軽度発達障害の症状と治療に関する記事

軽度発達障害の症状は?大人になってからの二次障害に注意!

軽度発達障害の症状は?大人になってからの二次障害に注意!

軽度発達障害は見た目では分からないため、本人が生きづらさを抱えて、不登校やひきこもり、うつ病などの二次障害を引き起こす恐れがあります。本人の良い所を伸ばしてあげて、いきいきと暮らすためには、具体的にどのような治療や対処が必要なのでしょう?

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軽度発達障害の診断は?知っておきたい原因と二次障害

「上司の指示を理解できない」「同僚とのコミュニケーションが苦手」など、職場で起こったトラブルによって、大人になってから初めて自分が発達障害だと気付く人が増えています。

発達障害とは、何らかの原因によって脳機能に異常が起こると考えられていますが、その原因ははっきり分かっていません。

特に、軽度発達障害の場合、症状が軽度なことから周囲に理解されにくいことから、発達障害以外のトラブルに悩まされることも…。

もし、子供に発達障害の疑いがあった場合、どのように対処したらよいのでしょうか。ここでは、軽度発達障害について解説するとともに、具体的な症状や対処法などにも触れていきます。

お子さんが「ちょっと他の子とは違うのでは…」と、不安を感じているママは、ぜひ参考にしてください。

軽度発達障害とは?

公園で遊んでいる小学生達

自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などの発達障害の中でも、比較的に症状が軽度の場合、軽度発達障害と診断されます。

知的障害がなく、できることとできないことの差が大きいのが特徴です。

軽度発達障害があっても、外見はいたって普通で、症状が軽度のため障害があるようには見えないことから、健常者と同じくらいのスキルを求められてパニックを起こしてしまうことも…。

症状が軽度のため周囲から理解されにくいことから、逆に日常生活の中で支障が出やすい場合もあるため、必ずしも「軽度」とはいえない場合もあります。

軽度発達障害の症状の具体例

軽度発達障害の場合、障害によって症状の出方が大きく異なります。また、個人差もあるため、障害ごとの特性を知っておくことは、発達障害をもつ子供を理解することにつながります。

ここではまず、それぞれの発達障害ごとに、具体的にどのような症状が現れるのかをみていきましょう

自閉症スペクトラム障害(ASD)

絵を描いている子供

自閉症スペクトラム障害とは、自閉症やアスペルガー障害などのいくつかの症状が連続して起こる障害のことをいいます。「社会性」「対人関係」「想像力」に関係する障害が組み合わさって日常生活に支障が現れます。

国際基準のアメリカ精神医学会の「精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)」では、以前は広汎性発達障害(PDD)と呼ばれていましたが、2013年に改訂されたDSM-5から「自閉症スペクトラム障害」という名称に変更されました。

軽度発達障害の場合、次のような自閉症スペクトラム障害の症状が見られることがあります。

  • 会話がかみ合わない
  • 好きなことへの関心が異常に強い
  • エコラリア(言われたことをオウム返しする)
  • 指差しや目配せを理解できない
  • 相手の気持ちを察することが苦手

注意欠陥多動性障害(ADHD)

芝の上で走り回る男の子

注意欠陥多動性障害とは、不注意や多動性、衝動性が特徴の障害です。子供のころは、ちょっとした刺激で走り回ったり、友達を叩いたりするような多動性や衝動性が目立ちますが、成長とともに落ち着いていきます。

ただし、根本的にはADHDの特性が残っているため、社会に出てから苦労することも多いようです。

軽度発達障害の場合、次のような注意欠陥多動性障害の症状が見られることがあります。

  • 計画性がない
  • 感情が激しい
  • がまんするのが苦手
  • 忘れ物が多い
  • 夢中になると声をかけても気付かない

学習障害(LD)

算数の宿題

学習障害とは、読む・書く・計算する・話す・聞く・推論するなどの、特定の学習が苦手な障害で、知的な遅れがないのが特徴です。

症状が限定的なため、周囲から気づかれにくいことから、本人は苦しんでいるのに「頑張ればできるはず」「やる気の問題」と片付けられることも多く、なかなか理解が得られません。

軽度発達障害の場合、次のような学習障害の症状が見られることがあります。

  • 文章を読むのが苦手
  • 複雑な漢字が書けない
  • 難しい掛け算はできるのに九九が言えない
  • 大勢での話し合いが苦手
  • 聞き間違いや思い込みが多い

軽度発達障害の二次障害に注意!

