赤ちゃんの貧血の原因とサインに関する記事

赤ちゃんの貧血は離乳食だけが原因?症状は?4つのサイン

赤ちゃんの貧血は離乳食だけが原因?症状は?4つのサイン

赤ちゃんの貧血はいつから?原因は?母乳や離乳食だけが原因ではありませんよ!

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赤ちゃんの貧血はいつから?母乳や離乳食だけが原因?4つのサイン

赤ちゃんも貧血(鉄欠乏性貧血)になることをご存知ですか?大人は立ちくらみやめまいなど自覚症状で気づくことができますが、赤ちゃんは自分から訴えることができません。だからこそ、毎日赤ちゃんのお世話をするママが、変化に気づくことが大切!放置しておくと神経機能の障害や、発育に大きく影響し、手遅れになることも…。

赤ちゃんはいつごろから貧血がおきるのか、その原因と貧血の見分け方として役に立つ症状について、詳しく解説します。

赤ちゃんはいつから貧血になるの?

ママの臍帯と繋がっている赤ちゃんのイラスト

人間は、血液によって全身に酸素や栄養を送っていますよね。血液に含まれる酸素が不足すると、酸欠状態になって体調が悪くなり、全身に酸素を送り届けるために心臓が頑張って働くため、心臓も過剰労働で疲弊してしまいます。その状態が貧血状態です!

ママの臍帯から送られる酸素や栄養が不足すれば、赤ちゃんはまだお腹の中にいる胎児の時から貧血(胎児貧血)になります。そして生まれてからも、酸素を運ぶための赤血球が不足することで貧血になります。赤ちゃんが貧血になりやすいタイミングは、出生時、生後2~3ヶ月、生後5~6月以降の3回で、それぞれ原因は異なります。

赤ちゃんが貧血になる8つの原因

赤ちゃんが貧血になる8つの原因をまとめましたので、赤ちゃんを貧血から守るためにも、しっかり確認して予防に役立てましょうね。

出産時のトラブル

出産した赤ちゃんを抱っこして看護婦と話しするお母さんのイラスト

出産時の胎盤早期剥離や臍帯出血など、何らかのトラブルで新生児やママが急速に大量の血液を失うと、赤ちゃんが貧血になることがあります。その場合、新生児はショック状態になり、青ざめ、心拍数が早くなり、血圧が低下して呼吸が浅く早くなるなど、非常に危険な状態になります。そのため、輸血などの処置を行う必要があります。

また、出生時のトラブルで赤ちゃんが細菌感染症にかかると、赤血球の破壊が急速に進んで貧血になることもあります。

生理的貧血

生きるために必要不可欠な酸素は、赤血球の大部分を占めるヘモグロビンというタンパク質が運搬します。生まれたばかりの赤ちゃんのヘモグロビン値は標準で20g/dlくらいですが、生まれてからヘモグロビン値は急速に少なくなり、生後2~3ヶ月頃になると貧血(生理的貧血)になる子が増えます。

乳児の貧血と診断されるヘモグロビン値

  • 生後7日まで …13g/dl以下
  • 生後2ヶ月まで …10g/dl以下
  • 生後1~3ヶ月まで …8g/dl以下(低出生児の場合のみ)

赤ちゃんは生まれてから肺呼吸を始めることで、胎児の時よりも酸素を十分にとりこめるようになります。そのため、胎児のときに比べてヘモグロビンがそれほど必要ではなくなるため、赤血球の生産量を生後3~4週間一時的にストップします。

一方、成長に合わせて体内の血液を急激に増やすため、一時的に血液中のヘモグロビンの濃度が薄まって生理的貧血を起こすのです。

生理的貧血は一時的な現象ですので自然に治っていきますが、低出生体重児の場合は、治療が必要になるケースがあります

低出生体重(早産)

生まれたばかりの赤ちゃん

予定日より早く生まれ、出生時の体重が少ない低出生体重児は、重い貧血症状が出ることがあります。中には輸血を必要とする赤ちゃんも多いため、ママは注意が必要ですよ。低出生体重児の貧血は重症化しやすいため、「未熟児貧血(病的貧血)」と呼ばれて特に注意されていますが、発症時期によってさらに次の2種類に分けられます。

未熟児貧血の種類

  • 早期貧血 …生後4~8週に出現する
  • 晩期(後期)貧血 …生後16週以降に出現する

低出生体重児が早期貧血になる主な原因は次の3つです。

  • 赤血球の破壊が非常に急速な場合
  • 陣痛や分娩の際に多量に血液を失った場合
  • 骨髄が血球を産生しない場合

これらは同時に2つ以上起こる場合もありますので、医師は赤ちゃんのヘモグロビン値などをしっかりと観察しますが、出生後の合併症や頻繁な採血が早期貧血の原因となってしまうこともあります。

