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不登校の原因がわからない!親が知っておきたい病気など15

不登校の原因がわからない!親が知っておきたい病気など15

子供が不登校になる原因は、友達や先生との学校トラブルだけではありません。病気や家庭環境など15の原因を徹底解説!厚生労働省が行った不登校の原因の統計結果とは?子供が学校に行くエネルギーを失ってしまった要因を探ってみましょう。

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不登校の原因は病気?トラブル?小中学生の親が知るべき15の要因

小学校や中学校に進学し、喜びいっぱいで毎朝出掛けていた子供が、ふとした拍子に元気がなくなり、朝学校に出かけることを嫌がる不登校。パパやママは落ち着いていられず、子供に理由を追及したり、「サボりだ」と誤解をしたりしがちになる傾向がありますが、子供の症状をエスカレートさせないためには、パパやママが落ち着いて対処することが大切です。ところが、肝心の原因がわからないと不安になりますよね。

今回は、子供の不登校の原因となりやすい病気や障害、入学に多い要因、家庭環境など15の要因について詳しくご紹介していきます。子供の不登校の原因というと「人間関係のトラブル」と思われがちですが、実は学校生活にあるのではなく、子供自身の病気や家庭環境などが原因で、子どもがSOSを出していることが多いんですよ。

原因不明の不登校は9つの病気が原因かも!?

学校のフェンス

幼い頃は子供のことで知らないことはなかったのに、子供が入園し、学校に通い出すと、子供は親の知らないところでさまざまな経験をして思い悩むようになりますよね。そういった子供の姿を見ていると、親として「いったい学校で何があったの」と不安に思ってしまいますが、学校に通い出した子供の元気がなくなる原因は、学校や周りのお友達にあるとは限りません

担任の先生に確認しても、不登校の原因となりえる友達とのトラブルなど学校生活に原因が見当たらず、実は子供の心や体が何らかの病気や障害を抱え込んでいる可能性もあります。原因が見当たらず子供が学校に行きたがらない時は、頭ごなしに「学校に行きなさい」と言わず、まずは医療機関に頼ることを検討し、病気や障害といった原因がないかを調べてみましょう

起立性調節障害

朝起きることができない」「午前中は気分も体も調子が出ない」など、起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)が原因で、朝の体調不良が続き、不登校を起こしやすくなる子供が多いです。
起立性調節障害は自律神経失調症の症状の一つで、何らかの原因によって交感神経の興奮と、副交感神経の働きの低下のバランスの調節ができなくなり、朝起きた時に血行が乱れてスッキリと目覚めることができなくなってしまうのです。

思春期にあたる10~16歳の子供は成長ホルモンの分泌が活発なため、起立性調節障害が出やすいのですが、起立性調節障害は周りから理解が得られにくい病気です。実際に体の具合が悪いのにも関わらず、「学校嫌い」とか、「怠けている」などの不当なレッテルを貼られることで、学校に対する苦手意識を持つ原因にもなるので、思春期の子供を持つ親は注意が必要です。

うつ病

落ち込む男の子のイラスト

最近、子供でもうつ病にかかるケースが増えています。進学して目まぐるしく生活をする中で、ストレスが溜ってしまったり、忙しさのあまり疲労が蓄積してしまったりすることで、子供が鬱病を発症しやすくなります。うつ病になるとやる気が起きなくなってしまい、学校へ行く気力を失ってしまうため不登校の原因となることがよくあります。

子供のうつ病は、親や周囲から強制されたときだけでなく、本人が自主的に学校活動や塾、習い事を頑張っている時や積極的に楽しんで行っている時にも起こりますので、周囲の大人たちは心得ておくことが大切。ところが、親や大人への理解がまだまだ進んでいないため、発見や治療が遅れる傾向があるんです。

子供がうつ病になると、ノルアドレナリンやセロトニンなどの分泌が乱れ、調子のよい時と悪い時の差が大きくなり、朝だけ具合が悪くなる子供もいます。子供は体の具合が悪くて休もうとしているのに、「都合の悪い時だけ怠ける」「仮病だ」と周りから言われと、親や学校に対する嫌悪感を募らせてしまうことが多いので気をつけましょうね。

貧血

貧血が不登校の原因になることもあります。子供に多い貧血は、鉄分が食事から十分にとれない鉄欠乏性貧血スポーツ貧血。私たちの体は、血液によって細胞に運ばれる酸素や栄養からエネルギーを得て身体機能を維持していますが、血液に含まれる赤血球やヘモグロビンが不足して貧血になると、めまいや倦怠感などの体調不良が起き、学校へ行く気力や体力がなくなってしまうのです。

