合成着色料の種類と危険性に関する記事

合成着色料の種類と危険性&食品添加物とどう付き合う?

合成着色料の種類と危険性&食品添加物とどう付き合う?

合成着色料を種類別にその危険性をチェックしていきます。日本以外の海外で使用が禁止される種類は?

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合成着色料の種類、原料、危険性【食品添加物の正体】

合成着色料とはどんな原料のどのような作り方をしたものを指すのでしょうか?「合成」とつくと化学合成など人工的なイメージがありますが…。

食品に添加して色をつける着色料には「天然着色料」「合成着色料」があります。天然着色料は、植物など自然界にあるもので作られていますが、合成着色料は化学的に合成して作られたものです。

合成着色料の種類

合成着色料について子供と一緒に調べる父親

お菓子などの食品成分表示で「赤色102号」などと表記されているものをご覧になったことがあるかと思います。このように「○色▲▲号」と、色と数字で表されているものが合成着色料です。単に「赤2」のように表示される場合もあります。これらはタール系色素、あるいはタール色素などとも呼ばれています。食品への添加が認められている食用タール色素の種類は次の通りです。

●赤色2号・赤色3号・赤色40号・赤色102号・赤色104号・赤色105号・赤色106号

●黄色4号・黄色5号

●青色1号・青色2号

●緑色3号

これらのカラーは単体で使われるほか、絵の具のように混ぜて新しい色を作ることもできます。合成着色料には上記のほかに「酸化チタン」というものがあります。白く着色するためのもので、ホワイトチョコレートなどに使われています。ほかの色をきれいに出すための下地として使われることもあります。また、ペンキやインク、プラスチック製品などの顔料としても広く使われているもいます。

合成着色料の原料は?

これら合成着色料は何を原料として作られているのでしょうか。

タール系色素の場合

○色▲▲号と表示されるタール系色素は、その呼び名の通り、元は石炭由来のコールタールを原料に化学合成されていました。ですが、コールタールの発がん性が指摘されたことにより、現在は石油由来の「ナフサ」を精製して作られています。

ちなみにコールタールとは、「コークス」と呼ばれる燃料を作る過程で石炭を蒸し焼きした際にできる油状の液体。昔は木電柱などの木材の防腐剤や道路を舗装する際にも使われていましたが、現在の道路工事には使われていないようです。

酸化チタンの場合

酸化チタンは、鉱石などから化学的に合成して作られています。

虫を原料にした合成着色料も

カイガラムシから抽出されたコチニール色素

石油などの原料を化学合成して得られる合成着色料はあまり進んで摂取したいものではありませんが、食品添加物は天然原料だからという理由で安心できるものではありません。たとえば、天然着色料には虫を原料としているものがあります。「コチニール色素」という赤色系の着色料です。

コチニール色素は自然界にいるカイガラムシを原料とするということで天然着色料に分類されていますが、食品添加物として問題なく使用できるかの安全性を確認するテストは通っているとのことですが、アレルギーを引き起こすのではという指摘もあり現在も研究が進められているということです。

※アレルギーを誘発している原因は、コチニール色素抽出時に不純物が取り除かれていない可能性が非常に高いことが分かっています。

合成着色料それぞれの特徴と危険性

ここからは、それぞれの合成着色料について、もう少し詳しく見ていくことにしましょう。同じ赤色に着色する赤の着色料でも用途によって使い分けがされていますし、性質や危険性も違います。

赤色2号

赤色2号が使われた伝統ある花びらを模した和菓子

かき氷のいちごシロップの色といえばイメージしやすいでしょうか。鮮やかな赤色で、ジュースやゼリーなどによく使われています。アメリカでは発がん性のほか、アレルギーや不妊の原因になるという報告があり、使用が禁止されました。が、日本では「その報告にはミスがあった」という判断のもと、使用が認められています。

赤色3号

赤色2号よりピンクよりの赤色を出す着色料です。タンパク質となじむ性質を生かして、かまぼこやなるとなどの水産加工食品、和菓子などに使われています。

急性毒性は弱く、食品に使用される量は非常に微量であるため危険はなく安全な範囲とされていますが、慢性毒性があることは動物実験で明らかになっています。貧血や甲状腺腫瘍を起こす可能性のあることも報告され、食品への使用はドイツやアメリカでは禁止されています。

赤色40号

キャンディーやチューイングガム、駄菓子、清涼飲料水などに使われていますが、あまり見かけることはない着色料です。

見かけることがないのには、理由があります。1991年までは厚生労働省が認可していなかったものだからです。認可した背景には、赤色40号で食品に色をつけていたアメリカやカナダに圧力をかけられたという事情があったのだとか…。化学構造が赤色2号に似ているため、発がん性が疑われてもいます。

