『増粘多糖類』に危険性は?に関する記事

食品添加物『増粘多糖類』を使う理由&危険性の有無

食品添加物『増粘多糖類』を使う理由&危険性の有無

原材料表示に見られる『増粘多糖類』とは何なのでしょうか?増粘多糖類が添加される理由とその種類、健康への影響は?

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食品添加物『増粘多糖類』の正体と害の有無

加工食品やペットフードなどの原材料には、『増粘多糖類』が表示されていることが多く見られます。なんとなく危険そうな雰囲気のある言葉ですが、実際はどんな添加物なのでしょうか?増粘多糖類の使用意義と、一般的に増粘多糖類として使用される物質について見ていきましょう。

増粘多糖類を食品に添加するワケは…

増粘多糖類が使用されている杏ジャム

グリコーゲンやデンプンなどの天然多糖類が複数種類使用される場合、1つ1つの多糖類の種類を明記せずに成分表示に『増粘多糖類』と簡略して表記しても良いことになっています。天然多糖類が原料となっていますので、基本的には海藻や植物から抽出されたものです。組み合わせによっては様々な性質が引き出せますので、新商品の開発や製品の多様化にも利用されています。

増粘多糖類を食品添加物として使用すると、次のような効果が得られます。

  1. 粘り
    かまぼこなどの練り物に加えることで、商品に粘りを出します。
  2. 乳の安定化
    乳酸菌飲料などに安定剤として加えることで、製品劣化を防ぎます。
  3. ゲル状加工
    加工品等に加えることで、ジャムやゼリーなどのゲル状食品を作ります。

増粘多糖類とは、食品に粘りを出したりやゲル化のために使用され、複数の天然多糖類を使用しているときに『増粘多糖類』と表記されます。

『増粘多糖類』の種類

増粘多糖類の種類を案内する研究所の女性

『増粘多糖類』と表記されているときは、具体的にはどんな多糖類が含まれているのでしょうか。

ローカストビーンガム

高温乾燥地帯で栽培されるカロブ樹の種子から抽出されます。主成分はガラクトマンナンです。ローカストビーンガム自体には粘性はありませんが、他の多糖類と組み合わせることでゼリーやプリンなどのゲル化剤として使用することができます。

カラギーナン

紅藻類から抽出される多糖類です。ローカストビーンガムと同時に使用すると、ゲル化剤として強い効果を発揮します。また、カゼインタンパク質と反応しますので、ミルクを使用したデザートに安定剤・ゲル化剤として使用されます。

ペクチン

レモンなどのかんきつ類から抽出される多糖類です。常温の水にも溶けやすいですので、飲料やジャム、ペーストなどの食品だけでなく、化粧品や医療品にも増粘剤・安定剤・ゲル化剤として多用されます。

キサンタンガム

微生物を発酵することで得られる多糖類です。温度変化に強く、また酸性の環境にもアルカリ性の環境にも安定していますので、幅広く使用されています。

デンプン

光合成によって生成される天然高分子です。デンプンとしてそのまま使用される場合と低分子化・エステル化などの加工をした状態で使用される場合があります。デンプン分子が水中に拡散すると、粘性が高い糊料が出来上がります。

デキストリン

コーンスターチやイモ類のデンプンを低分子化したものを、デキストリンと呼びます。冷水にも溶けることが特徴となっています。

増粘多糖類の危険性の有無

食品の危険性を本で調査する女性

その他にも増粘多糖類に含まれる多糖類はたくさんあり、天然由来の成分ではありますが、なかには『トラガントガム』『ファーセレラン』『カラギーナン』など、動物実験によって危険性が示されている多糖類もあります。これらの多糖類は本当に避ける必要があるのか、そしてどのような使用基準が定められているのかについて見ていきましょう。

ヒトの健康への害が証明されている多糖類はない

食品の安全性を確認して安心する女性

マメ科の植物を乾燥させて精製する『トラガントガム』を高濃度に含む飼料をマウスに連続投与した結果、胃に発がんしていたという研究があります。また、藻から抽出する多糖類『ファーセレラン』を鶏卵に注入したところ、目や上あごに異常があるヒナが生まれ、同じく藻から抽出する多糖類『カラギーナン』を高濃度に含む飼料を長期間摂取したマウスは結腸線腫が高確率で発生したという研究結果もあります。

しかし、これらの研究は『高濃度かつ長期投与』という条件が共通しています。実際には、実験に使用した程多糖類を高濃度に含む食品は存在しませんし、体内に取り込んでから排出されるまでの時間内に複数回の摂取が行われることも考えにくいことです。

増粘多糖類はアレルギーを引き起こすか

アレルギーの有無を虫眼鏡で確認する子供

一方で、糊料として使用される『アラビアガム』を吸入すると喘息などアレルギー症状を引き起こすこともあると言われていますが、これを食品添加物として口から摂取した場合には問題は報告されていません。また、『トララントガム』は消化器官を損傷する恐れがあると言われています。アレルギー症状が出やすい人や喘息傾向のある人は、『○○ガム』と表示された添加物に注意した方が良いかもしれません。

増粘多糖類に使用基準はない

しかし、高い危険性が証明されている食品添加物なら、厚生労働省によって含有量などの使用基準が定められているはずですし、『増粘多糖類』として省略表記するのではなく1つ1つの成分名を明記することが求められるはずです。

ですが、使用基準も成分名表示も必要ないということから、増粘多糖類は危険性が極めて低い添加物ということが言えます。もちろん、添加物を避けたいと考えている方や、赤ちゃんに最大限安心な食環境を準備したいと考えていらっしゃる方は、何が含まれているか不透明な『増粘多糖類』を避けるという選択ももちろんありです。

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この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。