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落ち着きがない子供の原因&親がすべき効果的な接し方7つ

落ち着きがない子供の原因&親がすべき効果的な接し方7つ

「落ち着きがない=発達に問題がある」と捉える人もいますが、環境や年齢も原因になりえるため発達の問題の有無に関係なく子供の成長を促す家族全員の7つの接し方や落ち着ける環境作りが大切。永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画もお見逃しなく。

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落ち着きがない子供の原因は個性?変化しやすくなる親の対処や接し方を知ろう

子供は大人と違って走り回り、何にでも手を出して落ち着きのないものですが、あんまり元気が良すぎると「ウチの子って普通と違うのかしら…」と心配になることもありますね。公園やレストランで周りを気にせずやりたい放題だと、ママも周りの人の目が気になってしまうでしょう。

落ち着きがない行動は子供の専売特許ともいえますが、なかには発達の遅れや極端な偏りといった問題が原因で、周りのサポートを必要とするケースもあります。今回は子供の落ち着きがない行動の原因や、親の対処法などについて、先輩ママの体験談も交えながらご紹介していきたいと思います。

子供に落ち着きがなくなる原因6つ!怒る前に子供を知って

落ち着きがない子供と不安な母親のイラスト

子供が何につけ落ち着きがないと、ママもゆっくりはできませんし、何かと手間がかかります。それ以上に子供に「落ち着きない困った子」とレッテルを貼られてしまって、切ない思いをするママも多いのではないでしょうか。ですが、そういった状況で辛い思いをするのは子供も同じです。

一般的に1~2歳前後の子供は、興味の向くまま落ち着きがないのがごくあたりまえですが、子供が落ち着かずに動き回るには、その子なりの原因があります。小さい子供は自分の感情のコントロールがヘタなうえに、自分の思いをなかなか周りに伝えることはできないので、パパやママが子供の様子から原因を追究して、対処していく必要があります。

1何にでも興味がある

ブロックで遊ぶ子供

子どもは、赤ちゃん期はもちろんのことですが、言葉を操れるようになっても脳はまだまだ未発達!大人の様に感情をコントロールすることできないため、かんしゃくを起こしてキレやすいのが当たり前

なんにでも興味を示し、大人の言うことも聞かずに興味のある方へ手を伸ばしてしまうので、周りから「落ち着かない子」と言われてしまうこともしばしばあります。

子供は何にでも興味を示し危険なことにも平気で突き進むためママも気が気ではないのですが、裏を返せば知的な欲求にあふれている証拠でもあります

エジソンなどの歴史上の偉人も小さい頃は落ち着きがなかった逸話が伝わっていますので、我慢ができるような年齢になるまで、怒らず諭して気長に見守ってあげましょう。

2遊びたい欲求を抑えられない

子供は、エネルギーに満ち溢れていて、いつでもはけ口を探しています。そのエネルギーの解消するためにも、子供は遊ぶことが大好きで、お腹が空いて食事をしている途中でも、ママと手を繋いでいる途中でも、遊ぶものを見つけて体が動き出してしまいます。

大人は、その場の空気や周りの人の感情を読み取って、自分の欲求を抑えることができますが、小さい子供には、難しい面も多々あります。遊ぶ道具を子供の目に触れないように片付けるだけで、遊びに対する欲求をおさえて、行動を落ち着かせることもできますので、子供が置かれている環境に問題がないか見直しましょう

3自分の思い通りにしたい

どんなにママが「甘やかさないわ」と頑張っても、小さな子供は家庭の中では王様!自分の思う通りにならなくて起こすかんしゃくは、どんな子供にも起こり得ること

ママに「いけない」と言われても何とか自分の意見を通そうと大声を出して暴れるので、「落ち着きがない」と評価されてしまうことも多いです。

自分の思い通りにしたい欲求は、子供の自我が芽生えてきた喜ばしい証拠で、躾と称して無理に抑え込むことは、良いことばかりではありません。

子供は自分の意見をはっきりと言えず、行動をエスカレートしてしまいがちなので、パパやママがタイミングをみて子供の気分をうまくそらしていくよう、上手に働きかけていきましょう。

