トランス脂肪酸の表示の真実に関する記事

トランス脂肪酸ゼロ表示の落とし穴!健康のためにできること

トランス脂肪酸ゼロ表示の落とし穴!健康のためにできること

トランス脂肪酸ゼロ表示なのに実はトランス脂肪酸は入っている?!トランス脂肪酸含有量を表示するガイドラインの真実とは…

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トランス脂肪酸に関する食品表示の正しい読み方について

トランス脂肪酸と言えば、体に悪いというイメージが強いですよね。実際に過剰摂取すると死亡リスクが34%も上昇するとされているので、まさに「死の油」と呼ぶにふさわしい成分とも言えます。

トランス脂肪酸の怖さは、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを増加させ、それらが血栓となり血液の流れを阻害し動脈硬化状態を引き起こしてしまう原因となり得るところにあります。トランス脂肪酸の過剰摂取は、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症を発症するトリガーと言えるのです。
他にも、認知症やパーキンソン病の原因にもなることや、アトピーやぜんそくといったアレルギー症状が引き起こす疾病とも深い関係があることも分かってきています。

これらのデメリットが多数あるにもかかわらず、メリットと呼べるものはまだ発見されていないトランス脂肪酸。農林水産省が公開している摂取基準値を見ると、最低ラインがなく限度値(1日に成人男子で2.2g未満、成人女子で1.8g未満)だけが表示されていますので、摂取量が少なければ少ないほど良いものと考えられていることが分かります。

トランス脂肪酸に対する知識が広まるにつれ、日本政府でも本格的に食品のトランス脂肪酸表示に取り組むようになりました。トランス脂肪酸の表示ガイドラインや健康への取り組みについて探っていきましょう。

トランス脂肪酸の表示ガイドライン

トランス脂肪酸のガイドラインを紹介する女性

2011年、消費者庁は食品へのトランス脂肪酸表示のガイドラインを定めました。このガイドラインによるその表示方法は、栄養成分の表示の下に「飽和脂肪酸」→「トランス脂肪酸」→「コレステロール」の順で数値(100gもしくは100ml当たりの含有量、または1食当たりの含有量)を記すというものです。

消費者にとっては商品を選ぶ際の大きな助けになりますが、このトランス脂肪酸表示は義務化されてはおらず、あくまでも企業が任意で表示するものとなっています。まだトランス脂肪酸含有量が表示されている商品を見かけたことがない…という人も多いはずです。

トランス脂肪酸ゼロは常にゼロというわけではない!

トランス脂肪酸の疑問を考える女性

消費者庁のガイドラインでは、トランス脂肪酸や飽和脂肪酸の量の誤差は、プラス20%まで認められることが記されています。また、条件はあるもののトランス脂肪酸や飽和脂肪酸を全く含まない商品以外でも「0」の表示ができることにもなっているのです。

ゼロ表示ができるのは、次の5つの条件に当てはまる食品です。

  • 食品100g中に0.3g未満のトランス脂肪酸が含まれる場合
  • 清涼飲料水等の液体100ml中に0.3g未満のトランス脂肪酸が含まれる場合
  • 食品100g中に1.5g未満の飽和脂肪酸が含まれる場合
  • 清涼飲料水等の液体100ml中に0.75g未満の飽和脂肪酸が含まれる場合
  • 食品や清涼飲料水の熱量のうち10%未満が飽和脂肪酸に由来する場合

本当に「0」のものもありますが、そうでない食品も公的に「0」と記すことが認められていますので、トランス脂肪酸を極力避けたいと考える人にとってはあまり親切とは言えない表示方法ではありますよね。また「ゼロ」「0」以外にも「フリー」「ノン」「無」などの表示も、これらの5つの条件に当てはまる商品なら使用することができます。

トランス脂肪酸に対する国家的対策

ホットケーキ上に乗ったマーガリン

先進国において医療費が深刻な問題となっている国も多くあります。トランス脂肪酸は多くの生活習慣病につながる原因物質でもあるため、肥満大国アメリカではトランス脂肪酸の対策を行うことで国の医療費を大幅に減らすことができると考えられています。
アメリカ合衆国と日本におけるトランス脂肪酸対策もチェックしてみましょう。

アメリカ合衆国のトランス脂肪酸対策

アメリカのトランス脂肪酸事情をしり困惑する女性

2015年6月、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、3年以内を目途に国内からトランス脂肪酸が含まれる食品を全廃する方針であることを発表しました。2018年にはトランス脂肪酸が多く含まれることで知られている「マーガリン」や「ショートニング」などを使用した食品が販売されないことになったのですが…。
これにより、多くの食品に含まれるトランス脂肪酸を本当に一掃することができるのか、代替油脂として何が使用されるのか、現在全世界から注目が集まっています。

日本におけるトランス脂肪酸対策

朝食のトーストに乗ったマーガリン

現在のところ、日本においてはトランス脂肪酸対策が積極的に進められているとは言えません。農林水産省でもトランス脂肪酸の正しい知識を深めるサイトを作成し、各食品のトランス脂肪酸値なども公表はしていますが、

トランス脂肪酸による健康への悪影響を示す研究の多くは、トランス脂肪酸をとる量が多い欧米人を対象としたものであり、日本人の場合にも同じ影響があるのかどうかは明らかではありません。

引用元:農林水産省

脂の加工でできるトランス脂肪酸と天然にあるトランス脂肪酸では、健康に及ぼす影響に違いがあるのかどうか、また、たくさんの種類があるトランス脂肪酸の中でどのトランス脂肪酸が健康に悪影響を及ぼすのかについては、十分な証拠がありません。

引用元:農林水産省

と、消極的な態度を貫いています。
トランス脂肪酸への対策についても、トランス脂肪酸の食品表示のガイドラインにしても、もうひと押しが欲しいところ…ですよね。

健康を守るにはトランス脂肪酸が含まれている可能性のある食品を見直すこと

現在日本では積極的なトランス脂肪酸対策はとられていませんが、アメリカでのトランス脂肪酸対策の影響を受けて、日本のトランス脂肪酸に対する意識や指針も今後変化していくと予想されます。

ですが、個人の健康を守るのは、結局のところその人個人です。普段の食生活でなるべくトランス脂肪酸を避けるには、原材料表示をチェックすることが一番の近道。トランス脂肪酸が多く含まれている可能性の高い植物油脂、マーガリン、ショートニングなどの原材料が使用されている食品や、揚げ物や油を多く使った食品を可能な範囲で見直すことが私たちに出来る対策と言えます。

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この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。