反抗挑戦性障害に関する記事

反抗挑戦性障害かも…子供の問題行動をチェック!親の対応

反抗挑戦性障害かも…子供の問題行動をチェック!親の対応

反抗挑戦性障害の子供の対処を知りたい!先輩ママの体験談を交えながら、特徴的な症状や治療方法などを解説しています。

マーミーTOP  >  子育て  >  反抗挑戦性障害かも…子供の問題行動をチェック!親の対応

反抗挑戦性障害が原因?子供の反抗的な態度など5つの症状や対応

寝ている可愛い赤ちゃん

ミルクを飲んで寝ているだけだった可愛い赤ちゃんが成長したら、避けて通れないのが反抗期です。2歳前後のイヤイヤ期(第一次反抗期)は騒々しく、思春期頃の第二次反抗期は悩みが多く、反抗期は親にとっても試練の時期ではありますが、中には子供の反発が強すぎて家族の生活に支障が出てしまうケースも…。

そういった強い反抗をする子供はこれまでいわゆる「悪い子」とみなされて、子供も親も切ない思いをしてきましたが、最近になってこういった子供の強い反抗は、「反抗挑戦性障害」という概念のもと、専門医の治療を受けることで改善することがわかってきました。今回は子供の反抗挑戦性障害の症状や、病院での治療方法などについて詳しく解説いたします。

反抗挑戦性障害(ODD)って何?

反抗挑戦性障害とは、親や幼稚園、学校などの先生が本人にとって特になることを指示しているのに否定したり、敵意のある態度をとったりするなど、法に触れるようなことはしないまでも、極端な反抗的な言動を長期間繰り返す症状をいいます。

反抗をしている子供

子供達は成長する過程で自分でも良く分からない反発心やイライラを抱き、それを解消しようと身近な親や家族に反抗的な態度をとってしまう時期を経験します。これは自我が芽生え、親の保護下から独立しようとするごく当たり前の行動ですし、反抗心が強くなる一時期が過ぎれば気分が落ち着き、反抗的・挑戦的な行動は徐々になくなっていきます。

ところが反抗挑戦性障害の子供の場合、反抗の度合いがあまりにも極端で、同世代の子供達の行動範囲を超えているため、親や周囲も戸惑ってしまうのです。反抗挑戦性障害に関しては正確なデータが整っていないのですが、子供や青少年の約15%にはこういった極端な反抗的な言動がみられるといわれています。

反抗挑戦性障害の特徴的な症状5つ

反抗挑戦性障害の子供の反抗は、一般的な反抗期と何が違うのでしょうか?反抗挑戦性障害の子供に良く見られる特徴的な症状を5つご紹介します。

かんしゃくをよく起こす

友達と喧嘩する子供のイラスト

反抗挑戦性障害の子供は気分の浮き沈みが激しく、ちょっとしたことでかんしゃくを起こす傾向があります。そのためちょっとしたことでカッとなり、兄弟同士、お友達同士で喧嘩になってしまうことが多いのですが、そこう相手を殴ってしまう、蹴って怪我をさせてしまうなどのトラブルになることも…。

大人のいうことにいちいち逆らう

お母さんに議論を吹っ掛ける子供のイラスト

反抗挑戦性障害の子供の言動は挑戦的であることが多く、大人のいうことに対していちいち逆らったり、議論を吹っかけたりして、大人をイライラさせることを楽しむようなそぶりを見せます。そのため大人から怒られることが多く、大人に対して強い反発心から、さらに行動がエスカレートすることもあります。

ルールや約束を守らない

反抗挑戦性障害の子供はルールや社会の仕組みが理解できないわけではないのですが、自分から守ることができないことも多いです。そのため、お友達のおもちゃを勝手にとってしまってトラブルを起こしたり、授業などで周りのお友達と協力して行動が出来なかったりして、周りから「嫌な子」というレッテルを貼られてしまうことも多いです。

人のせいにして反省をしない

怒っている子供のイラスト

反抗挑戦性障害の子供は大人から怒られても、「○○くんがいけない」など人のせいにして誤りを認めないことが多いです。悪いことをして怒られても、泣いて謝罪をすることもないので、大人から「可愛くない」といわれて、大人に対する反発心を強めてしまうこともあります。

意地悪で執念深い言動をする

反抗挑戦性障害の子供は執念深く、自分がされたことやいわれたことを覚えていて、後になってお友達に乱暴をしたり、物を隠したりして、やり返す傾向があります。本人としてはやられたことの仕返しだと思っても、周りから見れば突然の暴力にしか思えず、一方的に悪い子扱いされてしまうことも多いようです。

