保存料パラオキシ安息香酸に関する記事

パラオキシ安息香酸の危険性・食品添加物としてのパラベン

パラオキシ安息香酸の危険性・食品添加物としてのパラベン

パラオキシ安息香酸は食品添加物としての「パラベン」。健康への害が非常に気になりますが危険性はないのでしょうか?

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食品添加物としてのパラベン「パラオキシ安息香酸」

パラオキシ安息香酸(パラオキシ安息香酸エステル)というと、なんとなく複雑なイメージがあり体によくない化合物のように感じますが、『パラオキシ安息香酸』は頻繁に使用される添加物で、醤油や酢、清涼飲料水やシャンプーなどの私たちの生活に欠かせない食品や製品に配合されています。

パラオキシ安息香酸にはどのような特徴があるのか、そして食品などに添加することでどのような効果を生むのかについて見ていきましょう。

保存料として使われるパラオキシ安息香酸エステル

パラベンが使われているいちごシロップ

食品でも化粧品でも、『腐る』ということからは逃げることができません。空気に触れたりヒトの手に触れたりすることで、『腐る』リスクはどんどん高まっていきます。もし保存料を何も入れないなら、食品はできたてをすぐに食べなくてはなりませんし、化粧品は製造後すぐに使用するか、開封後は少なくとも1週間以内に使いきるようにしなくてはならなくなってしまいます。
長期にわたって安全に使用して行くために必要不可欠な保存料。その保存料としてよく使用されているのが『パラオキシ安息香酸エステル類』つまり『パラベン』なのです。

パラベン自体は安全性の高い物質とはされていますが体質に合わない方もいますので、パラベンに対してアレルギーがある方は成分表を良く見て、パラベンフリーの化粧品やシャンプー、食品を選択するようにしましょう。

パラベンを保存料として使用している食品や日常品

保存料のパラベンが使われているハンドソープ

パラオキシ安息香酸プロピル以外のパラベンは、現在も食品や日常品において保存料として幅広く使用されています。

パラベンが保存料として使用されている製品には、次のようなものがあります。

液状の食品:醤油、酢、清涼飲料水

果実加工品:果実ソース、シロップ等

果実の表皮

日常生活品:シャンプー、化粧水、洗顔料、ボディソープ、ハンドソープ等

パラベンにアレルギーがある方は、食品として口から摂取する際に注意が必要なのはもちろんのこと、シャンプーや化粧水、ハンドソープなどを使用することで皮膚から体内に取り込まれることにも注意が必要です。

パラオキシ安息香酸エステルとは

パラベンの種類を教える食品添加物の先生

パラオキシ安息香酸エステルとは、パラオキシ安息香酸にアルコール類をエステル化して得られる化合物で、日本では『パラオキシ安息香酸イソブチル』『パラオキシ安息香酸イソプロピル』『パラオキシ安息香酸エチル』『パラオキシ安息香酸ブチル』『パラオキシ安息香酸プロピル』の5つが、食品添加物として指定されています。まとめてパラベンと称されます。

いずれも防腐剤や保存料という目的で使用される添加物ですが、その中でも特に『パラオキシ安息香酸プロピル』は使用制限が厳しく定められていて、厚生労働省の基準ではかびの抑制目的で醤油への使用を可能としているものの、日本農林規格においては醤油への使用も認めていません。

パラオキシ安息香酸エステル類の危険性

保存料について勉強している女性

国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機構(WHO)は、共同で食品と食品添加物の安全性を確保する目的のため、毒性学者や食品添加物規格の専門家からなる合同食品添加物専門家会議『JECFA』(食品添加物の安全性を評価する会議)を設けていて、そこでは食品添加物の一日摂取許容量『ADI』を決定していて、パラオキシ安息香酸エステル類もこれに記載があります。

この『JECFA』では、パラオキシ安息香酸エステル類はエストロゲン(卵胞ホルモン)に似た作用を示すとの報告がありますが、これが人体にどのような影響を与えるのか、また継続的に使用することで副作用があるのかどうかについての詳細はまだ明確でないとされています。

◆◆ パラオキシ安息香酸エステル類と『ADI』(一日摂取許容量)

ADIとは、食品添加物を安全に使用できる基準であり、パラオキシ安息香エチルおよびメチルエステルはADIにより摂取量が設定されていますし、パラオキシ安息香酸ブチルは摂取量の設定なく使用が認められています(特定用途での使用は毒性が認められない)。
しかし、パラオキシ安息香酸プロピルに関してはラットへの毒性が考慮され、2006年にADIから削除されました(後述)。

※JECFAで定める食品添加物の一日摂取許容量『ADI』により上限値を特定しない、制限しない物質というのは、摂取許容量を定める必要のない毒性の低いものに限られます。

パラオキシ安息香酸プロピルの危険性

危険性のある保存料に頭を痛める女性

2006年、パラオキシ安息香酸プロピルが低用量でもラットの生殖機能に影響を及ぼしたことが報告され、食品添加物として使用できる他のパラオキシ安息香酸エステル類のグループから除外して計算するように使用基準が定められました。

現在、公的にはパラオキシ安息香酸プロピルの使用は規制されていませんが、2004年以降の出荷実績がないことから、メーカー側が自主的に使用を規制していることが分かります。

パラベンは環境ホルモン?

新聞などのメディアでよく取り上げられる『環境ホルモン』。『内分泌撹乱物質』とも呼ばれ、摂取し続けるとがん発生の確率が上昇したり胎児に影響を及ぼしたりする可能性がある物質を指しています。パラベンはこの『環境ホルモン』ではないのかということが、しばしば話題にも取り上げられています。
パラオキシ安息香酸プロピルが有害であることはほぼ確定的ですが、他のパラベン(パラオキシ安息香酸ブチルやパラオキシ安息香酸メチル)も発がん性、環境ホルモンの疑いの高い物質として挙げられることが多くなっています。

動物実験ではまだ確定的な結果は得られていませんが、抵抗力の小さい胎児や幼児、アレルギー体質の方が家族にいる場合は、パラベンフリーの食品や日常生活用品を選択することができるかもしれません。

パラオキシ安息香酸は食品添加物の嫌われ者

パラオキシ安息香酸は、安全とされている種類もあるとはいえ、あまり積極的に食品添加物に使用されたくない食品添加物かも知れませんね。
皮膚から摂取するよりも口から摂取する方が、質的にも量的にもパラベンの影響力が大きくなりますので、パラベンの表示のある日常生活用品を避けるよりもパラオキシ安息香酸が使われた食品を避けることでデメリットを軽減することができるかもしれません。

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この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。