4ストレスが溜まっている

泣く子供

勉強や習い事、お友達同士のトラブルなど、子供は小さいなりに自分の社会を持っていて、さまざまなストレスにさらされています。

大人でも強いストレスを受けるとわけもなく不安になってしまい、いてもたってもいられなくなってしまうものですが、子供はストレスの発散が大人のようにできないので、落ち着かない行動となって現れやすい傾向があります。

訳もなく大声を出す、突然理由もなくかんしゃくを起す行動は、子供が何らかのトラブルを抱え込んでいる可能性があります。子供のストレスは落ち着きのない行動だけでなく、おねしょやおもらし、爪を噛むなどの身体的トラブルの原因にもなるので、子供の様子を観察しながら、子供の話をしっかり聞いてトラブルのケアを心掛けましょう。

5かまって欲しい…愛情を欲している

子供はとても愛情を欲していて、「大好きな人の関心を引きたい」「かまって欲しい」時には、注意を引くために暴れてしまうことも多く、落ち着かない子だと評価を受けることが多いです。

兄弟の誕生や両親の不仲などの家族関係のトラブルは、子供が愛情不足を感じて不安になり、突飛な行動に走ることが多いので、環境の変化があった場合には子供の心のケアを心掛けましょう

愛情に関する強いストレスは、自分の居場所を見失わせて、キレやすいなどの怒りの行動に走ることも多いです。家庭の平穏は子供の成長にとって不可欠ですので、トラブルの改善に向けて大人が前向きに努力をしていきましょう。

6発達の遅れや極端な偏りが原因の可能性がある

子供の落ち着きのなさは年齢が上がると共に改善し、一般的に小学校2年生(8歳前後)には落ち着いてくるとかが得られています。

そのためいつまでも小学校入学後も子供に落ち着きがみられず、授業中の立ち歩きや忘れ物の多さ、直ぐに手が出るなどの突発的な行動が見られる場合は、発達の遅れや極端な偏りが原因である可能性を疑う目線も重要になります。

落ち着きがない原因が発達の問題の場合の特徴

  • 注意が足りない
  • 必要な場面でもじっとしていられない
  • 後先を考えず思いつきで行動する

発達に落ち着きへの問題を抱えた子の行動は、親や先生でも手に負えずイライラするほどの落ち着きのなさが特徴

学校生活を送るうえで支障が出るだけでなく、友達間や先生とのトラブルに発展しやすく、エスカレートすると不登校や引きこもりになる恐れもあり、子供を責めず味方になって一緒に問題を解決しようとする親の対応が重要になります。

落ち着きがない行動が発達の問題によるものか、あるいは性格や環境のよるものかの判断は、家庭では難しいことも多く、「どうして他の子とこんなに違って手がかかるの?」と不安に思ってしまうママは少なくありません。

自宅以外でも子供に落ち着きがなく、他人に指摘されることも多くて大変な場合は、一度専門機関や児童相談所への相談を積極的に検討することが大切です。

「落ち着きがない原因は発達の問題かも」と思った親がすべき対処

落ち着きがない子供を育てるのに苦労しているママ達が一番心配してしまうのが、発達の問題を抱えていないかどうかですが、欧米に比べ認知が広まっていないため、専門機関へ足を運べないママやパパがまだ多いのが現実。

子供に落ち着きがないため専門医を受診する勇気はない、でも子供は発達に問題を抱えている可能性が高く怒られてばかりの状況の場合、親はどのような対応をすればよいのでしょう。

1家族で発達の問題について正しく理解しましょう

子供の話を笑顔で聞く母親

発達の問題で年相応の落ち着きやコミュニケーション能力がない場合、「自分勝手でわがままな子」とか、「親のしつけが悪いから…」などと周りの人からは誤解されやすいのですが、子供にとって一番身近なパパやママが同じ誤解をしてはいけません。

まずは両親が落ち着くことができない子供の現状を否定せず、個性の一つとしてしっかり受け止めて子供の不安をやわらげてあげましょう

2子供のありのままの姿を受け入れましょう

発達に落ち着きのなさという問題を抱えた子供は友達とのコミュニケーションが苦手で、学校の授業に参加するのが難しいケースもあり、トラブルや困難に直面しやすいです。

落ち着きのなさから出る自分の行為を非難されやすく、自信を無くしたり緊張し続けたりとストレスを抱え込みやすいため、家庭で家族は落ち着きがない子供のありのままの姿を受け入れ、前向きに問題を解決する勇気を与え続けることが重要です。

ありのままの姿を受け入れるとは甘やかすこと?

