赤ちゃんの痔のホームケアに関する記事

赤ちゃんの痔~血便やイボに慌てないで!5つのホームケア

赤ちゃんの痔~血便やイボに慌てないで!5つのホームケア

赤ちゃんのお尻から血が出たり赤く腫れたりすると「血便?悪い病気?」と焦ってしまい、慌てて病院を受診すると痔になっていることが多いです。ホームケアへの指示を受けることもありますので、予防のためにも知っておきましょう。

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赤ちゃんの痔のホームケア~治りを早めて再発を防ぐ5つのお世話

おむつ替え

赤ちゃんのお世話中におむつに血がついているのを発見すると、真っ先に「血便」の2文字が頭に浮かび、慌てて病院に駆け込むママもいますが、その前にまず赤ちゃんの「」を疑って観察してみることも大切です。

こちらでは赤ちゃんの痔の種類や発見ポイント、スピーディーに痔を治して再発を防ぐためのホームケアについて、詳しくご紹介していきます。あわせて受診する病院についても解説していますので、赤ちゃんのお世話が初めても新米ママはぜひチェックしてみて下さい。

赤ちゃんの機嫌が悪いのは痔が原因かも!?

不機嫌な赤ちゃんのイラスト

痔は大人だけの疾患だと思われがちですが、実は年齢や性別を問わずに起きる疾患。生後1歳未満の赤ちゃんが痔になることも多いです。そのため赤ちゃんのご機嫌がいつまでも悪い場合は、様々な原因と共に痔になっていないか確認することが大切です。

  • 肛門周辺の赤みが引かない
  • おむつ替えのときにひどく泣く
  • おむつに少量の鮮血や膿がついている
  • 便が硬くて太い
  • 肛門付近に白いおできがある

赤ちゃんが痔になってしまうと見た目も痛々しく、赤ちゃんが痛がって泣くのでケアがしにくいのですが、疑わしい時は慌てて病院に駆け込まず、まずは冷静になってお尻の周りを清潔にし、肛門周りをよく確認することが大切です。

HAPPY
20代後半

とりあえず洗う!

立つ練習をする赤ちゃんと母親の足

海外で赤ちゃんのベビーシッターをしていた時、10ヶ月の赤ちゃんを預かっていたのですが、ママと離れてしばらくの間ご機嫌がとても悪く、おむつ替えをしてみると肛門付近が真っ赤に腫れあがっていて、膿のような汁が少し出ていました。

ビックリして祖母がいとこにやっていたようにとりあえず座浴をさせたら、泣き止んでご機嫌になりました。その後ワセリンを塗って帰宅したママに報告。
翌日はご機嫌がよくなっていたのですが、一応座浴をさせました。3日目にはすっかりキレイになり、一日中ご機嫌よく過ごしていました。

赤ちゃんの痔の種類

ベッドでつかまり立ちする赤ちゃんの後ろ姿

赤ちゃんの痔には大きく分けて次の3種類があり、それぞれにできる原因は違います。安心してホームケアを行うためにも、赤ちゃんの痔の種類について知っておきましょう。

裂肛(れっこう)

裂肛とは、その名の通り肛門の皮膚や肛門の奥の粘膜が裂けてしまう「切れ痔」のことです。赤ちゃんの血便の中で最も多い原因で、赤ちゃんのおむつにつく鮮血のほとんどが裂肛によるものと言われています。ですから赤ちゃんのおむつやお尻を拭いた時のおしりふきに血がついている場合は、裂肛の可能性が高いです。

裂肛発見のポイント

  • 少量の鮮血がうんちの表面についている
  • うんちの時、お尻拭きに鮮血がつく
  • うんちの時に痛がって泣く
  • うんちの度に出血する
  • 便秘ぎみ
  • 便が硬い

裂肛は離乳食が始まる生後6ヶ月を過ぎた女の子に多く、6時と12時の方向に多く見られます。便秘や離乳食によりうんちが硬く太くなってしまった場合は、切れ痔が起こりやすくなりますので注意が必要です。

自然に治ることも多いのですが、便の状態が改善されないと繰り返し皮膚が裂けて繰り返し出血がひどくなり、傷が大きくなって炎症が起きるリスクがあります。

また排便の際に繰り返し痛みを感じるようになると、赤ちゃんも排便を嫌がるようになり便秘を悪化させ、裂肛も悪化していくという悪循環になることもしばしば。成長に伴い慢性化すると便失禁になる子もいますので、患部を清潔にするだけでなく、あわせて食事などにより便秘の改善にも取り組んでいきましょう。(注1,2)

見張りいぼ

見張りいぼとは、裂肛による炎症をこり返すことで肛門の裂け目付近の皮膚が赤く腫れあがり、イボのように盛り上がる赤ちゃんに多い痔です。裂肛の傷がイボのように腫れるため、見張りいぼも6時と12時の方向にできることが多いです。

イボという名前がついていますが、肛門にイボのような腫れができる痔核(イボ痔)ではありませんので、押し込んでも元に戻りません。

裂肛が治っていけば見張りいぼも自然に小さくなっていきますが、患部に小さなふくらみが残ってしまうことがあります。特別手術をして取り除く必要はありませんが、汚れが溜りやすく炎症を起こしやすいので、継続して清潔を心掛けましょう。(注1)