ところが、子供は自分の体調不良を親に伝えることが難しい面もあり、子供の貧血は治療が遅れがちな傾向が…。すると、子供は本当に具合が悪いのに周りから理解されず、「いつもダラダラしている」とか「やる気がない子」という不当なレッテルを貼られ、学校に行きづらくなり、不登校になってしまうこともあります。

慢性連日性頭痛

慢性連日性頭痛は、思春期にあたる12~14歳の中学生や、女の子に多くみられる疾患です。体育などの激しい運動をすると吐き気を伴うほどの強い頭痛に悩まされるため、授業や学校行事に参加することが難しくなることが原因で、不登校にやすいのです。

頭痛の女の子

しかし、この病気はしばらく休むとケロッと症状が消えることから、「体育嫌い」とか、「都合の悪い時だけ言い訳をする」などと周りから冷たい目で見られることも多く、その恐怖心から不登校になってしまうことも…。

慢性連日性頭痛は真面目な子供ほどかかりやすく、新学期などで新しい環境になじめない場合は発症しやすい傾向があります。一般的には、1日4時間以上の頭痛がひと月に15日以上、3ヵ月以上続いた場合には慢性連日性頭痛と診断されますが、こういった頭痛の原因にはストレスが強く影響していますから、身体のケアとともに心のケアが必要です。

統合失調症

授業中の小学生達

進学や新学期などの環境の変化で発症しやすい統合失調症は、思春期から中年期にかけて発症することが多く、初期症状として不登校や引きこもりが起きやすくなることが知られています。統合失調症はうつ病や起立性調節障害の症状と重なる部分が多く、初めのうちはやる気が出ない、強い倦怠感などが原因で、学校を休みがちになってしまうのです。

統合失調症を発症すると、妄想幻覚症状が現れ、喜怒哀楽が乏しくなり表情の変化が乏しくなる感情の平板化などがエスカレートし、周りとコミュニケーションがとりづらくなっていきます。そのため、周りから受け入れられないと考えるようになり、学校に行けなくなることが多いです。そのため、学校や社会から遠ざかってしまうリスクが、極めて高くなります。

睡眠障害

核家族の増加や共働き家庭の増加で、子供のライフルスタイルは近年大きく変化していますよね。その結果、大人の生活のために子供の生活が夜型になり、睡眠時間が短縮されることで起こる睡眠不足症候群になることがあります。睡眠不足症候群になると、様々な睡眠障害が原因で朝起きられなくなったり、やる気が出なくなったり、不登校ぎみになることが多いです

睡眠障害には、夜眠れなくなる不眠症だけでなく、夜驚症、睡眠時遊歩症(夢遊病)、悪夢障害などの質の良い睡眠が妨げられる症状も多く、日中にひどい眠気が起きて授業についていけなくなってしまうため、「居眠りをしてサボっている」「居眠りをしているから成績が悪い」などと、理不尽なレッテルを貼られてしまいがちです。それがもとで教室に入れなくなり不登校になるといったケースも起きやすくなります。

不安障害

不安障害とは、通常の生活が送れないほどの強い不安や恐怖を感じて、落ち着かなくなったり、突然パニックを起こしたりしてしまう病気です。母親や家族への依存が強く、環境への変化を極端に嫌う不安障害の場合は、学校にいる間中リラックスできず、次第に学校に行くことを強固に拒むようになる傾向があります。

もともとは学校生活になじんでいたものの、ちょっとしたきっかけで学校やお友達、先生に対して強い不信感を持ってしまうと、学校自体に強い不安を感じる恐怖症が引き起こされ、動悸がひどいめまいなどの身体的な不調が原因で学校に行けなくなってしまい、登校中に家に戻ってきてしまうケースもありますので、注意が必要です。

学習障害

知的発達の遅れがないのにもかかわらず、学習がスムーズに進まない学習障害(LD:Learning Disorders/Learning Disabilities)は、直接不登校を引き起こすものではありませんが、周りのお友達と同じスピードで授業についていけないことへの苦痛が不登校の原因になるケースも多いです。

学習障害には、読む・書く・計算する・話す・聞く・推論するなど、学習の中で特定のものだけができないといったケースが多く、「算数はできるのに国語ができないのは、本人の努力が足りない」と謝った評価を受けてしまいがちです。

