麦茶でアレルギーが起こる!?に関する記事

麦茶で赤ちゃんにアレルギー!?小麦との関係や喉などの症状

麦茶で赤ちゃんにアレルギー!?小麦との関係や喉などの症状

食物アレルギーの中でも小麦アレルギーの子は多いため、同じ麦から作られている麦茶のアレルギーが子供に起こるのではと不安なママもいます。麦茶と小麦アレルギーとの違いや、食物アレルギーが起こるメカニズムを知っておくと安心です。

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麦茶でアレルギーに?小麦アレルギーとの違いやかゆみなどの症状

麦茶

麦茶はカフェインが含まれていないことから、小さな赤ちゃんの水分補給に勧められている飲み物の一つ。しかし、小麦アレルギーを心配して麦茶を飲ませてよいものか迷っているママも多いのではないでしょうか。

そこでこちらではアレルギーが起こるメカニズムから麦茶と小麦アレルギーとの関係、麦茶による赤ちゃんへのアレルギー症状など、麦茶とアレルギーについて徹底解説。赤ちゃんに麦茶を与える際の注意点を知っておくと安心ですよ。

そもそも麦茶って何でできているの?

麦茶とは、焙煎した大麦を細かく砕いたもの。やかんなどで煮出す他、お湯出しや水出して飲みます。茶葉から作られる他のお茶と違ってカフェインやタンニンを含まないので、赤ちゃんへの飲み物としてよくおすすめされます。

麦茶の原料である大麦は、麦味噌や手ごろなおやつでお馴染みの「麦チョコ」の原料として使われているほか、大麦を発芽させた「麦芽」はビールやウイスキーの原料としても知られていますね。麦茶にはカリウムやマグネシウム、リンなどのミネラルが含まれていますので、熱中症を予防するための水分補給にはぴったりなのです。(注1)

市販されているベビー用麦茶とは、赤ちゃんが飲みやすいように苦味を抑えてマイルドな味に仕上げたもの。生後1ヶ月から与えられると表示されている商品が多く、大麦の他に酸化防止剤としてビタミンCが加えられています。

小麦アレルギーの赤ちゃんに麦茶は大丈夫?

大麦は小麦と同じイネ科の植物。そのため、特に赤ちゃんが小麦アレルギーの場合、麦茶を飲ませても大丈夫なのか心配になるママが多いでしょう。子供に多い小麦アレルギーと麦茶の原料である大麦との関連を知るために、まずは食物アレルギーが起こるメカニズムについて知っておきましょう。

食物アレルギーが起こるメカニズム

食事中の赤ちゃん

アレルギーとは、外から侵入してきた「アレルゲン(抗原)」と呼ばれる異物を排除しようと免疫機能が働くことで、かゆみ・鼻水・腫れなどの症状が起こることをいいます。私たちの体は常に人間以外の異物から体を守るために免疫機能が働いて異物を排除しようとしますが、食べ物を異物とは認識しない「免疫学的寛容」という機能が成立しているため、動植物を食べてもアレルギー反応が起こらないのです。

ところが免疫学的寛容が成立ていしない食べ物、抗原性のない状態まで消化することができない食べ物を口にしてしまうと、体内の免疫システムは食べ物を異物(アレルゲン)と判断して、アレルゲンを体外に排出するためにアレルギー反応を引き起こす「IgE抗体」と呼ばれるタンパク質を作り出してしまいます。

体内にIgE抗体ができてしまった食品を再び食べることで、抗原性が残ったままの栄養素が腸から吸収されて体内に行き渡ってしまい、再び体内でアレルゲンとIgE抗体が出会ってアレルギー反応が起こってしまうのが、摂取してから2時間以内にアレルギー反応が起こる即時型食物アレルギーです。

免疫学寛容には年齢差や個人差があります!そのため、食物アレルギーを発症する子とそうでない子がいたり、乳幼児の年齢が上がるにつれて消化力が上がると共に免疫学寛容が成立して食物アレルギーが改善したりするのです

食物アレルギーは動植物に含まれるタンパク質がアレルゲン(抗原)となることが多いため、消化力の未発達な乳幼児にアレルギーを起こしやすいタンパク質を含む食品を与える時は特に注意が必要!これまでは「卵・牛乳・大豆」が三大アレルゲンとされていましたが、近年の食文化の変化に伴い「卵・牛乳・小麦」が一般的になりつつあります。

ちなみに食物アレルギーは食事として口から入る以外に、呼吸や接触によって鼻や皮膚から体内にアレルゲンが取り込まれることによっても発症します。ですから、赤ちゃんがいる部屋で小麦粉を使った料理をしていたことで、空気中に舞った小麦粉を赤ちゃんが吸い込んで小麦粉アレルギーになったとうケースもあります。

また、母乳以外を口にしたことがない乳児のアトピー性皮膚炎を引き起こしている食物アレルギーは、母親の胎盤を通して胎児に抗原性が残ったままの栄養が取り込まれる「経胎盤感作用」、あるいは母乳を介して取り込まれる「経母乳感作」によるものと考えられています。(注2)

小麦と大麦によるアレルギーの違い

麦茶の原料である大麦と小麦とでは、体内でアレルゲンとして認識されるタンパク質が異なります

大麦と小麦の主なアレルゲンの表

大麦アレルギーを引き起こす主なアレルゲンは「ホルデイン」というタンパク質。それに対し小麦アレルギーのアレルゲンはうどんやパンのモチモチした食感の元になっているグルテンで知られる「グリアジン」や「グルテニン」、水溶性で吸い込むことでも反応を起こす「α-アミラーゼインヒビター」などのタンパク質です。

ですから、小麦アレルギーの赤ちゃんが麦茶を飲んだからといって、必ずしもアレルギー反応が起こるというわけではありません!

