臨月に子宮口でおこる変化に関する記事

臨月に子宮口が柔らかく開くとは?ビショップスコアの評価

臨月に子宮口が柔らかく開くとは?ビショップスコアの評価

臨月に子宮口が「開く」とか「柔らかくなる」ってどういうこと?出産が近くなると、子宮口で起こる変化のメカニズムについて分かりやすく解説します。子宮口の開き具合や柔らかさの判断基準を知ることで、現在のお産の進み具合が分かるようになります。

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臨月の子宮口の変化~「開く」「柔らかい」とはどういう状態?

臨月とは、妊娠36週から39週までの妊娠10ヶ月のことで、赤ちゃんが産まれる月という意味から、古くから「産み月」とも呼ばれています。

この頃になると、出産に向けて子宮口が柔らかくなり、徐々に開いてくるため、妊婦健診の内診で子宮口の状態をチェックされます。

ところで、出産が近くなると、子宮口が「開く」「柔らかい」という表現が使われますが、それは一体どのような状態のことをいうのでしょう?

赤ちゃんをスムーズに産みたいママにとって、子宮口の状態はお産の鍵を握る大問題。そこで、ここでは臨月に起こる子宮口の変化や検査方法などについて、分かりやすく解説していきます。

臨月のママに起こる体の変化

臨月に入ると、ママの体にもさまざまな変化が現れます。はじめに、ママの体では子宮口以外に、どのような変化が現れるのかを確認してみましょう。

お腹が下がる

臨月の妊婦さん

臨月に入ると、ママのお腹がだんだんと下がってきます。これは、出産準備のために、赤ちゃんが徐々に下りてくるためです。

お腹が下がることにより、子宮に圧迫されていた胃のあたりがスッキリするため、急に食欲がわいてきます。体重コントロールを頑張っていたのに、臨月に入って急に増えてしまうことも…。

逆に、下がった子宮に膀胱が押されることで、おしっこが近くなってしまうママもいます。

前駆陣痛がおこる

前駆陣痛が起こっている妊婦さんのイラスト

臨月になりお産が近づくにつれて、下腹部が不定期に痛む前駆陣痛が起こるようになります。これは、「プロスタグランジン」という物質が分泌されることで、赤ちゃんを押し出すために子宮の収縮が起こるためです。

前駆陣痛とは、不規則な子宮の収縮によっておこる生理痛に似た痛みのことで、本陣痛のように痛みが強くならないのが特徴。体がお産に向けて準備に入ったことを示す合図のようなものです。

前駆陣痛が起こる時期には個人差があり、臨月に入る前後に始まる人もいれば、本陣痛が始まる直前に起こる人もいます。

恥骨や脚の付け根が痛む

恥骨のイラスト

臨月になると、恥骨や脚の付け根が痛んで歩くのが辛くなることがあります。これは、お産に向けて関節が緩んでくるためです。

出産が近づくと、「リラキシン」というホルモンが分泌されることで、お腹の赤ちゃんが骨盤を通り抜けるために、恥骨の結合部や股関節が広がりやすくしているのです。

そのため、股関節に痛みを感じるということは、赤ちゃんが骨盤を通り抜ける準備ができたということを示しています。

おりものが増える

臨月に入ると、白くて水っぽいおりものが増えてきます。実は、おりものの量は卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量に比例していることから、エストロゲンの量が増えるとおりものも増えます。

妊娠中は、出産にむけて徐々にエストロゲンの量が増えるため、臨月に入るとおりものの量も増えてくるのです。

なぜ臨月になると子宮口が開くの

妊婦さんとお腹の赤ちゃんのイラスト

臨月になると子宮口が開いてくるのはどうしてなのでしょうか。それには、赤ちゃんが産道をスムーズに通り抜けるための、ママの体の変化が関係しています。

妊娠中は子宮頚管をはじめ、その子宮側にある内子宮口や膣側にある外子宮口は、子宮の中の赤ちゃんを守るためにピッタリと閉じた状態です。

ところが出産が近づくと、赤ちゃんが通り抜けやすくするために、子宮頚管が柔らかくなる「頚管熟化」が始まるのです。

さらに、妊娠後期におこる子宮の収縮によって、お腹の赤ちゃんがだんだんに下がってくることで、柔らかくなった子宮頚管が赤ちゃんの頭に押されて、徐々に子宮口が開くのです。

子宮頚管熟化のメカニズム

生まれたばかりの赤ちゃん

子宮口が「柔らかい」「開く」という状態は、子宮頸管の熟化が関係しています。

出産妊娠後期になると、子宮で作られるプロスタグランジンという物質が脳に伝わり、赤ちゃんを外に出すための子宮収縮が始まります。プロスタグランジンには、子宮頚管を柔らかくする作用もあるため、熟化が促されるのです。

子宮頚管の熟化が早い時期に起きてしまうと、妊娠中に閉じているはずの子宮口が開きやすくなる子宮頚管無力症と診断されてしまいます。この場合は、早産の危険が高まるため、子宮口を縫う手術や安静が必要となります。

逆に、出産の時期になっても子宮頚管の熟化が起きないと、軟産道強靭(なんさんどうきょうじん)という状態に陥ってしまいます。この場合は、子宮頚管の熟化を進めるためにプロスタグランジン製剤を投与し、出産を促します。

子宮口の状態を診断するビショップスコアとは?