また、周りの子と同様に学習が進まないことで、お友達から「頭が悪い」「授業の邪魔をしている」などと冷たい目で見られることもあり、それを避けるために学校を嫌がることが原因で、不登校になる子供もいます。

発達障害

談笑する学生達

子供に注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの発達障害がある場合には、落ち着いて授業を受けられなかったり、周りのお友達とのコミュニケーションが上手くいかなかったりといったトラブルが起きやすくなります。文部科学省の調査では、通常学級に通う子供のうち全体の6.5%に、なんらかの発達障害があると考えられることが分かりました。

その中には、一致する症状があるものの確定診断がでない子や、周囲から疑いのまなざしを向けられながらも病院を受診していない、発達障害のグレーゾーンの子供も多くいます。グレーゾーンの子供は、周りからの理解や支援が得られにくいため、「変な子」「授業の邪魔」と冷ややかに扱われやすく、学校生活に嫌気がさして二次障害を起こすことが原因で、不登校になってしまうこともあります。

療育や支援の手が及びにくいグレーゾーンの子供は特に、生活や学習の変化で一気に不登校を引き起こすことも多いので、注意が必要ですよ。

小学生中学生の入学直後の不登校の原因はこれかも!?

階段を上る子供達

子供はとても柔軟な精神を持っていますが、その反面とてもデリケートで、環境の変化には弱い傾向があります。進学や新学期、転校などをきっかけに不登校になりやすいのは、子供が環境の変化についていけず、ハードルを飛び越えられないからかもしれません。

特に入学直後は、小1プロブレムや中1ギャップが原因で不登校になりやすいので、こういった挫折感を味わっているときに、パパやママ達身近な家族が子供を「根性がない」「努力していない」「怠け者だ」などと誤解してはいけません。子供の崖っぷちに立っている状況を理解して、暖かく見守りながらサポートしてあげましょうね。

小1プロブレム

「小1プロブレム」とは、小学1年生が入学当初に学校生活になじめず、さまざまなトラブルを招く現象をいいます。小1プロブレムが原因で学級崩壊を起こすだけでなく、我が子が不登校になるこることも…。それまで保育園や幼稚園で手厚く育てられてきた子供が、慣れない小学校で自分の責任で行動して授業を受けることは、それだけ子供の心に負担がかかり、不安にさせてしまうことなのです。

小1プロブレムに見られがちな子供の行動

  • 授業中に勝手に席を離れる
  • 先生の話をおちついて聞けない
  • 団体行動を乱す など

小1プロブレムは、1990年代後半から問題視されていていますが、それまで何の問題もなく大人しかった子供が、突然小学校でトラブルを起こし、困惑してしまうパパやママも多いです。小1プロブレムは入学後から1ヶ月ほど経ち、新環境に慣れることで改善していきますが、なかには対応の遅れからトラブルが長期化してしまうことも多いので、注意が必要です。

中1ギャップ

「中1ギャップ」とは、小学校から中学校へ進学した際に、さまざまな学習内容や生活環境の変化についていけずに自信を失ってしまい、やる気がなくなってしまう現象をいいます。中学生の中には、中1ギャップが原因で、不登校になってしまう子も…。

中1ギャップになる要因

  • 英語や数学などの難しい学習が始まる
  • 定期的な考査試験が始まる
  • 新しい同級生と交友が始まる
  • 学級担任制から教科担当制へなど、先生との関係の変化
  • 部活などで厳しい先輩・後輩の上下関係が始まる

中学1年生はとても多感な時期で精神的に不安になりやすく、この時期に自己肯定感を失ってしまうと、一生引きずるリスクがあります。中1ギャップは、小学校時代は真面目で、成績の良かった優等生ほど乗り越えにくい傾向がありますので、子供が大きくなったからと油断せず、子供の様子には注意を払っていく必要があります。

不登校の原因は親や家庭環境の可能性もあり

夫婦喧嘩と子供のイラスト

親は子供の不登校を「学校で起きたことが原因」だと考える傾向がありますが、意外と多いのが、子供の置かれた家庭環境が子供の不登校の原因であるケースです。子供にとって、1日の大半を過ごし、安心してくつろげる場所は学校などではなく、家庭です。

次のような家庭環境や親が抱える問題が原因で、子供が学校に行くことに希望を持てなくなってしまうことも多いので、子供が不登校になった原因が家庭環境にあると思い当たる場合は、夫婦で自分達が子供に与えている家庭環境を見直し、子供の心に寄り添う努力を始めましょう。