M・M
36歳

対処方法がわかりません

ため息をついているお母さんのイラスト

我が家には5年生の女の子と2年生の男の子の2人の小学生がいますが、長男が反抗挑戦性障害の症状にあてはまります。長男の反抗的な態度は3歳頃から始まり、長女と比べてひどいなとは思ったのですが、「男の子だから、こんなもんだ」という夫の言葉に慰められて、長男のフォローをしてきたつもりです。ところが長男の反抗的な態度は治まることがなく、いまでは小学校の先生に喰ってかかって授業を妨害したり、お友達の物を隠したり、叩いたりと、乱暴な振る舞いが止まりません。

最近は毎日のように小学校から呼び出しがあり、子供を引き取って家に帰らなくてはいけないので、仕事をやめざるを得ませんでした。私に対しても反抗的で、私が注意をしても逆に八つ当たりをしてくるで、ホトホト困っています。ネットで調べて反抗挑戦性障害のことを知り、病院を受診した方がいいのかどうか、悩んでいます。

ひろみ
40歳

知らなかった

私には中学生と小学生の子供がいますが、2人とも普通に説明しても反抗して部屋を片付けず、歯も磨かないなど、色々な面でしつけに苦労しています。息子は学校でも先生の言うことを聞かずに反抗的、娘は中学校では大人しくしていますが、家に帰ると反抗的で玄関に荷物や服を散らかし靴下はリビングに脱ぎ散らかすなどやりたい放題。もちろん両親で注意していますが聞く耳を持ちません。

片付けなどはまだいいのですが、健康に関しては心配で、歯医者さんにも相談して電子顕微鏡で虫歯菌を見せてもらうなどしましたが、やはり歯磨きはしません。定期検診にも連れて行き、毎日声もかけていますが、仕上げ磨きも嫌がるため虫歯だらけ…。アトピーですが薬を塗るのも嫌がり掻き傷だらけ、インフルエンザになってもリレンザの吸入すらしたがりません。医者には「本人に治す気がないと医者は何もできない」と言われる始末です。

困り果てて知人の看護師に相談したら、「発達障害や反抗挑戦性障害があるのかもしれないね。療育は早い方がいいから早く専門医に相談した方がいいよ。」と言われました。怒ってばかりいるのではなく、親も子供に関わる問題や対処法をしっかり勉強しないといけないと反省しました。

反抗挑戦性障害のある子供の年齢

幼稚園の子供達

子供の反抗挑戦性障害は、子供が2~3歳頃になってから周りが「あれ、他の子と違うな」と気付くことが多いのですが、この時期に反抗挑戦性障害の症状が起きやすいということではありません。2~3歳頃になれば言葉や身体機能が発達し、子供は自由自在に意志表現ができるようになるため、周りが症状に気付きやすくなっただけのことなのです。

いわゆる反抗期は幼児期から小学生、中学生などの思春期にかけておきるので、「子供特有の症状」ととらえられていますが、反抗挑戦性障害は子供だけの症状ではなく、成人でもこの症状に苦しむ人もいます。幼児期から継続して反抗挑戦性障害特有の反抗的な症状が出る人もいれば、青年期になってから突然に反抗的な症状が強くなり、成人になって反抗挑戦性障害だと診断をされる人もいて、症状も発症する時期も人それぞれで違います。

素行障害(CD)との関係

素行障害とは、頻繁な喧嘩や繰り返す嘘、盗みや放火、持ち物をボロボロにするなど、行動が一般的なものよりも激しく、持続して反社会的行動を繰り返す症状をいいます。初めは反抗挑戦性障害だけだった子供が、思春期に向かうにつれて素行障害もみられるようになることもあるため、親は注意が必要です。

反抗挑戦性障害の子供達は、親や友達、教師から受け入れられずに孤独な気持ちになるため、受け入れてくれる集団に属すようになる傾向があります。この受け入れてくれる集団というのが、同じような境遇で育ったり、特性をもったりしている人が集まる反社会的集団であることが多いこともあり、反抗挑戦性障害の子供達の約25~45%の子供達が、思春期になり素行障害へと移行してしまうと考えられています。

また、必ずしも素行障害の子供達が反抗挑戦性障害を持っているとは言えません。子供の頃から「いい子」と言われてきた子供の場合、反抗挑戦性障害ではないのに素行障害に該当することがあります。「うちの子は特に反抗もせずいい子だから…」と思っている方も、子供の様子をしっかりと見守るようにしましょうね。

