黄体機能不全の原因と治療法に関する記事

黄体機能不全の原因は?出血などの症状と漢方薬などの治療

黄体機能不全の原因は?出血などの症状と漢方薬などの治療

黄体機能不全と診断されてしまって、不安がつのる女性に向けて、自然妊娠は出来るのか、ホルモン剤や漢方薬による治療法、冷え性を防ぐ生活習慣の改善方法など、黄体機能不全を改善するためやるべき事を、多方面から詳しく紹介していきます。

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黄体機能不全とは?原因から治療法を知り不妊を防ぐ!

結婚して2人の生活も楽しんだし、そろそろ子供が欲しいな…と、思ったもののなかなか妊娠しないという話はよく聞きます。もしかしたら、黄体機能不全が原因かもしれませんよ。軽い診断チェックですが、基礎体温表を使ってみたとこころ、高温期が短くありませんか?高温期と低温期の体温の差はどうですか?

こちらでは黄体機能不全とはどんな症状か、治療法やライフスタイルの改善など多方面にわたり紹介していきます。気になったお方は、病院でより精密な検査などをおこなって確認しましょう。

黄体機能不全とは?

悩んでいる女性

卵巣の中で卵胞が充分に成熟すると、脳からの指令が送られて、黄体化ホルモンというものが分泌されます。このホルモンの働きで、卵胞は間もなく排卵をするのですが、その後に卵巣には一時的ではありますが、黄体というものが形成されます。この黄体は子宮内膜を厚くしたり、妊娠に備える役割を果たすホルモンも分泌してくれます。

黄体機能不全とは、この黄体の働きが十分ではなかったり、黄体の働きを受け取る側の子宮の感受性が悪かったりして、機能面で支障があらわれている状態の事をいいます。

黄体機能不全になる原因

原因は必ずしも一つではありません。一つの原因が体への大きな負担となっている場合もあれば、複数の要因が関係しあって、結果的にホルモンバランスが崩れてしまって、黄体機能不全となってしまうパターンもあります。

ストレスによる女性ホルモンへの影響

ストレスが溜まっている主婦

ストレスによる自律神経の乱れは、多分に女性ホルモンに影響を与えてしまいます。適度なストレスは身体に必要なのですが、過度のストレスは百害あって一利なしです。現代社会はストレス社会とも言われていますし、ストレスのない生活は有り得ないかも知れませんが、趣味でうまく発散したり、発想の転換をしてみるなどして、ストレスの軽減につとめましょうね。

冷え・血行不良により卵巣の働きが鈍る

東洋医学では冷えは万病の元とも言われており、健康にはまず身体を温めることが大切という考えがあります。体が冷えてしまうと、体の各器官に栄養や酸素などを与えている血液の流れが悪くなってしまいます。体の各器官に栄養が行き届きにくくなってしまうと、働きが悪くなってしまいますよね。その影響を受けて、卵巣の機能が鈍ってしまうことも、黄体機能不全のきっかけの一つです。

糖尿病によるインスリンへの悪影響

血糖計測器

糖尿病とは、ひ臓の内部から分泌されるインスリンホルモン(血糖値を下げる)や、グルカゴンホルモン(血糖値を上げる)が、何らかの原因で足りなくなる・又は全く出なくなってしまうことが、影響してなってしまう病気です。遺伝的な影響を受けやすい病気でもあります。

糖尿病になりやすい人は、妊娠高血圧症候群になりやすとの報告もあり、その影響を受けて、お腹の中にいる赤ちゃんの成長に問題が生じることもあります。

糖尿病と黄体機能不全の因果関係はまだはっきりと特定されている訳ではありませんが、糖尿病のように、体に糖分が蓄積されてしまう疾患が、黄体機能不全のきっかけを与えてしまうのではないかと考えられております。

甲状腺機能が低下することによるホルモンの異常

体の各器官から分泌されるホルモンは、お互いに影響し合っているため、全身のホルモンバランスが崩れてしまうと、個別の性ホルモンなどにも悪影響が及んでしまいます。甲状腺ホルモンもそのひとつであり、ホルモンの低下を受けて、生理不順や妊娠しづらくなるとも言われています。また、黄体の形成などに関わるホルモンが影響を受けてしまうことで、機能不全におちいりやすくなってしまいます。