赤色102号

紅しょうがや福神漬けなどの漬け物、たらこ、ソーセージやお菓子などにきれいな赤色をつけるために使われています。

これまでの動物実験では発がん性の報告はないようです。ただし、アレルギーを起こす可能性は指摘されていて、赤色102号が子どものじんましんを誘発する可能性は医師の間では広く知られているともいわれています。アメリカやカナダでは使用が禁止されています。

赤色104号

多くは淡いピンク色を付ける目的で使用され、かまぼこなどの水産加工食品、でんぶ、和菓子などに使われることがありますが、見かけることは少ない着色料のひとつです。

赤色104号は、細菌を用いた実験では遺伝子の突然変異が認められたこともあり、日本以外のほとんどの国では食品への使用が禁止されている着色料です。メーカー側もあまり使いたくないのではないかといわれています。

赤色105号

うさぎカットした赤色102号が使われたかまぼこ

かまぼこやなるとなどの水産加工食品に使われることがありますが、赤色104号と同じように、あまり見かけることはないかもしれません。

動物実験では急性毒性は弱いものの、慢性毒性があるとされ、甲状腺や肝臓に異常が見られたという報告があります。日本では使用が認められていますが、使用を禁止している国もあります。

赤色106号

これもピンク系の赤色をつけることができるため、ハム、桜エビ、漬け物、洋菓子などによく使われています。なんと使用認可されている国は日本だけのようです。動物実験では、発がん性や肝機能障害を起こす疑いが持たれています。

黄色4号

かき氷のシロップ、漬け物、お菓子のほか、数の子やウニなどの黄色をきれいに見せるために使われ、タール系色素の中では、赤色102号と並んで広く使われているものです。急性毒性も慢性毒性も弱いとされていますが、食べてじんましんが出たという報告や動物実験では異常があったという報告もあります。

黄色5号

オレンジよりの黄色に着色でき、お菓子のほか清涼飲料水などにも使われます。ほかのタール系色素と混ぜて使われることもよくあります。

急性毒性は弱いとされていますが、動物実験では異常があったという報告もあるようです。ヨーロッパでも使用は認められていますが「子どもに悪影響を及ぼすかもしれない」という趣旨の注意書きが義務付けられているようです。

10青色1号

カクテルのブルーハワイといえば、色のイメージができる方も多いのではないでしょうか?透明感のあるきれいな青色に着色することができ、かき氷のシロップや清涼飲料水お菓子などに使われます。急性毒性は弱いものの動物実験では発がん性の疑いが認められ、食品への使用はEU諸国で使用が禁止されています。

11青色2号

紫色に近い独特の青色が出せる着色料です。ほかの着色料と混ぜて使われることも多く、和菓子や洋菓子、冷菓、おつまみなどによく使われます。青色1号と同じように、動物実験で発がん性の疑いが認められましたが、人間が口から摂取する分には影響がないとして使用が認可されています。

12緑色3号

緑色3号を使った鮮やかな緑色のかき氷

いわゆるメロンソーダの色です。かき氷シロップ、清涼飲料水、お菓子などに使われます。急性毒性は弱いものの、動物実験では発がん性や染色体異常が指摘され、食品への使用はEU諸国で使用が禁止されているものです。

13酸化チタン

ホワイトチョコレートなど、白い色を強く出したい食品に使われる着色料です。動物実験では発がん性が指摘され、WHO(世界保健機関)も「発がんの可能性がある物質」との認識を示しています。

合成着色料との付き合い方は自分の考えを大切にすること

現在の日本では多くの食品に合成着色料が使われています。そのすべてを避けることは不可能に近いことですし、あまり神経質になりすぎると食の楽しみを失ってしまうことにもなりかねません。

合成着色料は、厚生労働省が使用基準を定めて認可しているものです。大量に摂取するのでなければ、危険性はないばかりかほぼ無害であると言われるものもあります。ですが、化学的に合成された物質は、体内で分解できないと指摘されることもあり、他のさまざまな種類の食品添加物とともに長期に渡って摂取したときにどのような影響が出るのかも未解明ではあります。

合成着色料には善し悪しもありますが、お伝えした情報をぜひ食を楽しむためのヒントにしてください。「気にしないで食べる」というのもありですし、「日本以外の国では使用が禁止されている赤色104号が使われているものは食べない」「じんましんを起こす可能性のある合成着色料が使われているものは買わない」という判断もありです。曖昧な情報に振り回されず、自分なりの基準をもって合成着色料とつき合っていきましょう!

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この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。