赤ちゃんの誤飲事故の対処法に関する記事

赤ちゃんの誤飲の対処法/事故による病院受診の目安は?

赤ちゃんの誤飲の対処法/事故による病院受診の目安は?

赤ちゃんの誤飲事故は、いつ起きるか予測がつきません。万が一の時に慌てないためにも、誤飲事故の防ぎ方と対処法を解説します。

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赤ちゃんが誤飲したときの対処法/事故を防ぐポイントは?

可愛くて成長が楽しみな赤ちゃんですが、ちょっと大きくなると活発に動き出して、様々なものに興味を示して何でも口に入れようとしてしまうのは、パパやママにとって頭の痛い問題ですよね。
赤ちゃんが何かを口に入れる度に大声を出して、慌てて制止しているママも多いのではないでしょうか。

大人の視点からするとなかなか気が付きにくいのですが、家の中には赤ちゃんにとっては危険なものばかりで、実際毎年何人もの赤ちゃんが誤飲事故を起こし、病院で治療を受けています。
今回は、赤ちゃんの命を脅かす誤飲事故の防止対策と、万が一の時の対処法についてご紹介していきましょう。

赤ちゃんの誤飲事故の現状

平成27年に発表された厚生労働省の調査によると、平成25年度には531件もの小児の誤飲事故が報告されています。幸いにも小さい命が失われることはなかったものの、病院での治療が必要になったケースは165件にものぼりました。

小児の誤飲事故は前年よりも増加し、いかに大事な子供たちの命が危険にさらされているかがわかります。「大丈夫だろう」と思い込むのではなくて、油断せず、ママが子供の身の回りの環境を整えてあげましょう。

誤飲事故が1歳児の赤ちゃんに多い理由

動き回る赤ちゃん

厚生労働省が毎年発表している小児の誤飲事故の統計によると、誤飲事故が多い年齢は1歳から1歳6ヶ月前後の赤ちゃん期の子供であることがわかります。

平成25年の統計では6ヶ月~11ヶ月までの赤ちゃんの誤飲事故は全体の27.7%、1歳~1歳6ヶ月は24.5%です。誤飲事故が増え始める生後6ヶ月は、ちょうど赤ちゃんが活発に動き始める時期と一致しています。

赤ちゃんの「なんにでも口に入れる」状態は、自分で危険を認識できる時期まで続きます。まだ赤ちゃんの月齢が低い時期は、口に入りそうな小さいものが手に届く場所にないか、しっかり確認をする習慣をつけましょう。

赤ちゃんの誤飲事故が起きやすい時間帯

赤ちゃんの誤飲事故が起きやすいのは、夕方から夜にかけての時間帯です。
平成25年度中の統計によると午後5時~午後 10 時の時間帯に発生するケースが最も多く、全体の43.1%がこの時間帯に集中しています。

これらの時間帯は、ママは夕食作りや家事のために忙しく、パパは一日の仕事が終わってホッと一息をついていて油断しやすい時間帯です。
赤ちゃんの様子に目が行き届かないときにこそ、誤飲事故が多発しやすいということをよく理解して、日頃から油断しないことが大切ですね。

赤ちゃんが誤飲するものはどんなもの?

灰皿の煙草の吸殻

小児の誤飲事故が国で調査を始めたのは昭和54年度からのことで、以来誤飲の原因となるものの第1位はタバコでした。
しかし、平成25年度の調査では医薬品・医薬部外品の誤飲事故がタバコの誤飲事故件数をわずかに上回り、誤飲事故の原因製品第1位にランクインしました。

タバコには中枢神経や脳に悪影響を与えるニコチンが含まれており、赤ちゃんが誤飲した場合には急性ニコチン中毒を起こす可能性があります。
医薬品・医薬部外品も、種類によっては赤ちゃんの身体に深刻なダメージを与えかねません。これらのものは、赤ちゃんの手が届く場所に置きっぱなしにしないよう、くれぐれも注意をしましょう。

赤ちゃんが誤飲しやすいもの

・医薬品・医薬部外品
・タバコ
・ボタンやペットボトルのフタなどのプラスチック製品
・小さいおもちゃ
・化粧品
・洗剤類
・クリップやネジ、アクセサリーなどの金属製品
・硬貨
・乾電池やボタン電池
・食品類
・ビニールやシール  など

赤ちゃんの誤飲が疑わしい症状は?