発達障害の二次障害

「反抗挑戦性障害」「素行障害」は、発達障害の二次障害に分類されます。二次障害とは生活が上手くいていないサインで、こじらせている非常に悪い状態ですので、お子さんに発達障害の可能性があり反抗挑戦性障害や素行障害の特徴が見られる場合は、頭ごなしに怒鳴りつけたり体罰を与えたりせず、専門医に相談しましょう。

反抗挑戦性障害になる原因

お父さんと遊んでいる子供のイラスト

反抗挑戦性障害の原因や発症のメカニズムはまだ解明されていないのですが、反抗挑戦性障害の子供の症例のデータなどからは、何らかの遺伝による影響や本人がおかれた環境心理的な要因が影響しているのではないかと考えられています。

反抗挑戦性障害という疾患を知らない人は「親の躾が悪いから…」と、心ない意見をいうこともありますが、反抗挑戦性障害は親のしつけなどによって強制できるようなものではありません。親である自分を責めずに、反抗挑戦性障害について前向きに理解していきましょう。

親の発達障害などによる影響

親自身が反抗挑戦性障害であったり、ADHDなどの発達障害を抱えていたりする場合、子供が反抗挑戦性障害や素行障害をおこす傾向があります。子供にとって親は人生のお手本ですので、親の反抗的な態度などをみて「それが当たり前のこと」ととらえてしまう可能性があります。

ADHDなどの発達障害

ADHDなどの発達障害がある子供が、周囲と上手くいかずに状態を悪化させてしまうと、二次障害として反抗挑戦性障害や素行障害を起こしてしまうことがあります。ADHDの子供の30~45%は反抗挑戦性障害の症状を持っていたというデータもあり、発達障害のある子供への適切なケアを行えないことで、子供を苦しめ周囲も苦しむ結果となることがうかがえますね。

両親の不和などの家庭環境

親が喧嘩している家族

子供にとって家族は最も信頼ができる相手で、家庭はくつろげるスペースなのですが、両親の仲が悪かったり、親が子供を受け入れなかったりすると、子供は大人に対する不信感を持ってしまい、周囲に反抗的な言動を繰り返すことが多くなります。

親が自分に対して無関心である場合にも、大人の気を引こうと乱暴な態度をとることも…。そしてそれがもとで大人に嫌われるといった、悪循環に陥ってしまいやすくなるのです。

友達関係からくる心理的ストレス

友達関係がうまくいかず、周囲に受け入れられないことは子供の心に大きなストレスを与えます。友達からの仲間はずれや嫌がらせなどが元で対人関係に過敏になってしまうと、周りに攻撃的になり、自分が受けた嫌がらせと同じ言動をとることをいとわなくなってしまう傾向があります。

反抗挑戦性障害の診断基準

反抗挑戦性障害の診断基準は、次のとおりです。同じ年齢の周囲のお子さんと比べて、次のような言動かなり多く見られる場合をYESとし、数を数えてみましょう。

あなたのYesの数は0個です。

YESの数が4つ以上、6ヶ月以上の長期にわたって続いている場合には、反抗挑戦性障害の疑いが濃厚になります。
ただし、「親の前では大人しく学校ではトラブルを起こす」「親のチェックが厳しい」など、診断基準があいまいになってしまうため、正確な診断には専門医により次のようなチェックも必要となります。

  • 生育歴のチェック
  • 学校の様子
  • 児童心理の専門医や精神科医による、異なる場所での観察
  • 心理検査 など

病院での診断は子供本人との面接やカウンセリングだけでなく、両親や家族からも子供の普段の様子を丁寧に聞き取ってすすめていきますので、子供の反抗的な言動に悩んでいる場合は、日頃から子供の行動をしっかり把握するように心掛けましょう。

反抗性発達障害の子供への治療や対応

子供に反抗性発達障害があるとわかった場合は、本人だけでなく、親や家族を含めて治療をすすめていきます。そのためにも大事なのが、早いうちにきちんと診断を受けておくこと。

反抗性発達障害の治療は、小児精神科のある病院や精神科ですることになりますが、もし自分の子供の反抗が周りにいる他の子よりも強く生活に支障が出ているようであれば、子供の通う学校のスクールカウンセラーやかかりつけの小児医に相談して、お医者さんを紹介してもらいましょう。大きな病院では紹介状を求められることがありますので、その方が受診・診断もスムーズに進みますよ。

