嫁が悪い?姑?どっちが正しい?に関する記事

嫁が悪い?姑?相手への攻撃理由は?夫がすべき離婚回避術

嫁が悪い?姑?相手への攻撃理由は?夫がすべき離婚回避術

嫁が悪いだけじゃありません!姑や嫁が心に抱えた不満をご紹介しながら、夫婦円満・家族円満の秘訣や対処法を解説します。

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嫁が悪い?それとも姑?嫁姑問題を離婚に発展させない夫の回避術

大好きな女性にプロポーズをして結婚式をあげると、勃発する嫁姑問題。男性としては「一体何がそんなに気に入らないんだ!?」と不思議に思ってしまいますよね。「家族になったんだから、普通に仲良くすればいいだろ」と考えてしまいがちですが、嫁と姑はあなたを間に挟んだ同性同士、引くに引けない複雑な事情があるのです!

そういった事情を理解せず「いずれ時が解決するさ」なんて悠長に構えていると、知らないうちに嫁姑トラブルが夫婦のトラブルにシフトして、家庭の崩壊を招く恐れも…。それでは困りますよね。今回は、現代の嫁姑問題がはらんだ深刻な事情を解説しながら、家族の危機を回避するために夫としてすべき対処法についてご紹介していきます。

嫁姑問題は本当に嫁が悪い?それとも姑?

年をとった姑と嫁が一緒にお出かけ

嫁姑問題とは、お嫁さんとお姑さんとの間に起きるトラブル全般を指す言葉ですが、単なる喧嘩にとどまらず、日常的な不仲やいがみ合いを差して使われることが多いです。嫁姑問題はいつの時代にも、どんな国でもあることですが、最近の日本の嫁姑問題は従来のものとは様相が違ってきていることをご存知ですか?
様相が変わってより複雑になってしまった昨今の嫁姑問題の状況、さっそく見ていきましょう。

嫁が悪い家庭もある

一昔前の嫁姑問題は、姑が一方的に嫁に対して理不尽な言動をして、嫁はそれに逆らうことができないといったパターンが大半を占めていました。姑がこのような意地悪をする理由としては、「家のため」という大義名分があったので、お嫁さんも仕方がないとあきらめるしかなかったというのが正直なトコロです。

しかし、嫁も姑も戦後の民主主義、男女平等の教育で育ってきた現代では、姑と嫁に家に対する意識は乏しく、自分の悪感情を容赦なく相手にぶつけるといったパターンに陥りやすいのが現実です。昔であれば嫁が一歩譲って大人になることでトラブルを回避することも出来たのですが、最近は次のような、「一歩も譲れない!」というお嫁さんも増えています。

  • 思ったことをズケズケと口に出してしまう
  • 相手の欠点を人前で指摘してしまう
  • 上下関係や年功序列といった社会常識を意に介さない
  • 場の雰囲気を壊しても自分の我を通したい
  • 嫁ぎ先の家風や価値観を平気で踏みにじる

このような一歩も譲れない嫁に対して自分の感情を容赦なくぶつける姑もいれば、お嫁さんがたいして悪くはないのに過剰に文句をつける姑、さらに嫁の迫力に負けてかわいそうになるほど姑が気を使っているなど、家族の在り方や役割もさまざまに変化をしています。

息子をとられたと思う姑

怒る姑のイラスト

本来嫁は家に子供をもたらし、姑から見れば「大事な息子をサポートしてくれる人」であると認識されるのが当然です。なのに、なぜ嫁姑問題がなくならないのでしょうか?それは姑の「大事な息子を嫁にとられた」という母親特有の思いがあるからです。

姑が嫁に抱きがちな不満は…

  • 専業主婦の嫁が寝坊して、息子の世話をしない
  • 息子が稼いだお金を、嫁が勝手に使っている
  • 家事を手伝ったことがない息子に家事をさせている
  • 嫁が息子を尻に敷いている
  • 私に逆らうよう、嫁が息子に強要している など

自分に対する行為を非難しているのではなく、息子に対する態度や行為を批判していることが多いのが特徴です。

自分が手塩にかけて立派にしてきた息子を嫁にとられてしまうという恐れ、今まで築いてきた息子と良い関係を嫁に壊されてしまうかもしれないという不安ジェネレーションギャップ嫉妬など、姑が嫁に対して攻撃的になってしまうのは、これまで息子に尽くしてきた人生を崩される恐怖心や、見返りを求める気持ちが含まれていることもあるのです。

生活習慣が違えば揉めるのは当たり前

生まれも育ちも違う人間が一緒に暮らす時には、誰だって慣れた環境でリラックスして生活したいですよね。ですから結婚や同居により、互いの生活習慣や食生活の違いなどが理由で揉めるのは、どちらかが悪いということではなく当然のことなのです。

夫婦であればこういったギャップは、互いへの愛情で乗り越えていけるでしょうが、嫁と姑は自分から求めて家族になったわけでない間柄ですので、基本的には他人です。嫁や姑に「どうしてもこの人」というお互いへの強い思いはありません。

