新生児の呼吸の特徴に関する記事

新生児の呼吸の数・音が荒い・早い・不規則な場合の病気とは

新生児の呼吸の数・音が荒い・早い・不規則な場合の病気とは

新生児の呼吸は異常を知らせるサイン!正常な呼吸の仕方・数と、病気が疑われる多い・荒い・止まるなどの呼吸の仕方をチェック

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新生児の呼吸が「荒い」「苦しそう」「早い」…時の原因と注意点

新生児の呼吸は大人と違って、なかなか安定してくれない時があります。すぐ側で様子を眺めていると、呼吸が「荒い」「苦しそう」「早い」などといった、気にかかる事がある場合には、その背後には何らかしらの原因があるはずです。確認のため、お子さんの呼吸数を調べてみたりして、その回数が明らかに想定されている数値よりも上回っていたら、病気がかかわっていることもあります。

寝ている新生児

「呼吸する回数が多い」「呼吸する度に苦しそうにしている」など、呼吸に関する異常がみられた場合の注意点や、病院での診察が必要となるタイミングなどについて紹介していきます。

新生児の呼吸数ってどれくらい?

文部科学省が携わった呼吸に関する資料「たんの吸引等を必要とする重度障害児等の障害及び支援緊急時の対応及び危険防止に講義」の資料によると、正常な呼吸の回数は、成人男性の場合には1分間に15回から20回、乳児の場合は腹式呼吸で30回から40回となります。通常の呼吸は、一定のリズムで行われ、意識していない状態でも、呼吸に合わせ胸やお腹が膨らんだり、へこんだりを繰り返します。問題のない呼吸音は、スースーという音の響きです。

引用元:文部科学省

1分間に50回

新生児期は、乳児期と一括りにされている時期においても、産まれて間もない特別な時期であるため、鼻呼吸で吸い込む力もまだ弱く、肺自体もまだまだ小さいため、吸い込める空気の量が限られることにより、1分間に50回くらいが正常な呼吸回数であると言われております

新生児の呼吸の特徴

新生児期はついこの間までは、自分の力では呼吸をせずに、ママの呼吸に助けられておりました。産まれて間もなく、まだまだ未熟な新生児は、呼吸をする際にも不慣れな面もあったりします。

呼吸に不慣れなため不規則になってしまうことも

新生児は、生まれてからまた1ヶ月も経っておらず、呼吸にも不慣れで、時々呼吸のリズムが、不規則になってしまうことも少なくありません。常に一定のリズムで呼吸するコツはまだつかめてはいません。ですから、いつもと呼吸のリズムが違うからといって、すぐさま異常と決めつけ病院に駆け込む必要はありません。

数秒間呼吸がとまってしまうこともある

新生児は一定のリズムで呼吸ができないため、呼吸の周期が合わずに数秒間呼吸が止まってしまうこともあります。一時的に無呼吸状態になりますが、すぐに呼吸が再開するようであれば問題ありません。

呼吸に異常がないかを観察してみよう

あくびをする新生児

お子さんの呼吸に異常がないか常に確認することで、何か異常があった時にすぐ対応することができます。そこで活発に動いたり、汗をかいたりしていない安静時に、布団の上に寝かせてお腹が膨らんだり凹んだりする、回数を観察してみましょう。お子さんのお昼寝の時など、毎日少しずつでも気にしてあげるとよいでしょう。

空気を吸った時には、吸い込んだ分だけお腹が膨らんでいくため、一定の時間を決めてお腹の動きに注目することで、ある程度のお子さんの呼吸回数を把握することができます。

呼吸以外にもこんな様子がないかを観察しよう

呼吸の回数などの異常以外にも、意識して観察した方がよい症状などを紹介します。

唇や手や足の爪など紫がかっていないか

親と赤ちゃんの手

呼吸の異常だけでなく、唇や手や足の爪の色が、紫がかっていないかもチェックしてみましょう。身体の細部までしっかりと「酸素」と「血液」が、循環しているかどうかを調べることのできる簡単な方法です。うまく循環していないと、その部分が紫色になってしまいます。

風邪をひいているわけではないのに、苦しそうにしていて咳をする

風邪をひいていたり具合が悪かったりするわけではないのに、苦しそうに咳をしている場合も注意が必要です。お子さんの喉に何かが詰まっている状態であれば、呼吸が困難になり息が荒くなったり咳き込んだりしてしまいます。

新生児の呼吸障害の種類

新生児期の赤ちゃんはまだ呼吸に不慣れなため、一時的に呼吸障害を抱えることがあります。中には緊急性を要し、病院での診察を受けなければいけない場合もあります。新生児の呼吸障害の種類についてご紹介いたします。

