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胎児の体重の測り方~赤ちゃんの推定体重と平均体重の比較

胎児の体重の測り方~赤ちゃんの推定体重と平均体重の比較

胎児の体重の測り方をご存知ですか。お腹の赤ちゃんの体重は、少なすぎても増えすぎてもいけません。妊娠中のママは、自分の体重管理だけでなく胎児の体重にも気を配る必要があります。病院での測定方法や、体重によって分かる胎児のトラブルについてご紹介。

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胎児の体重の計り方~知っておくべきお腹の赤ちゃんの平均体重

妊娠中の赤ちゃんは、お腹の中でだんだんと成長していきます。妊娠中期までは、ママの体重やお腹の大きさも急激に変わるわけではないので、ちゃんと成長しているか不安に思う方もいるのではないでしょうか。

今回は、胎児の体重の測り方について、分かりやすくご説明します。胎児の体重が少ない場合や多い場合についても触れますので、お腹の赤ちゃんの体重が気になる方は参考になさってください。

胎児の体重の測り方

健診で超音波検査をしている妊婦さん

お腹の中の赤ちゃんは、直接体重を測ることができません。しかし、検査で分かった情報を使い、定められた計算式に当てはめることで、大体の体重を計算することができます。妊婦健診で超音波検査を行う際、つぎのような手順で胎児の推定体重を計算しています。

1超音波検査でBPDなどを計る

体重を知るためには、赤ちゃんの各部位の寸法を測る必要があります。妊婦健診で超音波検診を受ける際、医師が映像に線を引いているのを見かけますよね。あれは、赤ちゃんの体の部分を測って、どのぐらい成長しているのかをチェックしているのです。調べた数値は、体重を計算する際にも使います。

超音波検査で調べる数値は次の3つです。

超音波検査の数値説明のイラスト
BPD(児頭大横径)

BPD(Bi-Parietal Diameter)とは、赤ちゃんの頭の横幅のことで、cmの単位で表されます。頭の一番長い部分を測ります。

AC(腹囲)

AC(Abdominal Circumference)とは、赤ちゃんのお腹周りのことで、お腹の一番長い部分を測ります。腹囲以外に、TTD(お腹の横幅)やAPTD(胴体の長さ)を計測することもあります。

FL(大腿骨長)

FL(Femur Length)は、赤ちゃんの脚の付け根からひざまでの長さのことです。こちらの単位もcmで表します。

2胎児推定体重(EFW)を計算する

胎児の推定体重は、胎児の頭位・腹囲・大腿骨長を元に、次の式で計算します。

EFW(g) = 1.07 × BPD3 + 0.30 × AC2 × FL

最近の検査機器は、それぞれの数値を計測すると、自動的に推定体重が算出される仕組みとなっています。エコー写真をもらった時に、推定体重も記載されていることが多いので、参考になさってください。

胎児推定体重はどれくらい正確なの?

体重を計る新生児

計算で出した赤ちゃんの体重は、あくまでも推定のため、100%正確というわけではありません。超音波検査をした時の赤ちゃんの体勢によっては、体の細部の長さをうまく計測できない場合があるためです。

それに、画面上で各数値を計測するため、どうしても誤差が生じやすくなります。超音波で計測した値を使って体重の推定値を計算する場合、1割程度の誤差は避けられません。例えば、赤ちゃんの体重が2000gの場合は±200gの誤差が生じることになります。

これらのことから、実際に生まれてみたら、体は大きかったけれど、体重はそれほどでもなかったということもあります。胎児推定体重は。赤ちゃんの成長を見るための大まかなめやすとして、考えた方がよいでしょう。

胎児の体重は順調に増えているか知りたい!

お腹の赤ちゃんの体重が気になるという場合は、実際に測った推定体重と次に紹介するEFWの基準値を比べてみてください。赤ちゃんが順調に成長しているかどうかが分かります。

妊娠週数 EFW(g)
18 187
19 247
20 313
21 387
22 469
23 560
24 660
25 771
26 892
27 1023
28 1163
29 1313
妊娠週数 EFW(g)
30 1470
31 1635
32 1805
33 1980
34 2156
35 2333
36 2507
37 2676
38 2838
39 2989
40 3125
41 3244

(注1)

胎児発育曲線から分かること

胎児発育曲線図

(注2)

