赤ちゃんの頭のへこみの正体に関する記事

赤ちゃんの頭のへこみはいつまで?大泉門と後頭部の凹み

赤ちゃんの頭のへこみはいつまで?大泉門と後頭部の凹み

赤ちゃんの頭のへこみは大泉門と言います。出産と成長に重要な役割を果たす大泉門の正体を解明しましょう。

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赤ちゃんの頭がへこんでいる原因や「へこみ」がおさまる時期について

赤ちゃんの頭に必ずある、あの「へこみ」穴がぽっかり空いていて、ちょっとビックリしてしまいますよね。なんだか触ると痛そうで、赤ちゃんの頭に触れる時には、ちょっと避けて触っていませんか。
この赤ちゃんのへこみには、どんな意味があるのでしょう?そして、このへこみは、いつ頃なくなるのでしょうか?

今回は、この謎多き、頭のへこみに着目してみましょう。このへこみ、実は赤ちゃんの健康状態を診る手がかりになることもあるそうで…。触っていいの?とちょっとビクビクしているママのために、このへこみの正体を解明していきましょう!

赤ちゃんの頭にてっぺん付近や後頭部にある「へこみ」って

頭にへこみがある赤ちゃん

頭蓋骨は、一枚の大きな骨のように思えますが、実は、5つの骨が合わさってできています。赤ちゃんの頭蓋骨は、柔らかく、一枚一枚の骨が大人のようには、きっちりとくっついていません。当面の間は、つぎはぎされたような形になっているのです。赤ちゃんの頭へこみの正体は、その頭蓋骨と頭蓋骨とのつぎはぎの境目。赤ちゃんに異常があるわけでも、ぶつけて凹んでしまったわけでもありません。

大泉門 ~ てっぺん付近にある最も大きいへこみ

頭のてっぺん前方にある大きなへこみを「大泉門」と言います。大泉門は、ひし形のような形の穴になっており、触ると柔らかくぶよぶよしています。外からは、脈打っているのがわかりますよ。小児科の先生が、健診でサッと触っているのを見たことがあるかもしれませんね。このへこみが、いつまで存在するのかというと、だいたい1歳半から2歳までには、完全に閉じていきます

小泉門 ~ 後頭部付近にある小さいへこみ

赤ちゃんの後頭部を触るお父さん

大泉門から後頭部の方に向かって触っていくと、大泉門よりは小さめのへこみに触れることができます。大泉門に比べて小さいから、「小泉門」、わかりやすいですね。こちらは、比較的早くに閉じきります。大泉門は生後8ヶ月くらいまでは頭の成長に伴って大きくなっていくのに対して、いつまで開いたままかというと、小泉門は生後1ヶ月頃から早くも閉じていきます

大泉門などのへこみが頭がい骨にある理由

なぜ、大切な頭にこんなへこみがあるのでしょうか?デリケートな脳を守るために頭蓋骨という固い骨があるのですから、覆われていない箇所を持って産まれてくるというのは、ちょっと違和感のある話に思えます。赤ちゃんは頭が重いですし、まだ自分で体の動きをコントロールできないので、思いがけず頭を打ってしまうシーンもしばしばありますよね。そんな赤ちゃんの大切な頭にわざわざへこみがある必要はないように感じます。

しかし、このへこみには、それ以上に重要な役割があるのです。それは、必死に成長しようとする、赤ちゃん独特の理由です。

出産する時に大きな頭を通りやすくするため

ソファの上に座る妊婦さん

いよいよ赤ちゃんを分娩するという時に、最もママが苦労するのが、赤ちゃんの頭を出してあげる時ではないでしょうか?頭が出れば、後は肩・胴体・足の順番に、いきまなくともスルッと出てきてくれます。とにかく、赤ちゃんの頭が出るまでが大変ですよね。出産を終えて我が子を見た時、「こんな大きな頭が、私の体を通ってきたのか」としみじみ思ったママは多いはず。

大泉門は、この命がけの出産の時に大活躍します。狭いせまい産道を通る際、なんと赤ちゃんは、少しでもスムーズに通れるように、その頭蓋骨を少しずつ重ね合わせながら出てきます。これは、頭蓋骨がつぎはぎになっていて、大泉門というへこみによる余裕があるからこそ、可能となります。産道の形状に合わせ頭の形を変化させながら出てくるなんて、赤ちゃん自身も、命がけで生まれてくるのですね。

脳の成長をじゃましないために

生後1年くらいまでの赤ちゃんの成長は、非常に目覚ましいものがあります。頭の大きさも、どんどん大きくなっていきますよね。生後すぐに用意した新生児用の帽子が、生後3.4ヶ月ですぐにサイズアウトしてしまうほどです。もうこの大きさになると、つい先日までママのお腹に入っていたことが、嘘のように思えてきます。

このように、体の成長や頭の大きさの成長が著しい赤ちゃんですが、脳の成長も同じように凄まじい成長を遂げていきます。
ここで、脳の重さを見てみましょう。成人した大人の脳の重さは約1250〜1450gと言われています。一方、生まれたばかりの赤ちゃんの脳の重さは、おおよそ350gくらいです。お茶碗だと2杯くらいの重さですよね。驚くべきは、その成長速度です。なんと生後1年で、赤ちゃんの脳は約1000gにまで達するというのです。人の脳は、産まれてからの1年間という限られた期間内であっという間に成長するのですね!

