癒合歯の原因・ケア・治療法に関する記事

癒合歯で永久歯が生えないことも…癒着歯/双生歯との違い

癒合歯で永久歯が生えないことも…癒着歯/双生歯との違い

「癒合歯」という2本の歯が結合して生えてくる歯の発育異常は、なぜ起こるのでしょう。癒着歯や双生歯との違いは?永久歯の歯並びは?など、ママの疑問にお答えします。最悪の場合は歯科矯正が必要にもなる癒合歯について、正しい知識をみにつけましょう

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癒合歯とは?2本の歯がくっ付いて生える発育異常の原因と対処法

赤ちゃんに小さなかわいい歯が生えてきた時、その成長に喜びを感じるものですよね。しかし、喜んだのも束の間、その歯の形が普通と違っていたら…。「赤ちゃんの歯は大丈夫?」と不安になってしまいますよね。

その中でも、特に乳歯に起こりやすい歯の異常が癒合歯(ゆごうし)です。初めて生えた歯が癒合歯でびっくりした、というママは多いのではないでしょうか。

そこで今回は、癒合歯について詳しく紹介するほか、起こりやすいトラブルや対処法などをご紹介していきます。

乳歯が癒合歯だった場合に、「永久歯への影響は?」「歯並びは大丈夫?」と気になるママは、癒合歯についての正しい知識を持ち、慌てず適切に対処すること大切です。

癒合歯ってどんな歯?

癒合歯のイラスト

癒合歯とは、2つの歯がくっついた状態のことで、歯のもとになる歯胚の発育途中に、隣り合った歯がくっ付いて、歯の表面のエナメル質や内側の象牙質が一体化したものです。

癒合歯の場合、歯ができる早い段階でくっ付くことから、神経などの歯の内部を共有しています。歯の表面を縦に走る溝があることが特徴で、これは2本の歯がくっ付いた接合部分の名残だと言えます。

さらには、全体の2~5%に起こることから、決して珍しい物ではないことも知っておきましょう。一般的に乳歯に多いと言われていますが、永久歯でも見られることはあります。

癒合歯が起こる原因

元気な赤ちゃん

健康な赤ちゃんでも癒合歯になることから、癒合歯の原因についてはっきりと分かっていないのですが、妊娠7~10週にはすでに形成されている赤ちゃんの乳歯の芽は、その頃にはすでにくっ付いていると考えられています。

しかし、それはママのお腹の中で何らかの影響を受けたというよりも、むしろ偶然起こった歯の発育異常だといえます。そのため、癒合歯かどうかは生えてみないと分からないし、癒合歯を予防する方法もありません。

癒合歯以外の歯の発育異常

癒着歯と双生歯のイラスト

癒合歯以外の歯の発育異常に、癒着歯と双生歯があります。

癒着歯とは、癒合歯よりも遅い段階で隣り合った歯がくっ付くことで、歯根部分のセメント質が一体化している歯のことです。歯茎の上の部分では、正常な2本の歯に見えるので気づかない場合もあります。

それに対して双生歯は、もともと1つの歯胚からできた歯に、癒合歯のようなくぼみができることで、二つの歯がくっついているように見える歯のことで、構造は通常の歯と変わりありません。

これらの発育異常が起きた歯は、見た目では分かりにくいのですが、成り立ちによってその性質が異なってきます。

癒合歯になりやすい歯は?

乳歯説明のイラスト

癒合歯は生える場所が限定されることから、子供に歯が生えてきたらすぐにチェックしてみましょう。

下の前歯にあたる乳中切歯と乳側切歯の組み合せか、乳側切歯と乳犬歯の組み合せが一般的です。特に、乳中切歯との乳側切歯がくっついて、ハートの形に見えるケースが多く見られます。

赤ちゃんの歯茎が膨らんできたら歯が生えてきたサインです。指で触ると歯茎の下に歯があることが分かりますよ。また、この時期は歯がむずむずして、あらゆる物を噛むようになるので注意深く観察してみましょう。

癒合歯などの発育異常がないかどうか早めに確認するためには、次のような歯が生え始める時期を前もって知っておくことが大切です。

癒合歯になりやすい歯が生える時期

  • 乳中切歯:生後6~7ヶ月
  • 乳側切歯:生後7~8月
  • 乳犬歯:1歳半~1歳8ヶ月

癒合歯に起こりやすいトラブル

癒合歯は、歯の発育異常とはいっても歯の働き自体には問題ありません。しかし、癒合歯が原因で次のようなトラブルを引き起こすことがあるため、トラブルを事前に知っておいて、早めに対処できるようにしましょう。

