子供の難聴とストレスに関する記事

子供の難聴はストレスが原因!?小児心因性難聴の症状とは

子供の難聴はストレスが原因!?小児心因性難聴の症状とは

難聴の原因はストレスだった!?学校などの定期健康診断で突然発見される、小児心因性難聴の特徴などについて詳しく解説します。

マーミーTOP  >  子育て  >  子供の難聴はストレスが原因!?小児心因性難聴の症状とは

難聴にストレスでなる子供が増加中!健診で突然わかる心因性難聴

親になると子供がお腹にいる頃から元気に生まれてくるか、身体の機能に問題はないかと心配せずにはいられませんが、生まれた後も一生心配は続きます。物は見えるか、おしゃべりはできるか、お耳は良く聞こえるかなど、子供がある程度大きくなるまでは、毎日が心配の連続です。

なかでも最近子供の心因性難聴が増えていて、学校などの健康診断の聴力検査で耳が聞こえていないことがわかり、親をビックリさせてくれるケースが増えています。子供は難聴の自覚症状が乏しいので、身近な大人が早いうちに異常に気付いてあげることが大事です。今回はストレスが原因で起こる、小児心因性難聴の症状などについて詳しくご紹介していきます。

子供の難聴はストレスが原因!小児心因性難聴ってどんな病気?

子供の耳

小児心因性難聴とは、耳や脳などの聴覚にかかわる器官に異常はないのに、音が聞こえない、もしくは聞こえにくいという子供の病気で、ストレス性難聴とも呼ばれます。この病気は大人でも子供でも、性別を問わず発症するリスクのある病気ですが、最近急激に発症者が増えています。

小さい頃の健康診断では何の問題もなく、親も安心して育てている時に突然わかる我が子の難聴…。放っておくと症状がエスカレートして、補聴器が必要になる場合もありますから、早期の発見と対処が必要です。症状をよく理解しておいて、慌てず、騒がず対処していきましょう。

「機能の障害」ではなく「心の病気」です

「心因性」とは本人の心の問題から引き起こされる病気をさす言葉で、小児心因性難聴も本人の心が音を「聞こえない」と思い込んでしまうことで起きる、心疾患です。本来の身体的機能には全く問題はないので、音による刺激はきちんと脳の聴覚中枢にとどいているのに、心が音を聞くことを拒否してしまうのです。

耳鼻咽喉科の病気には意外と子の心因性疾患が多く、難聴だけでなく失語症や咳嗽(がいそう)、めまいや疼痛にも心が原因で引き起こされる病気があるのですが、そのうちの7割近くは

  • 外因子
    子どもをとりまく環境からくるストレス
  • 内因子
    子ども自身の性格

が背景にあると考えられていて、周りの環境に適応することが難しい子供が発症しやすいと言われています。

女子に多い!リスクの高い年齢は?

ランドセルを背負った女の子の後ろ姿

心因性難聴を発症しやすい年齢は8歳をピークに、6~14歳前後の子供が多い傾向があります。特に女子の発症者が多いのですが、最近は男子で発症するケースも増えていますので、「ウチの子は大丈夫」と油断してかかることは禁物です。

心因性難聴は心身症の一つで、発症しやすい年齢は不特定多数のお友達との交流が始まり、人間関係がより複雑になってくる時期と一致しています。病気を引き起こす原因は人間関係に起因することが多く、周りに気を使って我慢をしてしまう子や、性格が温和で素直な子の方が発症率は高い傾向があります。

子供の心因性難聴の厄介な問題点

子供の心因性難聴も、大人の発症のメカニズムや症状に大差はありませんが、病気の受け止め方には大きな違いがあります。大人は周りの音が聞こえないという自分の異常を敏感に認知することができますが、子供は自分が難聴であることを自覚するのは難しいので、日常生活で不自由を感じて自分から耳が聞こえないことを親に伝えることがないので、発見が遅れがちです。

まわりの家族も、それまで聴力機能に何の問題が無かったことに安心しきっていることで症状を見逃しやすく、そのため子供の小児心因性難聴は学校の健康診断で突然発見されるケースが多くなります。心因性難聴は先天性の難聴とは違い、子供は日常的な言葉の聞き取りはできますし、会話も問題なく行えますが、まれに視力に関係なく視野が狭くなる視野狭窄の症状を伴うケースも報告されています。

この病気は本人が無自覚で「聴こえる」のに「聴こえない」という厄介な病気で、聴こえるけれどもわざと聴こえない振りをして訳ではありません。しかしながら病気や事情を良く知らない人にとっては詐病と決めつけられやすく、パパやママがきちんと周りに働きかけをしないと子供の心に傷を作って、不登校などの問題に発展しやすいので、充分に注意が必要です。

原因がストレスだった子供の割合は?

