妊娠中の赤ちゃんの虫歯予防に関する記事

赤ちゃんの虫歯予防はいつから?妊娠中の食事と口腔ケア

赤ちゃんの虫歯予防はいつから?妊娠中の食事と口腔ケア

赤ちゃんの虫歯予防はお腹の中にいる「マイナス1歳」から始めましょう!ママが気を付けるべき妊娠中の食事や口腔ケアとは?

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マイナス1歳からはじめる赤ちゃんの虫歯予防

赤ちゃんの虫歯予防は、妊娠に気づいた時から始めましょう。実は、赤ちゃんの歯を作られるのはママのお腹にいる時期のため、赤ちゃんが生まれる前の「マイナス1歳」からの虫歯予防の対策が必要なのです。特に、母乳育児は虫歯になりやすいといわれていることから、丈夫な歯に育てたいというママは多いはず。

妊娠中はどんなことに気を付けると、赤ちゃんの歯が健康で丈夫に育つのでしょう?ここでは、妊娠中に始める赤ちゃんの虫歯対策として、妊娠中の食事と妊婦さんの口腔ケアについてご紹介。ママが妊娠中の食事や口腔ケアの大切さを知ることで、将来的に赤ちゃんが虫歯になるリスクを減らすことができます。

赤ちゃんの歯の発育に欠かせない妊娠中の食事とは

エコー画像で胎児を映す

赤ちゃんの虫歯予防は、赤ちゃんに歯が生えてからでいいと思っていませんか?最近は「虫歯予防はマイナス1歳から」と広く言われているように、赤ちゃんの虫歯予防は「マイナス1歳=生まれる前」から行うという考え方が一般的になりつつあります。

乳歯の歯の元になる「歯胚」は、乳歯が妊娠7週~10週の妊娠前期、永久歯が妊娠4ヶ月頃には作られはじめることから、妊娠中からのママの虫歯予防に対する意識がいかに大切なのかを知っておきましょう。

赤ちゃんの歯ができるまで

・妊娠4ヶ月頃:歯のエナメル質と象牙質が作られはじめ、永久歯の歯胚が形成されます
・妊娠7ヶ月頃:歯根や歯槽骨の組織の形成がはじまり、石灰化によって歯が硬くなりはじめます
・生後6ヶ月頃:歯の頭の部分が歯茎から出る「萌出」がはじまります

歯は子供にとって一生の財産になります。赤ちゃんが成長してから後悔しないように、早い時期から赤ちゃんの虫歯予防を始めたいですね。

健康な歯を育てる栄養素と食材

妊娠4ヶ月頃に胎盤が完成してママと赤ちゃんが臍帯でつながると、赤ちゃんはママから栄養をもらいながら成長していきます。ママは、この時期あたりから赤ちゃんの歯の形成のために必要な栄養素を摂ることを心がけましょう。

歯の基礎をつくる栄養素と食材

歯の基礎をつくるために必要な栄養素として挙げられるのは、良質のタンパク質だといえます。タンパク質には必須アミノ酸がバランスよく含まれており、妊娠中の身体を健康に保つために欠かすことのできない栄養素です。

タンパク質を多く含む食材には、肉類・魚介類・卵・牛乳やヨーグルトなどの乳製品・豆腐や納豆などの大豆製品などがあります。

タンパク質は、歯のほかに筋肉や血、皮膚、臓器を形成するうえでも、とても大切な栄養素です。また、お腹の赤ちゃんのためだけでなく、お産を控えたママ自身の身体のためにも積極的に摂り入れていきましょう。

歯の石灰化に必要な栄養素と食材
小皿に盛られた小魚

石灰化に欠かせない栄養素にカルシウムとリンがあります。歯の石灰化とは歯が硬くなることで、丈夫な歯になるためには重要なプロセスだといえます。

・カルシウムを多く含む食材:桜えび・しらす干し・チーズなど
・リン多く含む食材:いわし・卵黄・いくら・たらこなど

さらにその際、ビタミンDを一緒に摂取することでカルシウムやリンの吸収を助けてくれます。ビタミンDを多く含む食材には、バターや卵黄、牛乳、にしん、すじこ、サーモンなどがあります。カルシウムやリンと一緒に摂取することで、赤ちゃんの歯の形成に効率よく作用し、丈夫で健康な歯をつくることを助けてくれることから、献立を考える際に組み合わせて使うことを心がけましょう。

歯の土台を作る栄養素と食材

歯の表面を覆っているエナメル質の形成に関与しているのがビタミンAで、その内側の象牙質の形成に関与しているのがビタミンCです。どちらも歯の形成に必要なものなので、意識して摂取するようにしましょう。

・ビタミンAを多く含む食材:レバー・うなぎ・ほうれん草・にんじんなど
・ビタミンCを多く含む食材:みかんやレモンなどの柑橘類・赤ピーマン・アセロラ・イチゴなど

ビタミンCは免疫力をアップさせる作用もあるので、妊娠中の感染症などの病気を防ぐためにも、ぜひとも摂り入れたい栄養素の一つです。

口腔ケアで出産後の母子感染を防ぎましょう

歯を診てもらう女性

妊娠中の食事に気をつけて、赤ちゃんの丈夫で健康な歯をつくる努力をすることはもちろん大切ですが、生まれてからの赤ちゃんの虫歯予防も重要です。

赤ちゃんの虫歯は、ママから赤ちゃんに虫歯がうつる「母子感染」が大きく関係していることから、出産後に赤ちゃんを虫歯から守るためには、まずは妊娠中の口腔ケアをしっかり行うことが必要になります。大切な赤ちゃんに虫歯をうつさないためには、妊娠中にどのような対策を行うとよいのでしょう?

