血管性紫斑病の原因・症状に関する記事

血管性紫斑病の原因とは?子供のあざが増える症状に要注意!

血管性紫斑病の原因とは?子供のあざが増える症状に要注意!

血管性紫斑病は、3~10歳の子供に見られる病気の一つです。ぶつけてもいないのに紫色のあざができ、関節痛や嘔吐、腹痛を伴うこともあります。原因不明のあざができたいたらまずは小児科へ!治療法や治療費、入院の可能性など、心配な疑問にお答えします。

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血管性紫斑病とは?見過ごしてはいけない子供のあざの正体

子供の両足、左右対称に点々と広がるあざ、子供はよく転んだりするため、どこかで打ったのかしら?と心配になりますよね。あざが出来る原因は、打撲でできる内出血とは異なる、血管性紫斑病という病気の可能性もあるのです。

あざなら時間がたつと消えていくけれど、激しく動くと、紫斑が増えていくが血管性紫斑病の特徴。もしも、血管性紫斑病についての知識があったら、あざが増えていったらおかしいなと思いますよね。そのためにも、子供にあったあざの正体について、知っておくことが大切です。

紫斑病ってどんな病気?

ぶつけわけでもないのにあざができやすい紫斑病は、原因ごとに4つの種類があります。一つ一つを詳しくみていきましょう。

血管性紫斑病

話しながら歩いているランドセルを背負った男の子たち

血管性紫斑病は、別名「アレルギー性紫斑病」とも呼ばれるアレルギーが原因の紫斑病です。ほかにも「アナフィラクトイド紫斑病」「症候性血管性紫斑病」「ヘノッホ・シェーンライン紫斑病」「IgA血管炎」など呼び名があるので混乱しやすいです。

この中でも「アナフィラクトイド紫斑病」は現在、あまり使われていません。一方、2012年の国際会議で「ヘノッホ・シェーンライン紫斑病」も「IgA血管炎」に改称が決められたので、今は、IgA血管炎の名前で聞いたことがあるかもしれませんね。

全身には血管が無数にありますが、アレルギーを起こすと血管が炎症を起こし、その結果もろくなって出血しやすくなるのです。好発年齢は3~10歳の小児で、男女比率でみると、男の子にやや多くみられる傾向にあります。

血小板減少性紫斑病

歯ぐきから出血のイラスト

血小板減少性紫斑病は、血小板が少なくなる病気や原因、薬の使用がないにもかかわらず、血小板の減少や変質によって起こる病気をいいます。血小板は、けがをした時に血液を凝固させ、出血を止める役割を持っていますね。そのために、血小板が減少すると、出血しやすくなり、時には輸血をすることがあります。

血小板が減少すると、少しの打撲でも皮膚に紫斑がふえる、歯ぐきから出血したり、鼻血が出るなどの症状がみられます。子供の場合は、急性型の血小板減少性紫斑病であることがほとんどで、治療により6ヶ月以内に血小板の数が元に戻ることが多いです。

単純性紫斑病

単純性紫斑病は、原因は不明ですが、血管壁が壊れやすくなることで起こる、20代の若い女性に多い疾患です。米粒大の紫斑が多数できます。その紫斑は、ふくらみやしこりがなく、痛みもかゆみもありません。また、数週間で自然に消えていくことがほとんどです。

老人性紫斑病

お爺さんとお婆さんのイラスト

年齢を重ねると、老化によって皮膚に弾力がなくなり、薄くなります。また、血管も脆くなるので、ちょっとぶつけただけでも皮下出血がおこり、それが紫色の斑点に見えるようになるのです。また、高齢者の場合は、その後に色素沈着を起こして肌に残りやすくなるので、その紫斑が目立つのです。

血管性紫斑病の原因

血管性紫斑病は、アレルギーが原因だとお話ししましたね。アレルギーと聞けば、すぐに花粉症などを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。花粉症などのアレルギー性鼻炎は、IgE抗体と呼ばれる抗体が、鼻の粘膜を異物から守るために、過剰に反応しておこる症状なのです。それに対して、血管性紫斑病は、呼吸器や消化管などを異物から守るIgA抗体が関連しているので、まったく違うアレルギー反応になるのですね。

IgA抗体の免疫システムで、何らかの異常が発生することで血管性紫斑病は起こりますが、その原因は、風邪のようなウイルス、溶連菌・ブドウ球菌などの細菌、マイコプラズマ等の感染が引き金になることがあります。そのため、血管性紫斑病のかかりはじめには、扁桃腺炎のような、鼻から喉にかけての症状が見られることがあるのです。また、薬や食物アレルギーによって起こる場合もあります。

血管性紫斑病の4つの症状

血管性紫斑病には、主に4つの症状があります。特徴があるものばかりなので、覚えておくと病気の早期発見につながります。

1紫斑

子供の足の裏

血管性紫斑病の「紫斑」とは、内出血によってできる紫色のあざのことをいいます。一般的に、紫斑は、皮膚の下で出血した2~5mmの斑点状のものをいいます。それより小さいものは、点状出血、それより大きなものは、斑状出血といいますが、すべてを合わせて紫斑と呼ぶことがあります。

