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前置胎盤の出血の原因とは?帝王切開につながる症状に注意!

前置胎盤の出血の原因とは?帝王切開につながる症状に注意!

前置胎盤は出血を伴うことから見逃さないことが重要!前置胎盤が起こる原因や注意点を知ることで、安心して出産が迎えましょう。

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前置胎盤は出血に要注意?!帝王切開の危険性が高い症状とは

赤ちゃんがお腹の中で順調に育っていると思ったのに、妊婦健診で「前置胎盤かも」と疑われたら、誰だって不安になりますよね。前置胎盤の場合、妊娠中や出産時に出血する可能性が高く、自然分娩が難しいことから帝王切開になることが多いですが、元気な赤ちゃんを出産している先輩ママさんはたくさんいます。あらかじめ前置胎盤について知っておくと、出産時の不安が少しでも解消されるはず。

そこで、今回は前置胎盤のことがよく分からないというプレママさんに向けて、前置胎盤の種類や原因、症状のほか、前置胎盤が疑われる際の過ごし方の注意点などをご紹介します。

前置胎盤とは

お腹の赤ちゃんのことを考えてる妊婦さんのイラスト

前置胎盤とは、赤ちゃんが生まれる際の出口になる子宮口に胎盤がかぶさっている状態のことを言います。通常なら、胎盤は子宮の奥に形成されるため、出産の際に赤ちゃんが外に出た後から胎盤が排出されます。ところが、前置胎盤の場合は、赤ちゃんよりも胎盤が子宮口の近い位置にあるため、赤ちゃんが先に出ることができないのです。

最悪の場合は、胎盤が子宮口を塞いでしまうほか、血液を多く含んでいる胎盤から大量出血する恐れがあることから、前置胎盤が疑われる場合は、妊娠経過を注意深く見守る必要があります。

前置胎盤は胎盤の位置によって3つの種類に分けられます。どのような違いがあるのか、次にそれぞれの状態についてご説明します。

1全前置胎盤(ぜんぜんちたいばん)

全前置胎盤とは、胎盤が子宮口を完全にふさいでいる状態のことで、前置胎盤の中でも一番重篤な状態だといえます。
胎盤が子宮口の上に2cm以上かかっていることが、全前置胎盤の診断基準となっています。全前置胎盤の場合、子宮口がふさがっているため自然分娩が難しいことから、ほとんどの場合は帝王切開による出産が選択されます。

2部分前置胎盤(ぶぶんぜんちたいばん)

子宮口を覆っている胎盤が2cm未満の場合、部分前置胎盤と診断されます。前置胎盤の中では最も多いケースで、秋篠宮妃紀子さまが悠仁さまを懐妊された際に、部分前置胎盤と診断されたことでも知られています。全前置胎盤と同様に、胎盤で子宮口がふさがれているため予定帝王切開となります。

3辺縁前置胎盤(へんえんぜんちたいばん)

胎盤が子宮口をふさがずに、縁にかかっているだけの最も軽度の前置胎盤が辺縁前置胎盤です。赤ちゃんの頭がうまく下がってくれば経腟分娩が可能である場合もありますが、分娩中に突然出血する恐れがあるため、経腟分娩が選択された場合でも、トラブルが起こると緊急帝王切開に切り替えることもあります。

胎盤の位置が低い「低置胎盤」にも要注意

胎盤が子宮口に近い位置に形成される前置胎盤に対して、通常よりも胎盤が低い位置に形成される状態を低置胎盤(ていちたいばん)といいます。胎盤と子宮口の最短距離が2cm未満の場合が低置胎盤と診断されます。胎盤が子宮口に被っていないため経膣分娩が可能ですが、前置胎盤と同様のリスクを考えた上でお産に臨むことが必要です。

前置胎盤の原因と症状

タバコを吸ってる女性

前置胎盤を発症する頻度は、全ての分娩のうち0.5%前後とされていますが、その発症のメカニズムは今のところははっきりとは分かっていません。そのため、原因は明確となっていませんが、下の項目に当てはまる場合に前置胎盤の発症リスクが高まると考えられています。

前置胎盤になりやすい人の6つのタイプ

  • 35歳以上である
  • 喫煙経験がある
  • 経産婦である
  • 双子、三つ子などの多胎児妊娠
  • 過去に帝王切開で出産した
  • 子宮手術の経験がある

前置胎盤になった場合、まずは警告出血と呼ばれる、痛みを伴わない少量の出血からはじまります。痛みなどの目立った自覚症状はないため見過ごしがちですが、場合によっては突然の大量出血に襲われる場合があるため注意が必要です。もし妊娠後に、少しでも出血の症状が認められたら前置胎盤の可能性があるため、かかりつけ医を受診してください。

