新生児メレナの原因は?に関する記事

新生児メレナとは?血便が出たら病院へ!治療や後遺症は?

新生児メレナとは?血便が出たら病院へ!治療や後遺症は?

新生児メレナとは?血便や歯に血かついていたら、すぐに病院へ!赤ちゃんの消化器官から出血している可能性があります。新生児メレナの原因や症状、治療と予防に効果のあるビタミンKの投与についても解説。後遺症が心配なママも必見です!

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新生児メレナとは?血便が出たらすぐに連絡!治療法や後遺症は?

「新生児メレナ」とは、聞きなれない言葉ですね。既にママになっている人の中にも、聞いたことがないという方もいらっしゃるでしょう。赤ちゃんから血便が出て、慌ててネットで調べてみると「新生児メレナ」という病名に辿りついた。今まさに不安を抱えている、そんなママもいるかもしれません。

「新生児メレナ」とは、どんな病気なのでしょうか?つい先日、出産を終えたばかりの新生児ママ、プレママともに、詳しく知っておきましょう。

新生児メレナの症状、代表的なのは血便。血の色にも注意!

オムツをしている赤ちゃん

少し気構えてしまう話ですが、新生児メレナは赤ちゃんの消化器官が出血する病気です。
まず見られる代表的な症状としては、うんちに血が混じることが挙げられます。血便は、赤黒い色だったり、茶褐色だったりしますが、中には、歯に血液が付着していたり、赤色から茶褐色の吐血をすることもあります。

症状が進行すると、血液の色が赤みを増し、消化器官以外からも出血してしまいます。

新生児メレナの原因は?持続性・一過性・仮性の原因

「新生児メレナ」には、出血が持続する新生児メレナと、一過性の新生児メレナがあります。また、新生児メレナとの判別が難しい仮性メレナもあり、すべてに血便の症状が見られますが、その原因は異なります。

血液を固めてくれる作用のあるビタミンK の不足

寝ている新生児

もしかすると、新生児メレナという病名は聞いたことがなくとも、「ビタミンK欠乏症」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。ビタミンKには、出血した際に血液を凝固させるために必要な物質を働かせる役割があります。そのため、出血が持続する新生児メレナの原因は、多くの場合、ビタミンKの不足が原因です。

なぜ、生まれたばかりの赤ちゃんがビタミンK不足になってしまうのでしょうか?日本小児科学会の資料によると、ビタミンKは、胎盤を通して赤ちゃんに移行することが難しい性質であり、出生時に赤ちゃんがほとんど持ち合わせていない栄養素ということです。また、産まれすぐの赤ちゃんは、胃腸などの消化器官の働きが未熟なため、ビタミンKを上手く取り入れられません。母乳に含まれている量自体も少ないため、慢性的にビタミンKが不足がちになってしまうようです。(注1)

出生時のストレスによる消化器官の異常

出生時のストレスで、一時的に消化器官から出血することがあります。一過性の新生児メレナの場合は、ビタミンK不足というよりも、安心できたママのお腹の中から、知らないことがいっぱいの世界に産まれてきたことで受けてしまったストレスによる出血の割合の方が高いようです。
一過性の場合は、保存療法を取りながら、経過観察を続けていきます。

新生児メレナと仮性メレナの違い

母乳を飲んでいる赤ちゃん

「仮性メレナ」と呼ばれるものもあります。仮性というだけに、こちらは本当の新生児メレナではありません。
赤ちゃんは、ママの産道を通ってくる時に、血を飲んでしまったり、授乳時に母乳に混じった血液を吸ってしまうことがあります。それが便に混じって、血便が出ることを仮性メレナと言います。一過性の血便ですから、この場合は心配しなくて大丈夫です。しかし、血便を見ただけでは、赤ちゃんの消化器官からの出血なのか、間接的に飲んでしまった血液の排出なのか、判断できません。

血液成分の検査が行われて、新生児メレナ(真性メレナ)なのか仮性メレナなのかを判断します。

病院での治療法~まずは検査で原因を特定~

漆原直人、長谷川史郎氏らによって研究・執筆され、日本腹部救急医学会の機関誌に投稿された「新生児・乳児の急性大量消化管出血」によると、新生児に見受けられる一過性のメレナは、ビタミンKの不足ではなく、産まれくる際に加わったストレスや低酸素状態が関わっているそうです。一過性では終わらずに、出血が続いてしまうケースでは、絶食、ビタミンKの静脈投与、輸血をしたり、抗生剤の投与、内視鏡検査を実施します。(注2)