子供のありのままの姿を受け入れるとは、他人に迷惑をかける行為をする我が子を見て見ぬ振りし、しつけもせずに放置する甘やかしではありません。本人が前向きに受け入れられる範囲を、伝わり易い方法で確実に身に着けさせる方向へのシフトチェンジです。全ての間違いを指摘すると許容量を超えてしまい心が傷つき疲れて吸収が遅れるため、失敗を責めずリカバリーの経験を増やせるサポートなどを行います。

落ち着きがない子供の能力を伸ばして自立へと導くためには、親が早めに問題に気付きその子に合う適切な教育を受けられる環境を整えることが肝心!

両親にありのままの自分を受け入れてもらっていないと感じると、子供の心の根は傷み前向きに問題改善に取り組む勇気を持てなくなります。

落ち着きがない子供が持つパワーや豊富な知識などの目先の能力、問題が起こっている状況ばかりに目を向けず、心の状態を捉えて無理なく前向きに課題に取り組めるようにサポートしてあげましょう。

3子供一人ひとりの特性に配慮しましょう

落ち着きがない子供の場合、一つの問題だけでなく複数の問題を抱え、年齢や環境によって苦手とすることも多種多用であるケースが多いです。

子供が社会に適応する力を身につけながら自分らしく成長できるようにするためには、子供を変えようと躍起になるのではなく、一人一人の状態や特性を大人側が理解し、うけが合わせてケアやサポートをする対応が必要。

落ち着きがない子供の子育ては他の子供よりも難しいと考えられがちですが、特性を理解し伝わりやすい対応を学んだ両親が、ちょっとしたコツをわきまえることでかなり改善するケースもあるため、苦手意識を持たず前向きに接していきましょう。

4専門機関へ早めに相談しましょう

落ち着きのなさは子供に合う対応を早めにすることでその後の発達をスムーズに促せ、次第に改善するケースもあるため、早めに専門医を受診することが重要です。

自治体の窓口や専門医のハードルが高いと感じる場合は、児童相談所でも窓口として相談にのってくれたり、必要に応じて医師に連絡してくれたりしますので、家庭内で抱え込んで親子で深刻に思い詰めないようにしましょう。

落ち着きがない子供への7つの接し方!発達の問題の有無に関係なく行って

落ち着きのない子供を育てているママは、子供の落ち着きのなさを自分の躾のせいや育児方法のせいにして自分を責める傾向があるのですが、小さな子供の性格は生まれながらの個性が占める割合が大きいです。

「ただでさえ同世代の他の子よりできないのだから」とむきになって厳格なルールや躾を押しつけると、かえって子供のやる気を損ない成長を妨害する結果になりかねません。

パパやママが子供の状態を正しく理解して適切な接し方やケアをすれば、手に負えない落ち着きのなさは改善する見込みがありますので、前向きに自分たちの態度や言動を見直していきましょう。

1曖昧表現をつかわず分かりやすい言葉で伝え視覚情報も活用する

落ち着きがない子供は、難しい言葉や曖昧な表現だと理解しにくく、指示通りにすることが難しい傾向があります。

話をする時や注意をするときのコツ

言葉は、短く、わかりやすく、順を追って具体的な言葉を使いましょう!怒らずその場で、具体的に何をすればいいのかを教えます。比較的視覚的な情報は受け入れやすいので、絵に描くか、予め用意しておいた図解、チェックリスト等を活用するのも良い方法です