1虫歯になりやすい

虫歯のイラスト

癒合歯は2本の歯の接合部分の溝に汚れがたまりやすいため、他の歯に比べて虫歯になりやすいため注意しましょう。

虫歯といえば黒っぽく変色しているイメージですが、乳歯の虫歯は大人と違って白っぽくなり目立ちにくいのが特徴。そのため、日頃から見逃さないように、仕上げ磨きのときにきちんとチェックしてあげることが大切です。

2生え変わりの際にスムーズに抜けない

乳歯が抜けた子供

正常な乳歯は、根っこが歯茎に吸収されてなくなっていくため、グラグラして自然に抜けるのに対して、癒合歯の場合、根っこが正常に吸収されないため、スムーズに抜けないことがあります。

乳歯が抜ける時期になっても、抜ける兆候が見られない場合には、生え替わりの時期に抜歯などの処置をとることもあります。そのため、癒合歯が生えている場合は、乳歯の抜ける時期に歯科医院で検査を受けることが大切です。

永久歯が生えてこない

乳歯が癒合歯だと、4割前後の割合で永久歯が生えてこない場合があります。永久歯の芽は、乳歯が生える生後6ヶ月頃には、すでに乳歯の下でスタンバイしている状態です。

そのため、永久歯が生えてくるかどうかは、X線検査によって分かるので、永久歯が生える前の4~5歳くらいなったら検査を受けるといいでしょう。

癒合歯の虫歯ケア

患者に治療をしている歯科医

癒合歯は虫歯になりやすいということが分かったところで、次に癒合歯の虫歯ケアについてみていきましょう。

子供にとって歯医者はとっても怖い存在です。虫歯の治療のために歯医者に通うことにでもなると、将来的に歯科医への恐怖心を植え付けかねません。

そのため、癒合歯が虫歯にならないように、小さいころからしっかりケアを行っていきましょう。

効果的な歯磨き

女の子に歯磨きの指導をする歯科医

癒合歯は溝の部分が虫歯になりやすいことから、食べかすや歯垢が溜まらないように丁寧に歯を磨く必要があります。

乳歯の虫歯は、どうせ抜けるからといって放置してしまいがちですが、乳歯の根っこの方まで虫歯菌に感染すると永久歯が生えにくくなることもあります。さらに、しっかり磨けていないと歯肉炎になることも。

ママが上手に歯を磨く自信がない場合は、歯医者でブラッシング指導をしてもらうと安心です。歯の成長とともに磨き方も変わってきますので、定期的に指導を受けることをおすすめします。

フッ素塗布

乳歯は、永久歯に比べて歯の表面のエナメル質が薄いことから、一旦虫歯になるとすぐに神経まで広がってしまいます。

そのため、最近は虫歯を防ぐために、歯にフッ素を塗る予防歯科の治療が一般的になりつつあります。フッ素の塗布によって歯の最石灰化が促進されて、虫歯になりにくい歯を作ることができるのです。

生えたての歯は表面がもろいので、癒合歯でなくても、定期的に歯医者でフッ素を塗布してもらうといいですよ。

シーラント

歯科医のイラスト

シーラントとは、歯に詰めるプラスチックの詰め物のことです。歯磨きしにくい癒合歯の溝の部分にシーラントを詰めることで、溝をなくして虫歯を予防するのです。

シーラントは、虫歯の詰め物やかぶせ物にも使われるレジンという素材で、歯と同じような色なので目立たないし、処置の際に痛みもありません。

一般的にシーラントは奥歯の治療に用いられますが、効果的に虫歯が予防できることから、癒合歯の虫歯が気になる場合は、歯科医に相談するといいでしょう。

矯正治療が必要になるケース

歯科医院でのレントゲン検査で、癒合歯の下に永久歯がないと分かった場合は、先天性欠如歯と診断されます。

先天性欠如歯は生まれつき歯の数が足りない状態のため、そのまま放っておくと、永久歯の歯並びや噛み合わせに影響を与える恐れがあります。また、咀嚼の際に他の歯への負担が大きくなることから、適切な治療が大切です。

先天性欠如歯の場合は、乳歯が抜けるのを待って、欠損部位となる隙間にブリッジやインプラント治療を行うか、癒合歯を抜歯して早めに欠損部位の矯正治療を行う場合があります。

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この記事を書いたライター
れんプー

れんプー

趣味は野球観戦!カープ女子がライバルのアラフォー腐女子です。