乳糖不耐症の症状と対処に関する記事

乳糖不耐症の症状と対処法/ケアと病院受診のタイミング

乳糖不耐症の症状と対処法/ケアと病院受診のタイミング

赤ちゃんの乳糖不耐症の症状と病院受診の目安や対処法を解説。赤ちゃんの下痢などの症状をよく観察し適切な診察を。

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赤ちゃんの乳糖不耐症の症状と対処法

赤ちゃんの下痢が続くとお母さんはとても心配ですね。
生まれて間もない赤ちゃんは身体の機能、胃腸の機能が未発達ですので、飲んだミルクを吐いてしまったり、また下痢状の柔らかい便を出すことも多々あります。
ここでは母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんにも良く見られる乳糖不耐症を見ていきましょう。

乳糖不耐症の症状と赤ちゃんの下痢

下痢になった赤ちゃんを心配する母親

生まれて間もない赤ちゃんは、もともと柔らかい便を出しているのもあって、便の状態から赤ちゃんの健康を把握するのはなかなか難しいものです。実は今まであげていた母乳やミルクが下痢を長引かせる原因ということもあります。
しかし、下痢は程度が程度なら脱水症状なども引き起こすこともあるため、赤ちゃんの下痢が続くようでしたら注意が必要です。

乳糖不耐症とその症状

母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんに多いのが、乳糖不耐症といって乳糖を分解する酵素が不足するために下痢を起こす病気です。

乳糖不耐症の症状

乳糖不耐症の症状が見られる新生児の赤ちゃん

嘔吐や激しい下痢、発熱などの胃腸炎の症状から始まって、下痢だけが長引きます。
乳糖不耐症の便は酸っぱいにおいがして水っぽいのが特徴です。
下痢が1週間以上続く場合は、乳糖不耐症も疑いましょう。また腸内に残った乳糖が発酵してガスが発生し、おならを多く出します。

乳糖不耐症とは?

乳糖不耐症と言っても、生まれつき乳糖を分解する酵素が分泌されない『先天性乳糖不耐症』と、風邪やウィルス性胃腸炎などの後に起こる『後天性乳糖不耐症』とがあります。
赤ちゃんの乳糖不耐症では後天性乳糖不耐症であるケースが大半です。

そもそも乳糖とは?乳糖不耐症が起きる仕組み

母親との会話を不思議がる赤ちゃん

母乳やミルク、牛乳に含まれる糖質を乳糖(ラクトース)と言います。この乳糖は、赤ちゃんの腸で酵素によってブドウ糖(グルコース)とガラクトースに分解されて初めて身体に吸収されるのですが、この乳糖を分解して吸収するには乳糖分解酵素(ラクターゼ)という消化酵素が必要です。

風邪やウィルス性胃腸炎などによって腸の粘膜に傷がつき、消化吸収する酵素ラクターゼの分泌が減少すると、乳糖が充分に分解出来ない状態になるため、下痢や消化不良などの症状が現れます。これが乳糖不耐症です。

乳糖不耐症かなと思ったら…

長引く赤ちゃんの下痢を主とした乳糖不耐症が疑われる赤ちゃんの症状に気付いたら、病院受診はもちろん家庭で気を付けてあげたいこともあります。

こまめに水分補給をさせましょう

長引く下痢に伴い、脱水症状に気を付けなければいけません。特に月齢の小さい赤ちゃんは良く様子を観察し、こまめに水分補給をするようにしましょう。

おむつかぶれに注意しましょう

下痢が長引くと、お尻かぶれをしやすくなります。常におむつをしている赤ちゃんにとって、おしりかぶれはとても痛くてつらい状態です。

乳糖不耐症の症状としてすっぱい臭いのする下痢も大きな特徴ですが、便が酸性に傾き過ぎると赤ちゃんのおしりはすぐかぶれてしまいます。温かいお湯で濡らしたガーゼなどで優しくお尻を拭き取ってあげましょう。小児科でも相談して、専用の塗り薬などの処方もしてもらうと良いです。

病院を受診しましょう

乳糖不耐症が疑われたら、どのような原因であってもきちんと治療を受けることが大事です。治療は、不足している酵素を薬として服用したり、乳糖が含まれないミルクを飲ませたりすることが一般的です。これだけで症状が短期間で改善する場合が多いようです。

乳糖不耐症の場合、今まで飲ませていた母乳やミルクをいったん止めたり、成分に乳糖を含まない無乳糖ミルクに替えることで症状が改善します。
なるべく母乳育児を続けたいと思っている場合は、母乳の乳糖を抑える処方薬を授乳前に服用し、授乳を継続する方法もあります。いずれも小児科の先生と相談して実施することが大切です。

乳糖不耐症の症状改善までと病院受診のタイミング

少し下痢気味で体調が心配な赤ちゃん

乳糖不耐症が疑われる症状を確認しても、もともとうんちが柔らかい傾向のある赤ちゃんですから、家庭で様子を見ていても大丈夫かな?と思うこともあります。乳糖不耐症の症状から病院受診のタイミングもチェックしていきましょう。

乳糖不耐症の判断

病院受診の目安として、乳糖不耐症が原因と考えられる下痢の症状の特徴を押さえておきましょう。

乳糖不耐症が疑われるとき

  1. ミルクを飲んだ後に下痢をするかどうか
  2. 下痢が一週間以上続いているかどうか

他にも、病院受診にあたっていつから下痢が続いているか、便の状態や下痢の頻度、水分補給の具合や赤ちゃんの機嫌など、赤ちゃんの状態や症状をしっかり観察し把握しておくことが大事です。