例えば、「3個くらい」「1分」「1箱」といった数字を使う表現は伝わりやすく、「授業中は席を立たず、手を上げてから話して」と絵を見せて伝えると改善しやすいです。

子供が大人の注意を受け入れられない状況なのに怒っても、改善しないどころか後々まで悪影響とあることがあるため注意してください。

2良い部分を褒めて叱ることはやめましょう

子供と向かい合う親

落ち着きがない子供は、周りから否定されやすく、劣等感や孤独感を持ちやすい傾向があります。自己肯定感を養いメンタルを良い状態に維持するためにも、できるだけ子供の良い所を積極的に見つけて、感謝の言葉や褒め言葉、あるいは抱きしめるなどの分かり易い方法で声をかけてあげましょう

特に、まだ幼い子供や発達に問題を抱えた子供は、親から言われたことをとっさに判断して行動することが難しく、叱られるとパニックになって自信を失い、次第に心の根っこが傷んでしまうことがありますので、成功体験を積ませることが重要です。

3子供のパニックは暖かく見守りましょう

落ち着きがない子供は、叱られたり意見を受け入れてもらえなかったりする場合に、パニックに陥りがちです。そうなると、何を話しても理解することができなくなりますので、パニックになってしまったら少し離れて、安心できる環境で子供が落ち着くのを待ってから対応すると、スムーズに話し合いがしやすいです。

パニックにならないよう、追い詰めすぎないことも大事です。子供が話を聞かないのは、反抗的なの悪意のあることではないので、親が自分の意見を押しつけ過ぎないように常に注意を払うようにしましょうね。

4善悪やルールは繰り返して教えましょう

「どうせいうことを聞いてくれないから」「無駄だから」と善悪の判断やルールを、落ち着きがない子供に教えないのは好ましくありません。落ち着きがない子供は人の話を聞かないのではなく、理解するのに時間がかかるだけです。
善悪の判断や社会のルールは、子供が社会で生きていく上で必要不可欠なものですので、子供に伝わり易い方法で、あきらめず繰り返し教えていきましょう。

5安心できる環境で対応しましょう

落ち着きがない子供の多くは、人混みが苦手であったり、大きな音や強い光などの外的刺激に敏感な反応を示しやすい傾向があったりします。こういった環境では不安になってしまい、精神的に落ち着くことができませんので、話をする時や勉強などの集中してほしい時には、テレビなどの音や光の刺激物を取り除き、子供にとって安心できる環境を整えてあげましょうね。

6感情的になり過ぎずに応対しましょう

向かい合って笑顔で話しあう親子

落ち着きがない子供の様子を見ていると、パパもママも不安になってしまいやすいのですが、大人が感情をコントロールできないと、子供に良い見本を示すことはできません。ママが声を荒げて感情的になると、子供の心に無用の反抗心を抱かせるだけでなく、自分自身も興奮してしまうので気を付けて下さいね。

また、話しをするときは、子供に近づき、子供をしっかりと見て、はっきりと聞こえる声で、穏やかに、笑顔で話すことが大切です。子供によっては正面から話しをされることで、ストレスを過剰に受けることもありますので、「子供が心を開いてくれない」「緊張している」と感じられる場合は、斜めに座って話すと比較的リラックスしやすい傾向があり、子供が心を開きやすいと言われていますよ。

落ち着きがない子供に話しかけるコツ

・近づいて
・穏やかに
・静かな声で

7好ましくない行動は相手にしない

落ち着きがない子供が何度教えても好ましくない行動をする場合、相手にしないことも大切です。落ち着きのない子供は感情のコントロールが難しため、静かに話すことを要求して感情のコントロール方法を身に着けさせるのです。

例えば、電話中に話に割って入って来る場合、「やめなさい!」などと親が感情的になって注意すると、子供は静かに話すことを学習できません。ですから、頑として相手にしないことも大切だと覚えておきましょうね。

落ち着きがない子供への環境作りは親の課題!怒る前にできる場を与えて

落ち着きがない子供は興味のないことへの集中が困難なため、長時間じっくり集中することができないばかりか、すぐに気持ちが別の方向に向いてしまいます。

大切な話がある時や学習中など集中して欲しい時は、できるだけ興味をひく物を周囲から排除し、落ち着ける環境を作りましょう。

例えば、学習中はテレビを消して目につくところに絵本やおもちゃ、スマホやゲームなどを出しっぱなしにしない。勉強机から見える部屋の壁にポスターなどを貼らない、勉強机を部屋の隅に配置して壁以外は見えないようにするなどの環境作りです。