乳児痔ろう(にゅうじじろう)

乳児痔ろうとは、肛門の奥の腸が何らかの原因によって炎症を起こし、腸から肛門付近まで穴が開いて溜まった膿が出てくる、生後1ヶ月前後から1歳未満の男の子がなりやすい痔です。あな痔とも呼ばれています。

初めは皮膚が硬く腫れ、徐々に赤くなって腫れひどくなり、やがて膿がたまった「白いおでき」が肛門付近にできます。

乳児痔ろう発見のポイント

  • 肛門周辺の皮膚が硬く腫れている
  • 肛門周辺が赤く腫れあがっている
  • 肛門付近に膿のたまった白いおできができる
  • 赤ちゃんのおむつに黄色い膿がつく

乳児痔ろうと同じ症状が見られる病気に「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」という病気があります。肛門周囲膿瘍はひどいオムツかぶれによって起こりますが、どちらも下痢によって悪化しやすいので、赤ちゃんが下痢をした時は特に注意しましょう。

乳児痔ろうは小児外科外来ではポピュラーな病気の一つで緊急性はありませんが、痛みがあるため赤ちゃんの機嫌が悪くなり、お世話する家族にとっても長引くと辛いものです。

一度良くなっても繰り返し再発することが多く、場合によっては早い段階で手術をしなければならない病気ですので、1~2歳になると自然治癒することもありますが、機嫌が悪い場合や治りにくい場合は早めに病院を受診しましょう。(注3,4)

赤ちゃんの痔へのホームケア

赤ちゃんの痔のホームケアで最も力を注ぐのは、オムツかぶれ、便秘対策、下痢対策の3つです。

病院で薬を処方してもらっても、この3つのケアを怠ると治りにくく再発しやすくなりますし、逆に初期の痔の場合はこの3つのケアを丁寧に行うことで自然治癒しやすくなります。

こまめにおむつを交換する

おむつ

赤ちゃんの痔は肛門付近を清潔にしておかないと治りません。赤ちゃんが痛がって泣くとくじけてしまいがちですが、赤ちゃんが嫌がってもこまめにおむつ替えをし、いつもきれいな状態を保ちましょう。

いつもおむつをきれいにしておけば、血や膿も判別しやすく、痔の状態も把握しやすくなります。

座浴をとりいれる

お風呂に入った赤ちゃんのイラスト

赤ちゃんが痔を痛がって泣く時は、無理お尻を擦って拭くのではなく、思い切って座浴に切り替えてみましょう。刺激の強い下痢便の時は特におすすめ。赤ちゃんのお肌に負担を与えずに広範囲を清潔にできますので、治りの早さを実感できるでしょう。

ワセリンを活用する

ワセリン

赤ちゃんの痔は、おむつかぶれと同様にワセリンを塗って保護するのも効果的です。油分がありますので赤ちゃんのお肌を保湿し、柔軟性を保って皮膚の伸びも良くしてくれます。

周囲をきれいに拭いてからワセリンを塗れば、患部に便や尿などの汚れがつきにくくなりますし、汚れが落ちやすくなりますので、赤ちゃんの負担も軽くなります。

水分を多めに摂らせる

カップで水を飲んでる赤ちゃん

赤ちゃんは離乳食が始まると便秘をしやすくなるのですが、これは母乳やミルクの摂取量が減ったことで、水分が不足していることも影響を与えています。

便の間隔があいてしまったり、必要以上に赤ちゃんがいきんだりしている時は、白湯などの水分を多めに飲ませましょう。砂糖やビタミンCには便を緩くする効果がありますので、砂糖水を飲ませたり、既に離乳食を与えている場合は果汁を飲ませるのもおすすめです。

食物繊維を豊富に摂らせる

ヨーグルト

便秘を改善する手段としては、食物繊維を摂るのも効果的です。離乳食の進み具合にもよりますが、さつまいもを柔らかく茹でたものを与えたり、リンゴやナシなどの果物をすりおろして与えたりと、食物繊維を豊富に摂らせましょう。

腸内環境の改善に役立つヨーグルトを活用するのもおすすめです。

赤ちゃんの痔で行く病院は何科?

病院で診察を受ける赤ちゃんを抱えた母親のイラスト

赤ちゃんの痔や便秘がなかなか治らない場合、痛みがひどい場合、患部からの出血が続く場合、まずは早めにかかりつけの小児科を受診しましょう。

赤ちゃんの痔は珍しい小児疾患ではありませんので、小児科でもきちんと治療ができますし、慣れているぶん必要以上の負担を赤ちゃんに掛けることもありません。必要に応じて肛門外科などの専門医を紹介してもらえます

赤ちゃんのお尻に異変が起きると「私のケアの仕方が悪かったのでは?」と自分を責めてしまいがちになりますが、肛門周りの皮膚や粘膜は比較的治癒スピードが早いので、赤ちゃんの痔をそれほど神経質に心配する必要はありません。

家庭でのケアで大事なのは、患部をしっかりキレイにすること。赤ちゃんの痛みを上手にやり過ごしながら、肛門周りのケアをしっかり対処していきましょう。

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