赤ちゃんの誤飲事故は、普段、置き場所に気を付けているものを何かの拍子に大人が動かしてしまったとき、物を使って片づけようとしたときに、他の用事が入り片づけを忘れてしまったなど、慣れた場所でのちょっとした油断により発生しています。

赤ちゃんの誤飲が疑わしい場合には「気のせいかも?」と流さずに、いつ何を飲み込んだのか、呼吸や顔色に異常はないかをしっかりチェックする習慣をつけましょう。

誤飲が疑わしい赤ちゃんの症状は?

・消化器系の症状…嘔吐、吐き気、腹痛、下痢
・呼吸器系の症状…呼吸時の気道雑音、窒息、咳
・神経症状…意識障害、眠気 など

赤ちゃんが誤飲してしまったときの対処法

赤ちゃんの誤飲の対処法は、飲み込んだものによって異なります。誤飲物によっては緊急の治療を開始しないと赤ちゃんの命に危険が及ぶ可能性が高いことを理解しておきましょう。
日頃から誤飲事故の事例を把握し、知識を持って冷静に対処することが大切です。

赤ちゃんが誤飲したら誤飲物を特定しましょう

赤ちゃんの周りに散らばる物

赤ちゃんの誤飲物の種類や量によっては治療方法が変わることもあります。飲み込んだものを特定することは、病院で適切な治療をするためにも必要不可欠です。

事故当時、赤ちゃんの周りに散らばっているものも誤飲物の特定に役に立ちます。口の中に誤飲物が残っていたり、液体であれば服に染み込んでいたりするかもしれません。
落ち着いて周囲や赤ちゃんの様子を確認し、赤ちゃんが何を飲み込んだのかを特定しましょう。

吐いたものはもちろんのこと、液体の場合は、飲み残したものや瓶などの成分がわかるものを持って受診するとよいでしょう。

こんな場合はすぐに救急車を呼びましょう

既に誤飲物を飲み下してしまっている場合には、赤ちゃんの様子の変化に注意してください。

・呼吸の状態が変わった
・顔色が悪くなった
・ぐったりしている
・吐血した
・意識がなく呼びかけに反応しない
・痙攣している

このような症状が見られる場合には、飲み込んだものの種類に限らず赤ちゃんの身体に危険が及んでいると判断できます。早急な治療が必要ですので、すぐに救急車を呼びましょう。

以下のものを誤飲した場合はすぐに救急車を!

・漂白剤
・有機リン系の殺虫剤
・農薬、除草剤
・マニキュアなどの揮発性の石油製品
・防虫剤
・しょうのう、苛性ソーダ、花火、タバコなど毒性の高いもの
・医薬品・医薬部外品
・乾電池やボタン電池
・鋭利なクギやガラス など

応急処置の方法/吐かせる場合はどうすればいい?

咳は気管に入った異物を取り除こうとする生物的な反応です。赤ちゃんが何かを飲み込んで力強く咳をしている場合、誤飲物を自力で排出できる可能性があります。

しばらく様子を見てそれでも排出できないようであれば、ママの指を赤ちゃんの口の中に入れて舌のつけ根を人さし指で強く押し下げるようにして吐かせます。
口の中を傷つけたり、嘔吐をあおってかえって誤飲物を奥に飲み込ませたりしないよう注意しましょう。

赤ちゃんの背中を叩く

息や咳ができず、声も出せない状態の場合、気道まで異物が入り込んでいて、赤ちゃんは自力で異物を排出できません。赤ちゃんの背中を叩いて誤飲物を動かし、排出を助ける処置をとります。

<1才未満の赤ちゃんの場合>
赤ちゃんの頭が胸より低くなるようにママの片腕にうつぶせにして乗せます。
そのまま赤ちゃんの下顎を掴んで首周りを固定したら、 もう片方の手の平で赤ちゃんの肩甲骨の間のあたりを強く4~5回叩き、異物を排出します。

<1才を過ぎている赤ちゃんの場合>
大きい赤ちゃんの場合には、子供の後ろから脇を通って腕をまわし、片手を握ってもう片方でこぶしを掴んで赤ちゃんのへそのやや上あたりに当て、上方向に5回圧迫します。
この方法が難しい場合は、1歳未満の赤ちゃんと同じく、背中を叩く方法で誤飲物の排出を促しましょう。

中には吐かせてはいけないものも!