低出生体重児が晩期貧血になる主な原因は鉄欠乏です。
お腹の中にいた胎児のときから栄養不足で鉄を充分に蓄えていなかったり、大腸や小腸からの出血などで体内の鉄分が失われてしまったりすると、貧血になってしまうことがあります。

溶血性貧血

溶血性貧血とは、赤血球を急速に破壊してしまう難病です。何らかの原因で、自分の赤血球を壊す抗体(タンパク)を自分自身で作り出し、赤血球を異常に早く破壊させてしまうため、貧血になります。赤ちゃんに発症する溶血性貧血は、「乳児自己免疫性溶血性貧血」「新生児溶血性疾患(胎児赤芽球症)」などが多くなります。

赤ちゃんに多い溶血性貧血

  • 自己免疫性溶血性貧血
    思春期以降の女の子に多くみられる後天的な病気で、原因はよくわかっていませが、赤ちゃんでも稀に発症することがあります
  • 新生児溶血性疾患
    赤ちゃんの代表的な溶血性貧血で先天的な病気で、Rhマイナスのママから生まれたRhプラスの赤ちゃんが産まれるなどの、血液型不適合が原因で貧血と黄疸を発症します

ママの血液型と赤ちゃんの血液型が異なる場合、第一子出産などで母体に自分とは違う型の赤ちゃんの血液が入り込むと、ママの体はその血液の中の赤血球を異物と判断して攻撃する抗体を作ります。そして、第二子を妊娠し、その抗体が赤ちゃんに移ることで、赤ちゃんは新生児溶血性疾患になります。ですから、新生児溶血性疾患は第二子以降の赤ちゃんが発症します。

川崎病による心筋梗塞

一歳ぐらいの赤ちゃん

赤ちゃんの心筋梗塞は想像しがたいママも多いともいますが、実は赤ちゃんや幼児に比較的多い川崎病の後遺症として心筋梗塞を起こすことがあります。川崎病とは原因はまだわかっていませんが、発表されたのが1967年と比較的新しい病気で、細菌やウイルスへの感染に過剰に反応してしまい、白血球が自分自身の組織を破壊してしまうという恐ろしい病気なのです。

心臓の壁も壊してしまうため、そこにコブ(血栓)ができて動脈が詰まり、心筋梗塞を発症してしまうことがあります。そのため、川崎病の治療を行う際、予防的に血栓をできにくくする薬を飲むことになりますが、この薬によって出血して貧血になることがあります。

川崎病は1歳がピークで4歳以下の乳幼児に多い病気ですので、子供の熱がなかなか下がらないときには注意しましょう。

離乳食

離乳食を開始する生後5~6ヶ月ごろから2歳までに多くなるのが、鉄欠乏性貧血です。もともと赤ちゃんの体には、ママからもらった鉄の貯金があります。ヘモグロビンの生成には鉄が使われますが、体が大きくなるにつれて必要なヘモグロビンの量も増え、それに見合った鉄分を補給することが必要になります。

当然、それまでの鉄の貯金だけでは補うことができなくなるので、赤ちゃんは自分の力で鉄分を補うこと、つまり離乳食によって鉄分を摂取することが必要になってきます。

鉄分は、レバーやひじき、ほうれん草などに多くふくまれていますので、意識的にとることが大切です。ただし、レバーなどは過剰摂取すると副作用をおこすこともありますので、鉄分の多いレバーに偏った離乳食はNG。緑黄色野菜など、鉄分は様々な食材に含まれていますので、バランスよくとり入れましょう。

また、鉄分の吸収を良くするめにビタミンB12や葉酸を多く含む食材を一緒にとり入れるのもおすすめですよ。

牛乳

牛乳のイラスト

「牛乳で貧血になるの?」と驚くママも多いと思いますが、実は赤ちゃんが早い時期にそのまま牛乳を飲んだり、離乳食で過剰に摂取したりすることで、「牛乳貧血」と呼ばれる牛乳が原因の鉄欠乏性貧血になることがあります。

牛乳にも鉄分は含まれていますがその量はごくわずかで、むしろ牛乳に含まれるカルシウムやリンには鉄分の吸収を抑える働きがあるため、他の食材で鉄分をとっても体内に充分な量を吸収することができなくなってしまいます。