高プロラクチン血症

母乳を飲んでいる赤ちゃん

プロラクチンは母乳を分泌させるホルモンで、通常なら出産が終わって、数日経った頃に増え始めるホルモンです。母乳育児のママさんは、出産後には月経の再開が遅くなってしまうように、プロラクチン濃度が高くなっている時には、排卵が止まるように女性の体は働いてしまって、月経が来ないこともあります。稀に、このプロラクチンが出産後でもないのに過剰に分泌されてしまう女性がいらっしゃいます。そういった傾向にある方は、高プロラクチン血症と診断されてしまって、排卵障害、着床不全などの原因につながってしまいます。

黄体機能不全の症状を自分に当てはめてみましょう

では黄体機能不全の症状を紹介しますので、ご自分にどの位当てはまるか見ていきましょう。

黄体ホルモン不足とホルモン検査で言われた

採血される女性のイラスト

血液検査で血中のホルモンの量を見て、排卵の状態を診断します。このような血中のホルモン検査は、不妊症の診断や治療、黄体機能不全の診断には欠かせない検査です。

ホルモン検査は、基礎体温の周期の高温期7日目あたりに行われることが多いです。黄体がきちんと働いているかどうかを、プロゲストロンの値で判定します。その時期のプロゲステロン値は10ng/ml以上で正常であり、それ以下の数値が検査によってあらわれてしまうと、黄体機能不全を疑います。

月経周期が24日よりも短い

黄体ホルモンは子宮内膜を厚くさせ、妊娠の準備を促すホルモンですから、月経周期で言うと高温期に多く分泌されます。黄体機能不全になると、この高温期を一定期間維持するのが、難しくなってしまうため、通常の月経周期よりも短くなってしまいます。月経の周期には、個人差もともないますが、黄体機能不全の疑いがないかどうかを判断するための基準となる日数は、24日よりも短いかどうかです。

生理前出血・不正出血がある

黄体機能不全となり、黄体ホルモンの分泌量が低下すると、子宮内膜を厚くする状態を長く維持するのが難しくなってしまうため、生理前に出血をしてしまいます。また、排卵した後であっても、黄体ホルモンの不足によって、出血してしまうケースも少なくないようです。

月経前症候群(PMS)

月経前症候群(PMS)が重い人には、黄体機能不全を併発している方が少なくありません。PMSは長く治療しないでいると他の病気を併発してしまう危険性もあるので注意してください。ストレスをなるべく減らしたり、規則的な食事で改善される方もいらっしゃいますが、ピルなど薬で治療するのが主流となっています。

妊娠しにくい

病院で医者に相談している主婦のイラスト

結婚後になかなか子供が出来なくて、おかしいなと思って、病院を受診する人は少なくはありません。そこで、初めて黄体機能不全が原因であるとわかって、治療を開始される方も多くいらっしゃいます。若い頃、私の周りでもよく月経周期が短くて、ひと月に2回生理が来ると言っていた人もいました。その時には、知識が不足していたため、何も知らなかったのでそういう人もいるんだなぁと思っていましたが、今思えば黄体機能不全であったのかもしれないと思います。10年経ちましたが今もその人には、お子さんがいません。

基礎体温表で黄体機能不全を早期発見

基礎体温表と体温計

基礎体温は、毎日朝起きた時の身体を動かさない状態で測定します。多少の誤差も伴いますが、きちんと測れれば黄体機能不全の早期発見にとても役立ちますよ。前述した通り、黄体機能不全であると、高温期がとても短いといった特徴があります。また低温期と高温期との体温の差が0.3度以下だったり、高温期になるまでのサイクルが長くかかってしまっていたら、黄体機能不全が疑われます。

黄体機能不全の治療方法

治療するには色々な選択肢があります。それらを組み合わせたりして、ご自身のライフスタイルに合った楽な治療法を選んでくださいね。

黄体ホルモン剤(プロゲステロン)の内服

薬を飲む女性

黄体機能不全の治療は、検査によって確定された原因次第で内容が異なります。脳の中枢機能に不具合が生じているため排卵が上手く行われない場合には、生理が始まってからの一定の期間に、病院から処方された排卵誘発剤を飲み続けます。排卵誘発剤を体に取り入れることで、排卵が促進されてしまって、多胎妊娠をして、双子や3つ子以上のお子さんを妊娠してしまう可能性が高まってしまうため、医師の説明をしっかり受けるようにしましょう。