耳が聞こえない、聴こえにくいという先天性の機能障害がある子供の発症率は1000人に1~2人ですが、心因性難聴の発症率は小中学生を中心に1万人に5~8人程度です。先天性の難聴と比べて発症率は低いのですが、両親とも耳に問題の無い家庭で発症することがほとんどなので、治療にはパパやママの病気への理解や協力が必要不可欠となります。

我が子が難聴、しかも心の問題も抱えているとわかると、パパやママは子供の教育や将来に大きな不安を抱え込んでしまいがちですが、一番つらいのは音が聴こえない子供自身です。家族の暖かいケアで子供の心も問題を解きほぐしながら、聴力機能をスムーズに回復させていけるよう、パパとママが前向きに病気と向き合いましょう

小児心因性難聴の症状

小児心因性難聴の耳の聞こえの程度はさまざまで、「音が聞き取りにくいかな?」と思う軽度のものから、ほとんど音に反応しないという重度のものまで、人によって違います。身体機能自体に異常はありませんので、まったく聞こえないというケースは稀のようですが、次のような特徴がみられます。

1片耳の心因性難聴は両耳に比べて少ない

両耳に×のプラカードをあててる女の子

私たちは右側と左側の両方の耳で音を聞くことで、音源との距離を測って立体的に音を認識しています。先天性の難聴の場合は左右どちらかの片耳だけが聴こえないというケースも多いのですが、小児心因性難聴の場合は両耳が聞こえない、聞きにくいというケースがほとんどです。

まれに片側の耳だけが聴こえないという症例もあるのですが、こういった場合はまったく音が聴こえないという重症なケースに限られるといった特徴があります。

2症状が一定せず、繰り返されやすい

子供の心因性難聴の症状は一定せず、2~3週間のリズムで良くなったり、悪くなったりを繰り返す厄介な傾向があります。部位にしても、初めは片側だけ聞こえなかったものの、しばらく時間が経つと両耳とも聴こえなくなるなど、ぶり返しが多く、一旦症状が改善したといっても油断はできません。

小児心因性難聴の場合は、ヘッドセットをつけて音への反応を調べる自覚的聴力検査で異常がみられても、他覚的聴力検査や聴性脳幹反応の検査では正常であるというギャップがみられるのが一般的で、このような耳鼻咽喉にかかわる検査とともに心理テストを組み合わせて、病気を診断していきます。

見逃さないで!子供の難聴サインとは

指差しジェスチャーをしてる女の子

心因性難聴は心の問題さえ解決できれば、すぐに聴力は回復する、なんて軽く考えてはいけません。耳が聴こえない状態が長引けは聴力機能や言語獲得機能に致命的な悪影響が出てしまいます。難聴は、発見が早ければ早いほど回復の見込みがある病気です。

病気の自覚がなくても、子供達は自分の耳が聴こえないことのさまざまなサインを出していますので、パパやママは日頃の子供の難聴サインを見逃さないように心がけましょう。もし気がかりなそぶりがあったら迷うことなく耳鼻科を受診して、お医者さんに相談をして対処をしていきましょう。

子供の難聴サイン

  • 大きな音がしても、驚かない
  • 言葉の代わりにジェスチャーを使うことが多い
  • テレビの音量をしきりに大きくしたがる
  • 話しかけても気づかない方向がある
  • 呼びかけると、キョロキョロと周りを見渡す
  • 周りの子供より言葉の数が少ない
  • 聞き取れない言葉でしゃべったり、非常に大きい声を出すことがある
  • 何度も言葉を聞き返す
  • 昼間ぼんやりとしていて、呼びかけても反応がない
  • 読み書きや計算が苦手だ   など

どのようなストレスが原因で難聴になるの?

小児心因性難聴を引き起こす原因は、子供達が抱える悩みやストレスです。物を聴くということは周りとのコミュニケーションをするのに欠かせない機能ですが、この機能に影響が出るということは、特に人間関係に対する悩みやストレスが心因性難聴の原因になっていると指摘されています。

子供は大人と違って言語能力が未発達で、自分の気持ちや悩みを上手く周りに伝えることが苦手です。そのためさまざまなストレスを受けた時に「嫌だ」「つらい」「助けて」などのSOSを発信できず、抑圧された心は「聴きたくない」と体の機能を遮断することで現れてしまいます。

小児心因性難聴を根本から治療するためには、子供の心も問題をケアしていかなくてはいけません。もし心因性難聴が疑われる場合には、子供のまわりに大きなストレスの原因がないか、しっかりチェックをしていきましょう。

子供の心因性難聴を引き起こすストレス

  • 両親の不仲や離婚
  • 親からの虐待
  • 親が不在がちで孤独
  • 兄弟間のコンプレックスや劣等感
  • いじめや仲間外れなどの、交友関係の悩み
  • 先生との関係悪化
  • 部・クラブ活動や習い事の悩み
  • 学力や成績に関する悩み  など

難聴の原因がストレスの場合は治る?

