髄膜炎の原因/症状/予防方法に関する記事

髄膜炎で子供に後遺症が…知っておくべき予防方法とは?

髄膜炎で子供に後遺症が…知っておくべき予防方法とは?

髄膜炎?うちの子供に限ってないない!大丈夫!と思っていても、小さなお子さんは注意が必要です。かぜかな?と思っているうちに、気づいた時には重症化していて、さらに深刻な後遺症につながることも…しっかり予防して、子供を髄膜炎から守りましょう。

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髄膜炎は予防できる!子供を後遺症から守るための予防法

ママの中には「髄膜炎ってそもそも何?」「うちの子に限ってそんな難しい病気にかかるはずない」と思っている人もいるかもしれません。しかし、髄膜炎は小さな子供なら誰でもかかりやすい病気です。

髄膜炎にかかってしまうと後遺症が残ってしまう可能性が高いため、十分すぎるほどの注意が必要。しかも、症状に気付きにくく、気がついた時には病状が進行していることもあるのです。

とはいえ、髄膜炎は予防することができるため、しっかりと対策を行えば、決して怖い病気ではありません。今回は、髄膜炎の症状などと合わせて、その予防法についてご紹介します。

髄膜炎(ずいまくえん)とは?

脳のイラスト

髄膜炎とは、脳や脊髄を包む「髄膜」で炎症が起こる病気です。脳を包む膜といえばクモ膜がよく知られていますが、髄膜は硬膜・クモ膜・軟膜の3つの層で成り立っています。

髄膜で炎症が起こる原因には、細菌やウイルスのほか、寄生虫や薬品があります。その中でも、細菌感染によって起こる髄膜炎を「細菌性髄膜炎」、細菌以外の原因で起こる髄膜炎を「無菌性髄膜炎」と呼びます。

細菌性髄膜炎の原因は?

椅子に座っている女の子

細菌性髄膜炎は、細菌感染によって起こるため化膿性髄膜炎とも呼ばれます。細菌に対する免疫力が弱い生後6ヶ月から2歳くらいまでの乳幼児に多く、4歳くらいまでは感染には注意が必要です。

乳幼児が発症する場合のほとんどが、ヒブ(Hib:ヘモフィルス インフルエンザ菌b型)と肺炎球菌の2種類の細菌が原因です。さらに、5歳以降になると、ヒブや肺炎球菌のほかに、髄膜炎菌という細菌感染による発症が増えてきます。

また、大腸菌やB群レンサ球菌のほか、ナチュラルチーズや生ハムに含まれるリステリア菌などが原因菌となることもあります。

無菌性髄膜炎の原因は?

無菌性髄膜炎は、麻疹・風疹・インフルエンザ・おたふくかぜなどのウイルスや、カビなどの真菌のほか、川崎病や自己免疫疾患などで起こることがあります。

その中での幼児に多いのが、手足口病やヘルパンギーナを引き起こすエンテロウイルスで、全体の7~8割を占めます。その次に多い原因が、肺炎の流行で知られるマイコプラズマという微生物です。

エンテロウイルスが流行する夏から秋にかけての時期や、マイコプラズマが流行する秋から冬にかけての時期は、特に幼児におこりやすいので注意が必要です。

髄膜炎の症状

泣いている赤ちゃん

髄膜炎の初期段階では、発熱や頭痛、嘔吐などの症状が現れます。炎症反応により、38~40℃の高熱が続き、頭痛がすることも。さらに、髄膜炎で頭の嘔吐中枢が刺激をされて、嘔吐することもあります。

しかし、赤ちゃんの場合は症状の出方に個人差があるため、「風邪かな?」と思ってしまうこともあるほど、症状がわかりにくく、乳幼児の場合は、不機嫌や食欲の低下ほか、けいれんがなどの症状が見られます。

一般的な熱性けいれんは、発熱してから24時間以内にけいれんが起こるのに対して、髄膜炎のけいれんは、発熱から3~4日後に起こることがあるため注意が必要です。けいれんの前から意識が朦朧としはじめ、吐くこともあります。

また、赤ちゃんのおでこの上あたりの、大泉門が盛り上がって見えるようになるもの特徴的の一つです。赤ちゃんは大泉門がまだ閉じていないので、そこで髄液の流れが滞ると、頭がはれているように見えることがあります。

髄膜炎を予防するためにすべき対策

小さな子供が髄膜炎に感染してしまうと重症化する恐れがあるので、予防に努める必要があります。特に、次のような予防策が有効です。

細菌性髄膜炎の予防

ワクチンと注射器

細菌性髄膜炎の主な原因のヒブや肺炎球菌は、予防接種を受けることによって感染を防ぐことができます。どちらのワクチンも、接種が可能な時期・接種回数・接種間隔が同じなので、同時接種がのぞましいといえます。

