食物アレルギーの検査項目に関する記事

食物アレルギーの検査とは?症状の原因食品を特定する方法

食物アレルギーの検査とは?症状の原因食品を特定する方法

食物アレルギーの検査は、アナフィラキシーなどの重篤な症状から子供を守るためには必要不可欠です。どのような食品に、どのようなアレルギー反応が起こるのかを知るためには、どんな検査項目があるのか?検査を受けるメリットは?等について徹底解説。

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食物アレルギーの検査とは?原因アレルゲンを特定するために

発熱や咳などの症状がみられないのに、子供の体にブツブツができていたら、もしかして食物アレルギーが原因かもしれません。

食物アレルギーは、特定の食べ物のタンパク質に過剰反応して出る免疫反応の症状のことで、知らずに食べてしまうと呼吸困難などひどい症状が起こる恐れがあることから、アレルゲンとなる食物を食べないことが重要となります。

ところが、最近は口腔アレルギー症候群や運動誘発アナフィラキシーのような、新しいタイプの食物アレルギーも増えているため、アレルゲンの特定が難しい場合も…。

そのため、絶対に自己判断はせずに、原因となる食べ物を知るために、医師の正しい診断を受けることが大切です。今回は、そのための食物アレルギーの検査の方法についてご紹介します。

主な食物アレルギーの検査5つ

食物アレルギーの診断を行う際は、主に次のような5つの検査が行われます。

1問診

看護婦さん

問診は、病院を訪れた際に行われる一番初めの診察です。「病歴聴取」とも呼ばれ、医師が必要な情報を質問されます。

特に、食物アレルギーの場合は、食べ物と症状の関係性を知ることが大切なので、食物アレルギー用の特別な問診票を使用して行われることもあります。

問診の際は、次のような項目についての聞き取りが行われます。

アレルギー病歴
問診する医者さん

食物アレルギーを疑う場合に行われる特殊な問診が、アレルギー病歴です。アレルギーは、症状が出て初めて気づくことが多いのですが、症状がたくさんあると、正確にすべてを問診票に書くことが難しいかもしれません。

その際に、アレルギー症状が出始めた時期のほか、症状はどれくらい続くのか?どんな時に起きやすいのか?など、具体的なメモなどの情報があると、病歴を記入しやすく診断もしやすくなります。

具体的なアレルギー症状のほか、症状との関係が疑われる食品を医師に伝えられるといいですね。

生活歴

生活歴とは、子供の生活環境を記載するものです。日常生活に関する次のようなことを伝えることで、アレルゲンの特定につながる場合もあります。

  • どんな場所に住んでいるか
  • 母乳かミルクか
  • ペットを飼っているか
  • 家族に喫煙者はいるか

これにより、ダニやハウスダストなど私たちの身近にあるアレルゲンとの関連がわかります。

既往歴と家族歴
薬のイラスト

既往歴とは、これまでにかかった病気のことです。主に、次のようなことを説明するとよいでしょう。

  • 今までにかかった病気
  • どのような治療を受けたか?
  • 服用した薬の名前
  • 両親や兄弟などの家族にアレルギー症状があるか

特に、アレルギーを起こしやすい体質は遺伝する傾向があるので、家族歴が診断の目安になることもあります。

受診の前に確認しておくこと

子供の食物アレルギーが気になる場合は、食事日記をつけておくとアレルギー症状を振り返りやすくなります。朝・昼・夜に食べた食事やおやつのほか、アレルギー症状や気がついたことなどをまとめておきましょう。

2血液検査

採血のイラスト

血液検査をするときには、アレルゲン特異的IgE抗体検出法によって、血液IgE抗体を検査します。この検査によって、アレルギーを起こしていると思われるアレルゲンに対する抗体があるかどうかが分かります。

また、小さな子供が検査をする場合、痛みは多少ありますが、少量の採血でさまざまなアレルゲンについて調べることができます。

3皮膚検査

アレルギーの皮膚検査とは、アレルギー症状を引き起こす皮膚のマスト細胞(肥満細胞)で、アレルゲンの反応を見る方法です。赤く腫れるなどの反応が現れた場合は、陽性と判断されます。