経過と見守り

二次的乳糖不耐症の治療は消化器官の回復を促すものです。
下痢が長引く中でも、下痢やその他の状態が軽度で、赤ちゃんが元気で機嫌が良い、食欲がある、水分をしっかりと摂っている、意識がはっきりしている、体重が増えている様子でしたら、おうちで経過を見守っても良いでしょう。

悪化すると発育に影響することも…

乳糖が分解されて出来るグルコース(ブドウ糖)はエネルギー源として、またガラクトースはエネルギー源となるだけではなく脳にも非常に大切な成分です。つまり、赤ちゃんの発育には必要不可欠な物質。

乳糖不耐症の症状が悪化し、乳糖を分解する酵素が長期間にわたり分泌不足に陥ると、場合によっては脳の発育に悪影響を与えたり、長引く下痢によって重要な栄養素の吸収が阻害されてくると一時的に赤ちゃんの身長や体重の伸びにも影響してきてしまいます。

受診を急ぐべきとき

母親とはぐれ病院で泣き叫ぶ赤ちゃん

また、症状が長引く場合や水分を充分に摂取出来ない状態にあるときは速やかにお医者さんに連れていきましょう。具体的にはミルクを替えても下痢が止まらない、長引く下痢で体重が減少しているなどの症状が現れたら、ただちに小児科を受診させましょう。
特に受診を急ぐべき下痢に伴う症状は以下です。

こんな時は夜間でもすぐに病院へ!

  1. 嘔吐して水分を全く受け付けない時
  2. 唇や口の中が乾いている時
  3. 排尿がなく、ぐったりしている時
  4. 高熱、けいれんがあった時
  5. 便に血液が混ざっている時

また、救急車を呼ぶかどうか迷うときは小児科救急電話相談で判断を仰ぎましょう!

乳糖不耐症の症状改善までのミルクや離乳食

赤ちゃんの身体の不調はどんなことでも早めに治してあげたいですよね。特に赤ちゃんの頃の乳糖不耐症による下痢は栄養不足や水分不足の心配もあるので、なんとか一日も早く改善したいものです。

乳糖不耐症の原因の乳糖を一時的に除去するために、母乳やミルクを乳糖のないものに切り替えることで改善がみられますが、この切り替えは医師の指示のもとに行うようにしましょう。

無乳糖ミルク

乳糖不耐症の症状が見られ無糖ミルクを飲む赤ちゃん

ミルクには、下痢を引き起こしやすい乳糖を含まない特殊な粉ミルクもあります。乳糖不耐症の赤ちゃんのために作られた粉ミルクで、乳糖以外は栄養面でも母乳と同じ成分が含まれています。乳糖不耐症では無乳糖ミルクへ切り替え、赤ちゃんの下痢が改善され、少しずつ通常の粉ミルク・母乳に切り替えて戻す方法も一般的です。診察で乳糖フリーのミルクを進めてもらえるので、必ず医師や栄養管理士の指示のもとで使用するようにしましょう。

母乳を中断する場合

母乳育児のママが乳糖を含まない特殊ミルクに切り替えた場合は、この間も母乳を絞るなどして手入れを続けていないと、再度母乳に戻すときに母乳が出なくなってしまうので、しっかりとケアをするようにしましょう。

母乳を継続する場合

なるべく人工のミルクを使用せず母乳で育てたいと考えるママも少なくありませんし、乳糖不耐症の症状の程度にもよりますが、母乳は消化もやさしいため、処方薬を使用しながら授乳を継続できる場合も多くあります。母乳を継続したいときも医師への相談は必要です。

離乳食

離乳食を進めている赤ちゃんでも、乳糖不耐症の症状がみられたら、通常、腸が回復するまでの間離乳食はお休みということは多いようです。

ある程度月齢が進み、離乳食の段階が進んでいて多少ミルクや母乳を飲まなくても栄養的に問題のない場合は、一定期間ミルクや母乳をやめて乳糖不耐症の症状が落ち着くのをまってみましょう。この場合も医師に指示を仰ぎましょう。

母乳・ミルクの切り替えは医師のもとで

母乳やミルクをいったんやめるということは、赤ちゃんにとって主たる栄養源であるおっぱいやミルクが飲めないということですので、一時的とはいえ赤ちゃんにとっても一大事です。乳糖不耐症用ミルクの自己判断での使用も同じです。自己判断で母乳やミルクをやみくもにストップする前に、医師や管理栄養士の指示を受けましょう。

成人の乳糖不耐症

乳糖不耐症は赤ちゃんだけに起こるものではありません。牛乳や乳製品の摂取で腹痛や下痢をしやすい人がいますが、これも乳糖不耐症が原因です。日本人はもともと乳製品を多く摂る生活を送ってこなかったため、乳糖消化不良になりやすいことが知られています。また、乳糖分解酵素(ラクターゼ)の分泌は年齢を重ねると分泌が低下してしまうため、加齢が原因で下痢を引き起こしやすくなります。

赤ちゃんの乳糖不耐症には冷静な判断と対処を

赤ちゃんの乳糖不耐症自体は、先天性のものでない限りそれほど怖いものではありません。原因となる乳糖の摂取を控え、回復の兆しが見えるまで気長に治療に専念しましょう。
赤ちゃんの場合には、下痢による栄養不足や脱水症状に気を付けて、慌てず冷静に対処できると良いですね。

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