ただし、大麦に含まれるホルデインは小麦に含まれるグリアジンと同じ「プロラミン」というタンパク質の仲間。そのため交差反応により小麦アレルギーの場合は大麦に、大麦アレルギーの場合は小麦にアレルギー症状が出る可能性があります。

アレルギーの交差反応

交差反応とは、既にIgE抗体を持っているタンパク質と特徴が似ているタンパク質を体内に取り込んだ時にアレルギー反応が起こることをといいます。小麦アレルギーの場合、大麦だけでなく似た特徴のタンパク質が含まれているライ麦にも交差反応が起こることがあります。

赤ちゃんに特定の食べ物に対するアレルギー反応が見られる場合は、似たタンパク質を持つ食品にもアレルギー反応を起こす可能性があるため、アレルゲンとなる食品だけでなく交差反応性がある食品についても知っておくことが大切です。

次のような食品には交差反応性があることが分かっています。(注2、注3、注4)

アレルギーの交差反応表

病院によっては小麦アレルギーの乳幼児に対して交差反応麦類全般に対して除去指導を行うこともあります!赤ちゃんに小麦アレルギーがある場合は、麦茶を与えても良いか必ず医師に確認しましょう(注5)

赤ちゃんに初めて麦茶を飲ませる際の注意点

赤ちゃんに小麦アレルギーの可能性があっても、必ずしも麦茶を飲むとアレルギー症状を起こすとは限らないため医師からの指導がなければ完全に除去しようとする必要はありません
ただし、大麦に含まれるホルデインによってアレルギー反応を起こす恐れがあることから、離乳期食開始前から与えることはおすすめできません

離乳食同様に赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ飲ませ、アレルギー反応が起こったらすぐに対応できるようにしておきましょう。また、ママにアレルギーがあるなど赤ちゃんの大麦や小麦アレルギーが気になる場合は、麦茶を飲ませる前にかかりつけ医に相談してみるといいでしょう。

麦茶による赤ちゃんのアレルギー症状

麦茶を飲んだ後の赤ちゃんに次のような症状が見られたら、大麦による食物アレルギーや小麦アレルギーの交差反応である可能性があります。

  • 喉の違和感や呼吸困難
  • かゆみや紅斑
  • 蕁麻疹
  • 吐き気や腹痛
  • 口の周りの赤み
  • など

ただし、他の食品による食物アレルギー、食物不耐症、食中毒との区別は見た目ではつきにくいため、異常がみられたら病院を受診しましょう。

赤ちゃんのアレルギーが心配な時は?

検査を受ける親子イラスト

赤ちゃんのアレルギーが心配な場合は、検査を受けることによってアレルゲンを特定することができます。生後6ヶ月くらいになると検査を受けることができるので、離乳食が始まる前に検討してみてもいいでしょう。
アレルギーの検査には、次のようなものがあります。

血液検査

血液検査では血液を採取して、血液中にあるアレルゲンと疑われる食べ物に対するIgE抗体の数値を調べます。
一度の検査で複数のアレルゲンについて調べることができますが、健康保険内では1回の検査で調べられるアレルゲンは13項目までとされています。

皮膚試験

皮膚試験はアレルゲンを皮膚につけることによって反応を調べる検査です。
スクラッチテストでは、赤ちゃんの皮膚に痛くない程度の傷をつけ、アレルゲンを含む液体を垂らして反応をみます。パッチテストでは、アレルゲンを染み込ませた布を腕などに貼り付けることで、皮膚の反応を調べます。

食物除去試験

食物除去では原因して考えられる食べ物を1~2週間完全に摂取しないようにして、アレルギー症状が軽くなるかどうかを調べます。
完母の場合は、ママがその食べ物を食べないように除去する必要がありますが、赤ちゃんにとっては最も負担の少ない検査と言えるでしょう。

負荷試験

食物除去とは逆に、原因となる食べ物を敢えて食べることで、症状が現れるかどうかを調べる検査です。
アレルゲンを摂取することで重篤なアナフィラキシーが起こる可能性があることから、医師の指導のもとで行う必要があります。

赤ちゃんへの麦茶の与え方に注意!

麦茶は白湯と共に赤ちゃんに安全な飲み物として知られています。そのため早い時期から与える人もいますが、少量といえどもアレルギーを引き起こす恐れのあるタンパク質が含まれている飲料。また、麦茶を飲むことでミルクを飲む量が少なくなってしまう恐れもあるため、離乳食開始前の赤ちゃんに与える飲み物としてはあまり好ましくありません。

また「熱中症予防に麦茶を与えたから熱中症は大丈夫!」と安心していると、汗と共に塩分が排出されてしまっているため塩分不足になり、熱中症を悪化させてしまう恐れもあります。

麦茶は赤ちゃんに無理に与える必要がある飲料ではありませんので、周囲に惑わされて無理に与えたりせず、アレルギーに配慮して赤ちゃんの様子を見ながらゆっくりと進めていきましょう。

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