先天性難聴などの身体の機能自体に問題がある場合には、原因がわかって治療をしても、失われた機能が回復することは難しいのですが、心因性難聴の場合は身体機能自体には問題がないので、病気の原因となっているストレスを取り除くことで聴く機能が回復する可能性は極めて高くなります。

回復の可能性は治療を始める時期にもよりますが、原因となっているストレスを取り除けば、徐々に聴力は回復していきますので、耳鼻科での検査や治療と並行して、心療内科や精神科でのカウンセリングなどの心のケアを継続していきましょう。

みつこ
34歳

少しずつですが回復中です

中学生の娘2人のママです。
長女が小学校3年生の時の健康診断で聴力機能に問題があるという通知をもらい、近くの耳鼻科で検査を受けたところ、聴力機能が低下していると診断されました。
中耳などには何の問題もなくそれまでは普通に検査を通ってきたので、精密検査をしてもらったのですが、結局原因がわからず、心因性難聴の疑いがあるということでカウンセリングを受けることになりました。
紹介されたのは小児専門のカウンセラーだったのですが、ちょうどその年にクラス替えがあり、仲の良かったお友達とクラスが離れてしまったことがストレスになっていたようで、面接療法で娘の気持ちをケアしていったところ、耳鼻科での聴力検査の結果も正常に近づいてきました。本当に少しずつではありますが、娘と一緒に頑張っています。

小児心因性難聴の治療法は?

病院でカウンセリングを受けてる男の子

耳鼻科での検査を通して、身体の機能に原因はないのに聴力に問題があると確認できた場合には、耳鼻科での機能回復訓練などの治療をしても症状の改善は望めません。心療内科や精神科などの専門のカウンセラーとの面接療法を基本として、まずは子供とコミュニケーションをとることを優先せながら病気を引き起こしている原因を探り、問題を取り除いていく方向で治療がすすめられます。

心療内科や精神科と聞くと一歩引いてしまうパパやママもいるのですが、子供の心はとてもデリケートで、専門的な知識と豊かな経験をもつカウンセラーでなくては引き出せない子供の悩みも多いものです。親が性急に子供を問い詰めてしまい、逆にストレスを大きくしてしまうリスクも高いので、心因性難聴の治療は耳鼻科や心療内科などの専門の医師の指導に従って親子でカウンセリングを受け、子供のケアを第一にすすめていくことを心掛けましょう。

小児心因性難聴の治療にあたっては、子供の身近な存在であるパパやママの協力が必須です。パパやママが積極的にかかわることで子供も病識を持ち、自信を取り戻すことができるようになるはずです。スムーズに治療が進めば6ヶ月前後で聴力が回復するケースが多いようですが、心因性よく治療を続ければ大体3年程度で聴力が回復しますので、前向きに治療と向き合いましょう。難聴は一進一退を繰り返すのが特徴の病気です。再発しても焦らず、根気

耳が聞こえにくくなるかも!?鼻かぜに注意

音が聴こえなくなる、もしくは聞き取りにくくなる病気には、難聴の他にも中耳炎などがありますが、中耳炎は中耳とつながっている鼻や喉から細菌やウィルスが侵入し、炎症を起こすことで引き起こされます。そのため風邪をひいて鼻をすすっている場合は、鼻を強くかむと喉が腫れる咽頭炎や中耳炎になりやすく、耳が聴こえにくくなる場合もありますので、注意をしましょう。

中耳は耳の穴と神経をつなぐ空洞で、鼻や喉とつながっています。子供は大人よりも耳管が短く水平に近いため、細菌などが侵入しやすく中耳炎などにもかかりやすい傾向があります。うまく鼻をかむことができないばかりか、細菌などがたっぷりと含まれた鼻水を逆にすすって症状を悪化させてしまうケースも多いので、子供が鼻をしきりにすする、鼻水を噛むしぐさをしているのであれば、早めに耳鼻科を受診して、病気を防いでいくようにしましょう。

驚かずに子供の心を受け入れ入れてあげましょう

小児心因性難聴は音が聴こえないという問題と、身体の機能に影響を与える程のストレスを抱えているという問題を二つも抱えたやっかいな病気です。心因性の疾患の治療で大事なのは当事者である子供を否定せず、暖かく受け入れてあげることですので、パパやママも正しい病気の知識を得て、親子で治療をしていきましょう。

音が聴こえないという体の訴えは、子供が感じている心のSOSです。「気のせいなんでしょ?」などの心無い言葉や態度は、病気に苦しむ子供をさらに追い詰めてしまいます。子供が安心して過ごせるように学校の先生とも情報を共有して、環境を整えてあげて下さいね。

スポンサーリンク

おすすめコンテンツ

この記事を書いたライター
はたこ

はたこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!