キッチンに立っている赤ちゃん

その後は、非常にゆっくりと、時間をかけて残りの重さを満たしていきます。重さだけで言えば、1歳までの1年間で8〜9割程度成長しきってしまうというわけです。子どもは、生後3歳までに、立ったり歩いたり、言葉を覚えたりと、まるでスポンジのように色々なことを吸収していきます。このことを考えると、脳が最初の1年で急激に成長していくのも納得の話でしょう。

赤ちゃんの頭蓋骨の形は、このような脳の急激な成長発達を見越しているのです。もし、頭蓋骨が私たち大人のように1枚の固い骨になっていたとしたら、赤ちゃんの脳は、劇的な成長を遂げることができません。頭が小さいままで、その分、知能の発達もゆっくりになるでしょう。柔らかい頭蓋骨と、成長の余裕をもたせた大泉門によって、赤ちゃんの脳はぐんぐんと成長していくことができるのです。

赤ちゃんの頭のへこみを触ってもいいの?

この大泉門、最大の謎は「触っても大丈夫なの?!」ということではないでしょうか?
もちろん、骨で守られていないのですから、その分脳までの距離が近いことは確かです。

さわる時には優しくなでなで

沐浴で赤ちゃんの頭を優しく洗うお母さん

生後数ヶ月するまでは、赤ちゃんの頭と大泉門は、特に柔らかい状態になっています。赤ちゃんの頭に触ること自体、少し控えめになってしまいそうですが、わざと強く押したり、ぶつけたりしなければ、大泉門を特別慎重に扱わなければならないということはありません。骨がないとはいえ、脳は硬い筋膜で守られていますので、日常生活で行う動作程度であれば大丈夫。気になるからと押すようなことはしないで、優しくなでなでしてあげましょう。沐浴や入浴の際には、優しく洗ってあげてくださいね。また、髪を赤ちゃん用ブラシでとかす程度なら問題はありません。

さわっている時には激しく揺らさない

脳に近いところに触れるのですから、お風呂などで大泉門付近を洗う時には、赤ちゃんを激しく揺らさないようにしましょう。特に首がまだすわらないうちは、大泉門の部分を触るにかかわらず、強い刺激はNGです。首が座っていない状態で、赤ちゃんを激しく揺らしたりすると、揺さぶられっ子症候群になる可能性がありますから、抱っこや高い高いなどあやす時にも注意が必要です。頭蓋内出血を起こしてしまわないためにも、十分に注意しましょう。

頭のへこみ具合から健康状態を把握することも

大泉門のへこみ具合は、赤ちゃんの健康の異常をキャッチする一つの目安にもなります。もし次のような状態が見られるようなことがあれば、速やかに病院を受診することをお勧めします。もちろん、医者じゃないかぎりは確実な判断はできないので、大泉門の状態だけで病気の有無を判断することは、私達にはできません。子どもの病気に関する知識として、頭の隅に入れておきましょう。

脱水状態であると頭のへこみが増してしまうことも

点滴

おばあちゃんの知恵袋の一つで「赤ちゃんの大泉門のへこみ具合が大きいときは、脱水している」とよく言われます。水分が不足すると、浸透圧の関係で大泉門辺りのへこみが深くなることは医学的にも言われることです。しかし、大泉門のへこみが増すくらいの脱水は、かなり重症です。通常は、いつも一緒にいるママやパパがその前に異変を感じているはずです。

赤ちゃんは、嘔吐や下痢をしていませんか?大量に汗をかいたり、息を荒くしてムズがったりしていませんか?まずはそこからチェックしましょう。症状が出ていても、水分をしっかりとることができていれば、そんなに心配する必要はありませんよ。
もしも、下痢や嘔吐にあわせて、唇や顔、お腹などの皮膚の薄いところがカサカサしてきたら、脱水が進んでいる証拠です。また、機嫌が悪い、ぐったりしているなどの様子も、赤ちゃんの具合を知るためには大きな手がかりになります。

半日以上水分が取れない状態が続いたり、明らかにしんどそうにしたりしている場合には、点滴で水分補給が必要になることがあります。脱水と疑われる場合には、速やかに病院を受診しましょう。

熱などもあって膨らんでいると髄膜炎の疑いもあります

逆に、大泉門が明らかに膨らんでいる時には、脳の圧が高まっている可能性があります。同時チェックポイントは、熱や嘔吐が伴っているかどうかです。その場合は、髄膜炎を起こしているかもしれませんので、すぐに小児科を受診しましょう。他にも、水頭症、脳腫瘍、脳炎などの可能性もあります。いずれにせよ、いつもよりも明らかに膨らみが増している時には、お医者さんで診てもらいましょう。

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