黄体期に黄体ホルモンの分泌が少ない場合は、排卵期や排卵後に絨毛性性腺刺激ホルモンやプロゲステロンを注射もしくは内服します。これは女性の体に不足している黄体ホルモンを、そとから注入して、黄体機能を維持することを目的とした治療法です。

hCGの筋肉注射

筋肉注射

hCG製剤を注射すると、排卵期であれば3日以内に排卵するという作用があります。ですから、より確実に排卵させたい場合に使われたりすることもあります。hCGは、他にも体の中に不足している黄体ホルモンの分泌をうながしてくれるため、体に取り入れることで、子宮内膜の厚い状態が長続きして、妊娠しやすい状態を保つことが出来るため、排卵後に数回注射されることが多い傾向にあります。

プロゲステロン腟坐薬

これも黄体ホルモンを補充する目的で使われます。お尻に入れる座薬に比べると、膣坐薬って聞きなれないと思いますし、自分で入れるのが怖いという人も、恐らくはいらっしゃいますよね。不安を軽くするためにも、入れ方はよく病院でレクチャーしてくれますので、ご安心をしてくださいね。

寝る前に入れるタイプのお薬でしたら、市販の使い捨て手袋を使って、膣の奥まで入れた後に、そのまま寝てしまうとやり方だと楽です。このやり方ですと、手を洗いに行ったり、立って移動する手間も省けます。膣から座薬の成分が吸収された後には、吸収しきれなかった残り物が、溶けて流れ出てくるのでナプキンを付けておくとよいでしょう。

膣はデリケートな部分であるため、こまめにナプキンを替えて清潔さを保ってくださいね。もし膣坐薬が合わない場合には、飲み薬や注射に替えることも可能なので医師に相談しましょう。

クロミフェン(排卵誘発剤)

排卵前にクロミフェンという排卵誘発剤を使用すると、卵胞の発育がとどこおっている状態が改善されます。卵胞がしっかりと成熟できるようになることが、妊娠しやすい女性の体になる事にもつながっていきます。妊娠を希望している方に行われる治療法です。

漢方

黄体機能不全は、身体を暖め体温を上げる事が治療につながっていきますので、漢方薬ですと、冷え性の改善に効果が期待できる当帰芍薬散や温経湯を服用されている方が多いようです。また、熱を体に産み出す臓器ともいわれる肝臓の働きをサポートする田七人参などの漢方薬をお薦めする薬局もあるようです。

黄体機能不全を予防するための生活改善案

では黄体機能不全を予防するにはどんな方法があるのでしょうか。いくつか挙げてみました。

冷えを防ぐ

エアコンで体が冷えた女性

夏は、エアコンなどで身体を冷やしすぎる事はしばしばあります。クールビズは普及しましたが、それでも夏場の暑さをしのぐためには、エアコンを必要以上に使ってしまう事もあったりして、クーラー病なる現代病もあったりします。エアコンを利用している時に、寒気を感じたら、ひざ掛けや下着の工夫をして、冷えから身体を守りましょう。

また冷たい飲み物やアイスなども、食べ過ぎたりしてしまうと、身体を冷やしてしまう原因となってしまうので、時期によっては、なるべく常温に近いデザートを摂る事をおススメします。

私は、女性の中でも冷え性の部類に入るので、真夏でもアイスを食べると、体が冷えてきて寒気を感じてしまいます。自分の身体がアイスによって、どんどん冷えてくるのを感じていたら、もうあっという間に涼しいを通り越して寒くなっています。寒がりでない方も、その位身体が冷えているという事をわかっていてくださいね。

冬場はとにかく保温を心がけましょう!首元や襟元、足首は出していると、かなり体の熱を逃がしてしまうのでマフラーや靴下、手袋の着用をおすすめします。女性だと経験している方も多い気がしますが、意外に髪の毛も保温に役立っていますよね。自分が真冬にロングヘアからショートにヘアスタイルを変えて、相当寒い思いをした記憶があります。そんな時でも、帽子を被ると大分違ってきますよ。温かい飲み物も必需品ですね。身体を暖める生姜などを活用してしっかり体の熱を維持しましょう。

シッカリと睡眠をとる

充分な睡眠は何物にも代え難いものです。睡眠不足は身体の変調をきたす大きな原因です。私は、夜勤をやっていた時には、胃腸が悪くなる事がとても多かったものですが、夜勤をやらない生活スタイルに戻ったら、胃が痛んだりもたれたりする事自体がなくなりました。黄体の機能にも同じ事が言えます。身体を充分休めて黄体の機能が低下していくことを防いでいきましょう!

