銀杏中毒とは?原因や目安量に関する記事

銀杏中毒が子供に多発!?大人も注意すべき症状や目安量

銀杏中毒が子供に多発!?大人も注意すべき症状や目安量

銀杏中毒って知っていますか?子供や高齢者、元気な成人男性の命まで危険に晒す、危険な中毒症状です。特に子供は要注意!原因や症状、実際にこれまでどのような症例があったかを知り、子供に食べさせる時は特に注意しましょうね。

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銀杏で中毒に?どんな症状が現れる?食べても安心の個数の目安

秋を旬とする代表的な食材のひとつ「銀杏」。お料理のアクセントとして和食に活用されますが、そのまま炒って食べても美味しいですね。ただし、意外と知られていないのが、銀杏を食べて食中毒を起こすことがあり、重症化すると非常に危険だということ。残念ながら子供に多いのです。妊婦さんも心配ですよね。

そこで今回は、ぜひパパやママに知っていて欲しい銀杏中毒の原因、症状、中毒発生時の対処法などについて解説します。銀杏には健康に嬉しい効果もありますので、年齢による目安量を覚えておき、上手に秋の味覚、銀杏を楽しみましょう。

銀杏中毒の原因は?

銀杏

銀杏中毒を起こす原因は、銀杏に含まれている「4-O-メチルピリドキシン(ギンコトキシン)」。ビタミンB6によく似た構造をしています。4-O-メチルピリドキシンには、ビタミンB6の働きを邪魔する抗ビタミン作用があり、銀杏を大量に食べると体がビタミンB6欠乏状態になって、てんかんの様な中毒症状が起こるのです。

戦後の食糧事情が悪い時代には、常にビタミンB6が不足気味だったために、大人・子供ともに銀杏中毒が起こりやすい状況で、亡くなってしまう人や命の危険に晒された人がいました。幸い、昔に比べて栄養状態が良くなりましたので、銀杏中毒の発症は減りましたが、今でも秋になると銀杏中毒が発症し、特に子供の発症ケースが多いのです。

4-O-メチルピリドキシンは熱に強い物質のため、炒ったり煮たりして加熱することのより減少しますが、消滅することはありません。そのため加熱した銀杏を食べても中毒症状を起こします。

銀杏中毒の症状

銀杏中毒は、銀杏を食べて1~12時間以内に起こることが殆どです。症状はてんかんに似ているとも言われ、主な症状は、腹痛嘔吐めまい痙攣(けいれん)です。その他にも、呼吸困難不整脈顔面蒼白意識混濁発熱などの症状が起こることもあります。

子供が銀杏中毒になった場合に特に気をつけたいのが、けいれん症状です。けいれん症状には、次の様な様子が見られますので、銀杏を食べた後にこのような症状がみられたらすぐに対処しましょう。

銀杏中毒かも!?けいれん症状

  • 激しい痙攣が長く続き手足が突っ張り棒のようになってしまう
  • 手足をバタバタさせたりガタガタ震えたりする

銀杏中毒は兄弟ともに発症しても、年齢が低いほど重症化しやすいと言われ、7歳以下の幼児に多く発症しています。銀杏中毒は通常1日程度で回復することが多いですが、中には残念ながら命を落としてしまったという事例もあります。

子供~大人まで銀杏中毒被害にあった事例

銀杏を拾う子供

実際に、近年日本国内で発生している銀杏中毒の事例とは、どのようなものなのでしょう。中毒症状を起こす銀杏の摂取個数は人それぞれですが、幼児の場合は10個以下でも中毒症状が起きている事例があり、パパやママは注意が必要ですよ。

子供が銀杏を食べた時には、例え少量であっても半日は子供の様子に気をつけましょう。また、変化に素早く気づけるように、子供から目を離さないことも大切です。

  • 1歳3ヶ月男児
    銀杏50個を食べて痙攣と意識障害
  • 2歳1ヶ月男児
    銀杏20~30個食べた約10時間後、嘔吐と痙攣
  • 3歳幼児
    銀杏6~7個を夕食時に食べ、深夜に嘔吐と痙攣
  • 5歳幼児
    銀杏50個食べた6時間後に、意識障害と痙攣
  • 28歳男性
    銀杏50個を食べて、嘔吐と痙攣
  • 41歳女性
    銀杏60個を食べた4時間後、下痢、嘔吐、めまい、悪寒やふるえ
  • 62歳女性
    1日5~10個の銀杏をおよそ40年食べ続け、銀杏の外種皮を素手で触り1週間後に接触皮膚炎。数日後、銀杏50個以上を食べ、顔面の発赤、腫脹、意味不明の言動

どうして子供は銀杏中毒になりやすいの?

肝臓のイラスト

銀杏中毒の症例をみると子供の症例が目立ちますね。銀杏中毒患者に占める子供の割合は約80%、その中でも3歳未満の幼児が約60%と高い数値になっています。大人のように何十個も食べてなるなら納得できるのですが、そんなにたくさん食べていないのになってしまうのは、なぜでしょう?

それは、子供の肝臓の能力が大人より劣っているため。大人の肝臓は、銀杏中毒の原因物質である4-O-メチルピリドキシンを解毒する能力が高いのですが、まだ発達段階である子供の肝臓では4-O-メチルピリドキシンを上手く解毒できず中毒症状を起こしやすいのです。

子供に銀杏を食べさせる時には、リスクを十分に理解した上で食べさせるようにしましょう

妊婦は銀杏を食べない方がいい?