虫歯ができるメカニズム

虫歯の原因は、甘い物の食べ過ぎや歯垢の磨き残しだということはご存知ですよね。ですが、そもそも歯が虫歯になってしまうのには、ミュータンス菌をはじめとする虫歯菌が大きく関わっています。

ミュータンス菌は糖を栄養として増殖する際、ネバネバした物質を産生し、そのネバネバの中でさらに増殖を続けてプラーク(歯垢)を形成します。プラークの中では、糖が取り込んだミュータンス菌は乳酸菌も一緒に作りだすことから、プラークは酸性の状態になり、その酸が歯を溶かしていくことによって虫歯になるのです。

赤ちゃんに虫歯がうつる母子感染とは

歯を指差して痛がる赤ちゃん

虫歯の原因菌であるミュースタン菌は、生まれたての赤ちゃんの口の中には存在しません。それが成長とともにお口の中に存在する菌の数がどんどん増えて、大人になるとミュースタン菌が口の中に存在しない人はほとんどいなくなってしまいます。

それでは、いつどこで赤ちゃんのお口の中にミュータンス菌が紛れこんでしまうのでしょう?はっきりとした原因は確認されていないのですが、お母さんの虫歯が多いほど子供が虫歯菌に感染している割合が高いことから、ほとんどの場合は母子感染が原因だと考えられています。

食べ物を噛み砕いて赤ちゃんに与えたり、同じスプーンやフォークを使ったり、ママが普段何気なくしていることが母子感染を引き起こしているのです。ママのお口の中の菌の数が多ければ多いほど、ミュータンス菌はかなり高い確率で確実に赤ちゃんにうつってしまいます。

母子感染を防ぐには?

ママが赤ちゃんにキスをしたり、同じ食器を使って食事をしたり、食べかけのもの与えることは、親子のスキンシップとしてはごく当たり前のこと。赤ちゃんが虫歯にならないために何もかも禁止してしまったら、なんだかちょっと寂しいですよね。

赤ちゃんへの虫歯菌の感染を防ぐためには、スキンシップをやめることよりも、ママがお口のケアをして虫歯菌を減らすことが大切です。また、それはママだけでなく、パパやおじいちゃん、おばあちゃんなどにも言えること。周囲の家族がしっかりと口腔ケアして、みんなのお口の虫歯菌を減らすことが最も有効な赤ちゃんの虫歯予防につながるのです。

妊婦さんは要注意!妊娠中に起こりやすいお口のトラブルとは

妊娠中のママは、ホルモンバランスが大幅に変化するほか、唾液の量や性質に変動が起こりやすくなっています。さらに、つわりなどの妊娠悪阻などが重なって、さまざまなお口のトラブルが起きやすくなるのです。ここでは、妊婦さんに起こりやすい代表的な3つのお口のトラブルをご紹介します。

1虫歯

妊娠すると妊婦さんは妊娠前に比べて、お口の中のpHが低下した酸性の状態になります。お口の中の酸性になると気になるのが虫歯ですよね。さらに、妊娠中はつわりのせいで歯磨きのツーンとくるミントの香りが苦手になったり、歯ブラシを口にいれるだけでおえっとなって、歯を磨くことができなくなることも…。十分に歯磨きができないと口の中を清潔に保つことが難しくなることから、お口の中は虫歯ができやすい状態になります。

2歯周病

妊娠中に分泌される女性ホルモンの影響で、歯周病菌のP.i.菌が増殖することによって発症する歯周病を「妊娠性歯周炎」といいます。妊娠中は唾液の分泌量が減るので、自浄作用が低下してお口の中の細菌が増えやすい傾向にあることから、特に、妊娠中の女性は歯周病になりやすいといわれています。初期の歯周病は自分では気付きにくいことから、気付いた時には中度や重度に進行していることもあるため、日頃から歯茎の腫れや出血には十分に注意しましょう。

3ドライマウスや口臭

妊娠中のママは新陳代謝が活発になるので、体温が上昇します。また、唾液の分泌量が減少することにより、お口の中は極めて乾燥しやすい状態になります。唾液が減ってお口が乾燥すると、お口の中で細菌が増殖しやすくなることから、細菌が放出するタマネギが腐ったような臭いのガスによって口臭がひどくなるのです。「お口の中がネバネバする」「酸っぱい味がする」などの不快感がある場合は、口臭が悪化する危険性が高い状態だといえます。

妊娠さんにもできる口腔ケア

赤ちゃんが将来、母子感染によって虫歯になるリスクを少しでも減らすためには、ママが妊娠中からしっかりと口腔ケアをしておくことが大切です。「妊娠中に歯の治療をしても大丈夫?」と思われるかもしれません、妊娠5ヶ月から7ヶ月の妊娠中期には、ほぼ通常の治療が受けられることから、この時期に虫歯や歯周病をしっかり治療しておきましょう。

また、悪いところがなくても定期的に歯科検診を受けることが大切です。フッ素塗布や歯石除去、PMTCなどのクリーニングを受けることは、虫歯や歯周病の予防につながります。また、歯科医院を受診するときは必ず、妊娠していることを伝えて、受付の際に母子手帳を提示しましょう。

日頃の口腔ケアも忘れずに

歯磨きの香りが気になる場合は、歯磨きを使わずに歯を磨くとつわりが軽減されます。また、普段からキシリトールを含むガムを噛むことで、唾液の分泌が促されるほか、酸が中和されて虫歯や口臭を予防することができます。

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