赤ちゃんが目をこする…「眠いの?」「かゆいの?」などの原因や対処法
赤ちゃんが目をこする姿って可愛いですよね。ただ単に、眠たいのかもしれませんが、もしかしたら、かゆいのかもしれません。眠そうには見えないのに、もしも、頻繁に目をこする動作が多かったり、白目部分に赤いまだら模様があったり、目の周りが赤く腫れていたりしたら注意が必要です。
今回は、あかちゃんが目をこする原因や、その対処方法をご紹介します。
赤ちゃんが目をこする原因

赤ちゃんが目をこする仕草が多くなってきたら、「眠いの?」「かゆいの?」と気になりますよね。目をこする理由が眠気だったら、「昨日遅くまで、ゲームをやりすぎたからだよ!」ってコミュニケーションをとって、原因をお子様と話し合えるようになるのは数年後ですよね。
その時が来るまで、赤ちゃんがどういった理由で目をこするのか、ママが注意深く見守っていくことが大切ですよね。赤ちゃんが目をこする原因をいくつか見ていきましょう。
眠くてしかたない

大人でも、眠たい時は目をこすってしまいますよね。赤ちゃんも大人と同じように、反射的に目をこすってしまいます。そんな姿はとっても可愛いのですが、こすっている目の白目の部分に、赤い部分が多くなって充血していないかを確認してあげてください。充血していると、もしかしたら、別の原因かもしれません。
二重にかわろうとしている

赤ちゃんは、産まれてから数ヶ月の期間は一重まぶたであっても、急に二重まぶたに変わることがあります。今まで、一重まぶただったのが、二重まぶたになろうとしている時には、目の周り違和感を感じるのか、目をこする仕草をしてしまう赤ちゃん多いそうです。
結膜炎になっている

結膜炎は、赤ちゃんの目の病気の中ではポピュラーなものです。赤ちゃんの目が充血していたり、目ヤニが目の周りの皮膚にへばりついていることが多ければ、まず結膜炎を疑うべきです。結膜炎には、「ウィルス性」「細菌性」「アレルギー性」の3つがあります。
朝起きて、目ヤニが普段より多くて、色味も黄色がかってる、また瞼が腫れているなどの異常を感じたら、すぐにお医者さんへ行きましょう。
もしも、症状の原因が結膜炎だとしたら、二次感染の可能性もありますので、家族のタオルを一緒にはしないなどの工夫が大切となります。
結膜炎の治療 ~ 種類に合わせた点眼薬を処方してもらおう
結膜炎は早期発見、早めの治療を行えばより早く治ります。だいたい、病院では症状に合わせて点眼薬が処方されます。
完治するまでに、ウィルス性の場合にはだいたい2~3週間、細菌性だとだいたい1週間、アレルギー性であれば、治療が長引いてしまう傾向があります。
赤ちゃんが目をこする仕草は、結膜炎のサインということもあるので、早期発見・早期治療で、赤ちゃんの目を守ってあげましょうね。
まつげが逆さまで目がチクチクしてかゆい

逆さまつ毛は、まつ毛のカールが逆さになっていて、まばたきしたりすると、まつ毛が目にチクチクとあたってしまって、かゆみを与えたり、目を赤く充血させてしまったりします。また、目ヤニの量がふえてしまうので、結膜炎の時の症状と似ています。
見分け方は、まつ毛の生え方を注意してみてみること。また、逆さまつ毛は自然に治ることもありますが、どうしても治らない場合は、まつ毛の向きをかえるための手術を行う場合もあります。
鼻涙管閉塞症(びるいかんへいそくしょう)
鼻涙管とよばれる、涙が鼻へ流れる通路が詰まることを鼻涙管閉塞症と言い、涙が出たときに、目頭から流れる涙の量が多くなってしまったり、朝起きると目ヤニが多かったりする症状があらわれます。常に目元がウルウルと潤みがかっていることが多い場合にも、鼻涙管閉塞症を疑ってあげてください。
鼻涙管閉塞症の治療 ~ 目頭のマッサージや手術することも