銀杏を食べることにより働きが阻害されるビタミンB6は、妊娠中に必要となる栄養素の一つです。そのため、妊婦さんも銀杏の食べ過ぎはよくありません。人間以外の家畜の子供も、一つまみの銀杏で中毒になるほどですので、妊娠中は赤ちゃんや自分の体への負担を考えて注意しましょう。

もし銀杏を食べる場合は、量を控えるだけでなく、加熱して4-O-メチルピリドキシンを少しでも減らしてから食べるようにしてくださいね。

銀杏は何個までOK?子供と大人の目安量

塩炒り銀杏

銀杏中毒で家族が苦しまないようにするために、銀杏の目安量以上は食べさせないことが大切です。銀杏中毒を起こす量は、子供・大人ともに個人差があり、子供の年齢によっても違います。また、目安量はあくまでもこれまでに銀杏中毒を発症した子供の例を元にしていますので、年齢が小さかったり、痩せていたり、体力が衰えているなど、子供の状態や体質によっては目安量を守っても中毒症状を発症するかもしれません

昔は、「自分の年齢の数よりも食べてはいけない」と言われていた銀杏。目安はあくまでも目安と捉え、特に7歳未満の子どもには少なめに与えるようにしましょうね。

また、子供の手の届く所に銀杏を置いておくと、子供が勝手に沢山食べてしまう恐れがあります。銀杏を子供の手の届く所に置いておかないように、十分注意してくださいね。

銀杏の目安摂取量

  • 大人…1日40粒
  • 子供…1日5粒

※ただし、5歳未満の子どもには年の数以上食べさせないようにしましょう

もし銀杏中毒になったら?家庭や病院での対処や治療

病院の医師

万が一家族が銀杏中毒を起こしてしまった時には、吐かせないようにしてください。無理に吐かせると痙攣を誘発する恐れがあります。家族が銀杏中毒を起こした時には、出来るだけ早く病院を受診するようにしましょう。病院を受診した際には、「銀杏を食べた時間・食べた量・中毒症状が始まった時間・中毒症状の内容」を出来る限り正確に伝えることが大切です。

病院では、痙攣を誘発する恐れがあるため胃洗浄や嘔吐を促すような治療は行われません。銀杏中毒により痙攣の症状が現れている場合には、痙攣が一時的に収まっていても暫くしたら痙攣が再び起こる可能性があるため、入院して経過を観察されることもあります。

また、目を離した隙に子供が銀杏を大量に食べてしまった場合は、痙攣などの中毒症状がみられなくても、すぐに病院を受診しましょう。

目安量を守れば体に良い!銀杏の栄養素&健康効果

「銀杏=中毒」というマイナスイメージを持つ方もいるかもしれまんが、銀杏は、目安量を守って食べる分には、体に有益な食材ですよ。ちらでは、銀杏に含まれる栄養素と健康効果についてご紹介します。秋の味覚を上手に摂り入れましょうね。

炭水化物

銀杏には、人間の体にとって大切なエネルギー源となる炭水化物が豊富に含まれています。その中でもブドウ糖は、脳や筋肉を構成する重要な栄養素のひとつ。銀杏の小さな粒の中には、私たちの体に不可欠な栄養素が含まれているということですね。

ビタミン

マスクをしている子供

銀杏は、肌の老化を予防するビタミンCや肌の新陳代謝を促すビタミンAを多く含む美肌効果の高い食べ物です。また、ビタミンCには、風邪やウィルスに対する抵抗力を高める効果があるため、季節の変わり目で体調を壊しやすい秋に食べることは、風邪予防にもなりますね。冬になるとインフルエンザなどが流行しますので、抵抗力の高い体を作るのに銀杏が有効です。

カリウム

カリウムは、体の中の過剰な塩分を尿と共に体外に排出するなど塩分を調節してくれる働きがあるので、むくみがちな人に効果的です。また、日本人に多い成人病である高血圧や動脈硬化を予防してくれる効果もありますよ。「私はむくみ体質だから…」と諦めている方も、銀杏を食べることにより長年の悩みであったむくみが解消されるかもしれませんね。

また、カリウムやマグネシウムなどのミネラル分は、人間の体の骨や歯を形成するのに必要不可欠な栄養素です。

咳・喘息の予防に銀杏!

咳をしている女性のイラスト

銀杏は漢方薬にも使われています。銀杏には、気道に溜まっている痰を取り除いてくれる作用があります。喘息の持病がある方は、痰が軌道に溜まっていると気道が狭まり喘息発作を誘発してしまいますので、喘息の発作を予防するためにも、気道を広げる役割をする銀杏は効果的な食べ物と言えます。

銀杏の旬である秋は、季節の変わり目で寒暖の差が激しく喘息の発作が起こりやすい季節。喘息予防に、摂取量を守って銀杏を食べるのは有効ですね。

また、銀杏には肺を温める働きがあるため、朝晩など肺に冷たい空気が入り込むことにより起こる咳を鎮めてくれる役割を果たしてくれます。

銀杏で夜尿症予防!?

銀杏には夜尿症を予防する効果もあると言われ、昔から夜尿症の予防に銀杏が用いられてきました。子供に夜尿症の傾向があっても、なかなか病院を受診するのは勇気がいりますね。また、薬による夜尿症の治療に抵抗がある方もいるでしょう。病院を受診する前に、一度銀杏を1粒食べさせてみてはいかがですか?

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この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。