ペルテス病の症状とはに関する記事

ペルテス病の症状とは?後遺症が残る男の子の股関節の痛み

ペルテス病の症状とは?後遺症が残る男の子の股関節の痛み

ペルテス病は痛み、足を引きずる歩き方で気づかれることが多い病気。男女比では男の子に多いので、知っておくとママも心強い!

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ペルテス病とは?5歳から8歳の男の子の歩き方に要注意!

ペルテス病とは、股関節の病気です。股関節は、骨盤と太もものつなぎめ、つまり上半身と下半身のつなぎめにあたり、歩く、走る、飛ぶなど様々な動作をする上で、非常に重要な関節です。ここに、ペルテス病を発症するとどうなるのでしょうか。

歩いている男の子

始めに出る症状は比較的軽いので、痛みは、子供の成長痛に伴うもの?筋肉痛?ではないかと思われることもあり、本人も周りの人もなかなか気づかないことがあります。病気に気づかないで放っておくと、股関節の大腿骨頭の傷み・変形が進み、後遺症が残る可能性があるため、注意が必要な病気です。

特に、子供がなる病気なので、自分の症状を大人に適切に伝えることが出来ません。そのために、ほかの病気と間違われて、病気の発見が遅れることがあるのです。一番大切なのは、子供の歩き方の変化に早く気が付くこと。また、些細な子供の訴えにも耳を傾けることです。そして、気になれば専門医に診てもらうことが一番です。

ペルテス病ってどんな病気?

股関節は、上半身側の骨盤にある「臼蓋(きゅうがい)」、そして、下半身側にある太ももの付け根の「大腿骨頭(たいだいこつとう)」で成り立ちます。臼蓋というソケットのような形のところに、大腿骨頭の球形の骨がすっぽりはまり、前後左右に股関節を動かすことが出来るのですね。ペルテス病とは、大腿骨頭のつながり部分で起こる、血流障害が原因です。

股関節のイラスト

血液によって運ばれる栄養が十分に行き届かないことで、骨の内部の骨子核で、虚血性壊死(きょけつせいえし)が起こることで発症します。本来は、血流が保たれているので、骨頭は球の形をしているのですが、虚血性壊死の状態になると、大腿骨頭は脆くなり、つぶされ、変形していってしまうのです。そのために、治癒しても、股関節に障害が残る可能性が高くなってしまうのです。

発症年齢は、下は1~2歳から上は12歳くらいまでにみられ、中でも5歳から8歳の男の子に多いといわれています。また、発症率は10万人に5人程度で、多くは片足に起こり、両足に起こることもありますが稀です。

ペルテス病の主な症状

あまり聞いたことのない病名だけに、どんな症状があるかわからないですね。大きな症状の二つを見てみましょう。

股関節や膝関節の痛み

足が痛い子供のイラスト

大腿骨頭が壊死し始めても、すぐに自覚症状は現れません。壊死が進み、大腿骨頭がつぶれて変形し始めた頃に、徐々に痛みが出始めるのです。この時には、すでに発症をして数ヶ月たっているという場合もあります。

痛みの出始めは、股関節、太ももから膝にかけてです。痛みは徐々に増し、関節を動かすことが難しくなる場合もあります。しかし、股関節の痛みは軽い場合が多く、骨の再生によって痛みが消失することがあります。むしろ、子供が膝の痛みの方を訴えることが多いことから、膝関節の病気と勘違いされることが多いのが現状です。

跛行(はこう)

股関節や太もも、膝などの痛みより、足を引きずるように歩く、「跛行(はこう)」がみられる場合は注意が必要です。跛行がひどくなると歩けなくなることもあります。

上記の二つ以外にも、下記のような症状があります。

  • あぐらがかけない
  • 悪い方の足が短くなる
  • 股関節の動きが悪くなる

ペルテス病の治療方法

股関節のレントゲン

ペルテス病の治療目的は、壊死した大腿骨頭を臼蓋で包み込んで、股関節の動きを悪化させないことです。そのための治療法は、主に二つあります。関節の可動域の検査やレントゲン撮影、超音波検査によって、ペルテス病と診断された場合、入院をして次のような治療が行われます。また、5歳未満の小児の場合は、定期的な外来診察のもと経過観察になることもあります。

装具療法

手術をせずに、装具使用などで治療をすることを、装具療法といいます。装具療法の目的は、「良肢位(りょうしい)」と呼ばれる、装具で骨盤・股関節・下肢をベストポジションで固定、そして安静を保つことです。

専用装具をつけると、股関節の大腿骨頭にかかる力が軽減し、骨頭がつぶれるのを防いでくれるのです。また、臼蓋が大腿骨頭をしっかり包み込むことも可能です。

病院の看護婦と男の子

しかし、装具は着脱が出来るようになっているために、あまり活発に動いてしまうと、ずれたりゆるみが出る場合があり注意が必要です。また、装具の装着により、動きが制限されてしまうので、治療を受ける子供自身、サポートする両親の理解も必要です。

