常同行動の特徴と対処法に関する記事

常同行動の特徴とは?子供が同じ行動を繰り返す時の対処法

常同行動の特徴とは?子供が同じ行動を繰り返す時の対処法

常同行動とは具体的にどのような行動で、どんな時に行うのでしょう?我が子の不思議な行動に「もしかして常同行動かも?」「どうしたらやめさせられるの?」など気になるママは、まずは常同行動について知り、無理せず上手に付き合っていくことが大切です。

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常同行動ってどんな行動?子供が同じ行動を繰り返す理由とは

大人にとって、子供はまさに未知の生き物。突拍子もない行動をしてママを驚かせることも少なくないでしょう。特に、発達障害の子供に多く見られる「常同行動」は、なぜ行うのか理解できないと、不安になってしまうママは多いはず。

発達障害は早期に発見し、正しくサポートしていくことが大変重要となるため、常同行動とは具体的にどのような行動なのか?また、その対処方法について知っておく必要があります。

さらに、その行動をする理由を、子供の立場に立って理解してあげることが大切だといえます。

常同行動とは?

常同行動とは、目的もなく特定の行動を繰り返し行うことで、ヒトの運動・感情・言語をつかさどる脳の前頭葉の障害が関係しているといわれています。

自閉症のような発達障害や知的障害のほか、前頭側頭型と呼ばれる認知症でも見られる症状で、個人差があり種類も多く、年齢によって変化することもあります。

常同行動の4つの特徴

一口に常同行動といっても、どんな行動を繰り返すかは千差万別です。子供が繰り返し行う行動が、常同行動なのか見分けることは難しいのですが、常同行動の基本としては次の4つの特徴があります。

同じ言葉を繰り返し言う

会話をしている親子

特に、意味のない言葉を何度も繰り返して言います。何度答えても、同じ質問を繰り返すこともあるので、ママとしてはうんざりしてしまうかもしれませんね。

オルゴールやテープレコーダのように、同じ話を何度も繰り返す「オルゴール時計症状」が見られる場合もあります。

同じ場所を歩き回る

出かける際に、毎日同じコースを歩いたり、同じ電車やバスに乗りたがったりします。さらに、登園や登校の際に、同じ道を通らないと気が済まないことがあります。

周囲の状況に影響を受けにくく、臨機応変に対応できないため、「お天気が悪い」「電車がこない」という時に、いつもと違う行動をとることができません。

決まった時間に行動する

起床や食事、登校などの行動を、判で押したように同じ時間に行うような、時間に対してこだわりを見せる場合があります。

その時間が近づくと、時計を気にし始めて、時間になったら行動を起こさずにはいられません。また、時間単位にとどまらず、曜日や日にちなどに決められた行動を行う場合もあります。

同じものに固執する

朝ごはんを食べている男の子

偏食の傾向が強く、同じものばかり食べたがることがあります。食べ物だけでなく、物への固執が強いため、「毎日同じ服を着る」「同じものばかり集めたがる」などの行動もみられます。

偏食がひどい場合は、栄養バランスが崩れることで、成長に影響を与える恐れがあるため注意が必要です。

自閉症にみられる常同行動の症状

自閉症などの発達障害の子供の場合は、「自己刺激行動」と呼ばれる、自分に刺激を与えるための行動を頻繁に繰り返します。

具体的には、次のような常同行動がみられます。

  • 手をひらひらする
  • くるくる回る
  • ぴょんぴょん飛び跳ねる
  • 目的もなく走り回る
  • 貧乏ゆすり・体を揺らす
  • 手をパチパチ叩く
  • 手で体の一部や物を叩く
  • 奇声をあげる
  • 指吸いや爪噛み
  • 人に言われたことをオウム返しする

自閉症の子供は、通常の人に比べて視覚、聴覚、触覚などの感覚が過敏な場合があるため、ちょっとした環境の変化にも過剰に反応してしまうため、自分に刺激を与えることで気持ちを落ち着かせるために常同行動を行うことがあります。

逆に、重力や平衡感覚を感じる前庭感覚が鈍感な場合には、回ったり飛び跳ねたりして刺激を与えるほか、手足の筋肉や関節の動きを感じる固有感覚が鈍感な場合は、手を叩くなど、手足の動きを確かめるような行動がみられます。

指吸いをしている子供

さらに、指吸いや爪噛みの行動では、ひどくなると手の皮がむけたり、血が出ていたりしても止められないことがあるので注意が必要です。

また、エコラリアとも呼ばれるオウム返しでは、「いくつ?」と聞かれた場合に「いくつ」と言い返す即時エコラリアと、以前聞いた言葉を繰り返す遅延エコラリアの2つのタイプがあります。

子供が常同行動をする理由は?