また、消化機能や免疫機能が未発達な赤ちゃんが牛乳を過剰摂取していると、アレルギーによる腸管出血を起こして、貧血になってしまうこともあるのです。

母乳

母乳で育児が続けられることは、赤ちゃんにとって大きなメリットがあるのですが、赤ちゃんの体が大きくなるにつれて鉄欠乏貧血になる可能性があります

もちろん、ママが食事から十分な鉄分をとらなければ母乳にも鉄分が不足するため赤ちゃんは貧血になってしまいますが、それだけが原因ではありません。赤ちゃんの体が大きくなってくると、体に見合った鉄分を、母乳からだけでは摂取できなくなるのです。そのため、自然に離乳食が進んでいきますよね。

ところが、困ったことに赤ちゃんの中には、ママの母乳が大好きで離乳食をちっとも食べてくれない子もいます。ママも心配で欲しがればいつでも母乳を与える状態が続くと、全く離乳が進まず、この時期につけなければならない咀嚼力(噛む力)もつかなくなってしまい、離乳食から鉄分が摂取できない深刻な鉄欠乏貧血になることがあります。

ですから、離乳後期(生後9~11か月)以降は、それまで「食後は好きなだけ飲ませていい」と言われていた母乳をコントロールし、できるだけ離乳をすすめるようにしましょう。

ムラ食いや好き嫌いなどによる赤ちゃんの鉄分不足が心配な場合は、フォローアップミルクを飲ませてあげるようにしましょう

赤ちゃんの貧血の見分け方は?4つのSOSサイン

赤ちゃんの貧血は、ママが日頃から様子をしっかり観察し、SOSサインを見落とさないことが大切です。こちらでは、赤ちゃんが元気か貧血かを見分けられるSOSサインをご紹介しますので、「あれ、この症状は貧血かな?」と思ったら、小児科に連れて行きましょう。

スプーン爪

スプーン

爪がスプーンのように曲がってしまうスプーン爪の症状は、乳幼児の足の爪によくみられる貧血SOSサインです。赤ちゃんの場合はまだ爪が薄く、強度もないためスプーン爪になりやすく、成長するにしたがって爪が厚くなり強度も上がっていきますが、スプーン爪になる原因の一つに、爪が新しく生えてくる根元の部分「爪母」という場所に、貧血によって血液が十分に行きわたらないことが挙げられます。

鉄欠乏性貧血は大人でも自覚症状があまりなく、疲れなどで体調が悪いがだけと思ってしまう人が多いのですが、赤ちゃんにスプーン爪の症状が現れたら要注意!かかりつけの病院に行ってすぐに検査をしてもらいましょう。

顔が青白い

風邪を引いた顔が青白い赤ちゃんのイラスト

赤ちゃんが貧血になるということは、赤血球やヘモグロビンの量が少ない状態ですよね。ヘモグロビンは酸素をとりこむと赤くなり、皮膚の外側にその色が透けて見えます。そのため、元気な赤ちゃんは明るい顔色をしているのです。産まれたばかりの赤ちゃんが泣くと真っ赤になる理由は、生後間もなくはヘモグロビンの量が多く、泣くことで血流が良くなるからなのです。

ところが貧血によりヘモグロビンが不足した赤ちゃんには、赤みが少なく顔が青白い症状がみられます。ですから、赤ちゃんの顔色は貧血のSOSサイン!貧血でなくても、風邪をひいた時など一時的に顔色が悪くなることはありますが、特に風邪と思われる症状もなく、いつもより赤ちゃんの顔色が青白くなっている場合は注意しましょう。

また、貧血に限らず赤ちゃんの顔色は、風邪など体調不良のSOSサインでもありますので、日々の顔色には十分に注意しましょう。

目の結膜の赤みが薄い

赤ちゃんの下まぶたの色を、あっかんベーをする時のように少し下げて見てみましょう。赤みが薄くなっていませんか?通常は赤く網目のように毛細血管が見えますが、結膜が白っぽくなる症状がみられたらヘモグロビンの量が足りていない、つまり貧血サインなのです。

機嫌が悪く元気がない

脳や体全体に酸素を運ぶヘモグロビンが不足すると、全身に酸素が行きわたらなくなるため、赤ちゃんは体がだるい症状に襲われ、疲れやすくなってしまいます。すると、機嫌が悪くなってぐずったり、ぐったりして元気がなくなったりしてしまうのです。

貧血になると風邪をはじめとする感染症にもかかりやすくなりますので、日頃から赤ちゃんの機嫌には気を配り、元気がない時には他の貧血サインもチェックして、貧血の疑いがある場合には病院

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