園や学校での落ち着ける環境作りはどうするの?避難所を設けてもらう

子供の落ち着きがない行動が家庭内にとどまらず園や学校、外出先でも起こって問題となる場合は、幼稚園や保育園、小学校の先生と情報を共有して、子供に合う環境作りや対応を心掛けてもらいましょう。

落ち着きがないため授業中に立ち歩くなど周囲に迷惑をかける行動をする場合は、怒鳴ったりなじったりせず保健室など安心して落ち着ける避難所に連れて行ってもらい、気持ちが落ち着いたら教室に戻してもらうとよいでしょう。

小学校の授業では前の席に座らせてもらい、掲示物をできるだけ横や後ろにして黒板に集中できる環境を作ってもらうのも一つの方法です。

学校でも対応しきれない時は専門医を受診!

先生の工夫では対応しきれないほど子供に落ち着きがない場合は、発達の専門医を受診して相談しましょう。落ち着きがない子供が人格を否定され迷惑顔をされる日々を過ごすと、心に深い傷を負いかねません。小さいうちは上手く表現できず笑っていても、心に負った傷が癒えず将来苦労する人は多いため、子供の苦しみを軽視せず知識ある専門家の力を借りて子供を守ってあげてください。

落ち着きのない子供への接し方がわかる!家族におすすめの本

落ち着きがない子どもへの接し方は、パパとママがペアレントトレーニングを行うことで劇的に改善するケースがあります。

発達の問題の有無にかかわらず落ち着きがない子供の子育てに役立つ本なので、子供が普段接する家族みんなで読むことで適切な対応を心がけましょう。

きっぱりNO!で優しい子育て

『きっぱりNO!で優しい子育て』表紙

著者:シンシア・ウィッタム 訳:上林 靖子

出版社:明石書店

落ち着きがない子供の子育てに悩む親はどのように子供と接し、どんなテクニックを使って育てるとよいのか、26のケースを挙げて分かりやすく紹介されています。

子供の落ち着きがない行動が発達の問題ではない場合も、大切なことが伝わりやすくなるため行動の変化に結び付きやすく、親も子育てを通して発達の問題への理解を深め、正しい対応を知ることができる本です。

落ち着きのない子供が変わった!先輩ママの体験談

落ち着きがない子供の子育ては、原因が幼児期特有のものであっても発達の遅れや極端な偏りであっても親にとって大変です。

子供の落ち着きのなさで大変だった時期を親子で乗り越えた先輩ママ達の体験談を紹介しますので、参考にしてください。

ちま子
28歳

A発達の問題も子供の個性と思えるようになりました

子供が小学校3年生の時に学校の先生から勧められて専門医を受診して、発達の問題を抱えていると診断されました。3人兄弟の末っ子なのですが、前々から上の子の時には感じなかった育児の大変さをそれまでずっと感じていて、発達の問題だとわかった時には「今までイライラした態度であたっていて本当にごめんなさい」という気持ちで一杯でした。

その後、担当の先生のもとペアレントトレーニングを教わり、自分の態度を見直しながら、子供の苦手な分野を繰り返し教えることに取り組んでいるのですが、息子も徐々に落ち着いて、学校でのトラブルも減ってお友達も増えてきました。

きちんとお医者さんの指導やカウンセラーを受けたからこそ言える言葉なのですが、発達の問題も子供の個性の一つなのですね。まず親がしっかりと現実を受け止めて、ありのままの子供を愛してあげることが大事なのだと思います。

麻美・H
35歳

A親の態度が大事なんだと思います

15歳の女の子と、8歳の男の子のママです。上の子と年が離れて長男を授かりましたが、この長男が落ち着かない子で…。お菓子を買ってくれとお店でひっくり返って泣き叫ぶ、おもちゃをお友達から奪い取るなんてしょっちゅうで、「末っ子で男の子だから、甘やかしすぎなのかしら」と自問自答の日々でした