だからこそ、関係が崩壊することを恐れませんので、夫がビックリするほど相手に対する攻撃がエスカレートしてしまうのです。

攻撃や我慢が次の攻撃を生む

姑の話を聞きながら我慢する嫁のイラスト

どちらかが感情的になりすぎ、一線を越えて相手を攻撃してしまうと、相手も負けまいとして反撃を始める…。それが嫁姑問題の始まりです。かといってどちらかが「私さえ我慢をすればいいんでしょ」と引っ込んでも、攻撃の手が緩むどころか次の攻撃が始まり、しまいには我慢していた方もブチキレる…。

嫁と姑は、片方が攻撃的な性格であったり、我慢してため込む性格であったりすると、攻撃が止まらずどんどんエスカレートしやすい傾向があります。愛する夫と息子を奪うライバルとどちらかが感じてしまえば、それも仕方がないことなのかもしれませんね。

そう考えると、嫁姑問題を解決するのに一番良いのは二人を引き離すこと。ですが、現実的に嫁と姑は全く接触しないでことができない間柄なので、顔を合わせるたびに口喧嘩やイヤミの応酬といったトラブルに発展してしまいやすいのです。

あいまいな態度で妻に愛想をつかされる夫

夫は妻に対して「俺が好きなら、俺を生んでくれた母親も好きになれるはずだ」と期待をしますが、お嫁さんにしてみれば、突然引きあわされた見知らぬ姑を、しかも息子をとられまいと警戒している姑を無条件で好きになれるはずもありません。それは姑にとっても同じで、「自分のために、嫁と姑で仲良くしてもらいたい」という男性の希望は、何の効果もなく空回りして当然です。

自分が積極的に解決するのではなく「母と嫁が双方の努力で解決して!」とあいまいな態度をとる夫は、妻からすれば「家族として弱い立場の私を守ることもできない、頼りにならない男」。姑に対する悪感情が妻を守れない夫に向かい、遂には愛想をつかしてしまい、修復できない夫婦関係に進展してしまうのです。

嫁が悪いか姑が悪いかより大切なこと

嫁姑の間に勃発するトラブルは「嫁が悪い」「姑が悪い」と、白黒をつけることができるようなものではありません。姑にも改善すべきところはありますし、嫁にも非はあることです。これに夫が無理やり決着をつけようとすると、どちらかが「相手の肩ばかりもって…」と更にトラブルを深刻にさせてしまいます。

嫁姑問題は、どちらが悪いとジャッジをするのではなくて、お互いの気持ちを理解して心を解きほぐしていける方法を探すことが重要です!

また、人間の関係は距離が近いほど悪化しやすく、進行が速くなりがちです。嫁姑問題がこじれている場合には、二人に適度な距離を置かせることも大事ですので、物理的に距離をおいてクールダウンする余裕を持たせましょう。

嫁が悪い!姑に多い嫁への不満

孫と遊ぶお婆さん

嫁姑問題を解決するにあたって、それぞれが抱え込みがちな相手に対する不満を、夫であり息子であるあなたが、しっかり理解しておく必要があります。息子に絡んだ不満以外で姑が抱く嫁への不満を具体的にあげてみると、次のような結果が出ます。

  • いつまでも手伝いをせずに、「お客さん気分」でいるのがイヤ!
  • 同居を拒否しているからイヤ!
  • 孫と遊ばせないのがイヤ
  • 家のことや習慣を覚えようとしない態度がイヤ!
  • 義両親よりも実家の両親を大切にしている態度がイヤ!
  • 義母である自分を立てないのがイヤ!
  • 自分のことを「古臭い」と断言する無神経さがイヤ!
  • 生意気で、口答えをするのがイヤ!
  • 私が作った料理を喜んで食べないのがイヤ!
  • 私がキライな料理ばかりを食卓に出すのがイヤ!
  • いつも不機嫌そうな顔をしているのがイヤ!
  • 私に頼ろうとせず、可愛気がないのがイヤ!

こうやっていくつか例を挙げてみると、男性からしてみれば、くだらない理由が多いという印象を受けるかもしれません。ですが、これを「くだらない!」と一蹴してしまうと、「息子が嫁のせいで変わってしまった…」と姑の悪感情を増大させてしまいますから、姑の気持ちを理解しながら、姑が嫌がる部分への接触を減らすように気を配りましょう。

嫁が悪いの?こんな姑も…

怒っている嫁

逆に嫁側の不満としては、次のようなものがあげられます。

  • 「息子を奪った」といわれのない非難をされる
  • 「嫁は姑に尽くす者」ということを押し付ける
  • 夫婦の生活に必要以上に干渉する・監視する
  • 夫の下着などを勝手に買ってくる
  • 作った食事にダメ出しをする
  • 育児や子供の教育方針に口を出す
  • 都合のいい時だけ子供を可愛がる
  • 服装やメイクに文句をつける
  • 仕事をしていることに文句をつける
  • 夫を常にあてにしている
  • 都合も聞かず家に来たり、予定を決めたりする