赤ちゃんが誤飲したら、ママは「とにかく吐かせなくちゃ!」と焦ってしまいがちですが、中には吐かせてはいけない誤飲物もあります。

塩酸や水酸化ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウムが配合された強酸性・強アルカリ性の強い洗剤や薬品を誤飲した場合、吐かせると気道をただれさせてしまう可能性があります。
また、マニキュアや除光液など、揮発性の石油製品は吐かせることで赤ちゃんの肺に揮発物を送り込み、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を起こしかねません。

吐かせると危険な誤飲物

・漂白剤
・ネズミ駆除剤・ウジ駆除用の殺虫剤
・生石灰・塩化カルシウムの乾燥剤
・マニキュア、除光液、殺虫剤、灯油、シンナー、ライターの燃料
・苛性ソーダ、花火、しょうのう
・乾電池、ボタン電池
・鋭利な画びょう、針、くぎ、ガラスの破片 など

泣く赤ちゃん

吐かせてはいけない誤飲物の場合には、速やかに医療機関を受診し、医師の指導に従ってください

誤飲物を吐かせようと大量の水を飲ませると、中にはかえって毒物の吸収を促してしまう可能性があります。
水や牛乳を飲ませることで症状が軽くなる誤飲物もありますが、誤飲物がはっきりしない場合には飲ませないようにしましょう

また、液状の何かを飲んだ場合には口をすすがせて病院へ行くとともに、皮膚や目などの粘膜についていないかを確認して、ついている場合は流水で洗い流して応急処置しましょう。

こんな誤飲物の場合は様子を見ながら病院へ

赤ちゃんが何かを誤って飲み込んでしまった場合には、「とにかく病院へ!」と心配になってしまいますが、救急病院は重傷者が優先され、長く待たされて赤ちゃんに過剰な負担がかかってしまうケースも少なくありません。

ごく少量であれば様子を見てもよい誤飲物

・シリカゲル(二酸化ケイ素の乾燥剤)
・ノンアルコールの化粧品
・新聞紙やティッシュ
・子ども用クレヨン
・粘土
・シャボン玉
・絵具、ポスターカラー
・石鹸、シャンプー など

飲み込んだ物の種類や量によっては、病院で治療せず自宅で様子を見ることも可能です。できるだけ口から誤飲物を取り除き、赤ちゃんを安静にさせて様子を見ましょう。

ただし、4~5時間は注意深く様子を観察し、赤ちゃんの吐き気がひどく顔色が回復しない場合や、ぐったりとして様子が悪化するようであれば、速やかに病院を受診してくださいね。

赤ちゃんの誤飲で病院を受診するときの注意点

医師の診察を受ける赤ちゃん

誤飲物が危険物であっても、初期に適切な対処を行えば赤ちゃんの症状の悪化を防ぐことができます。
赤ちゃんの誤飲で病院受診する際には、日中であればかかりつけの病院へ、夜間であれば緊急病院にまずは電話をして、赤ちゃんが誤飲したことを伝えて指示を受けましょう。

  • どんな物を
  • どれぐらいの量を
  • いつ飲んだのか

赤ちゃんの誤飲事故に関する必要な情報を冷静に伝え、指示に従いながら応急処置を続けて病院へ向かいましょう。

赤ちゃんの誤飲時に病院へ持っていくもの

・お金
・赤ちゃんの着替えやオムツ
・医療費控除証
・母子健康手帳
・健康保険証
・お薬手帳
・誤飲物の残りや吐いたもの  など

赤ちゃんの誤飲事故を防止するには?

毎日お世話をしているパパやママにとっては赤ちゃんの成長はゆっくりと感じますが、実際には赤ちゃんの成長スピードは早いものです。あっという間に大きくなって活発に動き出し、危険なものにも興味を示し始めてしまいます。

特にハイハイや伝い歩きができるようになった赤ちゃんは、行動できる範囲が大きく広がります。赤ちゃんの手が届く範囲に危険物はないか、自分も目線を下げて子供の目線で確認しましょう。

手の届く範囲に危険なものを置かない、引き出しに赤ちゃん用のストッパーを付けるなど、赤ちゃんが自分で危険の判断ができるようになるまでは、パパやママが赤ちゃんの誤飲事故の防止対策を行い、可愛い我が子の安全を守ってあげてくださいね。

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