予防接種は、生後2ヶ月から始め、3回目までを生後6ヶ月までに受けることにより、早く抗体を作り感染のリスクを減らすことが出来ます。

ヒブ・肺炎球菌の予防接種スケジュール

  • 1回目:生後2ヶ月ころ
  • 2回目:生後3ヶ月ころ
  • 3回目:生後4ヶ月ころ
  • 追加接種:1歳1ヶ月ころ

また、飛沫感染が多く、のどや鼻から進入した細菌は髄膜炎のほかに、中耳炎や副鼻腔炎を起こすことがあるため、子供の具合が悪いときには、早めに治療を受けることで細菌性髄膜炎の予防ができます。

無菌性髄膜炎の予防

保育園にいる子供

無菌性髄膜炎の代表的な原因であるエンテロウイルスやマイコプラズマは、接触感染や飛沫感染によって広まることから、流行時期はうがい・手洗い・マスクを徹底することが大事です。

もしも感染した場合は、保育園や幼稚園での集団感染を防ぐため、発熱やせきが治まるまでは休ませる必要があります。また、登園の際は、医師の診断を受け、保護者が記入する登園届けの提出が求められます。

髄膜炎の予防が必要な3つの理由

子供は病気になると、病状が急激に変化することもあります。特に、髄膜という場所は脳に近いため、感染が広がるとさまざまトラブルのリスクが高くなるのです。ここでは、小児髄膜炎の予防が必要な3つの理由をご紹介します。

1診断や治療が難しい

発熱や嘔吐など、かかり始めの症状が風邪に似ているため、早い段階での診断が難しいのです。また、髄膜には薬が届きにくく、抗生物質が効かない菌もあるため、投薬治療で効果が出にくいという特徴もあります。

2重症化しやすい

小さな子供は抵抗力が弱いため、細菌やウイルスに感染すると重篤な症状が出やすくなります。特に、乳幼児には一般的な髄膜炎の症状が起こりにくいため、髄膜炎と気づいた時にはすでに重症化していることもあるのです。

3後遺症が残る

赤ちゃんの足

細菌性髄膜炎を発症した場合、運動障害・知能障害・聴力障害・てんかんなどが起こる可能性があります。炎症が脳や血管にまで広がり、細胞や組織が壊されてしまうと再生できなくなるため、後遺症が起こりやすいのです。

小児髄膜炎は、発症率はヒブの方が高いのですが、肺炎球菌のほうが後遺症は重い傾向にあります。

また、無菌性髄膜炎は、細菌性髄膜炎に比べて後遺症が比較的少ないといわれていますが、生後数ヶ月の乳児が感染すると知能障害のリスクもあるほか、おたふくかぜのウイルスによるものは、聴力障害の起こる可能性があります。

髄膜炎の診断と治療

CTの画像を見ながら話す女医と技師

腰の背骨の間から髄液を取る「腰椎穿刺(ようついせんし)」という検査によって、髄膜で炎症を起こしているかどうかが分かるほか、原因菌を特定することが出来ます。

髄膜の一つのクモ膜の下に流れている髄液は、その流れは腰まで続いているため、腰からの採取が可能なのです。そのほかに尿検査や血液検査を行い、症状によってはCTなどの検査を行うこともあります。

細菌性髄膜炎の治療では、早期に診断をして、抗菌薬を投与するのが基本。炎症による脳の損傷を一刻も早く予防しなくてはいけないので、菌が特定される前に抗菌薬を点滴で投与する場合もあります。

また、新生児を除く乳幼児や学童には、抗菌薬を投与する前に、炎症を抑えるための副腎皮質ステロイドの投与が推奨されています。

海外旅行の際は髄膜炎菌性髄膜炎に注意!

5歳以降の髄膜炎の原因として注意が必要なのが髄膜炎菌です。髄膜炎菌の感染によって起こる髄膜炎菌性髄膜炎は、学校法で第2種に定められている感染症のため、医師が感染の恐れがないと認めるまで出席停止となります。

ほかの髄膜炎と同様に、髄膜炎菌性髄膜炎も予防接種による予防が可能で、2歳から髄膜炎菌のワクチンの予防接種を受けることができます。

飛行機

日本では発症例が多くない髄膜炎菌髄膜炎ですが、外国ではまだまだみられる髄膜炎の一つのため、海外渡航する際は予防接種を受けた方がいいといえます。

ここまで髄膜炎についてみてきましたが、赤ちゃんを守ってあげるために必要なことは、ヒブや肺炎球菌の定期的な予防接種をきちんと受けることです。

また、鼻水の色が黄緑色の場合や中耳炎のような、髄膜炎につながるような症状に気づいた時は、早めに治療を受けて治してあげましょう。

また万が一、あれ?ちょっといつもと違うなと思ったら、そのママの感覚を大切にして、早めに病院にいって診察を受けると安心です。

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この記事を書いたライター
ひなちゃんママ

ひなちゃんママ

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