赤ちゃんの下痢に効く離乳食とは?おすすめ食材と与え方やレシピ
赤ちゃんが下痢になってしまった場合、離乳食を普段通りには食べることができませんね。赤ちゃんにどのような離乳食を食べさせたら良いのか、迷ってしまうママも多いのではないでしょうか。
今回は、赤ちゃんの下痢に効く食材や献立と与え方、NG食材、おすすめレシピなどをご紹介します。赤ちゃんの下痢は、突然やってきます。急な下痢の症状にも慌てなくて良いように、頭に入れておきましょう。先輩ママ達おすすめの下痢に効く離乳食献立もご紹介しているので参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの下痢の薬になるおすすめ食材

赤ちゃんの下痢の症状では、小児科を受診しても整腸剤を処方されるだけで、様子見となる場合が多いです。赤ちゃんの下痢症状改善には、食べ物が重要!下痢の薬になる食材で、少しでも早く症状を和らげてあげたいですね。赤ちゃんの様子を見ながら、お粥に混ぜたりすりおろしたりして食べさせてあげましょう。
1人参
人参に含まれるペクチンには、弱った腸を正常に戻し、消化器系の粘膜を保護する働きがあります。消化が良く胃に優しい人参は、離乳食初期から食べることができますので、すりつぶしてお粥にまぜたり、スープにしたりして食べさせてあげると良いでしょう。
2りんご
りんごにも、水溶性の食物繊維ペクチンが豊富に含まれています。ペクチンは、りんごの中でも特に皮の部分に多く含まれていますが、赤ちゃんには皮を食べさせることができませんので、実の部分をすりつぶして食べさせてあげてください。
離乳食初期の赤ちゃんなら、すりつぶしたりんごを布巾でこして水で薄め、りんごジュースにしてあげると水分補給になりますし、口に入りやすいかもしれませんね。お粥・パン・じゃがいもなどでんぷん質の食材と組み合わせることにより、効果が高まります。
3じゃがいも

あまり知られていないのですが、実はじゃがいもにもペクチンが含まれています。また、じゃがいもには下痢で不足しがちなカリウムや、炎症を改善し皮膚や粘膜を健康にするビタミンCも豊富!じゃがいもの場合、本来であれば熱で壊されてしまうビタミンCがでんぷんで守られているため、加熱しても体内に摂り込むことができます。
ただし、ビタミンCは過剰摂取すると下痢症状を悪化させてしまいます。赤ちゃんの場合は、一日100g程度を目安とし、過剰摂取させないように注意しましょう。また、食欲のない赤ちゃんは食べたがらないかもしれませんので無理に与えず、逆にお粥は食べないけれど、じゃがいもなら食べるという場合、お粥に変わる炭水化物として与えてみてもよいでしょう。
体調が優れない時は、じゃがいものパサパサとした食感が口に入り辛いかもしれません。潰したじゃがいもをだし汁で伸ばし、水溶き片栗粉でとろみをつけてあげると食べやすくなりますよ。
赤ちゃんが下痢の時の離乳食の与え方
赤ちゃんが下痢になった場合、赤ちゃんの様子をよく見ながら離乳食の与え方を調整していきます。赤ちゃんに食欲がない時に、無理に離乳食を与えるのはNG!赤ちゃんの機嫌がよく、食べたそうにしている時に与えましょう。
また、赤ちゃんが離乳食を食べることが出来ない状態が長く続いたり、発熱など下痢以外の症状がみられたりするようでしたら、かかりつけの小児科を受診しましょう。離乳食を吐いた場合は、食べさせるのを一度やめ、水分が摂れるようになってから徐々に再開しましょうね。
1水分補給を第1に!

赤ちゃんの下痢で一番気をつけなくてはいけないのが、脱水症状を起こしてしまうことです。食欲がない時にも、水分補給だけは忘れずにしてあげましょう。
湯冷まし・番茶・麦茶などを、様子を見ながら与えます。赤ちゃんに水分を与える時には、冷たすぎるものはNG!胃腸への刺激で下痢症状が悪化し、体内への吸収がスムーズにおこなえまくなります。人肌程度に温めてから飲ませてあげてくださいね。また、一度に沢山飲ませるのではなく、少しずつ飲ませるようにしましょう。
下痢の時の水分補給の方法
- 始めはスプーンやスポイトで少量(20~30ml)ずつ与える
- 一度に沢山与えず、少量を約30分おき毎に与える
- その後、少しずつ量を増やしていく
赤ちゃんの下痢が続き、食事からカリウムやナトリウムなどのミネラルが摂取できないと、体内のミネラル分が徐々に失われていきます。ミネラルが不足すると、下痢症状が悪化し、赤ちゃんがぐったりして水分も摂れなくなってしまいますので、気をつけましょう。
ミネラル分の補給には、経口補水液が効果的です。大人が飲むポカリスエットなどのイオン飲料は、赤ちゃんには味が濃すぎます。赤ちゃん用のイオン飲料が販売されていますので、こちらを試してみるとよいでしょう。
ビーンスターク ポカリスエット