子宮口が「開いた」とか「柔らかい」という判断は、どのように行われるのか気になりますよね。出産が近いかどうかは、医師が子宮口や子宮頚管の内診の結果を「ビショップスコア」に当てはめて判断します。

ビショップスコアとは、次の表にある5項目の状態に応じて、それぞれ0~3点の点数を付けて評価するお産の状態の指標で、13点満点中9点以上で子宮頚管が成熟していると判断され、10点以上の場合で出産が近いと判断されます。

ビショップスコア

ビショップスコアの各項目の詳細は次のとおりです。

1子宮口の開き

子宮口の開きを確認するためには、内診の際に、人差し指と中指の2本の指で幅を測ります。

子宮口が6cm開くと、規則的な本陣痛がはじまる第一分娩期に入ります。さらに、子宮口が10cmまで開くと、15分から1時間程度で子宮口全開大となることが予想できます。

2子宮頚管の長さ

子宮頚管の長さとは、外子宮口から内子宮口までの距離のことで、子宮口の開きと同様に触診で確認します。

出産が近くなると、子宮口が開くことで子宮頚管は徐々に短くなっていくことから、通常の状態の子宮頚管の長さを0%とした場合、1mm以下になると100%と判断されます。

3赤ちゃんの頭の位置

赤ちゃんのイラスト

赤ちゃんの頭の位置を確認することで、お産の進み具合を知ることができます。赤ちゃんの頭の位置は、骨盤にある坐骨棘(ざこつきょく)と呼ばれる、左右一対になっている出っ張りを線で結んだ、坐骨棘間径線(SP)を基準に確認します。

赤ちゃんの頭が坐骨棘間径線より上にある場合はマイナス、下にある場合はプラスと評価します。ただし、ママの肉づきがいい場合は、坐骨棘が触診で見つけられないことがあるようですよ。

4子宮頚管の硬さ

いわゆる「子宮口が硬い」とか「子宮口が柔らかい」というのは、触診で子宮頚管の硬さを確認して分かります。基本的に、医師は子宮口の硬さを経験で判断しますが、硬・中・軟の3つの基準は次のように判断します。

子宮口の柔らかさの判断基準

  • 硬:小鼻をつまんだときのような硬さ
  • 中:耳たぶほどの硬さ
  • 軟:マシュマロのような柔らかさ

5子宮口の位置

お産の進むに従って子宮口の位置が変化することから、触診で位置を確認することで、お産の進み具合が分かります。お腹の赤ちゃんが下がるにつれて、お尻の方を向いていた子宮口が徐々に前方に移動するのです。

そのため、指で触れた時に恥骨のあたりまで移動していれば、子宮口が前方に移動したことから、お産が近いと判断されます。

子宮が開かないときにおすすめの子宮口を開く方法

医師と相談する臨月の妊婦さんのイラスト

出産予定日付近になっても、子宮口が硬く、あまり開いていないと言われたら焦りますよね。子宮口を開くにはどのようなことを行ったらよいのでしょうか。

ここでは、子宮口を開く方法を5つご紹介します。自宅でセルフケアを行う際は、あらかじめかかりつけ医への相談が必要です。

1.スクワット

子宮口を開きやすくするには、スクワットが効果的です。股関節を動かすことで骨盤周りの筋肉が柔らかくなり、お産を促す効果が期待できます。

立ったり座ったりしなくても、足を開いて腰を落とした姿勢をしばらくキープするだけでも効果的ですよ。

2.ウォーキング

ウォーキングをしている妊婦さんのイラスト

お産の兆候がない時は、軽いウォーキングをしてみましょう。動くことで子宮頸管を柔らかくして子宮口が開きやすくなると言われています。また、出産に向けての体力や筋力をつけることにも役立ちます。

ただし、臨月に入るといつ産気づいてもおかしくないので、あまり遠くには行かずに、近所を散歩する程度が望ましいといえます。

3.雑巾がけ

雑巾がけをしている妊婦さん

臨月になったら、雑巾がけで掃除をしてみましょう。雑巾がけで四つん這いの姿勢を取ることで、お産を促すと言われています。

家の中でも簡単に取り組めますし、赤ちゃんと一緒に暮らす準備も兼ねて家の中がきれいになるので、一石二鳥とはこのことです。

4.グリグリ

子宮口が硬くあまり開いていない場合、出産予定日近くの内診で、子宮と卵膜を引き剥がす「卵膜剥離」が行われることがあります。

これは、ちまたで「内診グリグリ」と呼ばれている処置のことで、「グリグリされるとかなり痛い」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

内診時に刺激を与えることにより、陣痛が起こりやすくなるため、内診後にお産の兆候が現れる人もいます。必ず陣痛が起こるわけではありませんが、薬を使わなくてもお産を促せるというメリットがあります。

5.陣痛促進剤

陣痛促進剤の投与を準備する看護婦さん

出産が妊娠42週以降になると、胎盤の機能が低下し赤ちゃんが危険な状態となるため、赤ちゃんを早めに取り出すために、陣痛促進剤を使って分娩誘発を行われます。

陣痛促進剤の他には、子宮口を広げるバルーンや子宮頚管の熟化を促す薬を投与する場合もあります。

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