上記にはいろいろな可能性が挙げられていますが、多くの場合は、新生児メレナはビタミンKを投与することで回復します。貧血が進行している場合には、輸血をしながら治療します。

病院で行う検査法

新生児メレナは見た目だけでは診断ができないため、アプト検査という便の検査を始め、状況に応じていろいろな検査をして、総合的に判断を下します。

アプト検査 ~ 真性メレナか仮性メレナかどうかを確定される
お母さんに抱っこされている赤ちゃん

まずは、便に混じった血液が、赤ちゃん本人のものなのか、それともママのものなのかを調べ、仮性メレナかどうかを判断します。赤ちゃんの血液に多く含まれているヘモグロビンF(HbF)は、アルカリ性に反応しやすいという特徴を持っています。その性質を利用した簡易的な検査を行い、成人のヘモグロビンが検出されれば、血の大本がママの血であることが判明し、仮性メレナとなります。

血液検査 ~ 血液の成分にビタミンKが不足しているかを調べます

血液検査によって、新生児メレナの原因を調べます。ビタミンK不足の場合は、ビタミンKを点滴で投与します。同時に貧血の程度なども調べて、進行具合を総合的に判断します。

X線検査 ~ 消化器官以外からも出血していないかを調べます

症状が進行している場合は、消化器官以外からの出血も心配されます。レントゲンを撮って確認しますが、特に、一刻を争う頭蓋内出血をしていないかどうか、お医者さんも慎重になって経過を見守ります。

新生児メレナの1番の予防はビタミンKシロップの投与

昔に比べて、新生児メレナの発症件数は格段に下がってきています。
新生児メレナの発症が減ってきたのには、明確な理由があります。それは、新生児に対するビタミンKの予防投与です。
病院の方針によって、投薬回数にばらつきはありますが、現在では出生後から最低3回、ビタミンKシロップを投与し、新生児メレナを予防するようになりました。副作用もなく、甘いシロップの様な薬なので、赤ちゃんにも飲ませやすいです。出生後すぐ、退院時、生後1ヶ月健診の3回を基本として投薬、中には、生後3ヶ月まで、週に1回1包ずつの投薬を勧める病院もあります。

納豆

母乳は、栄養面でかなり優れているのですが、唯一不足しがちなのが、このビタミンK。授乳中には、ママも積極的にビタミンK豊富な食品を摂取しましょう。納豆は、他の食品に比べ、群を抜いて含有量と吸収量が良いと言われています。鶏肉や小松菜、モロヘイヤ、その他緑黄色野菜、海藻類なども上手に摂取しましょう。

粉ミルクは、母乳のビタミンK不足を意識して、母乳の栄養を補強できるように配合されています。母乳育児が軌道に乗っていないときや、ママが休みたいときに、ミルクを足すのは悪いことではありません。

後遺症の可能性は低く、予後も良好!

元気な赤ちゃん

新生児メレナは、出生後のビタミンKの予防投与により、発生数自体が減っています。また、治療法についても、ビタミンKの投与や輸血など対処の方法が充実しており、比較的軽症で済むようになってきました。
そのため、後遺症はほとんど見られず、退院後にはすぐに元気な姿に戻っていきます。けれど、頭蓋内出血まで症状が進んでいる場合には、データとしては半数の赤ちゃんに何らかの後遺症が見られるようです。しかし、最近ではそこまで状態が深刻になる前に適切な治療が行われているため、後遺症が残る可能性は低いと考えていいでしょう。

適切な治療で、予後は良い傾向に。医学の進歩で発生率も低く。

生まれたばかりの赤ちゃん

新生児メレナに限らず、新生児黄疸、酸素がうまく取り入れられない、発熱…など、生まれたばかり赤ちゃんは、外の世界に上手く適応できないことがあります。何事もなくても数日間入院したり、徹底管理された新生児室で過したりするのも納得です。

昔は、出生後に赤ちゃんに危険が及ぶ確率も少なくありませんでしたが、近年は医学の進歩によって、新生児メレナの数自体が減ってきています。また、治療法もしっかりと確立されてきたので、そんなに怖い病気ではなくなってきています。

ママが命がけで赤ちゃんを産むのと同じように、赤ちゃんも外の世界で生きていこうと頑張っているのです。
おそらく、ビタミンKの予防投与については、産院で説明を受けると思います。この薬が何のためなのか、把握しておきましょうね。

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