胎児発育曲線とは、推定胎児体重を評価するための参考となるもので、過去に正常に生まれた胎児の計測値をもとに作られています。実際に計測した推定体重が、2本の線の間に入っていると正常に生まれる確率が高くなります。

毎回、妊婦健診で計測した値を胎児発育曲線に書き込んでおくと、お腹の赤ちゃんの成長が分かりやすいのでおすすめです。なお、計測結果には誤差が出る場合もあるため、1回ごとに評価しない方がよいでしょう。順調に体重が増加しているかは、胎児発育曲線に記入しながら、長期的に判断するのがポイントです。

胎児の体重が引き起こすトラブル

胎児の体重が標準の範囲内だといいのですが、小さい場合や大きい場合はどのような原因が考えられるのでしょうか。ここでは、胎児の体重が引き起こすトラブルについて説明します。

胎児の推定体重が小さい

多胎赤ちゃんのイラスト

計測した胎児の推定体重が小さい場合、胎児発育不全(FGR)と診断されます。赤ちゃんが小さくても、ママには特に症状が現れないので、検診で指摘されるまでは気づかないことがほとんどでしょう。胎児発育不全の要因としては、次のようなことが考えられます。

胎児発育不全の要因

  • 胎児の染色体異常
  • 双子・三つ子などの多胎妊娠
  • 切迫早産
  • 前置胎盤
  • 栄養不良
  • 低酸素状態
  • 飲酒
  • 喫煙
  • 妊娠中の無理なダイエット

これらのうち、染色体異常や前置胎盤など、胎児や胎盤に原因がある場合は予防するのが難しく、赤ちゃんの体重を増やすことも難しいでしょう。

ただ、飲酒や喫煙は、ママが気をつければ回避することができます。赤ちゃんの体重が増えないまま、低体重児で生まれると、大人になってから肥満や糖尿病などの生活習慣病にかかるリスクが高くなるという調査結果も出ています。赤ちゃんのためにも、禁酒・禁煙を頑張りましょう。

もし、赤ちゃんが胎児発育不全と診断された場合、母体に関係のある病気ならば治療を優先します。原因が不明の場合は、できるだけ安静にして、赤ちゃんに栄養がいきわたるように心がけます。食生活についての指導も受けるはずなので、赤ちゃんに必要な分の栄養をしっかり摂るように気をつけましょう。

胎児の推定体重が大きい

血糖計測器のイラスト

お腹の赤ちゃんが大きくなりすぎるのには、さまざまな要因があります。例えば、ママが糖尿病または妊娠高血圧症候群の場合、胎児が大きくなりやすいです。その他に、遺伝や子宮内の環境によって、胎児の体重が増加することもあります。

出産の際の赤ちゃんの体重が、4000g前後の場合は巨大児と呼ばれ、難産になりやすい傾向があります。赤ちゃんが大きいと、ママの骨盤の中を通る産道を通るのに時間がかかるためです。巨大児の可能性が高い時は、出産の前に骨盤レントゲンを撮り、赤ちゃんの頭が骨盤を通れるかチェックします。ママの骨盤が小さく、難産が予想される場合は、赤ちゃんの安全を考え、予定帝王切開になることもあります。

遺伝により赤ちゃんが大きくなった場合は、正常に生まれてくる場合がほとんどです。しかし、ママの妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群が原因の巨大児は、呼吸困難や低血糖、新生児黄疸などのリスクが高まるといわれています。これらの病気は、生活習慣の改善で予防することができるので、食事や運動などに気をつけましょう。

お腹の赤ちゃんの体重管理も大切です

つわりの妊婦さんのイラスト

妊娠中は、つわりによる体重の減少や、運動不足などによる体重の増えすぎで、厳しい体重管理を求められている妊婦さんが多いです。最近では、妊娠中の体重増加を気にする女性が増えたため、赤ちゃんに送られる栄養が不足し、低体重児が生まれるケースも増えており問題視されています。

妊娠中の過度なダイエットも体重の増えすぎも、赤ちゃんにとっては悪影響となります。妊娠中の体重は、妊娠前のBMIが18.5から25未満の普通体型の人で、7~10キロ程度の体重増が目安です。体質や増加スピードに個人差がありますので、医師の指示に従って体重コントロールを行いましょう。

妊娠中はママだけの体ではありません。赤ちゃんが、正常な胎児の推定体重を維持するために、日頃の生活習慣に注意していきましょう。

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この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