治療法としては、自然治癒することが多いですが、目頭をマッサージしたり、点眼薬を使ったりして、詰まっている部分が解消するようにします。もしも治らなければ、手術をして、鼻涙管を開通させることもあります。
斜視(しゃし)

斜視は、人の視覚は両方の目で対象物をみてはっきりとさせるメカニズムがあるのに、片目だけが、対象物にむかっていて、もう片方はうまくむかずに、ものが見えにくい状態になっていて、ピントを合わせるために、目をこすってしまいます。
その原因としては、目を動かすことに関わる脊髄筋などの筋肉や眼球運動などの不具合が生じてしまうことです。
斜視の治療 ~ 片側の目の眼球トレーニングや手術することも
斜視の治療法としては、問題のない方の目を眼帯か何かで覆い隠して見えなくし、斜視がある方の目で対象物を見るトレーニングをします。トレーニングにより、斜視になっている眼球の筋肉が鍛えら改善が望めます。
場合によっては、手術で斜視を治すこともできます。手術ではなく、早めに矯正眼鏡をかける治療法もあります。
弱視
赤ちゃんは生後間もない頃には視力が弱いので、ぼやけながらモノを見ている状態です。大きくなるにつれて、モノの動きをとらえたり、目を動かしたりすることで筋肉などが整い、視力も上がっていきます。でも、その過程がスムーズにいかず、モノが見えにくい状態が続いてしまうことを弱視といいます。
弱視になる原因としては、斜視や、屈折異常弱視などがあります。弱視の疑いがある場合は、目をこする仕草とともに、見ようとするものに顔を近づけるという動作もします。もしも、そんな仕草をしたら、確認のために一度病院で診察してもらうことをお勧めします。
弱視の治療 ~ 眼鏡を使った矯正トレーニングなどをする
弱視は、原因により治療法が異なります。そのため、早期発見・早期治療が大切です。眼鏡で矯正したり、見えにくい方の目をトレーニングするのが一般的な治療となります。先天性な弱視の場合には、手術が必要になることもあります。
赤ちゃんが目をこする時の対処法

赤ちゃんが目を良くこすってしまう原因が、結膜炎や鼻腔管閉塞症などでの病院の治療が必要だったら、医師の判断に従いましょう。そうした病気が原因であっても、こすってしまうとで、目の周りを傷つけたりしないような対策法を紹介します。
手の爪を切ったたり、清潔にしておく

手の爪が伸びていると、目の周りをひっかくことで傷が出来て腫れたりしてしまい、そこから細菌などに感染してしまう恐れがあるため、手の爪は短く保つようにしましょう。
ベビーミトンを赤ちゃんのつけてあげることでも、ひっかき傷の予防になります。赤ちゃんが嫌がらなければ使ってみるのもいいですね。
目の周りを冷やして、かゆみを麻痺させる
カサカサと乾燥している気候が続いたりして、赤ちゃんが目の周りをかゆそうにしていたら、目の周りを濡れたタオルや、氷枕のようなもので冷やしてあげると、かゆみは治まってきます。かゆみが治まると、自然に目をこすらなくなるので、まずは冷やしてあげましょう。
部屋を掃除して、アレルギーの原因となりえるものを少なくする

アレルギーの症状が出てからでは、治りが遅くなるので、できるだけアレルギーの原因となるものは置かないようにしましょう。赤ちゃんが過ごす部屋を掃除して、キレイに保ってあげれば、ホコリやダニの死骸などのアレルギー原因物質が少なくなります。
眠そうに目をこすっていたらあやしてあげる
眠そうにしていたら、目をこすらないように、胸の辺りをぽんぽんとたたいてあげて、眠りを促してあげてもいいですね。あやしてあげることで、眠たい目をこすらずに、そのまま眠ってくれますよ。