子宮筋腫とは?に関する記事

子宮筋腫とは?原因・症状や手術・治療法と妊娠への影響

子宮筋腫とは?原因・症状や手術・治療法と妊娠への影響

子宮筋腫とは何なのか、種類別に痛みや出血、腰痛などの症状と原因、手術の費用と漢方薬による治療、妊娠や出産に与える影響。

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子宮筋腫の原因や症状、気になる治療法と手術費用などについて

子宮筋腫は、思春期から生理が始まり、それから何十年後に閉経を迎えるまでを通じ、多くの女性が抱える悩みの一つです。子宮の内側や外側にこぶが出来てしまって、症状がほとんどあらわれない女性もいらっしゃれば、腰痛などの症状を抱えてしまう女性もおります。

妊娠・出産にどうしても関わってくる子宮という器官だけに、そこに腫瘍が出来てしまっていると知ったらナーバスに考えてしまいますよね…女性ですから。

同じ女性として、子宮筋腫に関する「原因」や「治療法」や「手術費用」などについてまとめてみました。

子宮筋腫になってしまう原因について

子宮筋腫の女性のイラスト

子宮筋腫は子宮の随意筋などに出来る良性のこぶであり、命に危険が及ぶ種類の病気ではありません。しかし、治療を放置してしまうと、まれにこぶの重さが10キロを超えてしまう事もあり、早期治療が求められる病気です。生理が始まって閉経になるまでの長い期間において、割合的には多くの女性が経験するメジャーな病気なのに関わらずに、その原因については、女性ホルモンの変化、特にエストロゲンが関わっているのではないのかという仮説が考えられておりますが、未だに特定されているわけではありません。

子宮筋腫に関する疫学的データ

「女性の病気の現状と検診受診の実態-乳がん・子宮がん・子宮筋腫・子宮内筋症の場合-」を研究・執筆された下開 千春氏の報告資料によると、子宮筋腫の患者は女性ホルモンの分泌が増えてくる30代から多くの方々のその症状を意識し始め、調査によると20代の10%ほど、30代の20%ほど、40代の26%ほど、50代の34%ほどが、子宮筋腫や子宮内膜症の症状を感じたとのアンケート結果があります。回答を寄せた女性のデータから推測されることは、女性が閉経するまでには、4人に1人以上が子宮筋腫か子宮内膜症のどちらかの症状を感じるようです。(注1)

厚生労働省の資料から子宮筋腫に関する推計患者数の推移を見てみると、昭和59年の10月の推計患者数は、総数11,000人、入院数が5,000人で外来患者数が6,000人に対し、平成17年の10月の推計患者数は、総数11,000人に対し、入院数が2,000人で外来患者数が9,000人と子宮筋腫の推計患者には、変わりがありませんが、入院をしないケースが増えている現状がうかがえますね。(注2)

子宮筋腫の症状について

子宮筋腫は小さいうちは無症状な事が多く、病院での検査の際に偶然見つかる事も多い病気です。しかし、大きくなるにつれ、様々な症状が出る可能性が高くなります。

月経が長く続いてしまう

子宮内膜の中に子宮筋腫が出来てしまって、子宮内膜が伸びるとそれだけ子宮内膜の面積は広くなります。その為、肥さを増した子宮内膜が剥がれ落ちる量も多くなります。月経の際には、その大量に発生してしまった血を体の外に排出するため、月経が長引いてしまいます。

月経の痛みが増してしまう

月経でおなかを痛がる女性のイラスト

まず月経痛はなぜ起こるかを説明しますね。子宮内膜から出るプロスタグランジンという物質の量が増えると、子宮の収縮活動が盛んになります。子宮に強い収縮が起きると、陣痛と同じように強い痛みとして伝わります。

その他の影響としては、子宮の入り口付近が狭くなってしまって、血が流れが悪くなり、膣の外へ出にくくなることがあります。子宮は出そう出そうと働いて収縮を活発に起こしながらも、血はなかなか外へ出ていってくれない、この時に痛みが生じてしまいます。このような生理痛は「機能性月経困難症」と言われており、痛みを感じた場合には、医師に診断されるケースが割合的には多いです。

子宮筋腫があると、筋腫があるために子宮内膜が収縮しにくくなってしまったり、月経血を出そうとする際に筋腫がこすれたりしてしまって、痛みが増してしまうことがあります。