適度な運動

身体すべてに言える事ですが、適度な運動は、心身のバランスが整っていき、健康状態が維持されます。適度な運動をすることで、卵巣や子宮の代謝機能が高まり、黄体機能不全を予防する事にもつながっていきます。運動により、心肺機能も鍛えられると、心臓から送り出される血液の巡りがよくなり、体の諸臓器が活性化していきます。

バランスの取れた食事

食事は全ての基本です。栄養の偏りは、身体の不調を招きますし、食生活の乱れは不健康な身体へとつながっていきます。バランスの取れた栄養豊富な食事をとっていれば、黄体の機能の低下を防ぐことにもつながっていきます。どれかひとつ好物ばかり、健康に良いとされる食材ばかりを食すぎることは、体のバランスを乱してしまいます。

黄体機能不全の改善に役立つ食べ物
青魚のイワシ

治療にも書きましたが、まずは黄体機能不全の病気にも言えることかもしれませんが、身体を暖める事が大切です。昔から身体を暖めると言われ使われている生姜やかぼちゃをはじめ、アジやイワシなどの青魚なども身体を暖める効果があると言われています。

またビタミンEを摂取すると、生殖機能が活性化がされ、黄体機能不全の改善にもつながるとの報告もあります。そんなビタミンEは、かぼちゃやほうれん草に多く含まれております。ビタミンEは、脂溶性ビタミンのため油との相性が良いので、炒めたりてんぷらにしたりするこで、よりビタミンEを効率的に摂取することができますよ。

サプリメントも活用する

沢山の種類があり、効能があると言われているハーブ類の中でもチェストツリーは、黄体ホルモンの分泌を促すとも言われております。このハーブを取り入れることで、体に不足ぎみである黄体ホルモンの分泌量が増えていくことが期待され、黄体機能不全の改善が見込まれます。

お選びになるサプリメントは、チェストツリー配合のものを選ぶと良いでしょう。けれど、なかなか一般的に見かける機会は少ないかもしれませんが、積極的にネットで検索してみると、黄体機能不全について記載されているサイトなどには載せている事も多いですよ。

黄体機能不全だと自然には妊娠できないの?

黄体機能不全だと自然妊娠は出来ないと思われがちですが、きちんと治療を続けて同時に体質改善をしていけば自然妊娠も可能です。

黄体機能不全でも妊娠した人はいます!

寝ている赤ちゃん

妊娠確率は高くはありませんが妊娠が出来ない訳ではありません。黄体機能不全は、治療や生活習慣を見直して体質が改善されていくと、その症状がやわらいでいく事が多いからです。必ずしも体外受精や人工授精での医療技術に頼る妊娠ではなく、排卵日に合わせて自然妊娠した人も沢山いらっしゃいますから積極的に治療、体質改善に取り組みましょう。

治療と並行して生活習慣を改善し黄体機能不全を治しましょう。

いかがでしたでしょうか。黄体機能不全は治療をしっかり受けることが重要ですが、それと同じ位に自身の生活習慣を見直す事も重要だと思います。カップラーメンばかり食べて、コンビニのデザートが好きで夜型人間です…という方は、少しずつでもこのコラムを参考にして、日々の生活を改善してみてください。

若いから妊娠はまだ先…と思って油断してはいません。結婚してしばらくたっていざ妊娠したいという時に、黄体機能不全で妊娠が難しい…と、診断されてしまってはショックを受けるとともに、病気が治るまでは、妊娠はなかなか出来ないかもしれません。女性が妊娠出産出来る時期は限られています。かわいい我が子を生んで育てる為にも、日頃の生活習慣は整えておきましょう。

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この記事を書いたライター
木下みずき

木下みずき

ウォーキング始めました!運動と食事で5kg減を目指すダイエッターです!