指先で触れると、やや盛り上がりを感じる点状の紫斑が、脚を中心として左右対称にほぼ100%の割合でできます。足は重力がかかるので、毛細血管から血液が漏れることが多くなり、症状が現れやすいのです。足以外では、お尻、腕、腹部などにも出来ることがあります。

はじめはかゆみを伴う発疹ができ、徐々に紫斑に変わっていきます。これは発疹かな?紫斑かな?と迷った時は、指で押してみてください。患部を指で押した場合に、色が消えれば発疹、消えなければ紫斑と判断できます。

2関節痛

両ひざなどの脚の関節のほか、両手の関節にも痛みが起こることがあります。時には、歩くことができないほど激しく痛むことも。また、痛みだけではなく、関節が腫れる人もいます。

関節炎が起こるのは、アレルギー反応の一つといわれます。痛みがひどい場合には、鎮痛剤を使用したり、ステロイドを使用し治療が行われます。

3嘔吐や腹痛

腹痛の子供のイラスト

血管は全身にありますから、消化管の小さな血管にも炎症が起こります。血管に炎症が起こると、腸管の壁がむくんでしまうために、腹痛などの症状があらわれます。発症した子供のうち、5割以上に激しい腹痛や嘔吐がみられることがあり、ひどい場合には、血便または血が混じった便が出ることもあります。

また、男の子の場合、下腹部の痛みを訴えることがあり、よく診察すると、精巣や陰嚢に腫れ・痛む場合もあるので注意が必要です。

4腎炎

腎臓の小さな血管に炎症が起こると、腎炎が起こります。特に、血管性紫斑病の発症から1ヶ月以内に、血尿や蛋白尿、急性腎炎などを発症することがあるので要注意です。始めは、基本的に自覚症状がなく、微熱や倦怠感のような腎炎とは分かりにくい症状が現れます。

血管性紫斑病は、症状により治療期間が大きく変わってきます。腎炎の合併の有無で、その治療期間も大きく左右されるのです。発症から1ヶ月以内に腎炎が起こることも多いのですが、6ヶ月間は腎炎の発症の可能性があるので、注意が必要です。特に腎障害がひどい場合は、将来的に腎機能の低下につながることもありますので、早期発見のために定期的な診察と検尿の検査が必要です。

血管性紫斑症の治療

医者に注射されてる子供のイラスト

子供の体にあざや紫斑いったものがあれば、まず病院に行きますね。皮膚の症状にみえますが、小児科に行って診察を受けましょう。明らかの打撲によるあざとは違う紫斑が、脚を中心にみられるほか、血液検査でIgA抗体の上昇、尿検査で尿蛋白や尿潜血などが見つかった場合に、血管性紫斑病と診断されます。

血管性紫斑病と診断された場合、紫斑だけがある場合は、基本的に経過観察を行い、安静や投薬治療の必要性はありません。しかし、紫斑のほかに関節痛が見られる場合は、安静が必要となってきます。また、腹痛や血便も起こってくると、食事制限などの必要性もあります。経過観察を行いながら、症状の変化に応じた治療が必要になってくるのですね。

はげしい関節痛や腹痛・血便が見られる場合は、注射や点滴によってステロイドが投与されることもあります。更に腸管の壊死や穿孔による大量出血など、重症化した場合は、回復手術が行われることもあるのです。

治療が長引いた場合は医療費助成が受けられます

紫斑だけの症状ならば、数ヶ月で改善することもありますが、腎炎の悪化などにより、長期に渡る治療が必要になることも。その場合は、「小児慢性特定疾患」として医療費の補助が受けられる制度があります。

小児慢性特定疾病の医療費助成とは

小児慢性特定疾病の医療費助成とは、治療期間が長く、医療費負担が高額となることから、経済的な負担を軽減するために、国が医療費の自己負担分を補助するしくみです。慢性的、生命を脅かす疾患、治療が長期で生活の質が下がる、また、高額な医療費の負担が続くなどの要件が満たされた場合に認定され、補助を受けることが出来ます。

手続きの手順

もしも血管性紫斑病と診断を受けたら、下記の順番で手続きをすすめましょう。具体的な申請については、各自治体の保険所や保健センターに相談して確認をしておくと安心です。

  1. 指定医療機関を受診して、診断後に医療意見書をもらう
  2. 都道府県に、医療費助成申請書に医療意見書を添付して提出する
  3. 小児慢性特定疾病審査会の審査を受ける
  4. 認定・不認定が通知される
入院をしている女の子

血管性紫斑病は、症状がひどくなってくると安静が必要で、治療は長期になります。好発年齢が3歳からなので、年少児の発症になると、治療の理解や協力を得るもの難しく、子供もつらい治療を我慢しなくてはいけません。

入院していても対症療法が中心となり、症状がひどい場合には、ステロイドを使うことになるので、ママたちはその副作用が心配なこともあるでしょう。しかし、合併症を防ぐためには、薬の使用を理解することも重要ですね。血管性紫斑病は再発することもあるので、継続して血管性紫斑病の症状に気を付けていくことが大切です。

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この記事を書いたライター
ひなちゃんママ

ひなちゃんママ

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