貧血

貧血で立ちくらみしている女性

筋腫が大きくなると、その分の粘膜の面積が広がるので月経での出血が特に増えます。粘膜以外に出来た筋腫が、大きくなるにつれて出血し続ける事もあります。

体から、血が失われていく状態が続いてしまうため、自覚症状は無くても徐々に貧血が悪化していく事が多くあります。私の親類には、やはり子宮筋腫が原因で貧血が治らずに、子宮筋腫の摘出手術を受けた人がいます。手術後は貧血も治り増血剤を飲む事もなくなりました。

年齢や手術のリスクを考慮し、手術を選択しない場合には、内服薬で月経を止めて閉経までを過ごしてもらうといった治療法を選択するケースがあります。
ですが、内服薬で月経を止めると、更年期症状と同じく骨粗しょう症などの副作用を考えなくてはなりません。副作用の事も考えて、貧血が軽い場合には月経量を減らす(低容量ピルの使用)か、鉄分補給の為の増血剤内服治療も同時に選択されたりします。

腰痛をかかえてしまう

子宮筋腫が出来てどんどん大きくなっていくと、次第に内側からの圧迫が強くなってきます。そして子宮の裏側あたりにある腰椎の神経を刺激してしまったりして、腰痛を抱えてしまう女性も少なくありません。

頻尿・便秘

便秘の女性のイラスト

子宮の周りには色々な臓器が隣接しています。膀胱もその一つで、筋腫が大きくなると膀胱が圧迫されて尿が溜まるスペースが限られてしまいます。これによって脳は膀胱が満たんになったと思い尿意を起こさせ、頻尿になってしまいます。

大腸も同じく子宮に隣接していますので、子宮筋腫の圧迫によって便の通り道が狭められ、便秘を引き起こしてしまいます。段々と便秘症状が出てきた方は、子宮筋腫があるかどうかを受診してみると良いかもしれませんね。

どのような検査法で診断し確定するの?

日本産科婦人科学会によると、子宮の中ではそれほど大きくはなってはいない、小さなこぶを発見することは難しくて、外来での診察と超音波検査などの精密検査を実施し確定するそうです。もしも、大きな筋腫が出来ていて手術を想定するケースでは、立体的にどうできているかを把握するためにMRI検査も実査されます。(注3)

術前検査では全身状態を確認するため血液検査を実施したり内視鏡検査、心電図、胸部レントゲン、呼吸器機能チェックなどを行い手術をするのに数値が不安な場合は精密検査を行います。治療の必要があるものは、治療して手術出来る状態まで改善してから手術になります。

子宮筋腫の種類

子宮筋腫は筋腫のできる位置によって、いくつかに病名が分類されています。

粘膜下筋腫

子宮のイラスト

子宮の内側の粘膜である子宮内膜にこぶができて、子宮の内側にどんどんと広がっていくのが特徴であり、子宮筋腫の全体の1割ほどをしめております。子宮内膜の面積が筋腫により広げられますので、その分経血の出血量が多くなったり、月経が長引いてしまう原因となります。また、肥大化してしまうと、不妊の原因となる事も少なくありません。

筋層内筋腫

子宮内を動かす役目も果たしている平滑筋という筋層内にこぶが出来てしまうものです。割合的に半数以上の子宮筋腫の患者さんがこの種類の子宮筋腫であると、病院で医師から診断されます。筋腫の大きさが3cm以下ですと無症状ですが、4cm以上に大きくなっていくと子宮内腔にも影響を与えてしまって、過多月経になってしまったり、子宮のサイズにも変化をもたらし腰痛や頻尿・便秘の原因ともなってしまう事もあります。

漿膜下筋腫

手術治療のイラスト

漿膜(しょうまく)下筋腫とは、子宮の表面を覆っている薄い膜である漿膜にこぶが出来てしまうものです。子宮の外側に発育する筋腫ですので相当大きくなっても外向きに発育し、子宮内に異変は起こらず貧血や過多月経、月経痛等には殆どが影響しません。レアケースとして、巨大化した筋腫の軸の部分が捻れて激痛を伴うことがあり、そういった症状を抱えてしまった方は緊急手術が必要になります。

頸部筋腫

子宮頸管(子宮の出口)に筋腫が出来る事です。子宮頸管が狭められて月経血をうまく排出することが出来ずに、子宮は過度に収縮してしまい、生理痛の原因になる場合もあります。また、おへそ側に大きくなってくると膀胱を圧迫して尿意を頻繁に感じるようになり頻尿になります。