感度は皮内テストが一番高く、スクラッチテスト、パッチテストの順に続きます。

皮内テスト

皮膚に直接アレルゲンを注射して反応を確認するテストです。

スクラッチテスト

皮膚に表面に傷をつけて、アレルゲンを垂らすことで反応を確認するテストで、15分程度で結果が分かります。

パッチテスト

アレルゲンを塗った絆創膏を皮膚に張ることで反応を確認するテストです。

4食物除去試験

笑顔の赤ちゃん

食物除去試験とは、問診によって疑わしいと判断されたアレルゲンの食品を1~2週間ほど食べないで、症状がおさまるかどうか様子をみる試験です。

授乳中の赤ちゃんの場合は、ママが食べたものが原因となり、母乳を介してアレルギーが起きている可能性があるため、ママの食物除去を行って検査します。

食物除去試験中に食事日記をつけて状態を確認し、症状が現れなければ、除去した食品がアレルゲンの可能性が高いと判断されます。

5食物負荷試験

食物負荷試験とは、アレルゲンとして疑われる食品を食べることで、症状が合われるかどうかを確認する試験で、一定の条件を満たした施設でしか行うことが出来ません。

疑われる食品を食べた後の症状の有無のほか、どれくらいの量を食べると症状が出るのか?どの程度の症状が現れるのか?などについて確認をします。

極少量から始め、15分~20分毎に増やしながら食べて症状を確認します。その際、少量の摂取でもアナフィラキシーショックなどの恐れがあるため、入院して医師の監視の下で試験が行われます。

検査は何科で受けるのがベスト?

小児科で受診をしている子供

基本的には、子供の注射や採血に慣れている小児科を受診するのがいいでしょう。できるだけ、子供の過去の病歴を把握しているかかりつけ医がベストです。

もしも、食物負荷試験のような専門的な検査を希望する場合は、専門医がいる小児アレルギー科受診がおすすめです。

食物アレルギーの原因となる食品

食物アレルギーは卵・牛乳・小麦の3大アレルゲンを始め、原因となりやすい食品があります。過去の調査によると、次のような食品が子供のアレルギーを引き起こしていることが分かっています。

重篤な症状を引き起こしたアレルゲンのベスト10

  1. 牛乳
  2. 小麦
  3. 魚類
  4. そば
  5. エビ
  6. 果物
  7. ピーナッツ
  8. 大豆
  9. その他

厚生省食物アレルギー対策検討委員会 平成10年度報告書より

食物アレルギーは、アナフィラキシーのような重篤な症状が起こるため、たとえ少量でもアレルゲンを摂ることは危険です。

そのため、加工食品にアレルギーを起こしやすい食品を含む場合は、食品衛生法によって表示が義務付けられています。食品を購入する際は表示をしっかり確認し、アレルギーを防ぐことが大切です。

表示の対象となる食品には、次のようなものがあります。

省令によって表示が決められたもの

内閣府令により、次の7品目は表示が義務付けられています。この7品目は特定原材料とも呼ばれます。

  • アレルギーの症例数が多い「卵」「牛乳」「小麦」「エビ」「カニ」
  • 症状が重く生命にかかわる可能性が高い「そば」「落花生」

通知によって表示が決められたもの

特定原材料のイラスト

特定原材料に比べるとアレルギーの数は少ないですが、症例数も安定し生命にかかわる可能性があるので、特定原材料に準ずるものとして、次の20品目は表示が推奨されています。

「あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン」

食物アレルギーの検査をするメリットとは?

食物アレルギーの検査は、手間や時間がかかるというデメリットがありますが、検査をやることで得られるメリットはさまざま。特に、次のようなメリットがあります。

症状の軽減

検査をすることのメリットは、アレルゲンがはっきりすることで重篤な症状が出ることを避けられるということです。

アレルゲンは、何となく分かっているから…という自己判断はとっても危険です。重篤な症状が起きる恐れがあるため、きちんと理解し、日ごろから、その食物を除去した食事を徹底することが出来ます。

医師や栄養士からしっかりとした指導を受け、日々の食事の管理が必要です。

栄養不足の予防

離乳食を食べている子供

アレルゲンが複数ある場合には、一体この子に何を食べさせたらいいのだろうかと、不安になるママも少なくありません。食物除去するものが多くなると、子供の栄養不足や成長への影響も心配ですね。

栄養不足を防ぐためには、代用品を探したり、ほかのもので栄養を補うことが大切です。アレルゲンの診断が早くつけば、代用品で栄養を補うことが出来るというメリットもあるのです。

集団生活の円滑化

学校など集団行動を始めるアレルギーの子供にとっても、検査は大きなメリットがあります。子供にアレルゲンとなる食物がある場合、給食献立やもしもの場合の危機管理などの、アレルギー対応に必要な支援が受けられるのです。

学校には、「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」というのが配布されていることから、親だけでなく学校関係者の協力を得られることで、ともに成長を見守ってあげることが出来るのです。

食物アレルギーの検査ですぐに結果が出ないことも

乳幼児の食物アレルギーは、少しずつ耐性を獲得し、食べられるようになるものも少なくありません。医師の指示のもと、段階的に症状を見ながら食物負荷試験を行い、少しずつ食物除去の制限を解除していくことができるのです。

そして、最終的に食物負荷試験を行って安全性を確認するため、検査は、一度だけでなく定期的に行う必要があります。

定期的にアレルギー検査をすると費用もかかるのでは?と思われるかもしれませんが、各自治体の乳幼児医療証があれば、助成を受けることができるため、かしこく制度を利用しましょう。

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この記事を書いたライター
ひなちゃんママ

ひなちゃんママ

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