ペアレントトレーニング

子供と遊んでいるお父さんのイラスト

ペアレントトレーニングとは、親が子供を効果的にしつけるための方法(療育)を学ぶことです。
例えば、よいことや望ましいことをした場合は褒めるなどしてその面を強化し、悪いことをした場合は無視するなどして刺激を断ってしまうなど、できるだけ本人の意思で多くのよい行いを選ばせて成功体験を積めるような接し方をします。

親がペアレントトレーニングを受けることで、子供の心の奥に指示が伝わり易くなりますし、本人も自己肯定感を高められ、自分の失敗を受け止める勇気を持てるようになっていきます。

投薬治療

ADHDなどの発達障害を併発している、いないに関わらず、反抗挑戦性障害や素行障害に薬物療法が有効であるという結果が、近年明らかになってきました。そのため、次のような薬による投薬治療が行われることがあります。

  • 小児向けの抗うつ薬
  • 抗精神病薬
  • 否定型抗精神病薬
  • 中枢神経薬
  • 気分安定薬

子供に対する投薬治療に対して不安を抱く親は多いのですが、決して医師の独断で行われる治療方法ではありません。投薬治療は子供の発達障害の治療に有効な手段ですので、医師の説明をよく聞いて、充分に理解をしたうえで判断をしていきましょう

さくら
31歳

治療が良いきっかけになりました

病院の先生のイラスト

小学5年生の娘がいます。娘は集団行動が苦手で、感情のコントロールができないことが多かったのですが、スクールカウンセラーのススメで小児精神科を受診したところ、反抗挑戦性障害とADHDがあるとわかりました。

私はスクールカウンセラーから受診を勧められたときに、「まさか自分の子が!」と思って受診を渋っていたのですが、病院でとても丁寧に説明をしてもらい、決して病気が恥ずかしいことではなく、治療をして親が子供の感情をコントロールしてあげることが大事だとわかりました。

娘の投薬治療と並行して私や夫と共にペアレントトレーニングを受けていますが、今まで私も頭ごなしに「ダメ!」といっていたことがあって、子供への対応要領も学べて良かったと思います。病院の先生曰く、反抗挑戦性障害の治療は早ければ早いほど親によってコントロールができるようになるそうなので、娘と一緒に頑張っていきたいと思います。

学校との連携

一日のうちで子供が長く過ごすのは学校ですよね。そのため、どんなに家庭で適切に接していても、学校との連携がなければ適切な治療が行えません。ですから、医師とも相談して、担任、スクールカウンセラー、養護教諭などと連携をとって、子供への対応を行う必要があります。

たとえば、委員会活動など子供に役割を与えて、達成感を感じてもらう。盗みや嘘などからトラブルが起こっても、証拠がない限りは追求せず正直さや適切な行動を褒めてもらうなどの対応をしてもらう。得意分野で能力を引き出す等のお願いもします。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)

反抗性発達障害の子供は、様々な問題行動を引き起こしてしまいますが、怒るのではなく適切な対応方法を教えて対処できる能力を身につけてあげることで、問題行動を減らす効果があります。そのようなトレーニングを、ソーシャルスキル(生活技能)トレーニングといいますが、例えば困った時の助けの求め方や怒りのコントロール方法など、集団生活で適応するためのスキルを学びます。

前向きに反抗性発達障害に向き合いましょう

パソコンを見ている専門家の先生

反抗挑戦性障害の子供を育てていく場合には、長期的に専門家のケアを受けながら、周りが理解をしながら対応をしていくことが大事です。子供の反抗的な態度を子供特有の症状と軽く考えず、子供の言動をしっかり見守っていくとともに、子供の治療には前向きに取り組んでいきましょう。

発達障害という名前がつくと、その名前の重さに親は凹んでしまいがちですが、病気とは違い性格の凹凸です。程度は違っても、誰しも発達の凸凹はありますよね。また、人よりも学習するのに手間や時間がかかるだけで、きちんとケアすることで様々なことができるようになっていきます。「一生このまま?」「将来どうなってしまうんだろう」などと一人で抱え込んで思い悩まず、周囲の人と一緒に育てていくという気持ちを心がけることも大切ですよ。

反抗挑戦性障害のある子供の子育ては、子供が周りに迷惑をかけたり、家庭生活に支障が出たりすることも多いのですが、こういった強い反抗を示す子供や、反抗挑戦性障害の子供の育児に悩んでいる親は決して少なくはなく、親を中心にした地域ネットワークなどもありますので、積極的に参加してみましょう。

スポンサーリンク

おすすめコンテンツ

この記事を書いたライター
はたこ

はたこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!