子宮筋腫の治療法

子宮にこぶが出来ていても、症状があらわれていない場合には、年に一度の定期検査を行った経過観察で様子をみたり、症状がそれほどひどくはなくて、筋腫のサイズもさほど大きくない場合には、注射や薬でホルモン剤を体に取り入れる治療法をとって、さらに多くなることを防ぐ治療もあります。

漢方薬を使った治療法も

漢方薬の薬剤

漢方薬の知識や理解のある病院や医師の判断のもと、漢方薬を処方する治療法もあります。その際に処方される漢方薬には、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などです。東洋医学は、乱れてしまった体全体のバランスを整えることに、重きを置いております。

体に漢方薬を取り入れることで体質が変わり、子宮筋腫が大きくなることを抑えられたり、筋腫ができにくい体質へと変わっていくケースもあります。けれど、万能という訳ではなくて、症状を伴う筋腫の治療は漢方薬だけは足りずに、全く副作用がないという訳ではありません。

手術による治療が必票な時は?手術のリスクは!?

内服薬

薬物療法によっても、子宮筋腫の症状を抑えられないケースや、筋腫ができている場所が悪かったりする場合、不妊の原因が子宮筋腫であって、妊娠を希望される女性の場合には、手術を行います。

手術には大きく分けて二種類、子宮全てを摘出するものと子宮筋腫だけを摘出するもの二種類があります。どちらも子宮筋腫を取り出す手術ですが術後の経過などが違ってきます。

子宮全摘手術

子宮筋腫と一緒に、子宮全てを取り出す手術で、出術後は妊娠は出来なくなってしまいます。
手術はお腹を切って取り出す方法とお腹を切らずに内視鏡で切り取り膣から取り出す腹腔鏡によるものとがあります。

子宮筋腫核出手術

輸血のイラスト

子宮を残して筋腫を取り除く方法です。子宮が残されるので将来的に妊娠も出来ます。手術の方法は子宮全摘手術と同じく選択可能です。

手術のリスクは子宮筋腫に限らず、どの外科的手術にも全くないとは言い切れませんが、その中でも子宮筋腫核出手術では、筋腫を取り出す際の出血が多量になってしまうことから、リスクが高まってしまいます。筋腫は多くの場合複数存在しますのでそれを切り取り、取り出すのに多量に出血してしまうので、輸血が必要になる場合もあります。

手術の費用はどれくらいかかるの?

手術の費用とは、術式や麻酔、使用機材や薬品により違いがあり、入院期間や検査もこれに関わってきます。
例えば出血量が多ければ輸血量も多くなり、費用も増えるなど術前、術中、術後の経過によってさまざまです。

電卓とおかね

一般的に健康保険を使った場合の費用は、全摘出の場合は20〜30万円位、開腹しての子宮筋腫核出手術の場合は15~20万円位、膣からの筋腫核出手術は20万円位、膣からの子宮筋腫核出手術は20万円位になります。また、腹腔鏡での子宮筋腫核出手術は8~10万円になります。

 最近では子宮も筋腫も切らない子宮の主要な動脈を止めてしまう方法などがあり、これは身体に傷を作らず、侵襲(しんしゅう)がとても少ないものですが、再発の危険が高い事と保険が利かないため40〜50万円程かかってしまいます。

自然に小さくなることはないの?

一度できた筋腫は、残念ながら自然に小さくなることはないと考えられています。例えば、食生活を心掛けるだけで、子宮にできた筋腫を小さくできることは、医学的な根拠はありません。ただし、栄養のある食生活は健康面にはよい影響を与えますし、間接的には出来てしまった腫瘍を大きくしないなどの効果があるかもしれません。

妊婦さんが患ってしまったら、自然分娩はできるの?

無事生まれた赤ちゃん

子宮筋腫があっても自然分娩している方は沢山います。妊娠している女性で子宮筋腫を持っている人の割合は数%以下ですが、妊娠したかな?と産婦人科にかかって、検査を受けた際に、初めて自分に子宮筋腫があると知る人も多くいらっしゃるそうです。

妊娠して無事に出産出来るのか、それだけでも不安なのに子宮筋腫があるとなるとなおさらでしょう。しかし、世の中に筋腫を持ちながら、妊娠~出産された経験をお持ちのママさんは沢山います。私もその1人ですが、元気な赤ちゃんを3人も産みましたよ。今も筋腫は3cm位のものが2つあり定期検診で診てもらっていますが、これといって変化はありません。ですから過剰な心配をしてストレスになるよりもゆったりと妊娠期間を過ごして元気な赤ちゃんを産んでくださいね。

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