ビーンスターク(Bean Stalk)
150 円 + 税
赤ちゃんの体に負担をかけないバランスで作られた、赤ちゃん用のスポーツ飲料です。下痢で失われてしまうカリウムやナトリウムなどのミネラルが含まれていて、味もやさしい甘さですので、赤ちゃんも飲みやすいですよ。
http://www.otsuka.co.jp/bst/product/poc/
急な下痢や発熱時で赤ちゃん用イオン飲料が自宅になく、買いに行くこともできないという場合は、自分で作ることもできます。
経口補水液の作り方
材料:湯冷まし500ml、砂糖20g、塩1.5g
- 水筒に材料を入れ、よく混ぜる
※すりおろしたりんご果汁を加えると、飲みやすくなります
※長期保存できませんので、こまめに作り直しましょう
2お粥などの糖質から与える
赤ちゃんが水分をきちんと補給できるようになったら、まずはお粥などの糖質を食べさせてあげましょう。お粥の柔らかさは、ひとつ前の離乳食の段階に戻して与えるよいでしょう。初めは、沢山食べさせず様子を見て、嘔吐したり食後にすぐ下痢をしたりするようなことがなければ、徐々に量を増やしていくようにします。
うどんは、お粥よりもタンパク質やエネルギーを多く含んでいます。下痢で落ちた体力を回復させるには、うどんは適した食材ですので、お粥の替わりに柔らかく茹でたうどんを食べさせるのもよいですね。
3様子を見て野菜やタンパク質をプラス

下痢の症状が回復してきたら、お粥に加えて野菜を食べさせ、様子を見てタンパク質もプラスしましょう。野菜は消化の良いものを選んであたえ、タンパク質はいきなり肉などを食べさせるのではなく、豆腐や白身魚など赤ちゃんの胃に負担にならないものから与えていきましょう。
普段より柔らかく煮たりすりつぶしたりして、赤ちゃんが食べやすいように工夫して食べさせてあげてくださいね。
下痢の症状が回復してきているのに、いつまでも離乳食の内容を制限していると、栄養が不足し体調の回復を遅らせてしまいます。赤ちゃんの様子を見ながら、消化の良いものを中心に離乳食を進めて、不安がある時にはかかりつけ医に相談してみましょう。
赤ちゃんが下痢時の離乳食メニュー
赤ちゃんの下痢の症状により、食べさせる離乳食は異なりますので、こちらでは下痢の症状別に、離乳食メニューをご紹介します。下痢の時は、赤ちゃんが欲しがるからと一度に多くの量を食べさせることはせず、赤ちゃんの様子をみながら徐々に食べさせる量を増やしていきましょう。
下痢がひどい時のメニュー
- イオン飲料
- 番茶・麦茶(場合によっては薄めて)
- お白湯
- 野菜スープ(人参やカブなど消化の良い野菜)
- 味噌汁の上澄み
- りんごのすりおろし汁
下痢がドロドロの時のメニュー
- パン粥
- 豆腐
- 野菜の煮潰し(かぼちゃ・人参など)
- ベビーせんべい
下痢が柔らかいうんちになった時のメニュー
- 鶏ささみ
- 白身魚の煮つけ
- うどん
- お粥
- 卵
- 野菜の煮物
赤ちゃんの下痢にNGな離乳食
下痢の赤ちゃんに離乳食を与える際には、以下のような食材は避けてください。また、下痢の症状が治まったからと急に普段の食事の戻すのではなく、徐々に食べる量や食材を増やしていくようにしましょう。
- 冷たいもの
- 油もの
揚げ物や脂質の多い肉・魚 - 生もの
- 食物繊維が多い野菜や果物
ごぼう、れんこん、小松菜、キャベツ、バナナ - 体を冷やす野菜
トマト、きゅうり - ビタミンCやキシリトールが多い果物
みかん、オレンジ、イチゴ - 消化が悪い海藻類
海苔、わかめ、ひじき - 食物繊維が多い豆類
枝豆、大豆 - 牛乳
下痢の症状が長引く時には、風邪ではなくミルクや乳製品が原因の乳糖不耐症の可能性もありますので、病院を再受診しましょう。
赤ちゃんの下痢に効く!おすすめ離乳食レシピ
赤ちゃんが下痢の時におすすめの、離乳食のレシピをご紹介します。下痢症状の改善に効果のある食材で、症状を楽にしてあげましょう。また、赤ちゃんが下痢の時には、離乳食メニューだけでなく、古い食材は使用しない・調理したら出来るだけ早く食べさせるなど、元気な時以上に気をつけてあげましょう。
人参スープのレシピ

材料:人参、野菜スープ、水溶き片栗粉
※とろみは、赤ちゃんの様子を見て調整しましょう
りんごのトロトロ煮のレシピ

材料:りんご、水
煮込みうどんのレシピ

材料:ゆでうどん、人参、大根、和風だし
※下痢の状態により卵とじにしてもOK
豆腐とかぶの柔らか煮のレシピ

材料:絹こし豆腐、かぶ、和風だし、水溶き片栗粉
赤ちゃんの下痢にはコレ!先輩ママの体験談
赤ちゃんの下痢と言っても赤ちゃんにより症状や食欲は異なります。先輩ママの皆さんが赤ちゃんの下痢にどのような対応をしたのか体験談をお伺いしてみました。
母の味、うどん!
私が子供の頃は、病気になったらお粥でなくうどんを食べていました。その習慣のせいか、自分の子供が病気になった時も、なぜかうどんを作ってあげることが多いです。下痢の時にはうどんをクタクタに煮て、人参など胃に優しい野菜や、症状をみてささ身などのタンパク質を追加しています。
最近では、子供から病気の時はうどんをリクエストしてくるようになりました。私も子供からうどんのリクエストが出るようになったら、そろそろ治るかなと思うようになっています。
パンとりんごの甘さがマッチ
長男が生後10ヶ月で初めて下痢になりました。普段食欲旺盛な長男が全く食べることができないので、とても心配しました。下痢の症状が少しずつ治まってきたので、お粥を少しずつ与え始めたのですが、あまり進みませんでした。
パン好きな長男だからパン粥なら食べてくれるかなと、りんごのすりおろしをパン粥に混ぜて食べさせたら、久々においしそうに食べてくれました。りんごとパンは、栄養的に見ても下痢に良い献立のようです。やはり子供が元気に食べる姿をみると安心しますね。