いろいろネットで調べて発達の問題かもしれないと専門医へも相談に行きましたが、園では落ち着いて行動できているため、どうやら違うようで、どうすればいいのか悩んでいたところ、地区の保健師さんが開催しているペアレントトレーニングの講習会に参加をすすめられて、受講しました。

他にも何組かの親子と一緒に悩みを相談しながら、子供との向き合い方を学んだところ、息子も徐々に我慢をすることもできるようになってきました。子供の落ち着きのなさに悩んでいる人は、ぜひペアレントトレーニングのなかの「親子タイム」を試してみて下さい。

1週間に1~2回、5~10分だけでもいいので、その子だけと一緒に過ごす時間をとるだけでいいのです。親も子供を冷静的に観察して受け止めることができるようになますし、子供も親の愛情を自覚できて、満足して落ち着いてくれるみたいです。

落ち着きのない子供を否定しないで!ありのままを受け入れることが重要

落ち着きがない子供を育てるのは大変なことで、特に発達に問題を抱えている子の場合は「1人で10人を同時に育てるかのように大変だ」と言う専門医がいるほどです。

けれど落ち着きがない子供を育てる苦悩を子供にぶつけても、明るい兆しが見えるどころかますます状況が悪化するだけ。

厳しく社会のルールやマナーを教え込もうとしても、うまくいかず子供に愛情を伝えるどころか誤解が生じて信頼関係を損ねることになりかねません。悩んでしまった時は一人で抱え込まず、家族や地域の保健所にも相談しましょう。

落ち着きのない子におすすめの習い事

落ち着きがない子供の多くは習い事を苦痛と感じやすいです。集団生活の場なので待つ場面も多いのですが、大人しく待てず指示を聞けずに怒られることもよくあります。

それでも習い事で落ち着く訓練をさせたい思う場合は、体や頭を思い切り動かせる次のような習い事がおおすすめです。

ただし落ち着きのない子供に限らず楽しいと思えない習い事はデメリットが大きいため、始めてからも様子を見て無理をさせることで自信を失わせないように注意しましょう。

スイミング

全身運動のため体を存分に動かせてストレスを発散させ、落ち着いて取り組みやすいです。

またどのスイミングクラブも小さな赤ちゃんや入園前の幼児からクラスがあるため、先生も落ち着きのない子供への対応に慣れています。

空手

空手も落ち着きのない幼児や小学生におすすめの習い事。多くの空手道場では体力トレーニングのためジャンピングスクワットなどキツイトレーニングを幼児でも行います。

また空手は異年齢との関わりもあるため、上の子を見て憧れるとよいお手本となり、手や足がすぐに出てしまう子供はフルコンタクト空手だと相手の痛みを学べます。

ただし落ち着きはないけれど乱暴さが苦手な子供の場合、全く合わず無駄足になるため必ず体験させてもらってから決めましょう。

そろばん

落ち着きがない子の中には周囲より優れた学習能力を備えた子も多いので、「うちの子お勉強はできるんだけど」と思う場合はそろばんがおすすめです。

そろばんではスピードを要求されるため、常に頭をフル回転させる必要があります。落ち着きのなさゆえ計算ミスも多いでしょうが、その失敗体験から落ち着いて取り組む大切さも学べます。

子育て4コマ漫画:落ち着きがない我が子!子供だから当たり前?

落ち着きがない子供についての子育て4コマ漫画

集団生活が始まると落ち着きのない子供を育てる母親は先生や周りの人から指摘され、永岡さくら(saku)さんの子供が挨拶をしないことへのしつけの子育て4コマ漫画のように、「自分がしっかりしつけなければ」と力を入れ過ぎる傾向があります

その結果、唯一の味方であるはずの母親が子供を傷つけ、子供はますます落ち着きがなくなり、親子関係も悪化する悪循環になることも。

子供が家庭でも集団生活でも際立って落ち着きがなく大人を困らせている場合、頑張ってもできないことを怒られて子供も母親もかなり傷つく日々を過ごしがち。

子供だから当たり前と捉えて自力で解決しようとするばかりでなく、子供のために発達の問題に詳しい専門家に相談する選択肢を持ち、進むべき道が明らかになり希望が見えてくる環境をつくりだすことが大切です。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