の特徴と症状が目立ち始める時期についてご紹介していきます。

発達障害の分類

発達障害と一口にいっても、さまざまなタイプの障害があります。また、国際的な基準によって分類が異なるため、分かりにくいと感じている方も多いのではないでしょうか。

ここではまず、代表的な2つの診断基準の分類と発達障害の種類についてみていきましょう。

自閉症スペクトラム障害(ASD)とは

会議をしているアメリカの医師達

世界的な診断基準の一つであるアメリカ精神医学会の「精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)」では、これまで自閉症・アスペルガー症候群・レット症候群小児期崩壊性障害などの障害は、広汎性発達障害(PDD)に属していましたが、2013年に改訂された第5版のDSM-5では「自閉症スペクトラム障害」という1つの障害に統合されました。

スペクトラムとは「連続体」と言う意味で、自閉症スペクトラム障害は、自閉症やアスペルガー障害などの複数の障害の症状が連続して起こることから、スペクトラムという1つの障害として扱われているのです。

WHOによる広汎性発達障害(PDD)の分類

複数の障害を自閉症スペクトラム障害に統合したDSMに対して、国際的な診断基準である世界保健機関(WHO)の「疾病及び関連保健問題の国際統計分類国際疫病分類(ICD)」では、広汎性発達障害を次のように分類しています。

ICD-10の広汎性発達障害に分類される主な障害

  • 小児自閉症
  • 非定型自閉症
  • レット症候群
  • その他の小児期崩壊性障害
  • 精神遅滞と常同運動に関連した過動性障害
  • アスペルガー症候群
  • その他の広汎性発達障害

自閉症とアスペルガー症候群の違い

可愛い子供

発達障害の中でも、自閉症とアスペルガー症候群の違いが分かりにくいと感じている人は多いのではないでしょうか。自閉症とアスペルガー症候群の違いの一つとして、言葉の遅れがあるかないかということがあげられます。

自閉症は、低機能自閉症と高機能自閉症の2つに分類されています。一般的に、自閉症とは知的障害を伴う低機能自閉症知的な遅れのない高機能自閉症はアスペルガー症候群と呼ばれています。

2つの自閉症は、それぞれカナ―タイプとアスペルガータイプとも呼ばれることもあります。

その他の発達障害

そのほかの発達障害には次のようなものがあります。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

注意欠陥多動性障害には、不注意(忘れ物が多い)・衝動性(待てない)・多動(動き回る)などの特徴があります。

学習障害(LD)

学習障害とは、知的な遅れがないにもかかわらず、読む・書く・計算する・推論するなどの学習が苦手な障害のことです。

チック症

チック症の特徴は、「運動チック」や「音声チック」などの不規則な運動や発声を繰り返す症状で、チック症状が慢性化するとトゥレット症候群と診断されます。

吃音症

吃音症は、いわゆる「どもり」と呼ばれる症状がみられる言語障害で、会話をおうむ返ししたり、発声時につまったりするなどの症状が特徴です。

発達性協調運動障害

発達性協調運動障害とは、複数の動作を同時に行う強調運動が苦手な障害で、不器用さが目立つ以外は周囲に気づかれにくい障害だといえます。

発達障害の幼児の特徴

発達障害の症状は、早い段階から現れるものがあれば、ある程度の年齢にならないと特定できないものもあります。ここでは、1歳児から5歳児に見られる発達障害の特徴を一つずつ見ていきましょう。

1~2歳の幼児の特徴

泣かない
泣いている男の子

自分の感情を表現することが苦手な発達障害児は、泣くという表現手段がない場合があります。後追いをしたり、人見知りで泣いたりする子供が多い中、自分の子供があまり泣かないと「あれ?」と感じるママは多いようです。

抱っこを嫌がる

愛着行動が薄く、感覚が過敏なため、体に触られることを極度に嫌がることから、抱っこしようとすると反り返る、手足をバタバタすることがあります。

目が合わない

どこを見たらいいのか分からない、目と目を合わせることに恐怖感がある、相手に関心がない等の理由から、目を合わせることが出来ません。将来的に、アイコンタクトのようなコミュニケーションが苦手になる場合があります。

表情が乏しい

感情表現が苦手なことから、感情が表情に出にくいため、表情から感情を読み取りにくいという特徴があります。また、知的障害を伴う場合は、感情自体を理解できないことがあります。

言葉が遅い

一般的に、コミュニケーションと方法として言葉を覚えていきますが、発達障害児は両親や周囲に関心がないので、言葉を覚えることも遅れる傾向にあります。知的障害が伴う場合は、更に言葉の習得が遅れます。

指差ししない

自分の気持ちを相手に伝えるのが苦手なことから、幼児にみられる指差しをしません。その代わりに、ママの手を持って自分の代わりやってもらおうとするクレーン現象が多くみられます。