そのために、始めは入院して装具療法を行います。もしも、治療の協力と装具の装着に理解があり、自宅が病院に近く通院が可能であれば、数ヶ月で退院し、通院で装具療法を続けることが出来ます。

5~6歳ではほとんどの場合、体重が軽く、骨の再生能力もあるので装具療法が行なわれます。リハビリと装具装着の地道な治療が必要となるので、治療期間は1~2年と長い期間に及びます。その間、股関節の動きや骨頭の形をレントゲン等で見ながら様子を見ていきます。

装具療法は、骨の状態によりますが、8歳くらいまで適応になります。しかし、装具療法でも変形が進んでいく、また、子供の性格や活動性を考慮して、装具療法の継続が難しいと判断されれば、手術療法へ切り替わる場合があります。

手術療法

手術中

変形をしてしまった大腿骨頭は、球形に戻すのは難しいです。手術をする場合は、傷が残る、全身麻酔下の手術なのでリスクがあるというデメリットはありますが、手術で直接股関節部分を見ることが出来れば、大腿骨頭を臼蓋で確実に包み込むことが出来ます。大腿骨頭を臼蓋に包み込むと、装具療法よりも、短い期間で骨頭を修復・球形化し、回復を期待することが出来ます。

手術をするかどうかは、患者の年齢や理解度、骨の変形の程度などにより決められますが、9歳以上の場合は、骨の修復能力が5、6歳児とは劣るので、始めから手術療法がおこなわれることが少なくありません。また、9歳以下でも大腿骨頭の変形がはげしい場合は、手術療法で変形の矯正が行なわれます。

ペルテス病の予後と後遺症

子供の骨は15歳くらいまで成長し続けています。壊死した大腿骨頭は、修復反応により、治療の間に吸収されます。そして、新しい骨が再生されていくのです。

運動会で走る子供達

装具療法、手術療法により、新しく再生された骨は、まだ柔らかく、丈夫な大腿骨頭になるまでに時間がかかります。そのために、骨の成長が終わる10代後半までは、激しい運動を避けることなど注意が必要です。また、定期的に医師の診察を受け、大腿骨頭の評価をしてもらう必要があります。

5歳未満の低年齢で発症した場合、治療開始時には変形が進んでいないことが多く、予後は良好です。しかし、年齢が進み、壊死によって骨頭がつぶれた割合が大きくなるにつれて、予後が不良となるため、早めの病院の受診が大切です。

予後が良好か不良かは、大腿骨頭の形によって異なってきます。治療で変形を防ぐ、また、大腿骨頭の矯正をして球形になった場合はいいのですが、大腿骨頭が球形にならなかった場合、将来的に股関節などに痛みが出てしまうことがあるのです。ペルテス病の後遺症の多くは、大腿骨頭の変形によって、変形股関節症を発症するということです。

変形性関節症とは

病院のリハビリ室

変形性関節症は、関節の痛みや腫れが起こり、関節の変形をきたす病気です。股関節は、特に体重がかかるために、負担が大きい場所です。また、歩く、走るなどの基本的動作の中心的な関節なので、健康体であっても自然と軟骨がすり減ってきます。軟骨がすり減ると、摩擦が激しくなり、その刺激で痛みや腫れが起こります。関節の変形も進んでいってしまうのです。

変形性関節症は、二つのタイプに分けられます。原因がはっきりしない一次性関節症と、病気や怪我が原因で起こる二次性関節症です。ペルテス病の後遺症で起こるのは、二次性関節症のタイプですね。

変形性関節症の治療

治療法は、痛みの緩和と病状の進行を防ぐための保存療法と、日常生活に支障がある場合に行われる手術療法があります。保存療法では、生活指導やリハビリ、投薬が行われます。手術療法では、自分の関節を温存したり、人工の股関節に置き換える手術が行われます。

ペルテス病は医療費の自己負担が軽減されます

市町村へ申請するお母さんのイラスト

ペルテス病は、治療を行わなければ、将来的に障害が残ると認められる、自立支援医療(育成医療)の対象となっているため、医療費の一部が公的に受けられます。治療は長期に及ぶため、こうした社会的なサポートが大切です。診断を受けたら、自立支援医療(育成医療)の給付を受けるための準備をはじめましょう。それには、お住まいの市町村への申請が必要となります。

ここまでペルテス病についてみてきましたが、以前に比べると治療方法も確立され、治療成績もよくなってきている病気です。ただし、治療期間が長いということ、また、将来的な後遺症の発生には心配が残りますね。

大切なのは、子供の歩行の異常や、痛みの訴えに早く気が付くということ。そして、早く専門医のもとで治療を受けることです。それには、子供の近くにいるママの気づきやサポートが大切になってくるでしょう。

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この記事を書いたライター
ひなちゃんママ

ひなちゃんママ

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