大人にとっては不可解な常同行動には、子供なりの理由があります。子供がなぜそのような行動をするのか、ある程度理解することができると、大らかな気持ちで向き合えるようになりますよ。

手持ちぶさた

自閉症の子供は基本的に、慣れない場所や先が見えない状況に不安を感じやすいため、自分を落ち着かせるために常同行動を行うことがあります。

何かしていないと不安で手持ぶさただからしているだけであって、本人にとってはあまり深い意味がなく、何となくやっている場合が多いようです。

心地よさを感じる

例えば、「テレビで聞いた言葉を口に出してみたら面白かった」「楽しい時に飛び跳ねたら気持ち良かった」など、一度その行動をすることで心地良さを感じたことで、その時と同じ行動をするのが癖のようになっていくこともあります。

この場合、無意識に心地よさを求めるために行っているといえます。

楽しいから

「くるくる回ったら、周囲の景色も一緒に回って見えて楽しかった」など、自己刺激行動を行った際に楽しかったことが記憶として残っているため、再び行う子も少なくありません。

「楽しかったから、またしたい」という単純な気持ちから、常同行動として繰り返し行ってしまうのです。

常同行動はやめさせるべき?対応方法は?

困っているママのイラスト

子供の常同行動を見て、「止めさせなければ」と焦るお母さんは多いかもしれません。しかし、基本的に常同行動は無意識にやっていることが多く、やめるように言い聞かせても、本人が意識してやめられることはできないものです。

頭ごなしにやめさせようとすると、それがストレスになって常同行動がひどくなる場合があるため、無理にやめさせる必要はありません。

しかし、社会に出て他人と関わる際に支障が出たり、自分を傷つけてしまったりする常同行動の場合は、ある程度制限しなければなりません。

その場合、常同行動をやめさせようと考えるのではなく、次のような方法でコントロールするようにすると、常同行動と上手く付き合っていくことができます。

やっていい場所といけない場所を決める

子供にとって家の中と外とでは大きな変化があり、気持ちの切り替えもしやすくなります。

奇声をあげる、手で机を叩くなどの周囲に迷惑になるような行動や、くるくる回るなどの危険な動作は、家の中ではOKでも、外ではやってはいけないと約束させるといいでしょう。

全面的に禁止にしてしまうよりは、条件をつけることで制御しやすくなるものです。もし外出中に、外でやってはいけない常同行動が制御できそうになかったら、他の危険でない行動をすすめるなどして、気を紛らわせるのもいいですよ。

別の刺激に置き換える

ぬいぐるみを抱っこする女の子

爪噛みや頭を叩くなど、続けることによって自分を傷つけてしまうような行動については、無理にやめさせるのではなく、別の自己刺激行動に置き換えることで解消するようにしましょう。

例えば、指吸いや手や足に噛みつくような行為については、タオルやぬいぐるみなどの代替品を与えるようにします。さらに、手持ちぶさたで常同行動を起こすのがあれば、何か新しい行動を指示してみるのもおすすめです。

また、壁や床に頭をぶつけるなどの常同行動では、クッションや毛布などであらかじめ壁をカバーしておくなど、怪我をしないようにするための配慮も必要です。

周囲に迷惑にならなければ好きにさせる

他人に迷惑をかけない常同行動については、無理やめさせる必要はありません。放っておくと、そのうち治まることもあるので、ママが大らかな気持ちで構えていることが大事です。

なぜ子供が常同行動を行うのか、同じ行動をしてみるなどして子供の気持ちに寄り添い、きちんと向き合ってあげると、無理に止めさせようと思わなくなるかもしれません。

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