軽度発達障害の場合、周囲から理解されないことから、生きづらいと感じている人が多いといわれています。発達障害があるにもかかわらず、何も対策をせずに放置しておくと、二次障害と呼ばれる全く別の症状が現れることがあります。

発達障害の二次障害には、主に次のようなものがあります。

自己評価の低下

落ち込む女の子のイラスト

「何をやってもうまくいかない」「自分はダメな人間だ」などのように、自信を失うことで対人恐怖症やひきこもり、不登校になることがあります。

周囲の無理解によって立ち直るきっかけがつかめないと、落ち込んだ状態が続くことで、うつ病や不安障害、浮き沈みが激しい気分障害などにつながる恐れもあります。

反抗挑戦性障害(ODD)

反抗挑戦性障害とは、周囲に対して反抗的で挑戦的な態度をとってしまう障害です。社会のルールに違反することはないまでも、「相手のことを否定する」「大人の言うことをわざと聞かない」などの行動がみられるようになります。

これらの行動は、本人にもコントロールすることができないため、反抗挑戦性障害を持つ子はルールを破ることが多く、周囲とのトラブルが絶えません。いつしか自分の居場所がなくなって、どんどん孤立していく恐れがあります。

行為障害(CD)

笑顔の家族

行為障害とは、社会ルールに反するような攻撃的な行為や反抗的な行為を繰り返す障害です。社会ルールに反することのない反抗挑戦性障害に比べて、エスカレートした行動をとるようになります。

万引きや暴力のほか、いじめや動物の虐待などの問題行動につながることも…。このような予兆が見られる場合、法律に違反するような行動をする前に、早急に対処しなければなりません。

適応障害(AD)

適応障害とは、過度なストレスによって、心配や不安が強くなったり、自暴自棄や物に当たったりするなどの行動をとることをいいます。状況が改善されないことで、さらにうつ病を発症し、治療が長引くケースもあります。

発達障害を持つ子供の中には、自分に合わない環境にいることに大きなストレスを感じることがあるため、適切な環境を用意してあげることが必要ですが、周囲が気付かないことで環境が改善されないというケースも少なくありません。

軽度発達障害の治療や対策

軽度発達障害は先天的な脳機能障害のため、根本的な治療法はありません。しかし、本人に合った環境を用意し、症状に合わせてトレーニングすることで、子供の成長を促すことが可能です。具体的な対策方法は次のとおりです。

養育(治療教育)

医師と相談する親子のイラスト

療育とは、社会生活への適応を目指すための教育のことで、子供の特性に合わせて得意な部分を伸ばし、苦手な部分の底上げを行います。

もし、小学校入学前に発達障害を指摘された場合は、自治体や病院、民間で運営している療育教室を利用することができるほか、市町村が認可した児童発達支援事業を行っている事業所であれば、自己負担金1割で療育が受けられます。

また、小学校入学後に発達障害であることが分かった場合は、支援学級のほか、診断を受けた病院や民間団体で行っている療育を受けることができるため、学校や専門医と連携し、どのように進めたらよいのか相談するとよいでしょう。

ペアレントトレーニング

ペアレントトレーニングとは、親の接し方を変えることで、子供の考え方や行動を変えていく方法です。アメリカで開発されたこの方法は、日本向けに改良され、発達障害を持つ子供や親を支援する方法として取り入れられています。

発達障害を持つ子供が望ましくない行動をとった際に、親が感情的になると、子供の問題行動がさらにエスカレートすることも…。そんな時、親の暴力やネグレクト(放置)によって、親子関係が悪化する恐れがあります。

ペアレントトレーニングの目的は、親が子供に対する接し方を学び実践することで、子供の望ましくない行動を減らしていくことです。

実際は、指導者のもとで次のような考え方について学びます。

ペアレントトレーニングの基本的な考え方

  • してはいけない行動をわざとする時は無視する
  • できるようになったことがあれば褒める
  • 罰ではなくご褒美を与える

薬物療法

薬を持つ子供の手

発達障害のために自分の行動をコントロールできず、家庭や集団生活の場でトラブルを起こしてしまう場合、薬物療法によって症状を緩和することもあります。

ADHDでは衝動性や多動性を抑えるコンサータやストラテラがよく使われるほか、自閉症スペクトラム症候群による不安や睡眠障害では、気持ちを穏やかにする抗うつ剤や安定剤などが使われることがあります。

ただし、薬を飲めば問題行動がすべて解決するわけではないため、薬で落ち着いている間に本人に合った環境整備を行い、薬がなくても安定した状態を維持できるようになることが重要です。

行動療法

発達障害によって不適切な行動が見られる場合は、行動療法が取り入れられることがあります。行動療法とは、問題となっている行動習慣を改善していくことによって、治療を行う精神療法です。

自分の気持ちや行動を客観的に見つめる作業を通して、現実的な考え方に近づけていくことで、徐々に問題行動が改善されていきます。

軽度発達障害かな?と思ったら

子供の発達がおかしいなと思ったら、放置せずにかかりつけ医に相談してみましょう。病院以外では、次のような窓口でも相談が可能です。

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この記事を書いたライター
ひなちゃんママ

ひなちゃんママ

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