多呼吸 ~ 呼吸のペースがいつもより荒い状態であり早い

赤ちゃんの体温を計るお母さん

多呼吸とは、呼吸のペースがいつもより早く、1分間に60回以上もの呼吸をしてしまう症状のことを指します。新生児期の赤ちゃんは、周りの温度変化による影響を受けやすく、体温が上がって呼吸が乱れてしまうことがあります。しばらく様子を見て、高熱や下痢など風邪のような症状がみられた場合には、すぐさま病院へ行くことをお勧めします。

対処法

赤ちゃんは鼻呼吸が中心のため、鼻づまりを起こすと呼吸が荒くなってしまいます。多呼吸の原因が鼻づまりであったには場合、鼻に蒸しタオルを当てたり、加湿器をたいたりして鼻通りをスッキリさせることで解消するでしょう。

陥没呼吸 ~ 呼吸の動作で肋骨のあたりがへこんでしまう

陥没呼吸とは、呼吸をすることで肋骨のあたりが凹んでしまう状態のことをいいます。稀に健康状態に問題のない新生児でも、陥没呼吸を行うことがありますが、傾向的には早産の赤ちゃんに多くみられる、呼吸障害の一つとされます。

鼻翼呼吸 ~ 呼吸が苦しいことのサイン!細菌やウィルス感染の疑いも

鼻翼呼吸は、呼吸をする時(息を吸う時)に鼻孔が広がることが特徴です。これは赤ちゃんの呼吸が苦しいことのサインで、細菌感染やウィルス感染の疑いもあります。また、喘息の症状としてもみられますので、鼻翼呼吸が続く場合は、病院での診察を受けるようにしましょう。

シーソー呼吸 ~ 呼吸の時に胸のふくらみとお腹のふくらみが連動しない

シーソ呼吸とは、呼吸をする際に「胸の膨らみ」と、「お腹の膨らみ」が連動していない状態のことを指します。正常時では、呼吸するときには胸とお腹は同時に膨らみますが、シーソ呼吸では、お腹の膨らみと胸の膨らみが、シーソのように互い違いに上になったり下になったりと、連動性を失ってしまいます。喉の炎症や気道の閉塞などが主な原因としてあげられます。

呻吟(しんぎん)呼吸 ~ 息を吐く時に「うめき声」も発してしまう

呻吟呼吸とは、その名の通り息をはくときに「うめき声」も発してしまう症状を指します。これは息をはく時に肺がしぼんでしまって、声門が狭まってしまうことで起こります。生まれたばかりの赤ちゃんは一時的に呻吟呼吸になってしまうこともあるようです。

呼吸障害との関係が疑われる病気

新生児期の赤ちゃんに呼吸障害の症状が見受けられる際には、その背後に病気が潜んでいる可能性があります。そこで新生児の呼吸障害に関わりのある病気を幾つかご紹介いたします。

新生児一過性多呼吸

公益財団法人 天理よろず相談所 医学研究所のリーフレット「新生児一過性多呼吸の発症因子の検討と早期診断への試み」によると新生児一過性多呼吸は、産まれてから間もない時期に肺液の処理が遅れてしまったことが、主な原因でおこる呼吸障害です。新生児期のお子さんの多くがわずらってしまう疾患のひとつだそうです。そのほとんどのケースは、酸素を投与するなどの治療を行うことによって、2日以内に症状の改善がみられます。しかし中にはすぐには呼吸が安定しなかったり、他の重い疾患につながってしまったりするケースもあります。

引用元:天理医学紀要

心配で病院を電話するママ

病院での治療を行えばほとんどのケースが2日以内に症状が治まるので、もしもお子さんが一過性多呼吸と診断されても深刻に心配する必要はないので、ママは安心しましょう。

新生児呼吸窮迫症候群

北海道大学病院周産母子センター診療教授 長和俊氏が2010年11月に研究報告をまとめ発表した資料「呼吸窮迫症候群発症の予知と予防」によると、呼吸窮迫症候群は、未熟児の多くにみられる呼吸疾患であり。肺のサーファクタントの欠乏や、多呼吸、陥没呼吸、呻吟(しんぎん)などの呼吸障害、及び顔が青白くなっている、などの症状を考慮して、総合的な診断が行われます。主な治療法は、欠乏している肺サーファクタントを投与することによって、行われます。

引用元:母子保健情報

報告された資料によると、サーファクタントなどの薬剤の投与は、赤ちゃんが産まれる前の母体に投与することもあるそうです。母親の体を介して、赤ちゃんにサーファクタントの成分が送られ、正常な呼吸が行えるように準備をします。産まれて間もない赤ちゃんに投与されるよりも、ママの体に薬剤を投与してもらった方が何だか安心できますよね。

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