前置胎盤が引き起こす3つのトラブル

もし前置胎盤のまま出産時期を迎えた場合、どのようなトラブルが起こる可能性があるのでしょうか。前置胎盤が引き起こす主な3つのトラブルをまとめました。

1.大量出血

産婦人科で診察を受ける妊婦さん

前置胎盤が引き起こすトラブルで一番注意すべきなのが、妊娠中に起こる突然の大量出血です。お腹の赤ちゃんが大きくなるにつれて、子宮も合わせて伸びていきます。その中でも、特に子宮の下側は伸びやすいため、前置胎盤のように子宮口近くに胎盤が形成されると、子宮が伸びる際に胎盤との間にずれが生じて出血が起こりやすくなるのです。

そのため、出産までの間は安静に過ごす必要があるほか、出血に対処できるよう臨月前から入院する場合もあります。また、予定帝王切開の場合でも、手術の前に大量に出血した場合は緊急帝王切開が行われるため、いつでも入院ができるよう準備しておくことも大切です。

2.帝王切開の可能性が高くなる

前置胎盤と診断されると、ほとんどの分娩で帝王切開となります。前置胎盤の場合、赤ちゃんが外に出るための子宮口が胎盤でふさがれているので、赤ちゃんが産道を通る経膣分娩が難しくなるのです。そのため、あらかじめ出産日を決めて手術を行う「予定帝王切開」が選択されることから、家族やかかりつけ医とよく相談して手術日を決めましょう。

3.癒着胎盤が起こりやすい

前置胎盤であると出産後に胎盤がはがれにくくなる癒着胎盤の状態になりやすいことが分かっています。胎盤は通常、子宮上部の厚く作られた子宮内膜に根を下して固定されるため、出産後に役目を終えて自然とはがれ落ちる子宮膜とともに、後産の際に体の外に排出されます。

ところが、前置胎盤の場合、子宮内膜が薄い子宮下部に胎盤が作られるため、胎盤の根が子宮内膜を通り越し子宮の筋肉にまで届いてしまう「癒着胎盤」という状態が起こることがあります。その場合、胎盤が子宮内膜と一緒にきれいに排出されないため、剥がれ部分から大量出血を起こす可能性があるのです。

前置胎盤かどうかは超音波検査で分かりますが、癒着胎盤であるかどうかを事前に診断すること難しいといえます。癒着胎盤は、帝王切開で癒着の程度を確認しながら慎重に胎盤をはがしていくことになりますが、癒着がひどい場合は母体のことを考えて子宮の摘出が行われることもあります。

前置胎盤は治るってホント?

前置胎盤には具体的な治し方はないのです、妊娠中に自然に治ることがあるといわれています。治ると言われているのは、実は赤ちゃんの成長によって胎盤の位置が変わることで、前置胎盤の状態でなくなるということ。赤ちゃんの成長とともに子宮が風船のように膨らむ際に、胎盤が子宮口から離れた位置に移動することがあるのです。

一般的に、前置胎盤と診断されるのは妊娠31週となっていることから、その段階で胎盤が子宮口の近くになければ、前置胎盤の疑いがなくなります。

前置胎盤と診断された場合の注意点

前置胎盤が疑われた場合、妊娠週数が進んで子宮が大きくなると治ることもありますが、最終的に前置胎盤と診断されることもあります。もし、前置胎盤が疑われる場合や前置胎盤と診断された場合は、どんなことに気を付けたらよいのでしょうか。次の3つのことに注意して、出産までの時間を過ごしましょう。

安静にして過ごす

母子手帳を読んで安静にしてる妊婦さん

無理に動いてお腹が張ると、子宮に圧力がかかることで胎盤がはがれて出血してしまう可能性があるため、前置胎盤と診断された場合は安静にして過ごしましょう。赤ちゃん用品購入などの出産準備は早めに行い、家事などはできるだけパパや家族にお願いして無理なく過ごすよう心がけましょう。どの程度の安静が必要なのかは、個人差があるので主治医によく相談してください。

貧血にならないよう気を付ける

妊娠中は、つわりでなかなか食事が進まなかったり、食事ができても赤ちゃんへ栄養素を優先的に送らなければならないので鉄分が不足し、貧血になりやすいため注意しましょう。特に、前置胎盤のママは、大量の出血に備える必要があるので、鉄分が多く含まれる食品を積極的に組み合わせ、バランスの良い食事を摂ることを心がけましょう。

鉄分が特に多く含まれる食品

  • 豚レバー
  • 鶏レバー
  • 牛もも肉(赤身)
  • ひじき(乾燥)
  • 大豆(乾燥)
  • 小松菜
ひじきの煮物

前置胎盤でお産を行う場合、万が一の出血に備えて自分の血液を貯めておく「自己血貯血」を行うのが一般的ですが、貧血がひどい場合は難しくなってしまいます。また、貧血の場合は血が止まりにくくなり処置に時間がかかることから、鉄分をたくさん摂って貧血を予防する必要があります。

少しでも出血があったら病院を受診する

前置胎盤の疑いや正式に診断された人は、少量の出血でもすぐにかかりつけ医を受診してください。もし、胎盤がはがれたことにより出血した場合、大出血につながることで母体や赤ちゃんの体に影響が与える恐れがあります。前置胎盤による出血は前触れがなく突然起こることが多いので、いつでも入院できるように、出産のための入院準備品を早めに用意しておきましょう。

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