ごっこ遊びをしない
ごっこ遊びをしている女の子

発達障害の場合、想像力を働かせることが難しいことから、ヒーローごっこやままごのような「ごっこ遊び」や、積み木を車などに見立てるなど、目の前にないものがあるかのように遊ぶ「見立て遊び」をしないという特徴があります。

一人遊びが好き

周りの人に興味がないという特徴から、多くの場合一人で遊びます。また、こだわりが強いため、同じ年頃の子供と一緒に遊ぶことが難しい場合もあります。

3~5歳の幼児の特徴

逆さバイバイ

相手からバイバイをされた場合、手のひらを自分に向ける逆さバイバイをすることがあります。これは自分を相手の立場に置き換えて考えることが苦手なために、相手と同じ手の形で手を振りかえしてしまうからです。

偏食が激しい

発達障害児は味覚・嗅覚・触覚などが敏感なので、味や食感へのこだわりから、「好きな食べ物ばかり食べる」「嫌いな食べ物を極端に嫌がる」などの偏食が目立ちます。

突然パニックを起こす

過去に起きたことを思い出すフラッシュバック現象や激しい不安などによりがパニックを起こすと、急に泣き出したり暴れたりします。気持ちが落ち着くと何事もなかったようにパニックを治まります。

じっとしていられない

じっとできない、集中が出来ないということが発達障害の特徴です。注意されたことを理解できても、じっとしていられないことがあるほか、知的障害のため注意を理解できないこともあります。

言葉がスムーズに出てこない

何か言おうとしているのに最初の音がでてこない、同じ音を繰り返すなどの、いわゆる「どもり」といわれる症状には、スムーズに言葉が出る時と、上手く話せない時の波があります。

まばたきが多い

まばたきが多い、顔をしかめるなどの症状がみらます。目で見て分かりやすいため、ママやパパが異常に気づきやすい症状だといえます。

洋服のボタンを掛けるのが苦手

発達性強調運動障害の子供は、微細運動という手先を使う運動が苦手です。そのため、ボタンが上手にかけられないほか、箸使いが下手、字が枠内にかけないという特徴があります。

診断が受けられる時期はいつ?

障害の種類によっては、幼児期に発症しないため診断できないものがあります。ここでは、発達障害の種類ごとに診断が受けられる年齢をみていきましょう。

自閉症スペクトラム障害(ASD)

抱っこを嫌がる子供のイラスト

一般的に3歳までに症状が現れた場合にASDと診断されます。生後8ヵ月頃から見られる原始反射のパラシュート反射が見られない場合、自閉症が疑われるため、1歳前後の検診で自閉症の疑いがあると言われることがあります。

また、音への反応が鈍い、抱っこを嫌がるなどの特徴もあるので、早期に疑いをかけられることもあります。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

絵を描いている女の子

4歳くらいまでに症状が現れた場合、ADHDの診断が下されます。多動や不注意などは、小さな子供にありがちな症状のため、早い段階での診断が難しいといえます。

子供は集中力を保つことが難しく、いろいろなことに興味を持って、集中すると周りの声が聞こえなくなることがよくあるため、症状に気づきにくい場合があります。

学習障害(LD)

LDは一般的に、小学校に入学後、算数や国語などの勉強を始めてから症状に気づきます。勉強についていけないことから学校側から指摘を受けて、知能検査や認知能力検査によって診断されるケースが多いようです。

チック症

咳払いする子供のイラスト

「まばたき」「顔をしかめる」「首を振る」などの運動チックと「奇声を出す」「咳払い」「鼻を鳴らす」などの音声チックの症状のうち、18歳未満でどちらか一方または両方が見られる場合にチック症と診断されます。

早いものでは3~4歳で出る症状もあるため、その症状が気になって受診するケースもあります。

DSM-5の診断基準によって検査し、症状の種類や現れる期間によって、一過性チック障害・慢性チック障害・トゥレット症候群などの診断が下されます。

吃音症

言葉がスムーズに出ない、始めの言葉を連続するどもりは、2歳前後から出てきますが、言葉の成長過程である2歳で吃音症かどうか判断することは難しいといえます。

吃音の検査で用いられる「TS式幼児・児童性格診断検査」は3歳から受けることが出来るほか、吃音の直接原因を調べる「吃音小学生用コミュニケーション態度自己評価尺度」は学童期で使用されます。

発達性協調運動障害

工作をしている小学生

別々の動きを統一して行う「協調運動」が、年齢に応じて期待されるレベルよりも下回る場合、発達性協調運動障害と診断されます。

問診と運動発達指標を用いて遅れがあると判断されたら、幼児期でも診断を下されることがあります。また、小学校に入り、家庭科や図工などが出来ないことによって初めて診断を受けることもあります。

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この記事を書いたライター
ひなちゃんママ

ひなちゃんママ

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