嫁側の言い分としては、価値観の押し付けなどが我慢できないようですね。価値観の共有は一緒に生活をする上で欠かせないものですが、どうしても折り合いがつかないといった場合には、同居を避ける、泊りがけで姑と行動をすることを避けられるように、対処していくといいでしょう。

今、【嫁が悪い】と言って離婚する夫が多い

離婚届を書こうとしている女性の手元

嫁姑問題がこじれにこじれて離婚の危機にまで及んだ場合、夫であることをとるか、息子であることをとるかは難しい問題ですが、最近の離婚の傾向としては男性側が「家族との折り合いが悪い」という離婚理由をあげる割合が多いです。

何とその割合は女性の2倍近くで、それだけ家族関係を重視する男性が多いのです。男性にしてみれば、いろいろと折り合わなくてはいけない妻との生活よりも、慣れ親しんだ実家や母親をとるといった考え方なのかもしれませんが、女性側も男性のそうした特性について知っておくことが大切です。

また、男性側も根本的に母親の気持ちを変えさせなければ、今後再婚しても新しい嫁姑問題を繰り返してしまう可能性が高いです。不幸な連鎖を早いうちにとめるためには、起きてしまった嫁姑問題を放置せず、前向きに対応することが重要です。

嫁姑問題を離婚に発展させない夫の回避術

いがみ合う姑と嫁の心を解きほぐし、相手への嫌悪感を少しでも軽くすることができる重要なキーパーソンは、夫であり、息子でもあるアナタです。母親もお嫁さんも大事な家族で、どちらかが欠けてしまうのはあなたにとってとても淋しいことですよね。

嫁と姑のトラブルは、勃発するとあっという間に夫婦の危機に発展するリスクがありますので、気付いたら次の要領でリスクを回避していきましょう。

自分の立場をハッキリとさせる

仲がいい夫婦

嫁姑問題のトラブルを回避したいと思ったら、曖昧な態度はやめましょう。時によって母の、時によって妻の肩を持っていたのでは、お互いの悪感情をあおるだけで何の解決にもなりません。成人して結婚した以上、夫が大事にすべきは妻であり、新しい家族です

両親はこれからも大切な存在だということをしっかり伝えながら、夫である自分の立場をはっきりさせることで、姑の子離れを促していきましょう

血のつながりがあり、これまで一緒に過ごしてきた年数が長いぶん、母親とだったら一旦関係が崩れても関係の修復は簡単です。逆に妻は一度でも信頼を失ってしまうと一気に関係が崩壊してしまうので、自分が優先すべきことはしっかりとわきまえて行動することをオススメします。

妻の意見ではなく夫婦の意見を伝える

嫁と姑の意見が対立してしまった場合、どちらか一方の肩を持ってもいけませんし、あいまいな態度もいけません。嫁姑問題は母と妻だけを当事者にするからトラブルになってしまうので、妻とよく話し合い、妻の意見ではなく夫婦の意見として姑に気持ちを代弁しましょう。

妻が対応しなくて開けないことは、夫としてもサポートしなくてはいけないことなので、口を出す立派な理由があります。母親にしても他人である嫁の意見は受け入れづらくても、息子の意見なら素直に聞くことができますので、夫が口を出した方が双方の意見をまとめていくことができるようになりますよ。

双方へはこまめに心配りをする

仲がいい姑と嫁のイラスト

女性は無視されることが嫌いです。それは母でもそうですし、妻も同じです。嫁と姑でトラブルになって、夫が間に入ってどちらかに譲歩をしてもらったのであれば、アフターフォローをして、譲歩したこと、我慢したという努力をねぎらってあげましょう。

こういった気配りは、不公平感が出ないように、双方を公平にすることが大事です。どちらかに傾かないよう、公平であることもアピールしながら、大きなトラブルに発展させることを防いでいきましょう。

妻の良いトコロを積極的にアピールする

「母さんの漬物、嫁が旨いって言ってたよ」「これ、母さんが喜ぶ物をあげたいって、嫁が一生懸命選んでたよ」などと、妻の意見を母親に伝える仲介だけでなく、妻の優しさや妻の手料理、育った環境などについて、母親に積極的に妻の良いトコロをアピールしましょう。

母親にしても息子を介して嫁の良い面を知っていくことで、気持ちが軟化しやすくなり、受け入れやすくなるはずです。

同様に妻に対しても母親の良いトコロなどをさりげなく伝え、理解をしてもらえるように徐々に促していけるといいですね。

嫁姑問題を改善して良い家族の関係を維持しましょう

女性同士のトラブルは感情的になってしまうことが多く、男性にとっては「できるだけ関わり合いたくない!」問題かもしれません。ですが、そもそも夫であり息子であるアナタがいるからこそ起きるのが嫁姑問題です。あなた自身が問題から逃げていたのでは何も解決できませんので、積極的にかかわっていきましょう。

嫁姑問題は一朝一夕に解決するような簡単な問題ではありません。家族全員が笑顔でいるためには相当な時間と努力が必要であることを自覚して、夫婦円満、家族円満の関係をキープできるといいですね。

この記事を書いたライター
羽根田るみこ

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!