夫婦喧嘩が多い

子供が大きくなってくれば、子供も外に交友関係を広げて家族と過ごす時間が減ってきますが、だからといって子供の親への愛情、自分の家庭への思いが薄れることはありません。子供にとって親子の関係が大切な時期に、両親が不仲で夫婦喧嘩が多いと、子供は強いストレスにさらされることが原因で自暴自棄になり、学校へ行くことを拒否して不登校になってしまうことがあります。

特別ぶつかり合ってはいなくても、具体的に両親が離婚の準備を始めている場合や両親が家庭内別居状態にある場合は、子供が「家庭が壊れるかもしれない」「居場所がない」などの強い不安を抱え込みやすく、そういった不安を表面に出せないことで不登校や引きこもり、非行などのトラブルを起こして一生の傷を負ってしまうリスクがあります。

母子分離不安

「母子分離不安」とは、小さな子供が母親に依存し、母親から離れることを嫌がったり、離れることで強い不安を抱いたりして、頭痛や腹痛などの体の不調を引き起こすことをいいます。母子分離不安は幼児だけが起こすものと思われがちですが、子供や家族の状態によっては小学校以降の子供でも母子分離不安が原因で不登校になることもありますので、無視はできません。

子供が母親に依存しているだけでなく、逆に子離れできない母親とそれを心配する優しい気持ちから子供が母子分離不安に陥ることもあります。少子高齢化で子供が減り、手元にいる子供に過保護になってしまうパパやママも多いのですが、子供の将来を縛り付けることがないよう、親子関係も年齢に応じて見直していきましょう。

貧困

勉強をしている女の子

いま、日本は長引く不況で経済的に困窮している家庭が多く、「子供の貧困問題」が社会現象化しています。貧困家庭の子供は、成績などが優秀でも将来に希望が持てず、大学進学を諦め、精神的な理由から不登校になってしまうリスクも高いです。

なかでは、学用品などが用意できないばかりにスクールカーストの被害にあい、学校自体に嫌悪感をもってしまうケースもありますが、貧困はなかなか原因を取り除いて改善することが難しく、子供の置かれている状況はとても厳しいものといえます。

学用品や給食費、制服代などは中学生まで就学支援制度を、高校生の学費は就学支援金の援助を受けられます。また、大学進学には奨学金やスカラーシップ制度などを利用する方法もありますので、親は可能な限り行政支援を受けることを検討し、子供の不安を拭い去って希望を与えてあげたいですね。

ネグレクト

お腹が空いて泣く子供のイラスト

社会的に保護が必要な子供に対し、親が必要な世話をせずに健康的な生活を奪ってしまったり、必要な食事や衣類、学用品などを与えなかったり、情緒面のケアを行わなかったりすることで、子供をギリギリの生活に追い込んでしまうネグレクト。子供は親からネグレクトを受けると、健全な成長が奪われ、学校に行く気力を失って不登校になってしまうことがあります。

必要な学用品がないことで学校に行きたくてもいけなくなってしまったり、ネグレクトの親から受けた言動をお友達にしてトラブルがおきたため学校に行きにくくなったりと、ネグレクトによる不登校はとても深刻な問題です。

早い段階で子供を救い出せるよう、学校や地域、行政機関などが連携して対処できればいいのですが、実際には家庭内に他人が入ることは難しく、子供も親をかばうことが多いため、ネグレクトが発覚しないまま、子供が大人になってしまうことも多いです。中には、親が放任主義のつもりでネグレクトを行っている家庭もあるため、子供に不登校の兆候が見られるときは、親が子供への対応を見直すことも大切ですよ。

不登校は原因を改善するチャンスかも!

小学校や中学校への進学は、子供にとっては親離れ、親にとっては子離れのワンステップですが、すべてが順風満帆といくわけではありません。喜んで家から飛び出していったものの、ときに暗い顔をして帰ってきたり、朝になって学校に行くのを拒否して不登校になってみたりと波乱万丈ではありますが、これも子供の成長の一過程です。

振り返って家庭環境を見直したときに、「自分たちの対応がいけなかったのかも…」と感じても、クヨクヨしてはいけません。不登校になる原因は一つだけではなく、さまざまなきっかけが蓄積して大きな不登校という現象を引き起こしていることが多いので、前向きに原因の改善に取り組んで、親子で乗り越える努力をしていきましょうね。

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この記事を書いたライター
はたこ

はたこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!